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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

魚がいっぱいいると魚を食べる鳥たちも集まってきます。が、必ずしも魚を食べられるわけではないようです。

 大和川河口で飛び跳ねるボラをみていると、鳥が川面を横切っていきました。

雎鳩

 ときおり黒いカワウや白いウミネコが横切っていきますが、今度のは白いけど真っ白ではありません。

鶚

 そのまま川の上を旋回しながら高く上がっていきます。
 鷹の仲間?

ミサゴ

 胸も顎のあたりも白く、翼も白地に黒い模様があるように見えます。
 ミサゴ?

 ミサゴは魚を食べる鷹の仲間。
 ここからちょっと離れた南港の野鳥園にもよくいます。

上がミサゴ? 下がハシブトガラス 間の小さいのがウミネコ?
鵃

 ミサゴも跳ねるボラを見に、いや、食べに来たのでしょうか?
 なら失敗?

ミサゴ
鶚、雎鳩、鵃、魚鷹
Pandion haliaetus
タカ目 ミサゴ科 ミサゴ属の留鳥

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タグ: ミサゴ猛禽大和川ハシブトガラスウミネコ

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山間の集落でであった青空を舞う鳥は?

 登山口まで山間の集落を歩いていると。
 ふと見上げれば、カラスくらい? の1羽の鳥が。


 鳥素人は、まずこういうときはカラスかどうかのチェック。
 1羽しかいないようなので、多分カラスじゃない。

 次はトビかどうかのチェック。
 これはかんたん。
 開いた尾羽根の形。
 扇型の逆というか、中央が凹んで左右が飛び出す凹型だったらトビ。
 中央がふくらんだ扇型なので、トビじゃない。


 ここが限界。  あとはできるだけ写真を撮り、後日、図鑑などで調べます。

 背景がない青空。
 常に動き、高度も変えていく鳥を撮るのはたいへん。
 広角で写せば小さくて画像がはっきりしない。
 望遠にすると追いかけるのが大変で、ピントも合いにくい。
 コンデジを信じてひたすら鳥を追いかけシャッターを押し続けました。

 ほとんどが写ってなかったり、見切れたり、ぼやけていたりする中、判別できそうな画像を拡大して、特徴を簡単にまとめると。
 胸から腹は白、羽の半分くらい? に何重もの黒縞、尾羽根には少し太い黒縞、顔は目の辺りから頬にかけて黒い帯。
 これに最も近かったのが、クマタカ。

羽の所々が欠けている勇者?
熊鷹

 え?!

 クマタカは環境省のレッドリスト(2019年)で絶滅危惧IB類(EN)、大阪のレッドリスト(2014年)でも絶滅危惧I類(CR+EN)。
 絶滅危惧I類は「絶滅の危機に瀕している種」。
 まさかそんな珍しい生き物に出会うはずはない。
 図鑑やWEBで調べ直します。

クマタカ

 気になるのが尾羽根の縞。
 同じような間隔で4本か5本。
 それらしいのはハチクマやオオタカ、ハヤブサなどがいます。
 しかしほかの特徴がもっとも当てはまる鳥はクマタカしか見つけることができませんでした。
 ただ、クマタカにはクチバシから喉に向かって黒い筋があり、胸から腹にかけても黒い縞があります。
 スッキリしませんが、幼鳥はアゴに黒筋はなく、胸から腹に黒い縞は無いので、クマタカ幼鳥?

 それなら、幸運!

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タグ: クマタカ猛禽カラスより大きい鳥絶滅危惧種大阪CR+EN環境省EN

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猛禽も気になる棚田の稲刈り 下赤阪の棚田とノスリ


 稲刈り中の下赤阪(しもあかさか)の棚田。

 大阪南東部の金剛山の麓の棚田です。



稲刈りが進む下赤阪の棚田
稲刈りが進む下赤阪の棚田




 ふと空を見上げると大きな鳥が気流に乗って飛んでいます。

 白くありませんし羽ばたいていないのでサギの類ではありません。

 こういう鳥を見た時にまずチェックするのはカラスかどうか。

 色は黒くないのでカラスではありません。

 次はトビかどうか。

 広げた尾羽(おばね)は扇型(円尾(えんび))なのでトビではありません。
 トビは真ん中がへこんだ凹型(凹尾(おうび))。



棚田の空を舞う猛禽と思われる鳥
棚田の空を舞う猛禽と思われる鳥




 軽く空を舞っている鳥の翼の裏は白い色。

 そして少し角度がついたところに斑(まだら)の模様が。

 よく見ると翼の後の風切羽(かざきりばね)と尾羽に特徴的な縞模様があります。



 これらの特徴を合わせてみると。

 どうやら、ノスリのようです。

 翼の斑模様は「ノスリ斑(はん)」とも呼ばれます。



ノスリ(※)

鳥綱 タカ目 タカ科 ノスリ属
漂鳥
カラスくらい

ノスリ
※「のすり」の漢字は鳥脚に狂(「鳥」の上に「狂」)




 ノスリは渡りはしないけど季節で住む所替える漂鳥(ひょうちょう)、田畑の近くにもやってくる猛禽(もうきん)です。

 猛禽というと小さな鳥を刈るイメージがありますが、ノスリが食べるのはネズミやトカゲヘビなどの小さな脊椎動物(せきついどうぶつ)。

 ですから田畑のような開けた所にやってくるのでしょう。



 見ているとくるくると空を回りながら林の向こうに消えていき、戻ってくることはありませんでした。

 この日も棚田に食べ物を探しに来たところ、稲刈りで人間が多かったのであきらめて別の田んぼに向かったのかもしれません。


 それとも、ノスリも棚田の稲刈りを見に来たのでしょうか。



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タグ: ノスリカラスくらいの鳥猛禽下赤阪の棚田漂鳥下赤阪の棚田2013下赤阪の棚田201310棚田の動物1310

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干潟ビオトープの常連猛禽のミサゴ 大阪南港野鳥園


 大阪の南港埋立地にあった湿地帯。

 そこに多くの野鳥が集まっているので人口の干潟を整備してできたのが大阪南港野鳥園。
 シギ・チドリネットワークの登録湿地で環境省の「日本の重要湿地500」にも選ばれています。

 大きな展望塔があり、そこから野鳥を観察することができます。

 ただし、遠くから見ることになりますので、カメラは高倍率レンズ、観察には高倍率の双眼鏡や単眼鏡が必要です。

 双眼鏡は展望塔にレンタルがあります。



大阪南港野鳥園の展望塔
大阪南港野鳥園の展望塔




 敷地内には林もありますので野山の鳥もいますが、ここの特徴はやっぱり干潟の鳥。

 サギ類や冬のカモ類のように、どこでも見ることができる鳥も多いですが、シギやチドリのように干潟でしか見ることのできない鳥もいます。

 そして鳥が多いということで、肉食の猛禽(もうきん)も見ることができるのがここの特徴。

 トビやモズ以外の猛禽を見ることができる貴重な場所です。



大阪南港野鳥園の池
大阪南港野鳥園の池




 オオタカやハヤブサもやってきますが、さすがにいつでも出会えるというわけではありません。

 そんななかでいつ行っても見ることができるのが、ミサゴ。

 魚専門のタカ目の猛禽です。



ミサゴ(鶚,雎鳩)

鳥綱 タカ目 ミサゴ科 ミサゴ属
別名:魚鷹(うおたか)
留鳥(一部漂鳥)
カラスより大きい

ミサゴ(鶚,雎鳩)
食事中のミサゴ
食事中のミサゴ
いつ行ってミサゴは池の杭の上に止まっていますが、この日はお食事中でした。




 よく見ると反対側の松林にもミサゴが1羽いました。

 それが野鳥園の中央あたりで時折追いかけ合うように2羽が絡んで飛んでいました。  野鳥園の方が言うには縄張り争いのようです。

 猛禽系肉食の鳥は縄張りを持ちます。

 それでも野鳥園から追い出すところまで行きませんでしたから、とりあえずミサゴ2羽が暮らせるだけの広さのようです。



縄張り争いをするミサゴ
縄張り争いをするミサゴ




 その松林のミサゴが自分より小さいカラスに追われていたので、猛禽といえども強いわけではないようです。

 鳥食じゃなくて魚食だからでしょうか。

 でも、スズメ目のモズは自分よりすっと大きいヒヨドリだって追いかけてるというのに。



カラスに嫌がらせされるミサゴ
カラスに嫌がらせされるミサゴ




 そんなかわいいミサゴに出会えるのが大阪南港野鳥園。

 ただ高倍率の双眼鏡や単眼鏡はあったほうがいいです。

 カメラももちろん高倍率レンズ付きを。



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タグ: ミサゴ大阪南港野鳥園野鳥園猛禽カラスより大きい鳥

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人がいっぱいいる絶壁の鳥


 大阪と奈良を分ける生駒山地(いこまさんち)の北にあるのがほしだ園地。

 山の起伏を利用し、全長280mの吊り橋「星のブランコ」などがある大きな公園です。

 公園案内所の向かいには大きな壁があり、そこによじ登っている人がいました。

 ほしだ園地のクライミングウォール。
 登るためのコースを作った人工の壁です。


ほしだ園地のクライミングウォール
ほしだ園地のクライミングウォール




 その前に望遠鏡のようなレンズをつけたカメラマンがたくさん集まっています。

 有名人が壁を登っているのか、と思ったのですが、カメラの向きが人工の壁じゃなくて、その横の天然の壁に向かっています。

 これは何かあると、急いで高倍率のカメラを取り出し最大倍率にして壁に向けると……

 1羽の鳥が岩のとび出たところにとまっています。



クライミングウォールの横の壁に止まっている鳥
クライミングウォールの横の壁に止まっている鳥




 黒い翼と背中。
 お腹には(うろこ)のような模様があります。

 ハヤブサ(隼)です。



 環境省RDBをはじめ全都道府県のレッドデータブックには何かのカテゴリに登録されています。

 大阪は「要注目(統一では「その他」)」となっているので、見かけることがまだできたのかもしれません。



 しかしそんな鳥が人間がよじ登っている壁の横にどうしているのでしょうか。

 よくわかりませんが、都市のビルに巣を作ることもあるといいます。


 もしかしたらハヤブサは、モズ以上に人間の近くでも平気なのかもしれません。



ハヤブサ(隼)
ハヤブサ(隼)
ヤブサ目 ハヤブサ科 ハヤブサ属
留鳥
カラスより小さい




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タグ: ハヤブサほしだ園地生駒山地猛禽カラスより小さい鳥留鳥野鳥レッドデータ

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