2000年前の日本犬に会いに行く! 大阪府立弥生文化博物館
生き物のことを知りたかったら、自然科学系博物館施設。
自然史博物館、恐竜博物館、動物園に水族館の植物園などいろいろ。
でも、人文社会科学系博物館だって、生き物のことを知ることができます。
戌年にちなんで、犬が展示されている人文社会科学系博物館を。
大阪府立弥生文化博物館。
名前からわかるように、弥生時代がテーマの博物館。
国史跡に指定されることになる弥生時代中期の大きな環濠集落遺跡が見つかったことで、隣に作られた博物館。
池上・曽根遺跡と名付けられたその遺跡だけでなく、弥生時代について様々な角度からの展示が行なわれています。

その一つが、犬、弥生犬。
1万5千年前に東アジアでオオカミから作り出されたと言われる犬。
日本には縄文時代の早い時期からいて、誕生してすぐに、当時は大陸とつながっていたかもしれない日本に渡ってきていたことがわかります。
もちろん、縄文時代に続く弥生時代にも犬はいました。
しかし、弥生犬は縄文犬とはちがう特徴がありました。
弥生人は縄文人とはちがう特徴を持ち、東アジアの大陸から当時は島になっていた渡ってきたと考えられています。
きっと犬も一緒に渡ってきたのでしょう。

弥生文化博物館では、大阪府八尾市の亀井遺跡から見つかった全身骨格を元に復元された弥生犬が展示されています。
名前は「海渡(カイト)」。
尾は丸まっていないので、柴犬っぽくはありません。

でも、竪穴式住居にいる弥生犬の尾は丸まっていて、柴犬っぽくなっています。

横顔は額から上顎までに段差が小さいタイリクオオカミっぽい特徴が残っています。

先に渡ってきた縄文犬ともども、日本犬のルーツになりました。
■参考外部リンク■
大阪府立弥生文化博物館

タグ: 弥生犬 日本犬 犬 弥生文化博物館 弥生時代 非生物系muse. 人文社会muse.

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