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ビオトープ
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《ビオトープとは その4》水槽に水草とメダカを入れたらビオトープでしょうか?


 インターネットショッピングで「ビオトープ」を検索してみると、よく水槽と水草のセットが出てきます。

 水槽に水草とメダカを入れるとビオトープの出来上がり、のようです。



「ビオトープ」のはじまり

 「ビオトープ」という言葉はドイツで生まれました。

 発展していくドイツで、自然を開発から守るために考えだされたものです。

 日本語の漢字では「生物生息空間」などと書きます。

 もうちょっとだけわかりやすく書くと、動物や植物など様々な生き物が一緒に暮らすひとまとまりになる場所のことです。

 つまり、場所という視点で生き物をみることです。



都会の中のビオトープの新梅田シティの新・里山
都会の中のビオトープの新梅田シティの新・里山




なにがビオトープ?

 例えば森の中の池。

 自然の池は浅いところや深いところがあり、それぞれの深さに応じた植物が生え、浅いところには葦が茂っていたりします。

 池の周りにもいろいろな植物が生え、その周りには水辺でも平気な樹木が生えます。

 池の中には昆虫から魚までいろいろな動物がいます。

 水辺の植物や池の周りの木々にもいろいろな動物がいるでしょう。

 池があるところとその周辺にはそれぞれの環境に応じた様々な生き物がいます。



 そして池から離れてしまうと、池とは関係のない森の植物が育つことになります。

 つまり、池とその周りには水が好きな生き物、水が多いほうがいい生き物などいろいろな水辺に関係する生き物たちが多様性を保ち、周囲の森とはちょっとちがう集まりを作っています。

 これが池のビオトープなのです。



まわりが住宅街の池のビオトープの久米田池
まわりが住宅街の池のビオトープの久米田池




 となると、ビオトープとは人間が手を加えていない自然のことを言うのでしょうか。

 そうではありません。

 自然というのは常に移り変わっていくもので、特に人間が一度手を加えたものは手入れを怠るとすぐ違う形に変わっていこうとします。

 例えばきれいな庭もなにもしなければあっという間に雑草だらけになるでしょう。

 それはビオトープも同じ。
 生き物の多様性を取り戻すために人工的に作ったビオトープも、手入れを怠ると崩壊してしまい、場合によっては生き物の多様性を失ってしまいます。

 ビオトープは場合によっては人間が管理をするものでもあります。

 もともと「ビオトープ」は人工的に生き物の多様性を戻すため、または維持するために考えだされたものです。



「水槽+水草+メダカ」を考える

 そこで「水槽+水草+メダカ」に戻ります。

 上の説明を見ると、どうやらこれもビオトープっぽく感じます。

 しかし、恐らくこのような組み合わせだと、餌を毎日与え、ときおり水を換え、たまに水槽を洗わなければならないでしょう。

 ビオトープの管理とは、手取り足取り行うものではなく、自然の移り変わりを調整して、生き物の多様性を守ることです。

 そして出来るだけのその場所に元からいた生き物を集めること。



 ということで、「水槽+水草+メダカ」もメダカが住むところにいるいろいろな種類の生き物を集め、水槽の大きさも考え、餌をやらなくても、水もしょっちゅう換えなくてもいいのなら、小さなビオトープかもしれません。

 しかし、餌を毎日あげたり水をよく換えたりしなければならないのなら、ビオトープとは言えなさそうです。



田んぼも立派なビオトープの下赤阪の棚田
田んぼも立派なビオトープの下赤阪の棚田




ビオトープのポイント

 ビオトープのポイント。

 動物や植物などいろいろな種類の生き物が一緒にいる。
 それが地域の生き物で構成されていること。

 人間が管理をしても環境を整えるだけで、餌やりなど積極的な飼育や栽培はおこなわない。

 そしてそれらの生き物が関係する一つの環境としてのまとまり。



 ビオトープとして大切なことは生物の多様性。
 いろいろな種類の生き物がいること。
 これが「ビオ」の部分。

 そして、もう一つ大切なことがつながりのあるひとまとまりの場所。
 これが「トープ」の部分。


 つまり、色々な生き物が共存できる関係のあるひとまとまりの場所が、ビオトープなのです。



人工的に作られた河原も時間がたてばビオトープの淀川のわんど
人工的に作られた河原も時間がたてばビオトープの淀川のわんど




 小さな水槽はビオトープと呼ぶのはちょっと難しいかもしれません。

 しかしビオトープを意識して生き物を育てるということは、いろいろな生き物がいる自然について考えるききっかけになるでしょう。

 まずは小さな水槽、ひとつの植木鉢からビオトープを感じてみると、生き物と環境、それがひとつになった自然について新しいことが見えてくるかもしれません。



◆タグ ビオトープとは ビオトープ 新・里山 下赤阪の棚田 淀川 ◆

■参考外部リンク■
(公財)日本生態系協会
日本ビオトープ協会 | 日本ビオトープ協会

新・里山新梅田シティのポータルサイト ウメポタ
大阪府最大のため池 久米田池
まるごと泉州トップページ(泉州農と緑の総合事務所))
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会
淀川河川事務所


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琵琶に見えない琵琶湖は世界で3番目


 琵琶湖(びわこ)

 琵琶湖がある滋賀県の面積のおよそ6分の1を占める巨大な湖です。

 河川法上は一級水系「淀川水系」に属する一級河川で、水鳥の生息地として国際的にも重要な湿地を定めるラムサール条約の登録湿地でもあります。

 ラムサール条約に登録されるわけですから、なにかほかには無い特徴があるわけです。

 日本最大の湖ですが、世界の淡水湖の中ではトップ100にも入っていません。

 琵琶湖の特徴は大きさよりもほかにあります。


大きな地図で見る
琵琶湖の地図



 琵琶湖がつくられたのは今から400万年前ごろ。
 恐竜が滅んだのが6400万年前ですから、それから比べるとかなり新しい湖のように感じます。

 しかし実は世界で3番目です。

 そう、3番目に古い湖と考えられているのです。



 実は湖というのは周辺から土砂が流れ込み、次第に埋められていずれなくなってしまうものなのです。

 多くの湖の寿命は1万年くらいと考えられています。




坂本ケーブル延暦寺駅の展望デッキから見た琵琶湖(北湖)




 といっても、琵琶湖も今の場所で400万年続いているのではなく、もとは今の三重県の伊賀市(いがし)のあたりにできたものが、地殻変動などで今の位置に落ち着いたそうです。

 ですから、地理的な水のたまったへこみとしてではなく、多くの生き物が住む水のかたまりとしての歴史が400万年連続しているということなのでしょう。



 世界で3番目に古いということで、日本でも、というか世界でもここだけにしか住んでいない生き物が数多くいます。

 その数は61種。

 世界でも琵琶湖にだけしかいない生き物が61種です。




ガーデンミュージアム比叡の展望台から見た琵琶湖(北湖)




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 琵琶湖は周囲を山に囲まれています。

 その中でも有名な山の一つが京都との境にある比叡山(ひえいざん)

 滋賀側の坂本ケーブルのケーブル延暦寺(えんりゃくじ)駅の展望デッキから琵琶湖を見ることができます。

 しかしそこから見える琵琶湖は、北岸が見えず、ずっとずっと向こうまで湖が続いて、まるで水平線が見えて海のようです。

 琵琶湖の古い名前「近淡海(ちかつあわうみ)((京都から)近い方の淡水の海)」の通り塩辛くない海がどこまでも広がっているように見えます。

 しかし名前の由来になった日本の古い楽器「琵琶」の形には見えません。

 それほど琵琶湖は広いのです。




琵琶湖を見下ろせる比叡山
京都府立植物園北門前から
 人工衛星どころか飛行機もなかった昔の人が、どうして琵琶湖が琵琶の形に似ているとわかったのでしょうか。

 宇宙人の円盤から見たのでしょうか。
 まるでナスカの地上絵のようです。

 もしかすると「琵琶湖」の名前はオーパーツの一つかもしれません(「物」ではないので本当はオーパーツではありませんが)。



 ところが。

 どうやら測量技術が発達した江戸時代の後期ごろから湖の形が琵琶に似ていることがわかり、「琵琶湖」の名前が定着したようです。

 ちょっと一安心。
 それともがっかり?



 61種の琵琶湖の固有種もオーパーツではありませんでしたが、大切にしていかなければならないことはかわりません。

 世界的にも貴重な琵琶湖が、水だけでなく生き物もふくめて1万年も2万年も続くように。



■外部リンク■
琵琶湖/滋賀県
国土交通省 近畿地方整備局 琵琶湖河川事務所 HOME
ラムサール条約と条約湿地
環境省へようこそ!

長さも、眺めも、日本一。坂本ケーブルで比叡山へ。
ガーデンミュージアム比叡


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タグ: 琵琶湖淀川水系ラムサール条約湿地淀川比叡山ビオトープ

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淀川の流れは絶えずして、しかも琵琶湖の水のみにあらず。わんどを泳ぐ魚蝦は、かつ消えかつ生まれて、久しくとどまることなし。

 淀川(よどがわ)
 大阪の北部を北東から南西へ向かって二つに分けるように流れる一級河川、つまり国や地域にとって重要な川です。
 「淀川水系」というと上流の琵琶湖(びわこ)も含まれますが、一般的に淀川と呼ばれているのは大阪の北東で京都の南西のところにある島本町(しまもとちょう)八幡市(やわたし)で、宇治川(うじがわ)桂川(かつらがわ)木津川(きづがわ)が合流する「三川合流(さんせんごうりゅう)」から大阪湾までの約36km部分です。

三川合流から大阪湾までの淀川の地図

 滋賀・京都・大阪と大きな都市を流れる淀川ですが、実は固有種や絶滅危惧(きぐ)種が住んでいるという大都市を流れる川とは思えないところが特徴の一つです。
 貴重な生き物が住んでいるのは、上流に世界で3番目、日本で一番古い湖の琵琶湖があることが最大の理由でしょう。
 さらに川岸には芦が茂る場所が多く、また「わんど」と呼ばれる水のたまり場所があることも今まで貴重な生き物たちが残ってきた理由だといわれています。

海老江干潟あたりの淀川
海老江(えびえ)干潟(ひがた)あたりの淀川

 このように大きな都市をいくつも流れながらも、豊かな生態系を残している一級河川は日本でも数少ないでしょう。
 同じように大阪を流れる大和川には固有種がまったくいないことと対照的でもあります。

淀川河口付近
淀川河口付近

 このような貴重な生態系を維持しているにもかかわらず、大都市を流れる川ですからちょっとしたことで大きく環境が変わり、生き物が絶滅するかもしれません。
 それが固有種の場合はもう二度と元に戻ることはないでしょう。
 淀川を大切にしなければなりません。

大山崎から大阪湾に流れる淀川(ガーデンミュージアム比叡の展望台より)
三川合流して大阪湾に流れる淀川 (ガーデンミュージアム比叡(ひえい)の展望台より)

手前の右の大きな山が「天下分け目」の天王山(てんのうざん)、左の小さな山が石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)がある男山(おとこやま)
ここで三つの川が合流して淀川となります。
しばらく蛇行したあと、右手奥の大阪湾に向かってまっすぐ流れていきます。


■外部リンク■ 淀川資料館 ガーデンミュージアム比叡
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タグ: 淀川淀川水系川のビオトープビオトープ

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干潟を見るにはちょっと遅かった?[海老江干潟]

人がつくった海老江干潟


 矢倉(やぐら)干潟に行ったときに、続けて行った海老江(えびえ)干潟です。

 もちろんこちらも大阪市立自然史博物館の特別展「みんなでつくる淀川大図鑑」で紹介されていた淀川観察ポイントの一つです。

 地震でできた矢倉干潟に対してこちらは淀川の自然回復の試みで再生された干潟の一つです。
 特に公園などとして整備されてはないのですが、阪神本線の「淀川(よどがわ)」駅を降りてすぐ、さらに近くにはJR東西線の「海老江(えびえ)」駅があるので矢倉緑地よりも行きやすい干潟かもしれません。

淀川駅と海老江干潟



 しかし残念ながらこの日は矢倉干潟をメインにしていたので、干潮時刻を矢倉干潟に合わせていました。
 さらに矢倉干潟からの移動時間もあり、ついたときにはすでに干潟は水中に沈みつつあったようです。
 野鳥は見ることができましたが、それ以外の生き物をじっくりと見ることができなかったのが残念です。

堤防の上から見た海老江干潟
堤防の上から見た海老江干潟




9月の海老江干潟でであったいきものたち


 ここの干潟の特徴は、岸から10メートルほど離れたところが中洲のようになっていて、そこに葦原と干潟があることです。
 対岸から離れて野鳥を見ることになり、草むらから野鳥の動きをよく見ることができます。
 トイレも含めて設備は何も無いですが、野鳥観察にはいいところかもしれません。


鳥たち


種類も数も豊富な海老江干潟の鳥たち
種類も数も豊富な海老江干潟の鳥たち



ダイサギに見えるコサギと小さいミユビシギ
ダイサギに見えるコサギと小さいミユビシギ

大きさがわかりにくいのでダイサギがチュウサギかと思ったのですが、
脚が黄色かったのでコサギでした。
この画像でもよく見ると地面についてるあたりがちょっと黄色っぽく
見えます。



右上からオバシギとソリハシシギとコチドリ その1
右上からオバシギとソリハシシギとコチドリ その1

ソリハシシギがあっち向いています。



右上からオバシギとソリハシシギとコチドリ その2
右上からオバシギとソリハシシギとコチドリ その2

今度はオバシギがあちい向いてしまいました。



左上からオバシギとキアシシギとコチドリ
左上からオバシギとキアシシギとコチドリ

ソリハシシギと思ったら嘴が下に反っていました。



 このように見ている間にいろいろな種類の野鳥がやってきます。

そしてどこにでもいるお約束のアオサギ
そしてどこにでもいるお約束のアオサギ




干潟のまわりのいきものたち


岸の葦原にいたアカテガニ?
岸の葦原にいたアカテガニ?



岸の草むらにいたトノサマバッタ
岸の草むらにいたトノサマバッタ




海老江干潟の隣の淀川河川公園の小さな芦原の生き物


べちゃりとしたスナガニ
べちゃりとしたスナガニ




 矢倉緑地のように間近でというわけには行きませんが、鳥の種類が多い干潟でした。
 ということは、エサになる生き物も多いということです。

 今度は干潮に合わせてきたいと思います。


◆記事ナビ◆ 〔干潟〕


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都市の干潟のいきものたち[矢倉干潟]

矢倉干潟へいってみよう


 大阪市立自然史博物館の特別展「みんなでつくる淀川大図鑑」で紹介されていた淀川観察ポイントの一つ、淀川河口の矢倉(やぐら)干潟(ひがた)へ行ってきました。

 淀川(よどがわ)河口の北岸と神崎川(かんざきがわ)河口の南岸に囲まれたところにある矢倉緑地公園の中にあります。
 干潟があるのは神崎川河口の方になります。

矢倉干潟と矢倉緑地公園




地震と干潟


 どうして都会の工業地帯の真ん中に干潟があるのかというと、それは1995年の1月にさかのぼります。

 そうです。
 阪神淡路大震災です。

 その地震の影響でこのあたりは2~3mも地盤が沈下。
 陸地だったところが海の下、コンクリート護岸の内側まで海水が入り込み、そこが干潟になりました。

大地震でできた矢倉干潟
大地震でできた矢倉干潟




9月の矢倉干潟で出会ったいきものたち


 もちろん干潟といっても単に潮が満ち干記するだけの場所ではありません。
 さまざまな干潟の生き物が住み着き、それをもとめて鳥もやってきます。

 そんな矢倉干潟で出会った生き物達です。


鳥1 ミユビシギ(三趾鷸)


 このときは矢倉干潟では一番多くいた鳥、だと思います。

ころころしているミユビシギ
ころころしているミユビシギ



名前の通り足の指が3本に見える……かもしれないミユビシギ
名前の通り足の指が3本に見える……かもしれないミユビシギ




鳥2 ソリハシシギ(反嘴鴫)とキアシシギ(黄足鴫)


 どちらもよく似ていて、写真を見比べて、(くちばし)()りがちがうことからちがう鳥だとがわかりました。

ソリハシシギによく似ていますが嘴が下に反っていので多分キアシシギ
ソリハシシギによく似ていますが嘴が下に反っていので多分キアシシギ



キアシシギに似ていますが嘴が上に反っていますので多分ソリハシシギ
キアシシギに似ていますが嘴が上に反っていますので多分ソリハシシギ




鳥3 干潟以外にもいるおなじみの鳥たち


 アオサギらしく、遠くに立っていました。
 ミユビシギたちが近くにいるのは、ここにはは悪い人がいないからというよりも、鳥の性質の違いなのかもしれません。

水辺なら川でも湖でも小さな池でも現れるアオサギ
水辺なら川でも湖でも小さな池でも現れるアオサギ



 なんと言う名前の干潟の鳥かと思いましたが、多分ハクセキレイでしょう。

水の近くならどこでもいるハクセキレイ
水の近くならどこでもいるハクセキレイ



 最後までよくわかりませんでしたが、水の中に入らなかったので通りがかりの羽が生え変わっている最中のムクドリということにしましたが、自信はありません。

水の中には入らなかったので換羽中のムクドリ?
水の中には入らなかったので換羽中のムクドリ?




甲殻類1 ハクセンシオマネキ(白扇潮招)


 シオマネキはいっぱいいますが、近づくとすぐ引っ込みます。
 でもその場でじっとしていると、すぐ巣穴から出てきますので、近くで観察ができます。

 鳥も同様、あまり驚かさないようにゆっくりと近づいて、石にでも座っていれば穴に逃げ込んだシオマネキもすぐ出てきます。

 シオマネキのオスは片方のハサミが大きくなることが有名です。
 右のハサミが大きいのを「右利き」、左が大きいのを「左利き」と勝手に書きました。
 しかし大きいハサミは盾のように体の前に構えるだけで、食事に使うのは小さい方のハサミです。
 そういう意味では、小さいほうが利き腕なのかもしれません。

「右利き」のハクセンシオマネキのオス
「右利き」のハクセンシオマネキのオス



「左利き」のハクセンシオマネキのオス
「左利き」のハクセンシオマネキのオス



 メスは両方のハサミが大きくないので両手で泥を集めています。
 オスの倍の速度で食べることができるはずなのに、体はオスよりも小さいのが不思議です。

左右のハサミともちょっと小さめのハクセンシオマネキのメス
左右のハサミともちょっと小さめのハクセンシオマネキのメス




甲殻類2 フジツボ(藤壺)


 貝のようなかわった生き物ですが、甲殻類です。
 潮が満ちてからの中から体を出してもカニやエビの仲間に見えないと思いますが、甲殻類です。

まるで化石のようなフジツボ(種類不明)
まるで化石のようなフジツボ(種類不明)




二枚貝 カキ(牡蠣)


 大きな石やコンクリートにカキの殻がいっぱいついていますが、どれも中がからのものばかり。
 もしかするとすべて死んでしまっているのかもしれません。

 干潟にいた人の話ではなんでも赤潮で全滅したとか。
 一時期シオマネキもいなくなったいたそうです。

 やはり巨大な工業地帯の真ん中にある干潟ですので、突然小さな大絶滅もおこるのでしょう。

貝殻のみで中身が無いカキ(マガキ?)
貝殻のみで中身が無いカキ(マガキ?)



 この干潟には他にもゴカイなどいろいろな生き物がいるようですが、今回は簡単に見えるもののみ。
 ゴカイなどはまたの機会に。


潮だまり


 矢倉緑地公園には海の水が染み出してくる「潮だまり」というプールがあります。
 周囲を石に囲まれて干潟の生き物はいないようですが、岩場の生き物はいます。

 まだまだ新しいので生き物の種類は限られますが、将来はイソギンチャクやヒザラガイなど岩場の生き物たちが住み着く、かもしれません。

干潟の近くの人工「潮溜まり」にいっぱいいるイソガニ
干潟の近くの人工「潮溜まり」にいっぱいいるイソガニ



干潟の近くの人工「潮溜まり」によくみるといるアシハラガニ
干潟の近くの人工「潮溜まり」によくみるといるアシハラガニ



干潟の近くの人工「潮溜まり」にはいっぱいいる甲殻類のフナムシ
干潟の近くの人工「潮溜まり」にはいっぱいいる甲殻類のフナムシ



干潟の近くの人工「潮溜まり」にもいたハクセキレイ
干潟の近くの人工「潮溜まり」にもいたハクセキレイ




矢倉干潟への行き方


 最寄り駅は阪神なんば線の「(ふく)」駅。ただし、そこから歩いて30分以上。
 付近に駐車場も無いので、ここに来る人は自転車がスクーターばかりです。

 だからでしょうか、土曜日だというのに人も少なく干潟の生き物がよく観察できそうです。
 いや、人が少ないのは炎天下だからでしょうか。

 ともあれ人工海岸で埋め尽くされている阪神地域では、干潟の生き物を観察できるとても貴重な場所だと思います。


大きな地図で見る
福駅(A)から矢倉干潟(B)への地図



■外部リンク■
矢倉干潟・矢倉緑地に関するページ
西淀自然文化協会
大阪市 西淀川区 西淀川区の名所#矢倉緑地 (自然の荒磯海岸)

海の生き物を観察するのにとても重要な潮の満ち引き情報
潮汐推算点選択(海上保安庁海洋情報部)
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大阪市立自然史博物館 みんなでつくる淀川大図鑑



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淀川のいきもの大集合!「みんなでつくる淀川大図鑑」―大阪市立自然史博物館―

大阪市立自然史博物館と友の会


 自然史系博物館の地域密着型活動の先駆けになったといわれる大阪市立自然史博物館。

 学芸員の方々とプロアマと問わず多くの方が集まった友の会が一体となって大阪を中心としたさまざまな場所でフィールドワーク行っています。

 もう何十年も続いてる活動で、さまざまな成果が発表されています。

 その中の一つが今回の特別展。


「みんなでつくる淀川大図鑑」


 大阪市の長居(ながい)公園にある自然史博物館の夏の特別展です。

 単に「淀川(よどがわ)」と呼ばれている部分だけでなく、上流や支流を含む淀川水系と呼ばれている広い範囲についての展示になります。

 淀川は上流に世界有数の古さを誇る日本最大の湖の琵琶湖を持ち、滋賀・京都・大阪という歴史の古い都市の間を流れつつも、ほかの川にはない固有種が多いというのが特徴です。

 また一つの水系に流れ込む川の数では日本一というほんとうにすごい川なのです。
 そのわりにはいまひとつそのすごさが伝わらないのですが……

琵琶湖の固有種のセタシジミ[みんなでつくる淀川大図鑑(大阪市立自然史博物館)]
琵琶湖の固有種のセタシジミ
[みんなでつくる淀川大図鑑(大阪市立自然史博物館)]




淀川水系の中の淀川


 展示を見て感じることは、京都と大阪の境で宇治川・・木津川(きづがわ)三川合流(さんせんごうりゅう)してから大阪湾に流れ込む「淀川」と呼ばれる部分だけでも結構豊かな自然があるということです。

 その豊かな自然を維持してきたのがわんど(湾処)になります。
 見た目は河原にできた大きな水たまり。
 川につながっているので水の出入りはありますが、流れから切り離され、まるで池のように淀みになっています。

 淀川に今も残る、そして残っていた貴重な生き物たちの多くが住んでいるのが、このわんどです。

淀川水系の中流から上流にかけてにすんでいるカワヨシノボリ[みんなでつくる淀川大図鑑(大阪市立自然史博物館)]
淀川水系の中流から上流にかけてにすんでいるカワヨシノボリ
[みんなでつくる淀川大図鑑(大阪市立自然史博物館)]




「わんど」


 わんどのおもしろいところは、自然にできた地形ではなく、ほんの100年ちょっと前に人間が作った地形ということです。

 上流の鴨川(かもがわ)がそうだったように淀川も氾濫川だったようです。
 淀川くらいの川になると氾濫をしたときの被害も想像を絶するものがあったと思います。

 江戸時代に上町台地を切り裂くという大改修を行った大和川に対して、淀川は明治になってから近代的な改修を受けることになりました。

 貨物船の航行を考慮して掘削され、また流れを緩やかにするために川幅を狭めました。その過程で出来上がったのがわんどです。

 意図せずして、人間の都合のための工事がビオトープを作り出すことになったのです。


わんどの今


 そのわんども現代的な治水工事などで埋め立てられたり、水位が下がって干上がったりと数が減ってしまいました。

 しかしビオトープとしてのわんどが広く知られるようになり、今では従来のわんどの整備と同時に新たにわんどをつくり、生き物を呼び戻す試みが行われています。

 このような思いがけないわんどの効用が認められ、東京の隅田川(すみだがわ)などでも参考にしてわんどが作られ、効果を上げているようです。


淀川の固有種と外来種


 淀川というと大阪でも人口の多いところを流れる川できれいとは言いにくいイメージがあります。
 しかし固有種の存在という貴重な自然がまだ残っているのは驚きました。

 淀川の生き物たちは決して見た人が驚くような奇妙な生き物でも、誰でも知っているような希少種でもありません。
 むしろそういうのは淀川に割り込んできた外来生物の方が多いかもしれません。

 しかし有名無名にかかわらず、身近な生き物たちの小さな声に耳を傾けることが大切ではないか、と思います。

淀川流域に生息している外来種のヌートリア(画像は大阪城北外濠のもの)
淀川流域に生息している外来種のヌートリア(画像は大阪城北外濠のもの)
会場では剥製が展示されています




淀川から自然を考える


 今回の展示は、淀川の地理や歴史を含めて、広い視野で淀川水系の生き物たちのことを知ることができるようになっています。

 淀川水系の観察ポイントもおしえてくれます。
 海に接した干潟から上流の清流まで、公共交通機関で行きやすいところも多々あります。

 自然観察の参考になるでしょうし、都市にある淀川を通して日本の自然について考えるきっかけになるかもしれません。

 さすが大阪市立自然史博物館。


■外部リンク■
 大阪市立自然史博物館 みんなでつくる淀川大図鑑
 ようこそ大阪市立自然史博物館へ



◆記事ナビ◆ 〔大阪市立自然史博物館〕






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