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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

タマムシはきれいなだけじゃなくてかっこういいな!

 久しぶりのタマムシ。
 キラキラ輝く甲虫の仲間。

この記事にはの画像があります。


 タマムシの名前を出すと必ずといっていいほどついてくるのが玉虫厨子。
 仏像などを室内に安置するためのもの。
 その装飾に使われたほど、タマムシの鞘翅は美しい。
 ということらしい。

 実際、タマムシの翅はきれいです。
 これは構造色といういろいろな色の光を複雑に反射して色々な色に見えるもの。
 構造色を持つ虫、特に甲虫は数が多く、その中でもどうしてタマムシが選ばれたのでしょうか。
 よくわかりませんが、単純に大きいから、のような気がします。

玉虫

 どの虫が一番かはともかく、タマムシがきれいなのは確か。

 えのきやけやきなどを食べる植物食ですが、顔を見ると複眼が大きく、昭和の仮面ライダーのよう。
 強うそうな顔です。

タマムシ

タマムシ
玉虫、吉丁虫、金花虫
Chrysochroa fulgidissima (Schonherr, 1817)
甲虫目(鞘翅目) カブトムシ亜目 タマムシ科 ルリタマムシ属

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金剛山の構造色のハンノキハムシ(多分)


 大阪と奈良の境にある金剛山(こんごうざん)山頂付近で出会ったハムシ。

 黒っぽい体がつるつるぴかぴか光っています。

 構造色(こうぞうしょく)でしょう。

 ハムシは、きれいに光る構造色を持った種類が多い甲虫です。



この記事にはハムシ(甲虫)の画像があります。





ハムシがいた金剛山千早本道九合目からの楽な道
ハムシがいた金剛山千早本道九合目からの楽な道




 多分ハンノキハムシではないでしょうか。

 とまっていたのはササですが、ハンノキやヤナギの葉を食べるそうです。
 どれも金剛山に普通にあるものばかり。

 ちょっと一休みしているのでしょう。



ハンノキハムシ(榛木葉虫)
ハンノキハムシ(榛木葉虫)

甲虫目 ハムシ科
大きさ:6~9mm
食草・食樹(成虫・幼虫):ハンノキ・ヤナギなどの葉
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄,





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タグ: ハンノキハムシ金剛山の虫金剛山の甲虫甲虫構造色

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カラスって黒だと思っていました!


 なんとなく不吉なイメージのカラス。

 好きな人よりも嫌いな人の方が圧倒的に多い「嫌われ指数」の高い鳥のような気がします。

 野鳥マンガ『とりぱん』ではレギュラー鳥の一角で10巻の表紙を務めましたが、『とりぱん大図鑑』の「とりぱん的解説」では「無駄にIQが高い、鳥界のインテリヤクザ」。

 著者のとりのなん子さんのカラス愛は感じますが、同じ身近な鳥のスズメが「人間のよき友」と書かれていることと対照的です。



 しかし、日本では本来カラスはおめでたい鳥とされます。
 なかでも神武天皇(じんむてんのう)を導いた八咫烏(やたがらす)は有名で、日本サッカー協会のシンボルマークにもなっています。

 一体いつからマイナスイメージになったのでしょうか。



 カラスは身近な鳥だけにことわざや慣用句も多くあります。

 中には「烏合(うごう)(しゅう)」や「(からす)行水(ぎょうずい)」のようなあまりよくないたとえもありますが、「烏の()()色」のように美しいもののたとえもあります。

 しかし。

 カラス=黒。

 黒がどうして美しい色のたとえになるのかふしぎでした。



 金剛山山頂。

 登山者が多い山だけに、カラスが住んでいます。

 ベンチでご飯を食べていると、カラスが近づいてきました。

 近くで見るカラスは思ってもいなかった色をしています。

 黒地の中に青緑に輝く色が。
 真っ黒ではないのです。



金剛山山頂広場のカラス(ハシブトガラス)
金剛山山頂広場のカラス(ハシブトガラス)
クチバシの付け根と額の間の段がはっきりしているのでハシブトガラス




 「烏の濡れ羽色」は、女性の黒髪の美しさを水浴びをしたあとのカラスの羽根の色にたとえる慣用句です。

 目の前のカラスが水浴びをしたかどうかわかりませんが、美しい羽根なのは確かです。

 しかも首の辺りなどは向きによって青緑(あおみどり)色の輝きが現れたり消えたりします。
 構造色(こうぞうしょく)にちがいありません。



ハシブトガラスの横顔1
ハシブトガラスの横顔2
顔の向きで首のところの色が変わります。




 単に黒いだけだと思っていたカラスが、青緑色の構造色を持つきれいな鳥だとは知りませんでした。

 しかも毎日見かけるような身近な鳥だというのに。



 もしかすると、毎日何気なく見ているような生き物の中にも、美しいものがもっといるのかもしれません。



 青緑色     
※嫌われ指数
 嫌っている人がどれくらいいるかなという雰囲気から、好きな人はどれだけいるかなという雰囲気を割った感覚的な雰囲気。
 カラスのように嫌いな人ばかりで好きな人は少なそうなのは高くなります。
 ハトのように嫌っている人が多そうでも公園で積極的にエサをあげている人もそれなりにいそうな鳥は嫌われ指数は低くなります。
 メジロのように好かれる一方の鳥は限りなく0に近くなります。
 指数といいつつ実数で表すことができず、すべてIWO(いきもの は おもしろい!)独自の適当勝手な雰囲気です。




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瑠璃色写真館-飛火野ルリセンチコガネ-

この記事にはの画像があります。


 きれいなルリセンチコガネ。
 漢字で書くと「瑠璃雪隠黄金虫」。
 瑠璃(るり)というのは青色のきれいな石、昔から装飾やなどにつかわれていました。別名ラピスラズリ。
 その瑠璃のように青くてきれいなのでルリセンチコガネというのでしょう。

瑠璃。別名ラピスラズリ
瑠璃。別名ラピスラズリ

 といっても、その色は様々。
 奈良公園の飛火野(とびひの)のものは青というよりも少し緑がかっているものが多いよう思います。
 お腹は瑠璃色ですが。
 そして青というよりも緑といったほうがいいのも稀にいます。
 もっとも構造色(こうぞうしょく)の輝きですので、光の加減などで多少の変化はあります。
 落ち葉に隠れているときなど、光の量が少ない状態ではわりと緑色に見えることが多いような気がします。

 ということで、奈良公園の飛火野という狭い範囲でのルリセンチコガネの写真集です。

わりと瑠璃色っぽい飛火野ルリセンチコガネ
わりと瑠璃色っぽい飛火野ルリセンチコガネ

ちょっと緑がかった飛火野ルリセンチコガネ
ちょっと緑がかった飛火野ルリセンチコガネ

2色の飛火野ルリセンチコガネ(ストロボでちょっと色が変)
2色の飛火野ルリセンチコガネ(ストロボでちょっと色が変)

もはや瑠璃色ではない飛火野ルリセンチコガネ
もはや瑠璃色ではない飛火野ルリセンチコガネ

最後はやっぱり瑠璃色の飛火野ルリセンチコガネ
最後はやっぱり瑠璃色の飛火野ルリセンチコガネ

 生き物の名前につく「瑠璃(るり)」は、青くてきれいな色を表すためのもので瑠璃の色を正確に表しているものではありません。
 ですので「瑠璃」=「ルリ」は、「きれいな青色の」と読み直してもいいかもしれません。

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タグ: ルリセンチコガネオオセンチコガネ飛火野瑠璃構造色

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奈良公園の奥に瑠璃の楽園?!(ルリセンチコガネ)

今回はコガネムシの記事です。
コガネムシの画像もあります。
コガネムシが苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。


会えるのか?


 きれいな瑠璃(るり)色のオオセンチコガネを求めていった奈良公園。
 しかし興福寺(こうふくじ)や国立博物館のあたりではエンマコガネなどの小さな糞虫(ふんちゅう)しかいません。

 果たして瑠璃色に輝くオオセンチコガネ、別名ルリセンチコガネには会えるのでしょうか?!

 大丈夫です。きっと。
 事前に調べたインターネットで、「飛火野(とびひの)」というキーワードを手に入れていましたから。

 飛火野は、春日大社(かすがたいしゃ)参道の南側、芝生の公園。
 そこに行ってみれば、会える確率は高いようです。


飛火野へ


 国立博物館の裏手にある参道を通って、車が通る道を渡ると、芝生が広がります。そこが飛火野のようです。

飛火野の樹齢百年のクスノキ
飛火野の樹齢百年のクスノキ



 さあシカの(ふん)探しです。
 といってもここは奈良公園。シカの糞はそこら中にあります。

 でも瑠璃色の姿は見えません。

 公園を囲むように広葉樹の林があります。そこへ行って見ましょう。なんだかいそうです。


まさか!?


 きょろきょろ足元を見回しながら歩いていると、何かが飛んでいます。ハチよりも大きくてカナブンよりも小さいもの。
 そして、青っぽく見えます。
 まさか!?

 追いかけたのですが見失ってしまいました。

 がっくりと首をたれると、あれ?

 足元、というのは誇張ですがちょっと離れたところにいました。
 高野山で見たのと同じ構造色(こうぞうしょく)の青緑色。

 ルリセンチコガネです。

 オオセンチコガネのうち、奈良や和歌山にいる瑠璃色に輝くものに与えられる名前です。

飛火野のルリセンチコガネ
飛火野のルリセンチコガネ




とっていいのは


 とてもきれいです。

 でも、ここは世界遺産の地。とっていいのは写真だけ。

 ということで写真を撮りまくってさようなら、です。

 でも、なんとなくわかりました。
 ルリセンチコガネは林の中にいるようです。

 ということで、飛火野の林の中をさすらうことになりました。

 結果、足下をよ~く見ていると時おり見かけます。少なくとも、飛火野では特別珍しい生き物ではないようです。
 コガネムシが小さいのと人があまり通らないところにいるため気付かれないだけでしょう。

 でも、ルリセンチコガネにとってはそのほうがいいような気がします。

体長(頭部の端から腹部の端まで)およそ1.8センチの飛火野のルリセンチコガネ
体長(頭部の端から腹部の端まで)およそ1.8センチの
飛火野のルリセンチコガネ



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ハエだってキラキラ輝きます

今回はハエの記事です。
ハエの画像もあります。
ハエが苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。


 大阪の長居(ながい)植物園で見かけた、緑に輝くきれいな虫です。

 でも、ハエです。
 種類ははっきりとわかりませんが、キンバエの仲間だと思います。

 緑色に輝くのは、このブログでも幾度か取り上げた構造色(こうぞうしょく)のおかげのようです。
 構造色できれいに輝くくらいだから、花の蜜を食べる「きれい」なハエなのでしょうか?


 花の蜜も食べるかもしれませんが、主食はフンや動物の死骸(しがい)。なので病気を媒介することもある、害虫です。
 オサムシ、センチコガネと、人間が「きたない」「不浄」として避けるようななものを食べるたべる虫がきれいな構造色というのもおもしろいことです。
 きれいな蝶で有名なモルフォ蝶も腐った果実や動物の死骸を好むそうです。

 昆虫と構造色には、なにかそういったものを食べるということと関係あるのでしょうか。


春のモミジとキンバエの一種
春のモミジとキンバエの一種


 このキンバエは、頭の複眼(ふくがん)がつながっているのでどうやら雄のようです。

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タグ: キンバエ構造色

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派手なNINJAカワセミ


ここでは久しぶりのカワセミです


 キタナイ川のカワセミです。

背中がきれいなカワセミ
背中がきれいなカワセミ


 時々(ときどき)様子(ようす)を見に行っています。
 川の両側(りょうがわ)は道になっていますので、人や車が川に落ちないようにつけられている(さく)隙間(すきま)からそっとのぞくと……
 運がよければ、きれいな青い鳥を見ることができます。

 しかしそんなことはめったにないので、見かけるまで川の(まわり)りを歩くか、川を見渡(みわた)せるところで待つことになります。

 カワセミには川に沿()って移動(いどう)するので、時間をかければ川面(かわも)を飛んでいくカワセミを見ることができるでしょう。


輝く青は実は保護色


 構造色(こうぞうしょく)瑠璃色(るりいろ)に輝く(はね)にきれいなオレンジ色の(はら)

 目立(めだ)ってしかたないような格好(かっこう)なのですが、草むらに入ると、これがまったくわからなくなります。
 きれいに(かがや)く青い(はね)(あざ)やかなオレンジ色の(はら)は、派手(はで)に見えても実は保護色(ほごしょく)なののです。
 さらに体が小さいので草むらでじっとしているカワセミを見つけるのはとても難しく、見つけるのはたいてい飛んでいるときです。


カワセミはどこにいるでしょうか?
カワセミがいると思うところをクリックしてください。







 しかし、飛んでいるカワセミを()っていっても、見失(みうしな)うことは少なくありません。
 まるで忍者(にんじゃ)です。


縄張800m


 ここのカワセミの目撃場所(もくげきばしょ)は、川に沿()ってだいたい800(メートル)範囲(はんい)になります。
 といってもここ数ヶ月の目撃場所(もくげきばしょ)範囲(はんい)で、1日の間に800(メートル)(はし)から(はし)まで動いているわけではありません。
 最初に目撃(もくげき)した場所から250(メートル)くらいの範囲(はんい)を右へ左へ移動(いどう)する程度(ていど)です。
 この250(メートル)範囲(はんい)がそのときどきで(ちが)い、それが800(メートル)範囲(はんい)(おさ)まるということなのです。

 この800(メートル)がカワセミのゆるい縄張(なわばり)で、250(メートル)がそのときの行動(こうどう)するはっきりした縄張(なわばり)のような気がします。


川には二羽カワセミがいた


 ここでは2()のカワセミを見たことがあるので、もう1()がどこにいるのか気になっています。
 ときおり川の上流(じょうりゅう)下流(かりゅう)探索(たんさく)しますが、いまのところまだ見つけていません。

 なら、この800(メートル)を2()で分けている可能性(かのうせい)も無いわけではありませんが、いまのところこの範囲内(はんいない)で2()見たことはありません。
 縄張争(なわばりあらそ)いに負けたもう1()はどこへ行ったのでしょうか。

 2()性別(せいべつ)がちがっていたなら、子育(こそだ)ての時期(じき)に帰ってくるかもしれません。

 そうだとしても、もう少し先のことになるでしょう。


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タグ: カワセミ木田内川構造色保護色

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