七十二候第四十五候「玄鳥去」ですが、ツバメは元気に飛び交っています。
家の軒先、商店や駅の庇(ひさし)の下など人が生活している場所に巣を作るツバメ。
スズメ以上に身近な野鳥かもしれません。

空を舞う「玄鳥去」頃のツバメ
ツバメは春に南の国から日本に帰ってきて、夏に子を育て、秋に南の方へ去っていく渡鳥です。
一年を72個に分け、それぞれに自然の移り変わりを表した七十二候(しちじゅうにこう)にも4月初旬頃に第十三候「玄鳥至(つばめいきたる)」、ツバメが南の国方帰ってくるというのがあります。
そして秋分直前に第四十五候「玄鳥去(つばめさる)」があります。
ちょうど今頃。
ツバメは南の国へ渡るとき、葦原などに集まり、数千、数万という群れになって一斉に飛び立ちます。
その時の様子を表したものでしょう。
稲穂が垂れて黄色く染まりつつある金剛山の麓にある下赤阪(しもあかさか)の棚田、日本の棚田百選に選ばれた棚田です。

ツバメが舞う「玄鳥去」頃の下赤阪の棚田
ここの棚田は農薬も押さえられ丁寧に管理されているようで、自然が豊かで多くの虫が集まります。
その証拠に田んぼの上ではたくさんのトンボが舞い、その上ではたくさんのツバメも舞っています。

「玄鳥去」頃の下赤阪の棚田の上を舞うツバメ
七十二候「玄鳥去」になってもまだ盛んにツバメが舞っています。
ツバメの集合場所へ行く前に、南の国まで飛んでいくためのエネルギーを蓄えているのでしょう。
大阪ではまだまだ最高気温が30℃を超える日が続きますが、いきものたちは確実に秋へとかわっていっています。

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