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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

巨樹・古樹・老樹 その66 流谷八幡神社の勧進杉或は鳥居杉

 大阪府の天然記念物の大イチョウや幹からネズミモチが生えたクスノキがある八幡神社。
 河内長野市にあるおよそ千年の歴史がある古い神社です。

 集落からは対岸に位置し、橋を渡って参拝します。
 その橋のたもとにたっているのが勧進杉。
 別名鳥居杉。
 1月6日に対岸のカキノキまで注連縄(しめなわ)が張られる「勧請(かんじょう)縄かけ」は、河内長野市指定無形民俗文化財になっています。

流谷八幡神社の勧進杉或は鳥居杉(2017年11月)

 「勧進(かんじん)」はもともと仏道に入ることをすすめることを意味していましたが、次第に寺社の修理のために寄付を募ることの意味を持つようになりました。
 社寺への喜捨(進んで行う寄付)は、神仏の加護を受けることになると説かれました。
 このスギが勧進を記念して植えられたものか、スギ自体が勧進されたものかはわかりません。
 しかし、八幡神社に関係していることは間違いないでしょう。
 ちなみに、お祭りは「勧請(神様を分祀してお迎えすること)」で、スギは「勧進」なのでちょっとややこしい。

 ちょっと離れてみると、ほかのスギとちがって隙間が多く見えます。
 下から見上げると太い枝がいろいろな方向に向かって伸び、あきからに材木用のスギとは趣が違っています。


 この八幡神社は、社殿はあるものの境内は広くなく、神職の方が常駐しているとは思えないような小さな神社です。
 でも、狭いながらも大きな木がいくつもあるのも千年に近い歴史をもつ神社だからかもしれません。

左から勧進杉 大銀杏 鼠黐楠

巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自に選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木

■参考外部リンク■
流谷八幡神社 - ブログ | 河内長野市観光協会

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巨樹・古樹・老樹 その44 金剛山地南西の大阪・奈良・和歌山境界の行者杉

 大阪と奈良と和歌山の境界を走る金剛山地。
 主峰金剛山は、修験道(しゅげんどう)の開祖、役行者(えんのぎょうしゃ)の修行の地。
 紀見峠でつながる和泉山脈と合わせて役行者の縁の場所がたくさんあります。
 その一つが、行者杉。

 南北に走る金剛山地が西に向きをかえるところに大阪の河内長野市と奈良の五條市と和歌山の橋本市の境界があります。
 そこには昔から役行者を祀る祠(ほこら)があり、そのまわりを囲むように立つ数本の杉が「行者杉」。

金剛山地南西の大阪・奈良・和歌山境界の行者杉(2016年9月)

 たしかにまわりの杉とちがい、落とされない枝が自由に伸び、老杉の風格があります。

少し下がって行者杉を見てみると

 ただ、どの杉も高野山奥の院参道の老杉とくらべれば、まだまだ小さいようです。
 役行者は今から1350年ほど昔の人。
 そして高野山を開山した空海よりもおよそ150年前の人。
 そんな齢を重ねたようには見えません。
 役行者を慕う後の人々が、大切に守ってきた杉のようです。

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巨樹・古樹・老樹 その25 高野山の杉の3 奥の院の参道の一の橋近くの平行杉〈特別母樹林20〉


 開創1200年を迎えた高野山。

 歴史上の人物の墓碑が並ぶ奥の院参道には、齢を重ねた杉が無数に並んでいます。

 木材用に植えられたものではありませんので、自由に枝が伸びています。

 同じものは一つとしてないでしょう。



一の橋から見た奥の院参道
一の橋から見た奥の院参道




 そのような杉の一つ。

 一の橋からはじまる参道。

 しばらく歩いたところにある杉。

 2本の杉が並んで立っています。

 このようは杉はここではめすらしくありませんが、同じような大きさの杉が並んで交わることもなくまっすぐ伸びています。

 まるで鏡に写った像のように。



奥の院の参道の一の橋近くの平行杉〈特別母樹林20〉(2015年1月)
奥の院の参道の一の橋近くの平行杉〈特別母樹林20〉(2015年1月)




 高野山奥の院には個性的な杉の巨木がたくさんあります。

 お気に入りをみつけると、次に来る時が楽しくなるかもしれません。



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巨樹・古樹・老樹 その24 高野山の杉の2 英霊殿近くの参道覆い杉


 今年、開創1200年を迎える高野山。

 高野山の中心で今も弘法大師(こうぼうだいし)さんが瞑想をしているといわれる奥の院に通じる参道は、杉の巨木が並びます。

 植林地のように樹形を整える管理はされないようで、樹齢数百年と言われる杉は個性的な巨木にことかきません。



雪の高野山金剛峯寺の根本大塔
雪の高野山金剛峯寺の根本大塔




 有名な歴史上の人物の墓碑が並ぶ一の橋から続く参道以外にも、新しい墓碑が並ぶ公園墓地中を通る参道があります。

 山上バスの終点、「奥の院前」から通じるその参道の奥、杉の森の縁(ふち)、参道脇にたくさんの枝を持つ巨杉があります。

 杉がない参道の方ばかりに枝を伸ばしていて、参道を覆って屋根になっているようです。



高野山の英霊殿近くの参道覆い杉(2015年1月)
高野山の英霊殿近くの参道覆い杉(2015年1月)




 ちょうどこの木から参道は杉の森のなかに入ります。

 枝打ちされない杉は太陽の光を集めようと枝を伸ばします。

 しかし巨木がひしめく一の橋参道は、お互いがじゃましあって思うように枝が伸ばせないようで、枝を広げている杉はあまりありません。

 ここでは参道という杉がない空間があるので、そちらへばかり枝を伸ばし、この杉の形ができたのでしょう。



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巨樹・古樹・老樹 その11 高野山奥の院参道の特別母樹林661の三本杉


 和歌山県の北部、紀泉山脈(きせんさんみゃく)中央構造線(ちゅうおうこうぞうせん)で区切られた紀伊山地(きいさんち)の一番北にあるのが高野山(こうやさん)

 1200年以上前に弘法大師(こうぼうだいし)空海(くうかい)がひらいた真言密教(しんごんみっきょう)仏教の聖地です。



高野山金剛峯寺の根本大塔
高野山金剛峯寺の根本大塔




 明治時時代の激しい改革の結果多くが失われてしまいましたが、古いお寺や神社の周りでは、今でも昔の森が残されていることがあります。

 もちろん高野山もそうで、特に奥の院参道周辺には古くて大きな杉が何本も生えています。
 さすがに屋久島にはかないませんが樹齢数百歳の杉が何本もあり、古樹・巨樹・老樹の宝庫でもあります。

 ただ残念なことに個性的な名前が付けられているものはないようです。

 確かに高野山奥の院へ杉を見に来る人は少数派。
 多くの人は歴史上の人物の墓碑を見に来ているのでしょう。



高野山奥の院参道付近
高野山奥の院参道付近




 樹齢千歳を超えないと認められない屋久島杉ほどの太い幹周りの老木は見当たらないものの、天をつくような巨樹は何本もあります。

 そんな中の一つが、奥の院近くにある三本が根元で一つになった杉です。

 奥の院の大きな杉には管理のためか小さな標識がついているものがります。

 その杉の標識には「特別母樹林661」とあります。

 ということで勝手に「特別母樹林661の三本杉」と命名しました。



特別母樹

 樹木を増やすための種をとったり穂をとったりするために適した木として農林水産大臣が指定した木のこと。




高野山の特別母樹林661の三本杉(2012年5月)
高野山の特別母樹林661の三本杉(2012年5月)




 杉はほかに杉とくっつきやすいのか、それとも根元からいくつも芽を出しやすいのか、このように数本の杉が根元で一つになっているものはよく見かけます。

 といってもそれは高野山や金剛山山頂付近のような伐採が禁じられた神域・聖域などで、植林されている林業地帯の杉ではそのようなものは見かけません、

 これはひとつの杉が根元で別の芽を出したのではなく、2つの杉の木がひとつになったのかもしれません。



 ということは、この特別母樹林661の三本杉は三本の杉がひとつになったものということになります。

 奥の院参道の杉は植えられたものもあると聞きます。

 しかし大きな切り株の上などに小さな杉が芽を出しているところもあります。

 お墓もあり多くの人が訪れるところですので、杉が自由に育つことはできないでしょう。
 育てる杉の選定の基準はわかりませんが、高野山が続く限りはこの巨樹の森は続いていくにちがいありません。



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