巨樹・古樹・老樹 その66 流谷八幡神社の勧進杉或は鳥居杉
大阪府の天然記念物の大イチョウや幹からネズミモチが生えたクスノキがある八幡神社。
河内長野市にあるおよそ千年の歴史がある古い神社です。
集落からは対岸に位置し、橋を渡って参拝します。
その橋のたもとにたっているのが勧進杉。
別名鳥居杉。
1月6日に対岸のカキノキまで注連縄(しめなわ)が張られる「勧請(かんじょう)縄かけ」は、河内長野市指定無形民俗文化財になっています。

「勧進(かんじん)」はもともと仏道に入ることをすすめることを意味していましたが、次第に寺社の修理のために寄付を募ることの意味を持つようになりました。
社寺への喜捨(進んで行う寄付)は、神仏の加護を受けることになると説かれました。
このスギが勧進を記念して植えられたものか、スギ自体が勧進されたものかはわかりません。
しかし、八幡神社に関係していることは間違いないでしょう。
ちなみに、お祭りは「勧請(神様を分祀してお迎えすること)」で、スギは「勧進」なのでちょっとややこしい。
ちょっと離れてみると、ほかのスギとちがって隙間が多く見えます。
下から見上げると太い枝がいろいろな方向に向かって伸び、あきからに材木用のスギとは趣が違っています。

この八幡神社は、社殿はあるものの境内は広くなく、神職の方が常駐しているとは思えないような小さな神社です。
でも、狭いながらも大きな木がいくつもあるのも千年に近い歴史をもつ神社だからかもしれません。

「巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自に選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
■参考外部リンク■
流谷八幡神社 - ブログ | 河内長野市観光協会
タグ: 巨樹・古樹・老樹 流谷八幡神社の勧進杉 流谷八幡神社の鳥居杉 杉 八幡神社 流谷八幡神社

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