【 晩春の花】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

大きな樹木のきれいだけど気付いてもらえない花 とちのき

 4月下旬。
 晩春から初夏にかけての花の季節。

 トチノキも咲いていました。

トチノキ

 トチノキはたいてい大きな木。
 だから花も上の方で咲きます。

栃
木のてっぺんは写真に写ってるところよりもっと上にあります

 こんなきれいな花でも、気づかれなかったりします。
 明らかに人間向けでない花。
 もっとも自然の植物で人間のためだけに咲く花はないでしょう。

橡

 秋にはピンポン玉くらいの実がなります。
 食べることができますが、アク抜きが大変なので今はあまり食べられていないかもしれません。

Aesculus turbinata
たくさん並んでいますが、どこまでが一つの花かわかりません

トチノキ
栃、橡
Aesculus turbinata
ムクロジ目 ムクロジ科 トチノキ属
高木の落葉広葉樹

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タグ: トチノキ落葉高木白い花クリーム色の花春の花晩春の花

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晩春に咲いた黄色くてまるまったままの花 キンラン


 ギンランと同じように晩春に咲く黄色い蘭。

 キンラン。

 里山でありふれた植物でしたが、今は環境省のレッドリストでは「VU(絶滅危惧II類/ 絶滅の危険が増大している種)」に指定されています。

 大阪のレッドリスト、前回の2000年版では「要注目」、ランク外でした。

 それが最新の2014年版では環境省と同じ「VU」。

 一気に「NT(準絶滅危惧/変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種)」を跳び越しました。



ギンランによく似た黄色い花のキンラン
ギンランによく似た黄色い花のキンラン




 もちろん、キンランが好む丘陵地の林や里山が減ったこともあります。

 それ以外にも心無い人々が勝手に持ち帰る“盗採”があります。

 こういうところもギンランと同じ。



キンランとちがって花は開くのですがもう咲き終わった?
キンランとちがって花は開くのですがもう咲き終わった?




 地面に生えるランの仲間は、地面の下の見えない菌類のネットワークを利用して生きています。

 そういった菌類は樹木と共生して生きています。

 ですからランだけを持ち帰っても、菌類のネットワークが切れてしまい、いずれ枯れてしまいます。



蘭の仲間らしく捻れた子房
蘭の仲間らしく捻れた子房




 そもそも日本の土地には所有者がいるはずですから、その許可を得ないで動植物を持ち帰ることはどろぼうです。

 そしてその結果、貴重な生き物を地球上から減らすことになるのです。

 野生の生き物は、その生き物だけでなく、周りの見えるところも見えないところも含めてのいろいろな生き物が生きている環境、ビオトープがあってこそ生きていられるのです。

 興味がある生き物だけに目を向けるのではなく、一見関係なさそうなまわりも含めて見れば、いろいろなことが見えてくるはず。



タグ♦  絶滅危惧種

■参考外部リンク■
大阪府/大阪府レッドリスト
絶滅危惧種検索(生物多様性情報システム)


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タグ: キンラン絶滅危惧種大阪VU環境省VU黄色い花晩春の花

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晩春に咲いた白くて丸い花 ギンラン


 晩春のあまり大きくない花。

 林床に咲く小さな白い花。

 ギンランです。



 漢字では「銀蘭」。

 しかし丸くて小さい花。
 先端が尖った長楕円形の平行脈の葉。
 互いちがいに葉が生える互生。

 ランの花というと、特殊化した6枚の花弁が左右対称の形を作るのが特徴です。

 丸くすぼまったような花は、ランというよりスズランのようなクサスギカズラ科のようです。



 しかしギンランは、ラン科キンラン属。

 ランの花に見えないのは、花弁が開ききらないからだそうです。

 受粉のために目立つように花を変化させたランですが、それに逆行したかのような花。







 ギンランは35都府県でレッドリストに掲載されています。
 過半数で絶滅危惧II類(VU/絶滅の危険が増大している種)以上のランクに。

 絶滅危惧種に指定されるのは、開発などによる環境の変化の影響があるのはもちろんですが、それ以外にも勝手に持ち去ってしまう盗採、つまり泥棒されることも影響しています。



 このようなラン科は野生種でも観賞価値が高いとされるものが少なくなく、ひどい場合になると、大切に保護していた場所から盗まれることがあります。

 ギンランも含めて、特定の場所にしか生えないような植物は、気温や日照、土質や地中に棲む様々な生物との複雑な関係の上で生きているものも少なくありません。

 そういった生き物は、仮に持ち帰ったとしても育てることは困難。

 目に見えない生き物を含めた様々な条件を人間が満たすことは、不可能といってもいいほどのことですから。

 希少な植物を持ち帰ることは、犯罪で、さらに貴重な植物を絶滅へ追いやる行為です。







 植物に限らず、生き物はその生き物だけで生きているわけではありません。

 目に見ないものも含めて様々な生き物たちが相互に影響しあう環境、つまりビオトープがあることで生きることができます。

 そこから切り離されれば、その生き物はどうなってしまうのかは、簡単に想像できることでしょう。



タグ♦  絶滅危惧種

■参考外部リンク■
日本のレッドデータ検索システム


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タグ: ギンラン絶滅危惧種大阪VU白い花晩春の花

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山に咲く小さな瑠璃色の花 やまるりそう


 スミレも一段落してきた金剛山で、ヤマルリソウが咲いていました。

 ちょっと造花っぽいけど、青い色をした小さな花です。



暗いところでは瑠璃色に
暗いところでは瑠璃色に

明るいところでは水色に
明るいところでは淡紫に




 ヤマルリソウは、ムラサキ科ルリソウ属の多年草。

 漢字で書くと想像通りに「山瑠璃草」。

 学名は「Omphalodes japonica」。

 「japonica」は「日本の」という意味で、標本を日本で見つけたものや、日本で見つかったぽいものの学名(種少名)に使われることがあります。

 学名は、属名と種小名を合わせて一つの種の名前とされるので、「japonica」という名前がつく動植物はいくつもあります。

 ところが「japonica」がつくからといって日本固有種というわけでありませんので、単なる名前と思ったほうがいいかもしれません。

 ただヤマルリソウは日本固有種ですから、「japonica」もわるくないかもしれません。



まとまって咲いていることもあります
まとまって咲いていることもあります




 きれいな青い色ですが、花の直径は1センチほど。

 地面に広がったロゼット状の葉から伸ばす茎もそれほど高くありません。

 金剛山では様々な登山道で咲いています。




ロゼット状になってます




 日本でも有数の登山者が訪れる金剛山の、飛び抜けて登山者が多い千早本道でも咲いています。

 でも、誰も気づきません。

 もったいないなぁ。



タグ♦ ヤマルリソウ 金剛山の花

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タグ: ヤマルリソウ金剛山の花春の花晩春の花青い花金剛山

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金剛山のゴールデンウイークは花の季節 ちはや園地のカタクリ


 4月下旬から5月上旬のゴールデンウイーク。

 または春の大型連休。

 奈良県と大阪府にまたがる金剛山は花の季節になります。



カタクリ(片栗)
単子葉植物綱 ユリ目 ユリ科 カタクリ属
多年草




 今年の4月下旬をを代表するのはカタクリ。

 落葉樹が葉を落としている間に花を咲かせる春植物(スプリング・エフェメラル)の一つ。



金剛山のカタクリ




珍しい白花のカタクリ?



 金剛山には、ちはや園地のように植栽されているところの他に、いくつもの自生地があります。

 中には登山道のすぐ脇にはえていたり。

 カタクリは花を咲かせるために7年以上かかります。

 そういう場所では足下に注意してください。



エンレイソウ(延齢草)
単子葉植物綱 ユリ目 ユリ科 エンレイソウ属
多年草




 まるで葉っぱの真ん中から咲いているようにみえる面白い花。

 実は茎の先から直接葉が生えていて、その真中から花柄が伸びているのです。

 そして地味な花に見えるのは花弁がないため。

 ほかのエンレイソウ属には花びらがあります。



ヤマブキ(山吹)
双子葉植物綱 バラ目 バラ科 ヤマブキ属
落葉低木




 登山口などではヤマブキが咲いています。

 文字通りの山吹色が緑によく映えます。



ヤマルリソウ(山瑠璃草)
双子葉植物綱 シソ目 ムラサキ科 ルリソウ属
多年草




 小さな小さな花も咲いています。

 ヤマルリソウ。

 ちょっと造花っぽい瑠璃色の花が特徴です。



スズシロソウ(蘿蔔草)
双子葉植物綱 フウチョウソウ目 アブラナ科 ヤマハタザオ属
多年草




 見ての通りのアブラナ科の花。

 スズシロソウ。

 金剛山にはほかにカワチスズシロソウがあります。

 こちらは絶滅危惧II類。



花の文化園で咲いていたカワチスズシロソウ



 カワチスズシロソウはスズシロソウの変種で、よく似ています。

 金剛山で出会ったのはあちこちで咲いていましたので、スズシロソウでまちがいないでしょう。

 きっと。



シハイスミレ(紫背菫)?
双子葉植物綱 スミレ目 スミレ科 スミレ属
多年草




 もちろんスミレも咲いています。

 葉の基部が深く切れ込んで左右の葉が重なっていますが、側弁に毛がなく上弁が反り返っていますのでシハイスミレ?

 ちがうような気がします。



ヒトリシズカ(一人静)
双子葉植物綱 コショウ センリョウ科 チャラン属
多年草




 同じチャラン属に「フタリシズカ」があります。

 そちらは穂状花序が(すいじょうかじょ)ふたつ。

 こちらはひとつなので「ヒトリシズカ」。

 金剛山にはフタリシズカもありますが、この日のルートでは出会いませんでした。



シロバナネコノメソウ(白花猫の目草)
双子葉植物綱 ユキノシタ目 ユキノシタ科 ネコノメソウ属
多年草




 沢沿いを好む植物。

 画像ではオシベがよく目立つ可愛い花ですが、丈も低く小さい花ですから、見過ごしてしまうかもしれません。



ニリンソウ(二輪草)
双子葉植物綱 キンポウゲ目 キンポウゲ科 イチリンソウ属
多年草




 水越峠(みずこしとうげ)の登山口で咲いていたニリンソウ。

 同じ所から2輪の花が咲くのが名前の由来。

 ところがなぜか同時には咲きません。

 ということで、まだ“イチリンソウ”状態。

 ちなみに、「イチリンソウ」は同じキンポウゲ科イチリンソウ属のちがう種類の植物です。



 まだまだお花畑のニリンソウやクリンソウ、ヤマブキソウが待っています。

 トリカブトもあちこちで葉を広げて茎を伸ばす準備をしていました。

 金剛山の花の季節はもう少し続きます。



タグ♦ 金剛山の花 晩春の花 金剛山

■参考外部リンク■
金剛山登山道情報(金剛山のホームページ)

大阪府立花の文化園公式サイト


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現在の野田藤の名所は野田のとなりの玉川に


 ソメイヨシノの花が終わって八重桜が咲き始めた今は、ちょうど藤の花の季節でもあります。



 藤は(つる)植物でほかの木なとに巻きついて成長します。

 その性質を利用してブドウのように棚にはわせて「藤棚(ふじだな)」をつくり、(ふさ)になって下がる花を楽しむことが昔から行われています。



ノダフジの花(春日神社)
ノダフジの花(春日神社)




春日神社の場所

 そういった観賞用の藤の多くは「ノダフジ」と呼ばれる種類。

 その名前の由来となったのが、今の大阪市福島区の野田。
 室町時代にはすでに藤の名所だったようです。

 残念なことに今はコンクリートとアスファルトに囲まれ、藤の名所だったとはとても信じられません。

 そんなビルだらけの中に小さな神社があります。



小さい春日神社
小さい春日神社




 人間が入れないほど小さな建物ですから(ほこら)と言うほうがわかりやすいかもしれません。

 その小さな神社には野田節発祥の地の碑があり、小さな境内いっぱいに藤棚があり、藤の花房(はなぶさ)が下がっていました。



春日神社境内いっぱいの藤棚
春日神社境内いっぱいの藤棚




 そしてとなりのビルには車の出入りスペースに屋根のような藤棚がつくられています。

 けっして広くはないものの一面に藤の花房が下がっている様子は、野田藤発祥の地にもうなずけます。



春日神社向かいの野田藤棚
春日神社向かいの野田藤棚




 藤の名所と(うた)われていたころより小さくなっても、今でも藤の名所です。



◆タグ  野田藤 晩春の花 ◆

■外部リンク■
野田藤 - 大阪市福島区のだふじの会


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タグ: ノダフジ春の花晩春の花紫色の花

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ハナミズキが咲いています。いや実は咲いていません?


 通勤で毎日通る道でハナミズキが見頃です。

 白くて硬そうな花びらを開かせていませうが、これは総苞片(そうほうへん)
 つぼみを覆う葉のこと。

 本当の花は真ん中のいっぱいついている小さいものです。



満開?のハナミズキ
満開?のハナミズキ





ハナミズキ(花水木)

ミズキ科ミズキ属
落葉高木
北アメリカ原産
別名、アメリカヤマボウシ。

誕生花:3月18日,3月23日,

花言葉:私の思いを受けて下さい,華やかな恋,

苞は開いていますが、実はまだ咲いていないハナミズキ
苞は開いていますが、実はまだ咲いていないハナミズキ


これが“本当”のハナミズキの花
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   〔ハナミズキ〕 〔晩春の花〕 〔苞の花〕 〔白い花〕 〔3月の誕生花〕


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