【 春植物】

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2017年の春の大型連休後の金剛山のヤマブキソウの花

 春の大型連休から続く花の締めくくりはヤマブキソウ。
 ケシ科の多年草。


 同じ頃クリンソウも咲きますが、ミカエリソウらしき植物に圧倒され、数が減ってしまいました。
 ここのクリンソウは植栽されたもので管理されていると聞いていました。
 何かの事情で管理ができなくなったのかもしれません。
 金剛山では自生していると思しきクリンソウを見たことがないので、山の環境に合わなかったのでしょう。


 ヤマブキソウはニリンソウの谷からのぼったところ、山頂広場直下の林床に生えています。
 ここも種をまいたものと聞いたことがありますが、ほかの谷の人が近寄れないようなところにも生えているので金剛山には合っているのでしょう。


 ヤマブキソウの中には葉が深く切れ込んだものがあります。
 セリバヤマブキソウ。
 金剛山にもあるそうです。
 確かに切れ込みの深いものもありますが、はたしてセリバヤマブキソウでしょうか。

セリバヤマブキソウと言うには浅い切れ込み

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2017年の春の大型連休後の金剛山のヤマシャクヤクの花

 春の大型連休のころの金剛山はいろいろな花が咲きます。
 もちろん、すべてが10日ほどの間に咲くわけではありません。
 大型連休後半から咲きはじめるものや、終わってから咲きはじめるものもあります。
 後半から咲きはじめるものの一つがヤマシャクヤク。
 ボタン科ボタン属の多年草。
 名前のようにシャクヤクとボタンの仲間です。

金剛山のヤマシャクヤク

 ところが。
 派手さはありません。
 色も白で、花びらも一重。
 美しい女性の例えに使われるシャクヤクやボタンの仲間とは思えません。


 もちろん、好みは人それぞれ。
 ヤマシャクヤクのように丸まって広がらない白い花も、美しいと思います。
 そして1株に1輪だけ。
 膝くらいの高さに大きな小葉の羽状複葉の葉をまわりに広げ、その中央に白い鞠のような花。
 明るい林床ではよく目立ちます。


 色鮮やかな、人間が作り出した花が無数に並ぶ街の花壇ではまったく目立たないかもしれませんが、木々が芽吹きはじめた金剛山には、ヤマシャクヤクの清々しさがよく似合います。

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2017年の春の大型連休とその後の金剛山のニリンソウの花

 春の大型連休の金剛山で「花」といえば、やっぱりニリンソウ。
 もちろん他にもいろいろな花が咲きますが、ニリンソウほど一面を埋め尽くして咲く花はないでしょう。

名前のように2輪咲いているニリンソウ
ニリンソウ

 ニリンソウ(二輪草)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
 茎の先に花を二輪咲かせることが名前の由来。


 まだまだ寒いうちから葉を広げ、落葉樹が葉を広げる前に花を咲かせて、種を作って、夏には枯れ、何もなかったように落ち葉に埋もれていきます。
 春の一種だけ現れる植物なので、春植物(スプリング・エフェメラル)とよばれます。


 ニリンソウですが、同時に咲きません。
 最初に1輪だけ咲き、その後追いかけるように2輪目が咲きます。
 ですから、見頃は2輪そろって咲いたとき。


 今年は3月末の大雪のため咲くのが少し遅れてしまいました。
 大型連休を過ぎてもまだニリンソウは咲いていましたが、ここもあと1ヶ月もすればニリンソウが咲いていたとは思えないほど落葉が一面を覆う薄暗い林床になってしまいます。


 ニリンソウで有名なのはカトラ谷ですが、他でもニリンソウは見ることができます。
 同じ金剛山でも環境によって咲く時期は変わってきます。
 5月中旬。
 カトラ谷はもう終わりかけですが、まだなんとか見頃のところも。
 開花が遅かった今年ならでは。


 いつもとちょっとちがう花の時期。
 新しい発見もありました。

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2017年の春の大型連休の金剛山のイチリンソウの花

 春の大型連休の頃の金剛山は、ニリンソウの花を目当てにたくさんの人が集まります。
 ニリンソウ。
 漢字では「二輪草」。
 思わず「一輪草」や「三輪草」もあるんかい!
 と突っ込んでしまいそうですが、実はあります。どちらも。

 金剛山にはイチリンソウがあります。
 それもニリンソウの場所へ行く途中に。



 イチリンソウはニリンソウとよく似ていますが、同じキンポウゲ科イチリンソウ属(Amemone)の多年草。
 ニリンソウの名前の由来は、文字の通り茎の先端から2輪の花を咲かせること。
 ということで、イチリンソウの特徴は、花を1輪咲かせること。

イチリンソウ

 金剛山ではニリンソウが満開を迎えるころにそろそろと咲き始めます。
 今頃はもう終わっているでしょうが。

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2017年の春の大型連休の金剛山のトウゴクサバノオの花

 金剛山の絶滅危惧種のサイコクサバノオ
 「西国」があるのですから、「東国」もあります。
 同じ春の大型連休のころに咲きます。


 こちらは絶滅危惧種ではありません。
 サイコクサバノオは名前のように近畿以西の本州と四国にしか分布しませんが、トウゴクサバノオは宮城県以南の本州と四国九州に分布しています。
 ぜんぜん「東国」ではありません。
 看板に偽りあり系です。


 どちらも同じシロカネソウ属。
 落葉樹が葉を広げるまでの短い間に花を咲かせて身をつける多年草です。

トウゴクサバノオ

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2017年の春の大型連休の金剛山のサイコクサバノオの花

 春の大型連休の金剛山は花盛り。
 カタクリは終わりかけですが、そのほかいろいろな花が咲きます。
 そのひとつ。
 サイコクサバノオ。



 漢字で書くと「西国鯖の尾」。
 果実がサバの尾ひれのように大きく切れ込んだV型のようにみえることが由来。
 キンポウゲ科 シロカネソウ属の多年草。
 大阪では絶滅危惧I類(CR+EN)。



 金剛山には同じシロカネソウ属のトウゴクサバノオ(東国鯖の尾)があります。
 こちらはレッドリストに記載されていません。
 名前は「東国」ですが、本州から九州まで幅広く、名前に偽り有り系。
 サイコクサバノオは、近畿と四国と分布範囲が大分狭くなります。

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2017年の春の大型連休の金剛山のカタクリの花

 春の大型連休に入った金剛山。
 今年はちょっとちがいます。

 だいたいニリンソウが見頃を迎えますが、まだもう少し。
 それどころか山頂ではミヤマカタバミが見頃。
 転法輪寺の大きな枝垂桜は咲いていません。
 ちょっと花が遅めです。

 ということで、いつもはほとんど終わりのカタクリが、まだなんとか見られました。




 カタクリは、「片栗粉」にその名前を残します。
 今はジャガイモのデンプンが主成分ですが、昔は名前のとおりカタクリの鱗茎から作っていました。
 しかし、カタクリは成長が遅く、花が咲くようになるまで早くても7年。
 途中、環境が悪くなれば、もっとかかります。
 しかも一つの鱗茎から花を一つに葉を2枚しか出しません。
 ですから鱗茎の大きさも小指の先程度。
 そんな小さくて収穫に時間がかかるものを食材に使っていたというのは不思議です。


 でも、昔は日本中に大群落があったといいます。
 明治以後、特に戦後、多くの森が針葉樹林に変わってしまいました。
 その前は、山にはその土地に合った落葉広葉樹が生えていたでしょう。
 カタクリがわずかでも残っている所なら、針葉樹林から本来の落葉広葉樹林に戻れば、片栗粉が作れるほど増えるかもしれません。

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