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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! 大地震の証拠もあります〈大阪市立自然史博物館〉

 28年前の1月17日に阪神淡路大震災がありました。
 多くの人がそんな大きな地震がその日に来るとは思っていなかったでしょう。
 ところが、日本の場合、地震はかならずくるもの。
 それも繰り返し。

 「大阪アンダーグラウンドRETURNS」展には大きな地震の痕跡がいくつか展示されています。
 ボーリンの掘削標本や地層の剥ぎ取り標本など。
 地震展ではないのに断層など地震が起こった証拠がいくつもあります。


 ボーリング調査は、地面に筒などを打ち込んで土や石や岩石を取り出します。
 それを連続して行い、地下でどのように地層が広がっているかを推測します。
 そうやって地層の順を知ると、どのような環境の変化を経てきたかがわかります。

連続してボーリング調査した結果を線状に並べて繋いだ図
縞がぐにゃりと上に曲がっているところが上町断層
一番上(2番)は地層が曖昧
次(3番)は大きく盛り上がった地層がけずれています
下(4番)は盛り上がりの右側は不鮮明


赤い線の2~4番が上の画像のボーリング調査の場所
淀川と大和川に挟まれた大阪市市域です

大阪府岸和田市の地層の剥ぎ取り標本
左上から右下へ走る線が断層
右側真ん中あたりの白い線が下の白い線につながっていました
ズレは数十センチ


上の地層を簡略化した図

大阪市瓜破(うりわり)の地層の剥ぎ取り標本
小さなタグが3枚ついた横に走るうねった線が
地震の液状化で吹き上がった砂が溜まった層

 しかし調査されたのはほんの一部。
 まだまだ知られていない地震の痕跡があるかもしれません。
 天災は忘れた頃にやってくる。
 たしかにそう感じます。

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タグ: 大阪アンダーグラウンド展大阪アンダーグラウンドRETURNS展大阪市立自然史博物館断層液状化

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theme : 美術館・博物館 展示めぐり。
genre : 学問・文化・芸術

たった1,000,000歳の若い山 六甲山


 兵庫県の南。
 大阪湾に立ちふさがるように海抜0メートルから一気に900m以上盛り上がっている山。

 六甲山(ろっこうさん)



 ただ、「六甲山」という頂上は存在せず、一つながりとなった山々を合わせて「六甲山」と呼ばれます。

 実際、大阪から眺めてみても、真ん中あたりが一番盛り上がっているように見えますが、金剛山のようにわかりやすい頂上はみあたりません。



金剛山から見た六甲山
金剛山から見た六甲山




 六甲山は花崗岩(かこうがん)でできた山。
 花崗岩は地中深くで作られる岩石です。

 つまり、六甲山は地中深くの岩盤が地上900mまで盛り上がってできた山なのです。

 どうして地面の下でできた岩盤が盛り上がったのかというと、地面のずれです。
 地面がずれて断層ができるとき(断層運動)には地震が起きます。

 六甲山は地震のときに盛り上がってできた山、いや六甲山が盛り上がるときには地震が起きたのです。



 断層運動で盛り上がってできたことや花崗岩でできているところは近くの金剛山と同じです。

 しかし金剛山と六甲山にはいろいろなちがいがあります。
 その一つが盛り上がるスピード。

 六甲山ができ始めたのは100万年ほど前と考えられています。

 100万年前というと、人類(ホモ・サピエンス)はまだ登場していなくて、「原人(げんじん)」と呼ばれやっと二本足で歩きはじめたくらいのころです。

 人間の一生と比べられないほど長い時間ですが、それでも山としてみればまだまだ若い山。

 今でも百年に30センチずつ高くなっていると言われています。




断層が見える布引貯水池の布引断層(中央の縦の筋)

地層がずれたたところが変質してもろくなったため他よりも風化されるのでへこんで見えます。




 六甲山の中央付近にある「六甲山最高峰」。

 そこには平成5年7月の日付が記された一枚のプレートが置かれ、その地点の標高「931.13メートル」が記されています。

 ところがその下に平成7年3月の日付が記された新しいプレートが貼られています。
 そこには「931.25m」。
 阪神・淡路大震災を引き起こした兵庫県南部地震後に更新された高さです。

 もちろんこれは計測間違いではなく、地震後標高が12センチ高くなったのです。



六甲山最高地点の一等三角点にあるプレート
六甲山最高地点の一等三角点にあるプレート

その三角点のプレートのアップ
その三角点のプレートのアップ

そこに追加されたプレートのアップ
そこに追加されたプレートのアップ




 これを繰り返して六甲山は大きくなってきたのです。

 いや。六甲山だけでなく、日本の山の多くが断層運動や火山噴火という「災害」で出来上がったものなのです。

 地震や噴火という地球の活動によってできあがった日本の豊かな自然。

 地球の時間と人間の時間は尺度がちがいます。
 一生のうちに地震災害や火山災害に何度も遭うかもしれませんし、一度も遭わないかもしれません。

 美しい自然の日本に住む限りは、そういう自然災害はあるものとして、日頃の備えが大切なのかもしれません。



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タグ: 六甲山地六甲山阪神・淡路大震災大震災断層六甲・淡路島断層帯兵庫県南部地震断層運動

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世界的な古代湖の琵琶湖と断層と山


 琵琶湖(びわこ)博物館C展示室の展望室からは、目の前に広がる琵琶湖とその後ろに聳える比良山地(ひらさんち)がよく見えます。



 比良山地は比良断層と花折断層(はなおれだんそう)に挟まれ盛り上がってできた山地です。

 琵琶湖博物館がある東岸は平野が広がり田んぼが広がっていますが、西岸の比良山地は琵琶湖から一気に立ち上がっています。



琵琶湖博物館C展示室の展望室から見た琵琶湖と琵琶湖大橋と比良山地
琵琶湖博物館C展示室の展望室から見た琵琶湖と琵琶湖大橋と比良山地
※画像スライドできます ⇒⇒




 琵琶湖西岸には比良山地の他にも山が連なっていますが、山々と琵琶湖の境には断層も連続。
 それらの断層を合わせて「琵琶湖西岸断層帯」と呼ばれています。

 今よりも南東の三重県北西部にあった琵琶湖がだんだん北西によってきて、琵琶湖西岸断層帯で盛り上がった山々に止められたような形になりました。

 そのため、琵琶湖の水深も西側の方が深くなっています。



 早ければ数千年、もって10万年といわれる湖の寿命ですが、それが数百万年も続いているのが琵琶湖。
 今の場所に落ち着いてからでも40万年以上過ぎています。

 確認されている固有種だけで60種以上。

 琵琶湖は日本だけでなく、世界でも貴重な湖です。



 滋賀県立琵琶湖博物館では、琵琶湖の地理や生き物だけでなく人々の暮らしまで、自然科学から人文科学まで幅広く展示されています。



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タグ: 琵琶湖淀川水系琵琶湖博物館比良山地琵琶湖西岸断層古代湖断層ビオトープ

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