【 擬態】

[カテゴリ リスト] 【表示記事リスト】
ビオトープ
┃《ビオトープとは
山・森・里山
川・湖・池
海岸・干潟・海
公園・緑地・田畑
都市
野鳥・鳥
モズ
哺乳類
爬虫類・両生類
恐竜と化石爬虫類

節足動物
甲虫
昆虫(甲虫以外)
甲殻類
虫(節足動物以外)
その他の海の動物
草花
野菜・食用作物
お茶
樹木
花木
紅葉・黄葉・褐葉
果物・実
コケ・シダ
その他植物について
微生物・菌類・細菌 等
地衣類
博物館・植物園・催事 等
季節
本・DVD・物語・伝承
架空・神話・創作
語彙集
フィールドワーク
リンク
ブログのご利用について


〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

枝一筋と思ったら、ちょっとはバリエーションがあります?

 公園のまだ若いケヤキの幹に、ツタの茎が張りついています。
 と思ったのですが、なんかへんです。

この記事にはの画像があります。


Phraortes illepidus

 10センチくらいしかありません。
 緑色ですが、上も下もなく、ぷつりと切れています。

枝竹節虫

 これは。
 もしや?

 はたして、ナナフシでした。
 ここでよく見るのはナナフシモドキですが、これはエダナナフシ?

エダナナフシ

 ナナフシは枝に擬態すると思っていたのですが、ツタの蔓にも擬態するようです?

エダナナフシ
枝竹節虫
Phraortes illepidus
ナナフシ目 トビナナフシ科 エダナナフシ亜科

日本の昆虫1400 (1) チョウ・バッタ・セミ (ポケット図鑑)

新品価格
¥1,320から
(2021/7/24 00:12時点)

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: エダナナフシナナフシ擬態

関連記事
スポンサーサイト



theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

うんちは無敵! トガリハチガタハバチ

 6月ササユリが咲いています。
 葉の上にイモムシが。

この記事にはの画像があります。


 黒のような濃い紺色に白い斑点。
 なんか目立つ。
 チョウの幼虫か、それともガの幼虫か。

トガリハチガタバチ

 とおもったら、丸い頭につぶらな瞳。
 これは、ハバチの幼虫。

尖蜂形葉蜂

 調べてみると、どうやらトガリハチガタハバチ。
 尖蜂形葉蜂。
 ハチなのにハチ形と、まるでトゲアリトゲナシトゲトゲみたいな?名前。
 成虫は明るい黄色と暗い色の縞模様でまるでハチのよう。
 いや、ハチだけど。

 しかしこの幼虫。
 ものすごく目立つ色なのに葉の上で丸くなっています。
 どういうことか?

 見ていると、気付いてしまいました。
 これは!

 鳥のフンっぽい。
 虫の擬態パターンの一つ。
 クモには「トリノフンダマシ」という一群がいるくらい。

Tenthredo smithii

 だからあえて目立つようにしたのでしょう。
 そしてまだ絶滅していないのですから、効果は絶大にちがいありません。

トガリハチガタバチ
尖蜂形葉蜂
Tenthredo smithii
ハチ目 ハバチ科

日本産ハバチ・キバチ類図鑑

新品価格
¥19,800から
(2021/6/9 23:57時点)

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: トガリハチガタバチハバチ擬態イモムシ

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

どうしてここまでアリに似せなければならなかったのか? アリグモ

 公園で生き物観察をしていると、アリが歩いていました。
 1匹だけです。

 アリは1匹みつけると、たいていまわりに数匹います。
 チームを組んでいるわけではないでしょうが、同じエリアを探索する習性があるのかもしれません。
 ですから1匹だけというのは、違和感が。

この記事にはの画像があります。


 ただ、そういう「アリ」には心当たりがあります。

 アリグモ。

 クモのようなアリ。
 ではなく、アリのようなクモ。

 アリは昆虫。
 クモは鋏角類。
 どちらも節足動物ですが、体の作りはかなり違います。

アリのような アリでないような
蟻蜘蛛

 アリは昆虫なので体は頭部、胸部、腹部の3つに分かれます。
 さらにアリの仲間は腹部が細くくびれています。
 それに対してクモは頭胸部と腹部の2つ。

 それから、アリの脚は6本に、触角が2本。
 クモは8本の脚に触肢と鋏角(牙)が2本づつで12本。
 でも、触肢と鋏角は折りたたまれていることがありますので、8本に見えることが多いと思います。
 このようにアリとクモでは体のつくりがまったくちがうのです。

 ところが、アリグモは体を細くし、頭胸部にくびれを作り、一番前の脚を触覚のように動かすことで6本脚+触角のように見せます。
 なかなかおもしろいクモです。

よく見ると脚が8本で触角がない
アリグモ
多分アリグモという和名のアリグモのメス
オスは牙が大きくて頭はアリっぽくありません

 このアリグモ、なぜアリに似せているのかよくわかりません。
 仲間と思って近寄ってきたアリを食べるため、と言われたこともあります。
 しかし、特にアリ専門に食べるわけではないようですし、そもそもアリは見た目で敵と仲間を見分けているわけではありません。
 不思議です。

日本最大級のムネアカオオアリ
ムネアカオオアリ
正真正銘のアリ
確かにアリグモはアリに似ています

 アリは噛みついたり毒を持っていたりしてほかの生き物に嫌がられるので、アリに似せたという説もあります。
 こちらはなんとなくわかるような気がします。

アリグモ
蟻蜘蛛
Myrmarachne japonica
節足動物門 鋏角亜門 クモガタ綱 クモ目 ハエトリグモ科 アリグモ属

ハエトリグモハンドブック

新品価格
¥1,980から
(2020/10/16 23:32時点)

クモハンドブック

新品価格
¥1,650から
(2020/10/16 23:33時点)

アリハンドブック 増補改訂版

新品価格
¥1,540から
(2020/10/16 23:34時点)

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: アリグモクモムネアカオオアリ擬態ベイツ型擬態

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

古い写真の中からみつけたいきもの とりのうんちとおもったらトリノフンダマシ

 数年前の夏の二上山。
 もうどういういきさつで写したのかまったく思い出せません。

この記事にはクモの画像があります。


 葉の裏についたゴミのようなもの。


 アカイロトリノフンダマシのメス。
 クモです。

 近縁で属名にもなっているトリノフンダマシは、漢字では「鳥の糞騙し」。
 鳥の糞にそっくり。

 でも、こちらは鳥の糞に見えるような見えないような。
 というか、トリノフンダマシ以外はトリノフンと言うより、ツルッとした三角っぽいクモ?

アカイロトリノフンダマシ

 トリノフンダマシが鳥の糞に擬態したから、と言われることもあります。
 でも、ほとんどが鳥の糞っぽくありませんし、実は夜行性でひるは葉の裏にいます。
 ということは、トリノフンダマシが鳥の糞に見えるのは、ただの偶然?

 いきものはおもしろい!

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: アカイロトリノフンダマシトリノフンダマシクモ二上山ダイヤモンドトレール擬態

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

そっくり擬態&保護色 でも収斂進化ではありません。 ヨモギエダシャク

ポケットサイズの
イモムシ図鑑

イモムシハンドブック

新品価格
¥1,470から
(2010/11/27 00:12時点)


擬態です


 「擬態(ぎたい)」とは、生き物が自分の体の色や形などを変化させ周りに溶け込むことです。
 体の色や模様を周りと同じようにしたものは保護色(ほごしょく)と呼ばれることもあります。

 擬態にはこのように色だけのものや色と形を変えたものがあります。

 ちがう生き物が似たような形になるのは「収斂進化(しゅうれんしんか)」という言葉も思い浮かびます。  しかし同じなのは見た目の色や形だけで、機能や働きはまったくちがうので収斂進化ではありません。
 擬態です。


今回はイモムシの記事です。
イモムシの画像もあります。
イモムシが苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。



隠蔽擬態で見つからないようにする


 イモムシは擬態するのが当然のごとく周囲に溶け込んでいるものが多いように思います。
 そんなことは無いよと思う人は、もしかするとイモムシが周囲に溶け込んでいて気がつかないだけかもしれません。

 イモムシが擬態する理由は、人間や鳥などに見つからないようにするためと言われていて、これを隠蔽擬態(いんぺいぎたい)といいます。

 多くはアオムシに代表されるように葉と同じ緑色になる保護色が多いと思いますが、独特の動き方をするシャクトリムシは、保護色にプラスして枝に似せる擬態をする種類がたくさんいます。


アキニレに擬態したヨモギエダシャクの幼虫
アキニレに擬態した
ヨモギエダシャクの幼虫

どこにいるでしょう?


 ということで、アキニレの枝に擬態したヨモギエダシャクです。
 さあ、どこにいるでしょうか。

 ただ木を眺めているだけでは気付かないでしょうが、どこかにいると思って見ているとわかると思います。
 保護色込みの擬態ですが、木としてみると不自然なところがありますから。


ところで


 ヨモギエダシャクは名前に「ヨモギ」とついていますがヨモギを含むキク科以外にも、クワ科やバラ科など草でも木でもお構い無しに食べるイモムシです。

 特にチャノキも対象になっているので、育てているお茶の木もよく食べられます。
 夏の忙しいときなど水やりばかりに気を取られていると、いつの間にか葉がぼろぼろにされていることがあります。

 大食漢で、挿し木や実から育てた定植(ていしょく)前のものがやられると、後の生長が悪くなり、場合によっては枯れてしまいます。

 その気にならなければなかなか見つけにくいシャクトリムシです。


正解です


 さて、正解は……

 画像中央の少し右で、枝がバイパスしているようなところがあります。
 そこでした。

アキニレに擬態したヨモギエダシャクの拡大画像
アキニレに擬態したヨモギエダシャクの拡大画像


 単純に見た目だけで言えば、なかなかうまい擬態です。

 しかし植物の茎や枝がバイパスしないことまでは気がつかなかったようです。
 素直に枯れ枝に擬態していれば見つからなかったことでしょう。


◆記事ナビ◆ 〔ヨモギエダシャク〕 〔擬態〕



Yahoo! JAPAN


Google
WWW を検索 いきもの は おもしろい! を検索
キッズgoo

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 擬態ヨモギエダシャクアキニレ

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

似ているのは形だけではありません。収斂進化


ちがうのにおなじ


 収斂進化(しゅうれんしんか)とは、進化の遠く離れた種類の生き物が、同じ環境で同じような形や特徴に似てしまうこと。

 わかりやすい例だとイルカやクジラは人間と同じ哺乳類ですが、その姿は魚に似ていて、住んでいるのも魚と同じ水の中です。

 コウモリも人間と同じ哺乳類ですが、空を自由に飛ぶことができるのは鳥と同じです。


進化と変化


 生き物の分類は、今は生き物の進化の経路を基本に考えられるようになってきます。
 魚は登場した時から水の中を泳ぐ存在だったようですし、鳥もやはり羽毛を持った今の鳥に近い形だったようです。

 しかしイルカやクジラ、コウモリも元たどれば四本足の哺乳類(ほにゅうるい)です。ヒレも翼も持っていません。
 四足の哺乳類(ほにゅうるい)が、まったく系統がちがう魚のようにヒレを持ったり、鳥のように翼を持ったりするように進化することを収斂進化(しゅうれんしんか)といいます。




収斂進化と擬態


 ただ気をつけなければならないことがあります。

 たとえば東南アジアなどに住むコノハムシは葉っぱそっくりな形をしていますがが、これは収斂進化(しゅうれんしんか)とは言いません。

コノハムシ(腹側も葉の裏側のようになっています)[伊丹市昆虫館]
コノハムシ
(腹側も葉の裏側のようになっています)
[伊丹市昆虫館]


 ハナカマキリの幼虫はある種類の花によく似ていますが、これも収斂進化(しゅうれんしんか)とは言いません。

ハナカマキリの幼虫(ある種のランの花に似ているそうです)[伊丹市昆虫館]
ハナカマキリの幼虫
(ある種のランの花に似ているそうです)
[伊丹市昆虫館]


 これらは擬態(ぎたい)といいます。


形と役割が同じこと


 つまり、収斂進化(しゅうれんしんか)は見た目の形だけでなく、その形が果たす役割も重要なのです。

 イルカやクジラの形は、魚同様水の中を泳ぐのに適した形になっていますし、コウモリの(はね)は鳥同様空を飛ぶことができます。

 しかしコノハムシの体は木や草の葉のように光合成(こうごうせい)をすることはできませんし、ハナカマキリの体も花のように種を作ることはできません。

 ただの見た目だけでなく、その働きも同じになることがあって収斂進化(しゅうれんしんか)になるのです。

■外部リンク■
伊丹市昆虫館へようこそ


森の虫 コノハムシ キーホルダー サイズ:11cm

価格:1,100円
(2020/5/15 15:22時点)

大人のための図鑑 地球・生命の大進化 -46億年の物語-

新品価格
¥1,650から
(2020/5/15 15:26時点)

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: 収斂進化擬態コノハムシハナカマキリ

関連記事

theme : 雑学・情報
genre : 学問・文化・芸術

二十四節気・七十二候
プロフィール

ノート

Author:ノート
都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

検索フォーム
カレンダー
08 | 2022/09 | 10
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
BLOG & NEWS | 動物プロダクション SCIENCE FACTORY ltd.
けろんの100円で昆虫採集!
相生山からのメッセージ
ななこの『生き物のお世話』ブログ
雑記帳~身の回りの出来事やら自然やら~
とある昆虫研究者のメモ
ACTOW
徳川広和・恐竜・古生物・模型・フィギュア作品ギャラリー
コトラ&ミーのこんにちは ご近所さん
すみれ奏へようこそ
そぞろ歩き
デジカメ・昆虫・写真
くろねこのチラシの裏
どくだみ荘日乗
故郷の廃家
とらログ
ようこそ大阪市立自然史博物館へ
インターネットミュージアム
いきもの を ぱちり!
管理画面
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS