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「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」恐竜の卵を産んだ場所がわかるかも!(恐竜が棲んでいた環境も?)〈大阪市立自然史博物館〉

 大阪市立自然史博物館の「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」展。
 恐竜の卵を一度にたくさん見られる貴重な機会。


 そこで、名古屋大学と北海道大学が発表した『「恐竜が卵を暖める方法」を解明!』をもとに、卵の化石がどんな岩に入っているのか、見てみました。
 恐竜の巣の化石(卵がいっぱいまとまって見つかった化石)がどんな岩から見つかるかで、恐竜がどんなところに巣を作ったのがわかり、さらに恐竜の卵の温め方もわかるのです。
 岩の種類は泥が固まった泥岩(でいがん)と砂が固まった砂岩(さがん)。
 砂岩は太陽熱や地熱で卵を温める恐竜。
 泥岩は植物の発酵熱で卵を温める恐竜。
 砂岩と泥岩の両方から見つかるのは、卵を大人が温める恐竜。


 ところが。
 展示されている化石には岩の種類は書かれていません。
 さらに、地質のド素人なので、見ただけでは泥岩か砂岩かわかりません。
 定義としては砂岩は固まっている粒の大きさが0.06~2ミリまで。
 泥岩は0.06ミリ以下、そして2ミリ以上が礫岩(れきがん)。
 しかし、展示物はケースの中でものさしを当てて測ることはできません。

 ということで、画像を見てつるつるっぽいのを泥岩風。
 ざらざらっぽいのを砂岩風。
 ざらざらのところどころに形がわかるつぶが混じっているのを砂礫岩風としました。

 それを卵化石の分類ごとに並べました。
 恐竜の卵の化石は、多くの場合どの恐竜の卵かわかりません。
 それで形や大きさ、呼吸のための気孔など殻の構造、そのほかいろいろな卵の特徴で分類されています。
 研究の結果、どの恐竜の卵かわかってきているものもあります。
 細かい説明や具体的な説明は、是非会場で。

気孔がやや少ない

スフェロウーリトゥス(球形の卵石)卵科

ハドロサウルス類
砂岩風
砂礫岩風

エロンガトウーリトゥス(長形の卵石)卵科

オヴィラプトロサウルス類
砂岩風
砂礫岩風

気孔が多い

ファヴェオロウーリトゥス(蜂の巣状の卵石)卵科

竜脚類?
ティタノサウルス形類?
砂礫岩風

ディクティオウーリトゥス(網状の卵石)卵科

メガロサウルス類?
原始的獣脚類?
砂礫岩風

デンドロウーリトゥス(樹状の卵石)卵科

メガロサウルス類 テリジノサウルス類
砂岩風

 どれもあまりつぶは目立たずざらっとした感じに見えます。
 ということは、砂岩でしょうか。
 素人が見分けることは難しそうです。

 砂岩だとすると、恐竜たちが卵を産んだのは陸地のちょっと乾燥したところかもしれません。
 草食動物にとっては、食べ物が少ない場所のように思いますが、展示されている化石は白亜紀のものばかり。
 後期には現在普通に見かける被子植物はすでに多様化していましたが、現在ほどあたりまえではなかったでしょう。
 今とちがって森林のまわりでも、乾燥気味の地面が見える場所が多かったのかもしれません。

 恐竜の卵の化石からもいろんなことが想像できます。

■参考外部リンク■
特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」‐ 大阪市立自然史博物館
大阪市立自然史博物館

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タグ: 恐竜の卵dino-eggsスフェロウーリトゥス卵科エロンガトウーリトゥス卵科ファヴェオロウーリトゥス卵科ディクティオウーリトゥス卵科デンドロウーリトゥス卵科恐竜大阪市立自然史博物館

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「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」恐竜の卵の温め方がわかるかも!(卵の模様もわかるかも?)〈大阪市立自然史博物館〉

 大阪市立自然史博物館の「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」展。
 自然史博物館で卵というと、思い出すのが2015年夏の特別展「たまごとたね」。
 「たまごとたね」展では、もちろん恐竜の卵の化石も展示されていましたが、今、生きている動植物が中心。
 ということで、恐竜に近い鳥の卵について。

会場までまだ450mあります

 と、その前に鳥と恐竜の関係を。
 恐竜に興味のある人にとっては説明の必要はないことですが。

 結論を言えば、鳥は恐竜です。
 少し細かく言えば、飛ぶように進化して現代まで生き残ることができた恐竜。
 ですから、鳥と恐竜の骨には共通する部分がいくつもあります。
 ただ、鳥は飛ぶために特殊化してしまったので、なんでも恐竜と同じと思わないよう、ちょっと注意が必要です。

骨になると一層恐竜っぽくなる巨鳥のエピオニルスの一種

 と、前置きはここまで。
 鳥の卵というと、ニワトリの卵を思い出す人が多いと思います。
 多くの人にとって、もっとも身近な鳥の卵でしょう。
 ところが、鳥の卵は必ずしもニワトリの卵と同じというわけではないのです。

鳥の卵っぽいベニイロフラミンゴと
ちょととんがったキングペンギンの卵

 ニワトリの卵が「タマゴ型」なのは理由があります。
 タマゴが転がっても、遠くへ行くことはなく、尖ったほうを中心にくるりと円形に転がりもとに戻ります。
 そうすれば、タマゴがころがっても巣から離れていくことはありません。
 という説があります。

 親が巣から離れることがあるような鳥は、模様が保護色のようになり、目立ちにくくなります。

砂利の中で目立たない保護色のコチドリの卵
(たまごとたね展での展示※恐竜の卵展では展示されていません)

 常に親が温めているような鳥や、カワセミのように穴の奥の外から見えない暗いところのタマゴは白いものが多くなります。
 さらにカワセミのタマゴは丸い形をしていて、これも穴の奥の方にあるので転がる心配をしなくていいから、と言う説があります。

穴の奥に産むので白くて丸いカワセミとヤマセミの卵
(たまごとたね展での展示※恐竜の卵展では展示されていません)

 そして大阪の「恐竜の卵展」の始まりに合わせるように、名古屋大学と北海道大学から恐竜の卵の研究についての発表がありましした。
 プレスリリース(報道発表)のタイトルは『「恐竜が卵を暖める方法」を解明!』。
 恐竜の巣の化石(卵がいっぱいまとまって見つかった化石)がどんな岩から見つかるかで、恐竜がどんなところに巣を作ったのがわかります。
 それと同時に、恐竜の卵の温め方もわかるのです。

■参考外部リンク■
「恐竜が卵を温める方法」を解明!*PDFファイル(北海道大学)
「恐竜が卵を温める方法」を解明!*PDFファイル(名古屋大学)

 プレスリリースを参考にして巣が見つかった岩と卵の温め方をまとめてみました。

巣が見つかった岩 産卵した所 温め方 恐竜の種類
砂岩
(砂が固まった岩)
砂に産卵 太陽熱や地熱 竜脚形類恐竜
古土壌質泥岩
(古い土が固まった岩)
土に産卵 植物の発酵熱 カモノハシ竜
砂岩と泥岩両方 砂にも土にも産卵 抱卵 オヴィラプトロサウルス類,
トロオドン科
竜脚形類のティタノサウルス形類の巣の化石


カモノハシ竜のハドロサウルス類の巣の化石


トロオドン類の卵の化石
ただし巣の下側をひっくり返して上にしているので
肝心の卵を埋めていたところはなくなっている可能性あります


オヴィラプトロサウルス類の巣の化石


 オヴィラプトロサウルス類やトロオドン科は泥岩も砂岩も半々の割合で見つかるので、土や砂を特に選んでなかったと考えられます。
 おもしろいのは、砂ばかり利用していた恐竜の巣は中緯度くらいまでの暖かい場所から見つかるのに対して、土ばかり選んでいた恐竜の巣は冬に寒くなる高緯度まで見つかります。
 そして砂も土も選んでいた恐竜も高緯度まで見つかります。
 太陽の光が弱く卵を温められない高緯度でも砂を使ったのは、恐竜が温めた、抱卵したからと考えられます。
 プレスリリースでは書かれていないのですが、涼しいところで卵を体で暖めるというのは、つまりその恐竜は内温性(恒温動物)ということを示唆しているように感じます。

卵を守る?温める?トロオドンの生体復元模型

 プレスリリースにはほかにも恐竜が寒い極地で越冬した可能性が書かれていました。
 いくら今より暖かかったと言っても、冬は日差しが極端に弱く、また日照時間も極端に短くなるので植物は成長が遅く、場合によっては休止するかもしれません。
 そういった状況で体が大きく大飯食らいの草食恐竜の命を支えることができたのか、とても興味があります。
 冬鳥と同じように暖かい夏に恐竜が少ない極地で子供を育て、冬には暖かく植物が多い中緯度地域へ移動した可能性もあるのでは、と思います。

 「恐竜の卵展」では、竜脚形類もカモノハシ竜もオヴィラプトロサウルス類もトロオドン科も、みんな卵や巣の化石が展示されています。
 そういった巣の化石を見ながら、卵の温め方や模様などを想像してみるのもおもしろいかもしれません。

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タグ: 恐竜の卵dino-eggsティタノサウルス形類ハドロサウルス類トロオドン類オヴィラプトロサウルス類トロオドン恐竜大阪市立自然史博物館

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「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」巨大な恐竜も最初は卵だった!(結構おっきいけど)〈大阪市立自然史博物館〉

 「恐竜の卵」。
 副題は「恐竜誕生に秘められた謎」
 タイトルのように恐竜の卵がこれでもか! と展示。
 これだけ恐竜の卵がまとまって見られる機会は、ほかにない! とも言われます。
 恐竜展というと、大人の恐竜のでっかい復元骨格がやたらを並ぶのが定番のイメージですが、今回は卵。
 もちろん、大人の恐竜もありますが、とにかく卵。
 卵とその誕生から、恐竜の大繁栄の秘密を探るのです。

おなじみ長居公園南西入口の大看板

 恐竜というと爬虫類。
 そして鳥の先祖。
 というか、今では鳥は恐竜に含まれるということは、有名になってきました。
 ということで、会場では鳥や爬虫類の卵も展示され、恐竜と比べることができます。

ヒクイドリとエミューの卵

 卵の化石も、割れた殻のかけらが展示されているのではなく、ほとんどが卵の形が残り、見つかった状態のもの。
 いくつもの卵が集まったまま化石になったやつです。
 つまり、恐竜は卵をまとめて産んだということで、巣があったのです。
 もっとも、産みっぱなしの恐竜もいたようなので、「巣」と言っていいのかちょっと不安です。
 でも、覆いかぶさって卵を守っていたと思える恐竜もいるので、「巣」と言っていいでしょう。
 地面の上に巣をつくる鳥と同じです。
 「鳥は恐竜」というのも、納得できます。

産みっぱなし型?の卵 デンドロウーリトゥス卵科の一種

 でも、大きさといい形といい、到底鳥とは思えないものばかり。
 今いる爬虫類でもいろいろな卵の殻の仕組みがあり、鳥も独自の特徴があります。
 もちろん恐竜もいろいろな卵があり、形も産み方もさまざま。
 単純に「恐竜」ってひとくくりにはできそうにありません。
 それに鳥も言われているほど恐竜ではないような気もしてきます。
 恐竜にはいろいろな型があるということなのでしょう。

きっちり型の卵 エロンガトウーリトゥス卵科の一種

 と、卵だけしないような感じがしてきますが、ちゃんと肉食恐竜やでっかい恐竜もいます。
 卵の中の赤ちゃん恐竜、卵を持った恐竜や翼竜もいます。
 ほかの恐竜展では見られないようなものがいっぱい。
 日本初公開もあり、実物化石もたくさん!

肉食恐竜のトルヴォサウルス・タネリ

体が大きい竜脚類のエウヘロプス・ツダンスキィ

オヴィラプトロサウルス類の胚 つまり卵の中の赤ちゃん恐竜

体内に卵を含むオヴィラプトロサウルス類 お腹の黒いのが卵

翼竜ダーウィノプテルス・モデュラリスのメス 赤い矢印の先が卵

卵を守る? トロオドン生態復元模型

 そして忘れてはいけないのが、卵の分類。
 言うまでもないことですが、卵だけではどの恐竜かわかりません。
 というか、恐竜かどうかもわかりません。
 そこで、卵化石も形や大きさ、殻の仕組みなどから分類されています。
 会場のはじめの方にあるので、見ておくと卵の見え方も変わってくるかもしれません。

様々な卵化石 丸いのや細長いの 大きいのや小さいの

 巨大な恐竜も最初は卵だった。
 「恐竜の卵」ではリアルな生き物、恐竜を体感できます!

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タグ: 恐竜の卵dino-eggsトルヴォサウルスエウヘロプスオヴィラプトロサウルストロオドンダーウィノプテルス恐竜大阪市立自然史博物館

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恐竜は怪獣じゃないってことがよくわかる!「メガ恐竜展2017-巨大化の謎にせまる-」〈大阪南港ATCホール〉

 恐竜の魅力は人それぞれと思います。
 なんとなく怪獣を彷彿させる姿がいいという人は多いような気がしますが、恐竜の面白い所の一つには、生き物としての限界への挑戦があります。
 それは、大きさへの挑戦。
 恐竜が怪獣でない理由の一つです。

 怪獣、たとえばゴジラ。
 最初は身長55メートル。
 その後増減をしながら最新作では118.5メートル。
 謎の熱線やら光線やらを出すのはともかく、この身長は怪獣の証です。
 なぜなら、動物が陸上でこの高さになるまで成長することは不可能だから。

ティラノサウルス生体復元
核実験でゴジラになるゴジラサウルスはこんな感じ
ちなみに実際にゴジラサウルスという恐竜はいます

 体が大きいということは、もちろん体重も重くなります。
 わかりやすいよう四角い立方体の生き物だとしてます。
 高さが2倍になると幅も2倍、奥行きも2倍。
 ということで、体積は2倍の2倍の2倍で8倍になります。
 体積が8倍ということは、重さも8倍。
 ところが、地面に接しているところは2倍の幅と2倍の奥行しかないので、4倍。
 つまり、8倍になった体重を支える面積はたった4倍にしかならないので、底で支える重さは2倍になるのです。

ディプロドクスの足の裏!

 仮にゴジラが立ち上がったヒグマと同じような体だとします。
 すると身長90メートルのゴジラだったら、体長3メートルのヒグマの体重の30×30×30の27,000倍。
 足の裏で支える重さは30倍。
 簡単にいえば、足を30倍丈夫にしなければならないということです。
 生き物の足を30倍丈夫にするなんて、どうすればいいのかちょっと想像もできません。
 だからゴジラは怪獣なのです(ほかにもいっぱい理由はありますが)。

クマではなくて巨大ナマケモノのパラミロドン

 怪獣のように生き物が体を大きくするというのは、それだけ難しいのです。
 それに果敢に挑んだ現実の生き物が、恐竜なのです。
 たとえば最大の恐竜と言われるアンフィコエリアス。
 全長58m。
 体高9.2m。
 半身展示されているヨーロッパ最大のトゥリアサウルスなら。
 全長30m。
 体高5.5m。

前半身だけでもでっかい!トゥリアサウルス

 アンフィコエリアスなら全長は初期のゴジラの身長を超えています。
 怪獣です!?
 いやいや、怪獣ではありません。
 恐竜の全長は、口の先から尻尾の先までを真っすぐ伸ばした長さ。
 現在恐竜は頭から尾を水平にしていたと考えられていますので、恐竜の高さ(体高)ではありません。
 アンフィコエリアスの場合は高さが10メートルたらず。
 ゴジラよりずっと小さい。
 でも、現在最大の陸上動物と言われるアフリカゾウの高さが3mあまりですから、陸上動物としてはとんでもない高さです。
 そういう意味では、怪獣の域かもしれません。

肩の高さ(肩高)3.8mとアフリカゾウより大きいコウガゾウ

 しかし恐竜は怪獣ではなく、現実の生き物。
 ゾウより大きくなるには、ゾウにはない秘密があります。
 たとえば隙間を多くして軽量化した骨、とても呼吸の効率がいい気嚢を持った肺。気嚢は軽量化の役に立っています。
 その他、大きな体を維持するために大量の植物をとにかく噛まずに飲み込む。
 さらに長くした首を動かすだけで体を移動しなくても(体力の消耗を最小限にして)広い範囲をどんどん食べていく。
 それらがパネルで次々と説明されます。
 ほかにもなぜここまで巨大化しなければならなかったのかや、巨大化のメリットとデメリットなど、幅広い解説も。
 それを絵や写真ではなく、巨大な恐竜の骨格を見ながら、読んでいくことができます。

巨大恐竜のまとめパネル

 そして、ショップでは公式図録。
 図録というと、展示物のカタログ的なものをイメージするかもしれませんが、これはちがいます。
 一応、展示されているものもほとんどの画像が載っていますが、むしろ読み物。
 恐竜巨大化のパネルの内容が、読みやすくまとめられています。
 今までの例からでも、一般書店では販売されないでしょうから(自然史博物館のショップやジュンク堂書店なんば店では棚に並ぶかもしれませんが)、恐竜巨大化の謎に興味を持った方にはおすすめです。

 そして、図録では、基本的に一つの展示物には一つの写真ですので、気になった恐竜、気になった骨は写真を撮ることをおすすめ。
 フラッシュや三脚の使用、動画の撮影は禁止されていますが、それ以外は「撮影歓迎」になっています。

■参考外部リンク■
メガ恐竜展2017-巨大化の謎にせまる- 大阪開催【公式サイト】
大阪市立自然史博物館

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)

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「恐竜博2016」ティラノサウルスとスピノサウルスの骨からわかることもたくさんあります!〈大阪文化館・天保山〉

 いよいよ大阪会場の閉会が近づいてきました。
 しかも日本最後の開催地ということで、泳ぐスピノサウルスと出会えるのもあとわずか。
 グッズショップでは海洋堂フィギュアのガチャガチャを4種類コンプリートのセット販売もはじめていました。
 もしかしたら、ほかにもお得なセットがあるかもしれませんが、きっと早い者勝ち! でしょう。

 今までスピノサウルスのことばかりだったのですが、大人気のティラノサウルスもいます。
 カナダで見つかった最大のティラノサウルス「スコッティ」。
 大阪会場ではスピノサウルスと同じ部屋、向き合うように展示されていますので、二大肉食恐竜を見比べる事ができます。

大阪港駅から会場までの幟

 概ね同じ“大きさ”の獣脚類肉食恐竜。
 でも片方は陸上を二足歩行し、恐竜を食べる。
 片方は水中を泳ぎ、魚を食べる。
 同じ獣脚類の恐竜ですが、まったくちがう生活を送っています。
 生活のあり方は、動物の姿を決めます。
 ティラノサウルスとスピノサウルスの復元骨格にも生活のちがいが表れているか、くらべてみました。

 まず全体を見ると、T字型に立っているティラノサウルスと、寝そべったような形のスピノサウルス。
 2つの恐竜の生活のちがいをはっきりと表した姿です。

T字立ちのティラノサウルス「スコッティ」


泳ぐスピノサウルス


 全体の雰囲気は、重量級のティラノサウルスと、ちょっと華奢というかスリムなスピノサウルス。
 ということは、ティラノサウルスよりもスピノサウルスのほうが軽いのでしょうか。
 恐竜は大きな体を支えるため骨に空洞を多くして軽量化していますが、スピノサウルスは例外的に骨がつまっています。
 これは水中での行動時間が長い鳥のペンギンや、哺乳類のカバなどに似た特徴。
 これもスピノサウルスが水中で生活していた証拠の一つ。
 ということは、意外と同じくらいの重さか、もしかしたらスピノサウルスのほうが重いかもしれません。

 獣脚類の体重を支える2本の足(後肢)。
 骨盤から大腿骨(ふともも)にその下の脛骨(けいこつ)・腓骨(ひこつ)に指と、足の骨は全体がティラノサウルスのほうが太くて大きい。
 「スコッティ」とちがってスピノサウルスはいろいろな化石の寄せ集めで、足りない部分は近い種類の恐竜の化石を使い、それでも足りないところは予想して作られたもの。
 ですから本当に足が細かったのかと疑ってしまいまそうですが、骨盤と足の骨が一緒に見つかったので、体に対して小さいことがわかっています。

ティラノサウルスの骨盤(左)とスピノサウルスの骨盤(右)
 

 ほかにも人間でいうと足の甲のところにある中足骨(ちゅうそくこつ)。
 獣脚類の恐竜には3本ありますが、ティラノサウルスは3本が一体化し、真ん中だけが細くなっています。
 これは重い体重で二足歩行する恐竜の特徴。
 ところが、スピノサウルスはまとまっていますが、、真ん中はティラノサウルスほど細くはなっていません。

ティラノサウルスの中足骨(左)とスピノサウルスの中足骨(右)
 

 足に対して小さな手(前肢)のティラノサウルスと、足とそれほどかわらない長さのスピノサウルス。
 ティラノサウルスはどう考えても歩くのには使っていたとは思えません。
 それどころか、巨体にこの大きさでは使える用途は限られるでしょう。
 それに対してスピノサウルスは足と手がよく似た大きさなので、水から出たときは四足で歩いていたと考えられます。

ティラノサウルスの手と頭


スピノサウルスの手と頭


 恐竜を最も特徴つける、頭。
 これも圧倒的に大きなティラノサウルス。
 すべての方向に大きく、見るからに頑丈そう。
 スピノサウルスは、長さはそれほど変わらないものの、小さく、特に幅が狭く、先の方へ細くなっていきます。
 口の先まで太いのがティラノサウルス。

 恐竜の頭蓋骨(頭骨)にはいろいろな穴が開いていますが、その一番後ろの穴は顎を動かす筋肉が通る側頭窓(そくとうそう)。
 この穴のおかげで顎を動かす筋肉がたくさんつき、顎を大きく開けられたり噛む力が強くなったりします。
 ティラノサウルスはこの穴が大きいのですが、スピノサウルスはそれほど大きくはありません。
 ティラノサウルスは大きな恐竜の肉を噛み切るため強い力が必要で、スピノサウルスは小さな魚を丸飲みするのでティラノサウルスほど大きい必要はなかったでしょう。

逆B形のティラノサウルスの側頭窓


小さいスピノサウルスの側頭窓


 そしてスピノサウルスの特徴、背中の長い骨。神経棘(しんけいきょく)。
 ティラノサウルスは、特に目立つほど大きくはありません。
 恐竜によっては重い尾が垂れないように支えるため、神経棘を大きくして筋肉をたくさんつけることもあります。
 しかし、人間の身長を超えるような骨をたくさんつけたスピノサウルスは、いくらなんでも全体に筋肉がついていたとは考えられません。
 いろいろな説がありつつも、まだ謎が解けていないところの一つ。

小さいティラノサウルスの神経棘


ものすごく長いスピノサウルスの神経棘


 雌にアピールするためとも言われますが、いくらなんでも大きすぎるでしょう。
 しかもみんな骨。無駄が多すぎるように思います。
 ですから、体温がどんどん逃げていく水中にいるので、太陽の光を受けて体を温めるほうが理にかなっているように思えます。
 しかし骨に血管が通る穴や筋が少ないので否定されています。
 いや、血を温めて全身に送るのなら、血管は骨の中じゃなくて皮膚の表面の方がいいのでは。
 スピノサウルスの時代は、陸上にも神経棘を大きくした恐竜が現れました。
 暖かいと言われる中生代でも寒冷化した時期ですので、体を温めた説は完全な外れ、ではないと思うのですが。

スピノサウルスの近縁のイクチオヴェナトルの神経棘

 わからないこともありますが、骨は生き物の生活の様子を表し、化石からでもわかることは少なくありません。
 ティラノサウルスとスピノサウルスの骨を比べてみると、まったくちがう生活をしていたことがよくわかります。

 ただ、ちょっと気をつけなければならないこともあります。
 展示されているのは化石の復元骨格。
 もちろん、専門家が復元したのですから、ちゃんとした理由があってのこと。
 しかし専門家とはいえ、生きている恐竜を見たことがありませんので、100%真実の姿というわけにはいきません。
 その証拠に、私たちが知っている恐竜の姿は、常に変わり続けています。
 たとえば尻尾を浮かせてT字型に立つティラノサウルスの姿も、昔は尻尾を引きずった「ゴジラ立ち」でした。
 そのティラノサウルスも今では羽毛が生えてることもあります。

恐竜博2016では羽毛なし復元図

 最新の研究成果による復元ですが、恐竜博2016のびっくりするようなスピノサウルスも、数年後にはもっとびっくりする姿に変わっているかもしれません。
 その時にはきっと「恐竜博20XX」があるでしょう。

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タグ: スピノサウルスティラノサウルススコッティ恐竜博2016大阪文化館・天保山恐竜化石

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「恐竜博2016」最大の肉食動物スピノサウルスの真実がそこにある!?〈大阪文化館・天保山〉

 国立科学博物館で行われた「恐竜博2016」。
 大阪にもやって来ました。
 最新の恐竜学が紹介されています。
 が、やっぱり一番目を引くのがスピノサウルスの復元全身骨格。
 スピノサウルスの全身骨格が見られるのはもちろん珍しいのですが、その姿が驚きです。
 もちろん、最新の復元です。

会場 右に見えるのは海遊館

 スピノサウルスの名前と姿を広めたのは、やっぱり映画「ジュラシックパークIII」でしょう。
 川の中に住み、時々陸上に上がってくる。
 太い2本足と十分攻撃に使える手。
 背中には大きな帆があり、長い尾。
 迫ってくる大きな口(というイメージ)のティラノサウルスにたいして、体全体を巧みに使った攻撃を行う(というイメージの)スピノサウルス。
 なんて無責任に思っていたりします。

 ところが、今、スピノサウルスの姿が、変わってしまっているのです!
 それが、恐竜博2016で展示されているスピノサウルス。
 2014年に発表された論文がもとになっています。
 それをまとめるて、こんな感じになります。

細長い頭に細長い口
歯もティラノサウルスよりも小さい

大きな手
ティラノサウルスよりもずっと大きく、まるで怪獣のようなバランス

手よりも小さな足
スピノサウルスのからだからすると、小さく両足では体を支えられそうにない

長い尾
ティラノサウルスよりも華奢

たくさん並ぶ長い背中の骨
骨の列は真ん中あたりがへこむ

全体のイメージは、恐竜というよりもヨーロッパの伝承などに出てくるドラゴンのよう。
泳ぐ姿?に復元されたスピノサウルス
※画像スライドできます ⇒⇒

 スピノサウルスの基本的な姿は変わりませんが、目を引くのは大きな手と小さな足。
 いや、足より大きな手と、手より小さな足といったほうがいいかもしれません。
 これはスピノサウルスやティラノサウルスが含まれる獣脚類の恐竜では異例なこと。
 いや、二足歩行型から進化した恐竜は、四足歩行型でも前足が後ろ足より小さいのが普通。
 特に2本脚で歩く獣脚類の恐竜は、もちろん足のほうが大きく頑丈になっています。
 大きな体を支えるために。
 脚より大きな手と手より小さな足は、とても不思議な姿です。

 ということは、華奢な脚のスピノサウルスはどうやって歩いていたのでしょうか。
 前脚を地面につけて、獣脚類では特異な4つ足で歩いていたと言われています。
 しかし、前足の指は長く、長い爪が曲がり、どうみても歩くための形ではありません。
 ですから、陸上よりも水中の移動が中心だったようです。
 水の中では浮力で体が軽くなるので、太くて頑丈な足は必要ありません。
 ただ、時には陸に上がることもあり、そのときは手をついて「四足歩行」に。

正面から見る魚のような体の断面

 そして、復元図の方で目を引くのは、両足の水かき。
 足の指の間に膜があります。
 水かきの化石が残っていたのではなく、主に水中で活動していた様子からの想像のようですが、妙でもあり、納得もでき、とても不思議な復元図です。
 恐竜の一部、それもスピノサウルスと同じ獣脚類の恐竜が進化した鳥には、足に水かきを持つものがたくさんいます。
 それも、進化の系統とは関係なく水かきをもちますので、獣脚類の恐竜に水かきができるのも、ある意味あたりまえのことかもしれません。

スピノサウルスの最新復元図

 そして化石展示意外で見逃せないのが、スピノサウルスのCG映像。
 会場からちょっと離れた大阪城そばの大川にスピノサウルスが現れます。
 大阪の大川を遊覧する水上バスのアクアライナーに乗りかかり、108人乗りのアクアライナーが小さく見えます。
 そして、なんと、会場隣の海遊館の大水槽の中をスピノサウルスが泳いでいます。
 ものすごくリアル!
 恐竜展を出たらそのままスピノサウルスを見に海遊館に行きたくなります。
 東京ではじまって北九州とすでに2つの会場で行われています。
 そちらの会場では、どこをスピノサウルスが泳いだのか気になります。

 そんな従来のスピノサウルスどころが恐竜のイメージも変えてしまうようなリアルな復元。
 ただ、じっくりと見ているといろいろと気になるところも出てきますが、それは次回に。

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「恐竜博2016」最大の肉食恐竜スピノサウルスの真の姿がそこにある?!〈大阪文化館・天保山〉

 やっと大阪にやって来ました。
 3月から6月まで東京の国立科学博物館、通称「科博」で行われた恐竜展。
 会場は大阪文化館・天保山。
 旧サントリーミュージアム。
 海遊館の向かい。
 ということで、会場の外にも人がいっぱい。
 と思ったら、ポケモンしている人ばかりでした。

海遊館と橋でつながってる大阪文化館・天保山

 科博ではじまった「恐竜博2016」は企画も科博のようです。
 「恐竜博」+「年号」というあまりにもシンプル過ぎてちょっと残念なタイトルは、科博の定番。
 ともあれ、タイトルにあるように2016年に間に合ってよかった。
 開催は2017年までですが。

 展示は7つのキーワードで分けられています。
 1起源 2植物食 3水中進出 4赤ちゃん 5飛翔 6恒温 7鳴き声
 恐竜研究の最前線という感じで、各テーマに共通するものは、恐竜しかありません。
 日本初公開など貴重なものがいくつもありますが、内容が深まる前に次のテーマへ。
 もうちょっと突っ込んだ展示を見たくなります。
 たとえば羽毛ではなくコウモリのように膜で飛ぶ恐竜のイー。

コウモリのような膜で滑空したと思われる恐竜のイー

 動物が羽じゃなくて膜で飛ぶ。
 すごく意外のように感じますが、実は空を自由に飛ぶことができる動物の内、羽毛の翼で飛ぶのは鳥(と鳥に近い恐竜)のみ。
 それ以外はすべて膜で飛びます。昆虫も含めて。
 また、イー以外にも膜で空を飛んだ爬虫類はいました。
 図録には書かれていますが、そういう点も含めて展示されていなかったのは残念。

 そんな中で、一番の見どころは最大の肉食獣脚類恐竜のスピノサウルス。
 これは、すごい!
 ほんと、すごい!
 ちょっと感じた残念さも、スピノサウルスの迫力ある全身復元骨格を見れば、一瞬で吹っ飛んでしまいます。

泳ぐスピノサウルス!

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 ティラノサウルスを超える最大の肉食恐竜と言われ、映画『ジュラシックパークIII』に出たこともあって知名度も高いというのに、謎が多く、全身の復元が見られる機会がなかなかありません。
 それが、あります。
 しかも最新の情報による復元で。

 スピノサウルス(推定全長15m)というと、インドガビアルのような細長い口で、ティラノサウルス(推定全長12m)よりも大きいと言いつつ、食べるのは魚。
 そして背中に何に使われたのかはよくわからない大きなヒレのようなものがあります。
 歩く大きな口というわかりやすい肉食恐竜のティラノサウルスと違い、見た目も繊細で謎が多いのがスピノサウルスの魅力かもしれません。

ティラノより小さい頭のスピノサウルス

 今回展示されている復元は、恐竜図鑑などで、見るスピノサウルスとちがいます。
 多くの恐竜が軽量化のため骨の密度が低いのに対し、スピノサウルスは骨密度が高くなっています。
 これは水中に住むようになった四肢動物に見られる傾向で、もともと水辺に住むと思われていたスピノサウルスですが、水中を主な活動の場所にしていたと考えられるようになりました。
 それどころか、前肢(前足)よりも後肢(後足)のほうが小さく、前肢を使った四足歩行をしていたという、二足歩行が当たり前の獣脚類では考えられないような姿になりました。
 水中での活動に適応して後脚が退化してしまったというのです。
 ですから、会場では水中を泳ぐ姿に復元されています。
 決して天井が低いための苦肉の策、ではないはずです。

さすがのティラノサウルス「スコッティ」もちょっと影が薄い?

 足よりも大きな手をもち、足ひれで水中を泳ぐスピノサウルス。
 いろいろな意味で、すごい!
 ただ、それはそれで腑に落ちないところもあるのですが、それは次の機会に。

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