古い写真の中からみつけたいきもの 砂利浜の気がつかないほど小さな黄色い花 蔓菜
1月の海岸。
砂より石のほうが多い砂利浜。
くたびれた消波ブロックの下に葉が厚そうな草が。
こんな海水を浴びるところに生える植物、海浜植物。

植物はたいてい塩分が苦手。
ですから塩水をかぶるような浜では生きていけません。
ところが、そんなところにも、いや、そんなところだからこそ生えている植物があります。
ツルナ。
ナデシコ目ハマミズナ科の多年草。
太平洋沿岸の熱帯から温帯に広く分布します。

漢字では「蔓菜」。
「菜」は野菜、つまり食用にする植物を指すことがよくあります。
ツルナも各地で食用にされていたようです。
よく見ると小さな花が咲いていました。

幅が5ミリあるかないか。
黄色で4つに別れていますが、花弁でなく萼。
花弁はなくなっています。
メシベの先が紐状に分かれ、その周りにたくさんのオシベが囲んでいるところは、ナデシコの仲間っぽい。
ツルナ
蔓菜
Tetragonia tetragonioides
ナデシコ目 ハマミズナ科 ツルナ属の多年草

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