今年は櫓になってない櫓茸
梅雨もキノコのシーズン。
里山を模した錦織公園にも色々なキノコが。
その中でもちょっと変わったキノコ。
ヤグラタケ。
キノコは普通、土の上か木の上にできます。
でも、このキノコはどちらにもできません。
できるのは、キノコの上。
キノコから生える、キノコ。
キノコの2階建て。
その姿が名前の由来。

ところが。
今年はちょっと変なヤグラタケが。
キノコの横から生えています。
もはや櫓ではありません。
なぜでしょう?

ところで、この場所は毎年ヤグラタケが見られる場所。
キノコはいきなり現れ、数日から数週間でくさって崩れたり、小さな動物に食べられたり、乾燥したりしてなくなります。
でも、キノコの本体は木や土の中に残っています。
キノコは、植物でいうと花や実のこと。
本体は別。

ということは、土台となるベニタケ科のキノコ(宿主)と同時に、ヤグラタケの本体もいっしょにいる?
ヤグラタケの胞子が毎年ベニタケ科のキノコにつくのではなく、一度取り付いたらずっといっしょで、キノコをつくったら、そこに便乗?
土台のキノコは毎年できているし、ヤグラタケが生えるのはキノコが腐り始めてから。
土台となるキノコは大きな被害は受けていない?
つまり、ヤグラタケは「キノコ」ができないときも土台となるキノコと一緒にいる、片方のみが利益を得る片利共生?
謎です。
タグ: ヤグラタケ 寄生 白いキノコ 7月のキノコ 錦織公園のキノコ 錦織公園 共生 片利共生

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