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第48回特別展「瀬戸内海の自然を楽しむ」瀬戸内海の“いろいろ”な“もの”がいっぱい!〈大阪市立自然史博物館〉

 大阪市立自然史博物館の2017年の夏の特別展が始まりました。
 第48回特別展「瀬戸内海の自然を楽しむ-生き物のにぎわいとその恵み-」。
 大和川、淀川大阪湾ときて、瀬戸内海です。
 ということは、次は太平洋?!

いつもの予告付

 閑話休題。
 瀬戸内海は太平洋と日本海に通じる海ですが、それぞれ狭い海峡で隔てられていて、日本ではここだけにしか無い個性的な海です。
 大阪自然史博物館は瀬戸内海沿岸の博物館や水族館と連携して観察会や調査会を行い、様々な情報や標本を蓄積してきました。
 その成果が展示されています。

瀬戸内海の地図

特別展では大阪湾から福岡県・大分県までの帯状の部分が瀬戸内海

 会場は「瀬戸内海の自然」「瀬戸内海の漁業」「消えた風景」「抱える問題と解決に向けて」「瀬戸内海を調べよう」の5つのテーマに分かれています。
 見ての通り真ん中の3つは人間が関わる民俗学的なテーマで、そういう展示もたくさんあります。
 自然史の博物館としてはちょっと意外な感じもしますが、それだけ瀬戸内海は人々の生活と密着しているということなのでしょう。

瀬戸内海の立体地図

深さ高さが誇張されていますが海の深さのほうがより誇張されています

「瀬戸内海の自然」

 展示スペースが一番広くて、展示内容も多岐にわたり、地質と動植物の標本がいっぱい!
 ですが、意外と瀬戸内海の固有種はいないようです。
 それもそのはず、たった2万年前(地質学的には)は陸地で川が流れていました。
 2万年程度じゃ固有種が生まれるのはちょっと難しそうです。
 残念。

2万年前の「瀬戸内海」

水色が今の瀬戸内海 白いところが当時の海 紫の線が当時の川

鯨の骨格標本シリーズ第三弾のオスのザトウクジラ 名前を募集中

ナガスクジラの「ナガスケ」 マッコウクジラの「マツコ」 じゃあ「さとうくん」?

明治時代の瀬戸内海にあった捕鯨会社のモリ

瀬戸内海には大きなクジラも迷い込みますが
住みついているのはイルカと変わらない大きさのスナメリだけ
その他いろいろあって続かなかったようです

コカスリウスバカゲロウの巨大模型!

物凄くリアルで今にも動き出しそう!

大分県杵築湾のカブトガニ

「瀬戸内海の漁業」と「消えた風景と抱える問題」と「解決に向けて」

 これは人間と瀬戸内海の関わりで、様々な漁具など自然史からちょっと離れた展示がでてきます。
 瀬戸内海がいかに人間の生活と密接に関係していたのかがわかります。

タコツボいろいろ

「瀬戸内海を調べよう」

 これも人間の活動ですから民俗学的にも思えますが、視点はその成果ですから、自然科学の領域ですね。
 おどろいたいのは、瀬戸内海の最も最初の学術的な調査は、イギリスのチャレンジャー号だったこと。
 チャレンジャー号は、今からおよそ140年前に世界中で学術的海洋調査を行ったイギリスの海洋調査船です。
 その調査報告書や、記載された生き物の標本なども展示されています。

チャレンジャー号探検航海調査報告書

 大阪に住んでいると淡路島より西側の瀬戸内海は、身近でちょっと遠い海だったのですが、そこには思っていなかったドラマがたくさんあることがわかりました。
 自然史の博物館らしく瀬戸内海の生き物のことだけでなく、瀬戸内海の生き物と人間の関係もわかるおもしろい特別展でした。
 展示内容の幅が広いだけに、見る視点を変えると夏休みの自由研究のネタがたくさん!

■参考外部リンク■
第48回特別展 瀬戸内海の自然を楽しむ~生き物のにぎわいとその恵み~
大阪市立自然史博物館

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特別展「石は地球のワンダー」アンモナイトの異常巻きは実は異常でなかった!?〈大阪市立自然史博物館〉

 「石は地球のワンダー」展
 サブタイトルは「鉱物と化石に魅せられた2人のコレクション」。
 その一人は鉱物学を研究した広島大学の故北川隆司教授の好物コレクション。
 そしてもう一つが、香川県在住の金澤芳廣氏から自然史博物館に寄贈された化石コレクション。


 金澤芳廣化石コレクションは、主に四国から見つけられた化石です。
 恐竜がいた中生代白亜紀後期の動物から植物までいろいろな生き物の化石が展示されています。
 そのなかでも興味深いのがアンモナイト、その「異常巻き」と言われるもの。

異常巻きアンモナイトのディディモセラス

 なぜ「異常巻き」と言われるかは、見ればわかります。
 アンモナイトは、巻き貝のように渦巻きの殻を持つ生き物で、体は貝ではなく、イカやタコのような形をしていたと考えられています。
 また殻も貝とはちょっとちがいます。
 巻き貝は横から見ると山のように三角形をしていますが、アンモナイトは膨らまずに平らに巻いていきます。
 全体の雰囲気は、水族館でよく展示されているオウムガイに似ています。
 ところが、それが想像もできないようなグニャグニャな形の殻になっているのです。

 アンモナイトもオウムガイも巻き貝も、みんな同じようにい「等角螺旋(対数螺旋,ベルヌーイ螺旋)」と呼ばれる規則でつくられています。
 それが「異常巻き」は、どう考えてもそんな規則があるようには見えません。

異常巻きアンモナイトのポストリコセラス

 アンモナイトが絶滅したのは、ちょうど白亜紀後期。
 古生代に誕生して、繁栄したアンモナイトが進化の袋小路に入って異常な巻き方になり、それが原因で絶滅してしまった、ともいわれていました。
 しかし、ちょっと待って下さい。
 異常巻きのアンモナイトの化石はたくさん見つかっています。
 会場でも「これでもかっ!」ってほど展示されています。

 生き物が化石になって見つかるということは、実はとんでもない数のハードルがあるのです。
 まず、化石に残るような部分があること。
 形が崩れる前に埋もれること。
 熱や圧力で壊れないこと。
 そして地面の表面までやってくること。
 そのあと風化しないこと。
 最後に人間に見つかること。
 さらに、これだけのハードルを超えるためには、その生き物がたくさんいること、つまり繁栄してることが必要です。
 ということは、異常巻きがたくさん見つかるというのは、絶滅の道を歩んでいたのではなく、繁栄していたのです。

異常巻きというか巻いてないアンモナイトのバクリテスほか

 それだけでなく、「異常巻き」は同じ巻き方の化石がたくさんあるのです。
 つまり「異常」ではなく、進化の一つの方向として決まった巻き方だったのです。
 会場でも同じ属ごとに並べられています。
 見ると同じ巻き方のものがたくさんあります。

 たとえばディディモセラスは、先のほうが巻き貝のように三角形になって、その後ぐるりと向きを変えるものがあります。
 当然のことですが、アンモナイトの形はアンモナイトの生活の仕方に関係しています。
 オウムガイのような普通の形のアンモナイトは、オウムガイと同じように水中に浮かんで生活していたと考えられます。
 ということはディディモセラスは、巻き貝の殻のようなときは海底や岩などの上で巻き貝のように生活して、ある程度大きくなったらアンモナイトらしく水中に浮かんで生活したのかもしれません。

巻き貝+チューブワームのディディモセラス

 成長によって生活の場所を変えるのは、同じ種類の大人と食べ物の取り合いをしなくてすみます。
 体の大きさに応じた天敵から逃れるのにも役立つかもしれません。
 アンモナイトと同じ地層(和泉層群)からは、白亜紀末期の海の肉食動物最強とも言われるモササウルスの化石も見つかっています。
 アンモナイトを食べたと言われるモササウルスと同じ海で繁栄したのですから、モササウルス対策かも?

アンモナイトと同じ地層から見つかったモササウルスのアゴの化石

 と考えると、異常巻きのアンモナイトは絶滅寸前の進化の袋小路ではなく、1億年かけてもどのアンモナイトが達成できなかった新しい方向性を見つけ出した進化の成功者だったのかもしれません。
 たしかにそうすれば化石がたくさん見つかることも納得できます。

ディディモセラスいろいろ

 それなら、なぜそんな大繁栄したアンモナイトが絶滅したのでしょうか。
 それは謎でもなんでもありません。
 恐竜が絶滅するきっかけとなった大隕石の落下の影響で、海の生き物も多くが絶滅しました。
 アンモナイトはその中のひとつ。
 大繁栄した異常巻きアンモナイトも、隕石落下を生き残れるようには進化していなかったようです。

ディディモセラスいろいろ

 「異常巻き」のアンモナイトを一度にこれだけ見られる機会はそれほどないでしょう。
 いい加減のように見えて、実はちゃんと決まりがある「異常巻き」。
 じっくり観察すると何か発見があるかもしれません。

■参考外部リンク■
特別展 石は地球のワンダー|大阪市立自然史博物館
大阪市立自然史博物館
大阪市立科学館 公式ホームページ | 大阪市立科学館 公式ホームページ

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特別展「石は地球のワンダー」地球と石と生き物の関係がわかる!?〈大阪市立自然史博物館〉

 生き物のブログでどうして化石でもない石を扱うのか、不思議におもわれるかもしれません。
 同じ石でもたしかに生き物が生きた証の化石ならともかく、そうでない鉱物がたくさんでてくるのは、たしかにヘンです。

 しかし、石と生き物には共通するところがあります。
 とても重要なことが。
 それは、どちらも地球にある物質でできていること。


 当たり前と思うかもしれませんが、その「当たり前」がとても大切。
 生き物体を作る物質は、もちろん地球ができたときからあります。
 はじめは大きな大きな岩だったでしょう。
 それが長い時間をかけて風化して、他の物質とひっついて新しい化合物になり、それを生き物が取り込んで別の化合物に変えて体を作ります。
 その生き物が食べられれば、食べた生き物にうつります。
 そして死んでしまい、他の生き物に食べられなければ、再び地球の中に戻り、石になります。

 そういう意味では、生き物は石が姿をかえたもので、石は生き物が姿を変えたもの、とも言えるでしょう。
 もちろん、その間にはとても長い時間の流れと、様々な変化があるのですが。

 今回の展示には鉱物の化学式も書かれています。
 そこでウィキペディアを参考にして、人間の体を作っている物質と同じ物質は赤く色を変えました。
 その中でも特に人間の体の1%以上を占める重要な物質は太字にしました。
 展示された中の、きれいなものだけ抜き出してみましたが、さあ、どういう結果でしょうか。

紅鉛鉱 PbCr4

ツヤムン石 Ca(U2)2(V28)・5-8H2

オーケン石 Ca10Si184618H2

孔雀石 Cu2(CO3)(OH)2

蛍石 Ca2

オパール(蛋白石) Si2・nH2

青鉛鉱 PbCu2+(S4)(OH)2

蛍石 Ca2

石英(煙水晶) Si2

黄鉄鉱 FeS2

 真っ赤です。
 結果はツヤムン石のU(ウラン)以外は、全て人間の体を作っているものと同じ物質でできていました。
 しかも人間の体の1%以上を占める重要な物質を含む鉱石も、黄鉄鉱以外すべて。

 石と人間。
 誰に聞いてもまったく違うもの、と答えるでしょう。
 ところが、作っている物質で考えると、とても近い兄弟であることがわかります。
 石も人間も、地球にある同じ物質で作り出されたものなのです。

 会場では、鉱物の名前だけでなく、一緒に書かれてある化学式も一緒に見てください。
 多くの鉱物は、あなたのからだを作っているものと同じ物質だけでできていますから。

人体の構成割合が1%以上の元素
酸素 65%
炭素 18%
水素 10%
窒素 3%
カルシウム Ca 1.5%
リン 1%

人体の構成割合が1%未満の元素の一部
イオウ:  鉄:Fe  フッ素:  ケイ素:Si  鉛:Pb  銅:Cu  クロム:Cr  バナジウム: 

参考:人体 - Wikipedia

■参考外部リンク■
特別展 石は地球のワンダー|大阪市立自然史博物館
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特別展「石は地球のワンダー」地球がつくったきれいな石がいっぱい!〈大阪市立自然史博物館〉

 大阪市立自然史博物館の春の特別展が始まりました。
 特別展「石は地球のワンダー ~鉱物と化石に魅せられた2人のコレクション~」。

駐輪禁止になって前がスッキリした南西入口の看板

 「石」です。
 子供がハマるものトップ3にランキングされるにちがいないもの。それも男女問わず。
 しかし、大人になるとすっかり興味を失ってしまうものトップ3にランキングされているにちがいありません。
 たしかに、子供の世界の石は身近なものばかり。
 それも手元にあればいずれ飽きてしまうでしょう。

 しかし、大人には大人の「石」の世界があるのです。
 そのコレクション。
 「石マニア」でなくても目を引くものがたくさんある!と思います。

 ということで、細かい説明はあとにして、「地球が作った芸術品」の数々を。

あえて壁を作らず自由に見て回れるレイアウト

北川隆司鉱物コレクション

 鉱物学を研究した広島大学の故北川隆司教授が世界中から収集した鉱物コレクション。
 2000点の中から160点が展示されています。
 全国を巡回して、関西では最後だそうです。

博物館のおすすめのミメット鉱 Pb5(AsO4)3Cl
ミメット鉱

博物館のおすすめの藍銅鉱 Cu3(CO3)2(OH)2
藍銅鉱

緑鉛鉱 (PO4)3Cl 緑鉛鉱
岩塩 NaCl 岩塩

 宝石の原石もあります。

ダイヤモンド C
ダイヤモンド

自然金 Au
金

アクアマリン Be3Al2Si6O18
アクアマリン

金澤芳廣化石コレクション

 香川県在住の金澤芳廣氏から自然史博物館に寄贈された化石コレクションです。
 特に自然史博物館の学芸員(当時)が中心となった研究で香川県初の恐竜化石が見つかったのは、去年テレビ番組で紹介されました。
 その化石も展示されています。

博物館のおすすめの異常巻きアンモナイト
異常巻きアンモナイト

大きなアンモナイト

イセエビくらいの大きさのエビの化石

47都道府県の石(岩石・鉱物・化石)

 都道府県の鳥や木や花は制定されているのに、「石」が1つもないことが発見されたことがきっかけとなり、できました。
 日本地質学会では、都道府県の石をきっかけに地面の成り立ちなど興味を持ってもらい、防災減災にも役立てることも目的としています。

宮城県の化石 ウタツギョリュウの化石の複製
ウタツギョリュウ

マチカネワニの化石以外ピンとこない大阪の石

東京の岩石 無人(むにん)岩と化石 トウキョウホタテ

 石と鉱物と化石のちがいなどいろいろありあますが、まずは人間ではない地球がつくったきれいで不思議な石を見ているだけでも、おもしろい!
 博物館だけじゃなく、美術館としても楽しめる特別展です。

■参考外部リンク■
特別展 石は地球のワンダー|大阪市立自然史博物館
大阪市立自然史博物館
大阪市立科学館 公式ホームページ | 大阪市立科学館 公式ホームページ

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第47回特別展「氷河時代」寒いときは日本にトラだっていました!?〈大阪市立自然史博物館〉

 どうも日本にトラがいたことにこだわる方が多いようです。
 日本のトラについて書いたページによくメッセージがあります。
 日本にもいろいろな動物たちがいて、絶滅してしまった動物も少なくありません。
 日本だけでなく地球上から絶滅してしまった動物もいますが、日本で絶滅しても、ほかの地域に生き残っている動物もいます。
 トラはそんな動物の一つ。

●今までの「氷河時代展」の記事
【気候変動はなにも今にはじまったことではありません?!】
【大きな動物は日本中しかも大阪にもいました!?】
【気候変動の証拠はいつの時代にだってあります!?】

センター南門の看板

 そう、日本にトラはいたのです。
 それを実感できるのが、自然史博物館の「氷河時代展」。
 もちろん、今の日本に野生のトラはいません。
 そして、少なくとも文書(もんじょ)には日本にトラがいたことは残っていないようです。
 つまり、日本で歴史が始まったころには、トラはもういなくなっていた、ということです。

トラ左第5中手骨 後期更新世 岐阜県郡上市

トラ下顎骨 トラ上顎骨・関顎骨 中期更新世 山口県美祢市

 トラが見つかった時代の様子を年表風にまとめてみました。
 いつものように直感的に時代の長さがわかるように、基本的に表の縦の高さは時代の長さに比例するようになっています。
 ただし、完新世はものすごーく短く文字が見えなくなるので、かなり高くしています。

年前
新生代第四紀完新世後氷期↑ 0(現在)縄文時代
更新世後期最終氷期↑ 1万1700トラ(岐阜県郡上市)
最終間氷期↑ 7万最古の石器(島根県出雲市)
中期↑ 12万6000
ヴルム氷期↑ 15万トラ(山口県美祢市)
間氷期↑ 70万
カラブリアン↑ 78万1000
リス氷期↑ 130万
ジェラシアン間氷期↑ 180万
ミンデル氷期↑ 230万
新第三紀↑ 258万
「氷河時代展」解説書と展示を元に「日本地質学会-地質系統・年代の日本語記述ガイドライン」と「氷河期 - Wikipedia」も参考にしました。

 日本は骨が残りにくい地質になっています。
 もともと化石自体が残りにくいものなのに、日本で化石が見つかるとは、当時は普通にトラがいたのかもしれません。
 ただ、それは寒かった氷期(ひょうき)に限られるようです。
 化石がないから暖かい間氷期(かんぴょうき)にいなかったとはいえませんが。

 なぜ寒い時期にしかいなかったのか。
 考えれる理由はいくつかあります。
 まず、寒いと氷が増えて海水面が下がり、日本が大陸と陸続きになったり、海峡が狭くなって、どんどん日本に動物がやってきます。
 トラも、トラが食べる動物も。
 そして寒いと草原が増え、大型草食動物も生きていくことができるようになります。
 大型草食動物がたくさんいるので、大型肉食獣のトラも生きていけるのです。

 最終氷期のトラと同じ岐阜県の郡上市(ぐじょうし)の熊石洞(くまいしどう)で見つかった日本では絶滅した動物たちです。

ヤベツノオオジカの角 更新世後期 岐阜県郡上市(地球上から絶滅)


ニホンムカシジカの角と下顎骨 更新世後期 岐阜県郡上市
(地球上から絶滅)


ヘラジカの下顎骨 更新世後期 岐阜県郡上市


ナウマンゾウの下顎骨 更新世後期 岐阜県郡上市(地球上から絶滅)


ヒグマの椎骨 更新世後期 岐阜県郡上市(北海道では絶滅していません)


 考古学的な証拠から現在日本と呼ばれる地域の中で、ホモ・サピエンスとトラが同じ時代に住んでいたことはまちがいないようです。
 ただ、家や土器をつくりだすようになり現在の日本人につながる縄文時代は、最後の氷期が終わって地球が暖かくなってから。
 そのころには日本のトラは全滅していたかもしれません。

本館のヤベツノオオジカとナウマンゾウ

 また、最終氷期とその前の氷期にトラの化石が見つかっていますが、その間の間氷期がどうだったのかわかりません。
 現在いないことを考えると、暖かかった最終間氷期には日本のトラは絶滅していた可能性が高そうです。
 このように生き物の絶滅と進出は、地質学的な尺度で見ると日本のような島では頻繁に起こっていたようです。
 つまり、生き物の生息について考えるとき、人間の極端に狭い尺度で考えるのではなく、もっと広い尺度で考え、想像することが大切なようです。
 そんな証拠がたくさんあるのが、「氷河時代展」です。

■参考外部リンク■
第47回特別展 氷河時代|大阪市立自然史博物館
ようこそ大阪市立自然史博物館へ

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第47回特別展「氷河時代」気候変動の証拠はいつの時代にだってあります!?〈大阪市立自然史博物館〉

 氷河時代は、もちろん今よりも寒かった時代です。
 それどころか、地球全体が凍ったこともあったことがわかっています。
 不思議です。
 温暖化温暖化と言われていますので、二酸化炭素が地球を温めるのはわかります。
 じゃあ、地球を冷やすのは何でしょう。

●今までの「氷河時代展」の記事
【気候変動はなにも今にはじまったことではありません?!】
【大きな動物は日本中しかも大阪にもいました!?】

園路分岐点の看板

 これはとんでもない不思議ですが、それ以前に、どうして何万年や何百万年の昔、人間がいなかった時代の温度がわかるのでしょうか。
 こちらのほうも、とんでもない謎です。

 それを教えてくれるのが、氷河時代展!

 寒い氷河時代には、もちろん氷河があります。
 氷河は名前のように、氷の川。
 目で見てもわからないほどゆっくりですが、川のように氷が流れていきます。
 そのとき、地面の石を巻き込んだり、地面を削ったりします。
 川の流れとそっくり。
 もちろん、流れるものも、流れ方もちがいますから、削り跡もちがいます。
 ですから、岩の表面に残った跡から、氷河があったことから、氷河の流れる方向までわかります。

なでると流れた方向がわかる氷河擦痕

 氷河は流れながら石を取り込んでいきます。
 そして氷河が溶けた時に落とします。
 そういった石がたくさん見つかれば、そこまで氷河がやってきたことがわかります。

氷河が運んだ石のドロップストーン

 そのほか、氷河だけが作ることができる地形の痕跡が見つかれば、氷河があったことがわかります。
 この方法だと、理屈の上では地球が固まってから今までの間の氷河があった時代と場所を知ることができます。
 実際は、地面は動き、新しく創りだされているので、古い時代になればなるほど、地層がそのまま残っていることは少ないのですが。

 このように古い時代のことは知ることができても、とても大雑把になってしまいます。
 でも、「最近」のことならばもっと細かい気候の変動の様子を知ることができます。
 その一つが木の年輪。
 日本の場合、木は春から秋に成長しますが、冬は成長しないので区切りができます。
 それが年輪。
 たとえば、木が成長する春から秋にかけて寒いとあまり成長しなくて年輪が狭くなり、暖かいとよく成長して広くなります。
 いつ切られたのかが分かれば、さかのぼっていけば、いつが寒くていつが暖かかったかがわかります。
 もちろん、実際の木の成長はそんな単純なものではありませんので、年輪を読み解くにはさまざまな専門的知識や技術が必要です。

同じように見えて微妙にちがいがある秋田杉の年輪

 木の寿命は長くても数百年。
 時折樹齢何百年、数千年と聞きますが、そんな木は稀。
 ですが、遺跡から発掘された木や化石になった木の年輪の幅の変化をつなぎあわせていき、1万くらいさかのぼれるところもあります。

 年輪よりも昔のことを知ることができるのが、年縞。
 湖などに底に溜まって縞状になった層のこと。
 四季の変化によって底にたまるものが変わります。
 その時の気温などの変化によってたまるものの種類や量が変わります。
 それが毎年繰り返され、木の年輪のような縞模様になります。
 それで、いつ、どのような気候の変化があったのかわかるのです。

世界の基準になってる福井県水月湖の年縞

 展示されている滋賀県水月湖の年縞は、数万年分の気候変動の様子が記録されています。
 しかも誤差が少なく、世界の標準になっている年縞です。

 ほかにも氷床コアがあります。
 南極やグリーンランドに雪が積もってできた厚い氷の塊。
 厚く積もった雪と一緒に空気や空気中のホコリ等が閉じ込められます。
 その空気やホコリ等からその時の気候の様子がわかります。

溶けてないと思ったら氷床コアのレプリカ

 ほかにもどういった環境で育つかわかっている生き物の化石が見つかったら、その場所の昔の環境がわかります。
 もちろん、寒かったのか暖かかったのかも。
 こういった情報を総合して、過去の気候の変化を読み解くことができるのです。

 そういう貴重な証拠を見ることができるのが「氷河時代展」。
 さまざまな過去の証拠や、詳しい説明は会場で。
 実際に触れるものもあります!
 たぶん、気候変動の証拠の実物を一度に見られる機会は、そうないでしょうから。

■参考外部リンク■
第47回特別展 氷河時代|大阪市立自然史博物館
ようこそ大阪市立自然史博物館へ

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第47回特別展「氷河時代」大きな動物は日本中しかも大阪にもいました!?〈大阪市立自然史博物館〉

 副題は「化石でたどる日本の気候変動」。
 動物などいろいろな化石で、日本の気温の変化をなぞっています。
 「氷河時代」というと、普通は新生代、恐竜が滅んでからのこと。
 残念、大きな動物の化石は、ない!

●今までの「氷河時代展」の記事
【気候変動はなにも今にはじまったことではありません?!】

特別展恒例の幟

 いえいえ、まったくいないわけではありません。
 哺乳動物には「ベルクマンの法則」というのがあります。
 同じ種類の動物は、寒いところに住む種のほうが大きくなる、というものです。
 簡単に言うと、寒いところの哺乳類は、でかい! ってことです(かなり乱暴な説明!)。
 つまり、今よりも寒い氷河時代には、今よりも大きな哺乳類がいたはずだ! ということ。

 まずは入口の、ヘラジカ。
 これは大阪万博のとき展示されていたという年代物。
 最終氷期(最も近い寒い氷河時代)のころは、日本中にいたと考えられています。
 奈良公園や厳島神社に行ったことがある方は実感できると思いますが、ニホンジカは四足で立っているとそんなに大きくありません。
 ただ、鹿せんべいを食べようと伸び上がると、人間よりも大きく(長く)なりますが。
 ヘラジカはニホンジカよりちょっと大きいくらいですが、ちょっと牛っぽくてずいぶん重そう。

角がないのでちょっと残念なヘラジカ

 そして、その奥にもっと大きな動物が見えますが、順路は右手へ。
 うーん、やっぱり、こういうのは入り口から見えないほうがその場で見たときのインパクトが強いように思います。

 そして20億年前の化石や、7万年の歴史を刻んだ地層などを見ながらグルっと回って、その大きな生き物たち。
 まず目を引くのは、真ん中のケナガマンモス。
 ただ、日本でマンモスがいたと思われるのは北海道だけですが、別のゾウ、ナウマンゾウは大阪にもいました。
 頭の骨だけですが、マンモスのとなりにちょこんとあります。
 マンモスとナウマンゾウは同じゾウ科のゾウ。
 どちらも肩の高さが3メートルほど。
 アフリカゾウよりも小さいとはいえ、見上げるような大きさ。

アフリカゾウより遥かに迫力がある牙のケナガマンモス

 マンモスの隣には大きな角の鹿がいます。
 ヤベオオツノジカ。
 マンモスの隣では小さく感じまずが、肩の高さ2メートル近く。人間よりもずっと大きく、ずっと重い鹿で、大阪にいました。
 ニホンジカとちがい、角が手を広げたような形になり、ヘラジカのように大きく広がっています。
 もし、奈良公園の鹿がニホンジカでなくヤベオオツノジカだったとしたら、まるでオオタカが襲ってきたように、上の方から角を広げた顔が降りてきて鹿せんべいを食べます。
 もっとくれとヤベオオツノジカが群がってきたら……
 春日大社の参拝は命がけになったでしょう。

背骨の長い突起(棘突起)は筋肉がたくさんついてた証拠のヤベオオツノジカ

 会場のは骨を組み立てたものですが、本館のナウマンホールには、生きているときの姿を再現したヤベオオツノジカと、ナウマンゾウがいます。

大昔の大阪にいた本館のヤベオオツノジカとナウマンゾウ

 そして、ちょっと目立たないですが、もう一つ大きな生き物が。
 ケナガマンモスの展示場所からちょっと戻ったところに、ぺったりと寝そべっています。
 パレオパラドキシア。
 今から1300万年前、今の氷河時代が始まるより前の、まだ暖かかった時代の日本にいた束柱類と言われる絶滅哺乳類。
 展示されている化石は、組み立てずに並べているだけなので、生きている姿が想像しにくいですが、海辺でカバかセイウチのような生活をしていたと考えられています。

寝そべってる?パレオパラドキシア

 パレオパラドキシアの体長は2メートルほど。
 大きいとはいえ、ゾウには及びません。
 やっぱり、暖かいよりも寒いほうが哺乳類は大きくなるのだなぁ。
 ベルクマンの法則は正しかった!

 パレオパラドキシアと同じ束柱類のデスモスチルスの復元骨格が本館第2展示室にあります。
 こちらは四足で立っています。

パレオパラドキシアもこんな感じだった?本館のデスモスチルス

 ということで、氷河時代展の後には博物館本館がおすすめです。

■参考外部リンク■
第47回特別展 氷河時代|大阪市立自然史博物館
ようこそ大阪市立自然史博物館へ

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タグ: 47th-hyougajidai  氷河時代展  大阪市立自然史博物館  ヘラジカ  ケナガマンモス  ヤベオオツノジカ  ナウマンゾウ  パレオパラドキシア  デスモスチルス 

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