【 大阪市立自然史博物館】

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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! ランと菌類〈大阪市立自然史博物館〉

 地球の中身から足元の地面の下を教えてくれる大阪アンダーグラウンドRETURNS展。


 地面の下で見えないのが菌類。
 菌類にはいろいろな種類があります。
 植物に病気を起こすものがいますが、水や養分などを渡し、かわりに栄養をもらいながら共生するものもいます。

 それがツチアケビの模型で再現されていました。
 ツチアケビはランの仲間で赤い実がアケビの実の形に似ていることが由来。


 根が露出した状態の模型の端にはキノコの模型が。
 ナラタケです。


 解説写真を見ると白いツチアケビの根に刺さる黒いひものようなものがナラタケの菌糸束のようです。


 ただ、ツチアケビとの関係は共生ではないようです。
 光合成をするランは菌類に栄養を渡していることもあるそうですが、ツチアケビは光合成をしないラン。
 根の細胞に入ったナラタケの菌糸束を消化しているというか、食べているとか。
 栄養はナラタケからとっているようです。

 でもよく見るとツチアケビがナラタケを捕まえているのではなく、ナラタケの方からツチアケビの根に入り込んでいるようです。
 損ばかりしている、と言うか食べられているのに、どうして自分から向かっていき、離れないのか。
 生き物の世界は不思議だらけです。

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クジラと大阪市立自然史博物館の関係 日本でもっともクジラの標本化に適した博物館かもしれない

 淀川河口付近で亡くなったマッコウクジラが紀伊水道近くの海底に還り2週間ほど。
 もう話題に上ることもなくなりました。

 話題になっていたころのネットニュースのコメントを見ていると、標本化の意思表示していた大阪市立自然史博物館について知らなさそうなものが少なくありませんでした。

 「自然史」は生き物やその環境の移り変わりなどをまとめたもの。
 大阪市立自然史博物館では、地面とそこで活動している動植物から、地面の下、地球の奥深くまでが対象になっています。
 空から上は大阪市立科学館が担当しています。

本館のホールで出迎えてくれるヤベオオツノジカとナウマンゾウ

 この自然史博物館の名物の一つがクジラの全身骨格標本。
 なかでも大阪近辺に流れ着いたクジラの遺体を標本にしたもの。
 今回自然史博物館が申し出たのは、こういった経験に基づいたことでもあったのでしょう。

本館入口前の大阪に流れ着いたクジラたち

 現在博物館の入口前のポーチに展示されている3体のクジラもそうですし、去年の年末には堺市の泉北に埋葬されていたニタリクジラを掘り起こしたところです。
 この自然史博物館を拠点としているなにわホネホネ団というサークルがあり、そのニタリクジラの掘り起こしも行ったそうです。
外部リンク:大阪府/続編:漂流した死体鯨の対応について

 今回のマッコウクジラより大きい19メートルのナガスクジラも標本にしました。
 博物館だけでなく、ボランティアや重機オペレーターなど関係する人々にも経験者が多数。
 臭く汚れる掘り起こしの作業に自ら進んで参加するボランティアが何人もいるという、日本でもっともクジラの標本化に適した博物館、かもしれません。

 クジラの展示もここだけでなく、本館内部にも全身骨格や部分的な骨などが展示されています。
 さらに2月26日までの特別展でも大阪の地下から見つかった複数の骨が展示されています。

 そこで常設展示されているクジラを探してみました。

大阪府堺泉北港で見つかった全長19mのナガスクジラのナガスケ

大阪府岬町で見つかった全長7mのザトウクジラのザットン

大阪府堺泉北港で見つかった
全長9.1mのメスのマッコウクジラのマッコ

鶴見区の地下から見つかったナガスクジラ類の下あごの骨

イルカ類(小型のクジラ)の胸椎と脊椎骨

ナガスクジラの鯨ひげ(歯のかわりに食べ物をこし取る器官)

1952年に北海道でとれたナガスクジラの全身骨格

大阪湾にも住んでるスナメリ

 まるでクジラの博物館のようです。
 まだまだ見逃したクジラがいるかも知れません。
 興味がある方は、探してみてください。

 このような博物館が、どうして今回はクジラの標本化に向けた作業ができなかったのか。
 不思議でなりません。
 大阪府が対応したときは無事標本化できましたが、大阪市では無理でした。
 謎です。

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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! 見えないところに広がるしたたかな植物たち〈大阪市立自然史博物館〉

 地面の下の土や石がメインのようなイメージのアンダーグラウンド展。
 意外と生き物関係の展示がたくさんあります。

この階段を登って会場へ

 特に地面のすぐ下はいろいろな生き物たちの生活の場になっています。
 見えませんが。

 展示されているケカモノハシの標本。
 砂浜に生えるイネ科の多年草。
 花穂が2本出ている様子を鳥のカモのクチバシに見立てたカモノハシ。
 そのカモノハシより毛が多いということが由来。


 展示されているケカモノハシは、茶色く変色した、乾燥したよくあるそんなに大きくないイネ科の雑草のようです。
 ところが、下の方を見ると左右に根が広がっています。
 いくつもの展示物を超えて何メートルも。


 これだけ根を伸ばしていれば風で砂が飛ばされたとしても結構頑張れるでしょう。

 そして向かいのモウソウチクの地下茎と根。
 とんでもない密度で地下茎か根かわからないほどです。


 竹林は地面の下がこれで覆われていると思うと、足を踏み入れるとタケに捕まっているようなもの。
 なにしろ、自分の周囲が同じタケ個体かもしれないのだから。
 地面の上でも樹木が何十年もかかって届く高さまでに半年もかからず達してしまうとでもない生き物ですが、地面の下でもとんでもないようです。


 イネ科はあなどれない!

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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! 大昔から大阪にクジラは流れてきました〈大阪市立自然史博物館〉

 2023年の1月に淀川河口にやってきたマッコウクジラが太平洋の海底に還りました。
 大阪湾にクジラがやってきたと話題になりましたが、今回がはじめてというわけではありません。

 ときおり遺体がながれつくこともありますし、小型のクジラのスナメリは住んでいます。
 東大阪市の今から5000年前の縄文時代の貝塚からクジラの骨が見つかっています。
 今回のように大阪湾に流れ着いて亡くなることもあったようで、大阪の地面の下からクジラの骨がみつかっています。
 それを展示しているのが、「大阪アンダーグラウンドRETURNS」展。


ナガスクジラ類の下顎

 東成区今里駅工事のときに見つかったカツオクジラの骨

生野区の工事現場で見つかったナガスクジラ類の骨

中央区のビル建築現場から見つかったザトウクジラの肩から腕の骨

 大昔から大阪湾にクジラが流れて来たことがわかると同時に、大阪市が海の底になった時代もあったことがわかります。

 そして、現代の大阪に流れてきたクジラたちは、自然史博物館入口前の広場にいます。


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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! 大地震の証拠もあります〈大阪市立自然史博物館〉

 28年前の1月17日に阪神淡路大震災がありました。
 多くの人がそんな大きな地震がその日に来るとは思っていなかったでしょう。
 ところが、日本の場合、地震はかならずくるもの。
 それも繰り返し。

 「大阪アンダーグラウンドRETURNS」展には大きな地震の痕跡がいくつか展示されています。
 ボーリンの掘削標本や地層の剥ぎ取り標本など。
 地震展ではないのに断層など地震が起こった証拠がいくつもあります。


 ボーリング調査は、地面に筒などを打ち込んで土や石や岩石を取り出します。
 それを連続して行い、地下でどのように地層が広がっているかを推測します。
 そうやって地層の順を知ると、どのような環境の変化を経てきたかがわかります。

連続してボーリング調査した結果を線状に並べて繋いだ図
縞がぐにゃりと上に曲がっているところが上町断層
一番上(2番)は地層が曖昧
次(3番)は大きく盛り上がった地層がけずれています
下(4番)は盛り上がりの右側は不鮮明


赤い線の2~4番が上の画像のボーリング調査の場所
淀川と大和川に挟まれた大阪市市域です

大阪府岸和田市の地層の剥ぎ取り標本
左上から右下へ走る線が断層
右側真ん中あたりの白い線が下の白い線につながっていました
ズレは数十センチ


上の地層を簡略化した図

大阪市瓜破(うりわり)の地層の剥ぎ取り標本
小さなタグが3枚ついた横に走るうねった線が
地震の液状化で吹き上がった砂が溜まった層

 しかし調査されたのはほんの一部。
 まだまだ知られていない地震の痕跡があるかもしれません。
 天災は忘れた頃にやってくる。
 たしかにそう感じます。

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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! 大阪環境激変の記録〈大阪市立自然史博物館〉

 ありとあらゆる、と言いたくなるほど大阪の地下の様子が展示されている「大阪アンダーグラウンドRETURNS」展。


 地面の下深くの様子を調べる方法の一つがボーリング。
 機械を使って地面に金属の筒を打ち込みます。
 そうやって取り出した円柱状のものはボーリングコアと呼ばれます。

ボーリングコアを取るためのボーリングマシン
このマシンは100メートルまで掘削できるそうです

 ボーリングコアからは地面がどんなふうにできたのかがわかります。
 大阪の地下は陸地で砂や泥が溜まった層と、海で溜まった層が交互に繰り返され、600メートルから1500メートルくらいの厚さがあるようです。

 つまり大阪は、海になったり、陸になったりをくりかえしていたのです。
 もちろん海に住む生き物と陸に住む生き物が交互にいたことになります。
 なんかおもしろい。

大阪市鶴見区浜で地下250メートルから掘削されたボーリングコア
左側の灰色の3本は淡水のときできた層
右側の赤茶色の6本は海水のときでできた層


大阪の地層の断面図
赤枠で囲まれたところのボーリングコア

 どうして海と陸が交互になったのか。
 その一つが気温の変化。
 寒くなると海水面が低くなり、暖かくなると高くなります。
 つまり海の地層は暖かかったとき、陸の地層は寒いときにできたことになります。
 ということは、今は陸なので寒い時期?

 大阪の地下には海の層が21枚あるそうです。
 つまり21回くらい暖かいときと寒いときの切り替えがあったことになります。
 もちろん海になれば陸の生き物が、陸になれば海の生き物が住めなくなります。

 そして、それ以外の層ができるときがあります。
 火山灰の層。
 それが約50枚。
 大阪周辺には長い間火山はありません。
 遠く九州や飛騨山脈(北アルプス)からやってきた火山灰だそうです。
 層になって残るほどの火山灰が積もったときは、様々な生き物が住めなくなったでしょう。

左側灰色3本の真ん中で白い部分が
58万年前宮崎県南部の小林カルデラ火山でできたサクラ火山灰層

 大阪という狭い範囲ですが、地層がつくられていった120万年の間に70回くらいの生き物の絶滅があった、といえるかもしれません。
 環境の変化がゆっくりならば、生き物たちは暮らしやすい場所へ移っていったでしょうが、50回ある火山灰が積もったときはかなり深刻だったのかもしれません。

 生き物がいない粘土や砂や石の重なりに見える地層コアですが、できた理由を考えると、色々な生き物の姿を想像できそうです。

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大阪アンダーグラウンドのRETURNSがやってきた! 地層がアート〈大阪市立自然史博物館〉

 大阪の地下の様子がいろいろと展示されている「大阪アンダーグラウンドRETURNS」展。
 去年、コロナの影響でたった8日間しか開かれなかった特別展がふたたび。
 新しく加わった展示が、いくつかの地層の剥ぎ取り標本。

「大阪アンダーグラウンドRETURNS」展

 地層を見て作ったレプリカじゃなくて、地層そのもの。
 おもしろい!

 むき出しになった地層の表面を整え、樹脂を塗り、ガーゼなどを貼って、剥ぎ取る。
 剥ぎ取るのは表面だけなので、ポスターのように丸めて保存できるそうです。
 もちろん、砂利があったり落ち葉があったりでいろいろとコツはあると思いますが。

RETURNSで新たに加わった剥ぎ取り地層
「瓜破(うりわり)遺跡に見られる地層の変形と砂脈群」


「恵比寿遺跡に見られる砂浜の堆積物」


「難波御蔵跡・船出遺跡に見られる潮汐や台風でたまった地層」

 地層はタイムカプセルのようなもので、その場所がどのようにできたのか、どんな生き物が住んでいたのか、時には気温などもわかることがあります。
 見た目で違う性質のものが積み上がっていく様子がわかります。
 しかもたいらではなく、ほんとんどが斜めになって歪み、ときには切れ目が入り、ずれています。
 とても複雑。
 しかも同じものはありません。

大阪層群の剥ぎ取り標本(岸和田市産)


大阪層群の剥ぎ取り標本の説明

 自然が作り出した造形、アートとして見てもおもしろいかも。

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