カナブンがぶんぶん集まる木
「ぶんぶんぶん」
どうやらあたりを虫が飛んでいるようです。
しかもハエなどよりもかなり大きいそれなりの重さのある虫です。
まさかハチ、しかもスズメバチ?!
それが群れ飛んでいる?
背筋に冷汗が流れる――ような感じがしました。
スズメバチは、毒針で刺されると死ぬこともある恐ろしい昆虫です。
この記事には虫の画像があります。
「金蚊」
しかし羽音を聞いているとスズメバチよりもさらに重いような気がします。
ふと木を見上げると、羽音の主が群れていました。木の幹に。
それはカナブン(金蚊)。
関西地方では「ぶいぶい」と呼ばれることもある甲虫です。
その名の通り「ぶいぶいぶい」と集まってきます。
樹液を吸いにきているのでしょう。

樹液を吸いに集まっているカナブン
葉の形からすると、コナラ(小楢)でしょうか。
虫が大好きな樹液を出す木の一つで、日本の温帯地域では平野から山地まで人の住んでいるところではよく植えられていた木です。
量で勝つ? 昼間で勝つ?
無数のカナブンが限られた樹液の出てくる場所を奪い合っています。
カブトムシやクワガタムシよりも小さい体ですが、相手も同じ大きさ。場所の取り合いです。
「ガリガリ」「バリバリ」とケンカしている音が聞こえてきます。
見ている間にもあちこちからカナブンが飛んできます。
よく見ると、ほかの場所にも数匹群がっています。数が少ないので樹液の出がよくないのでしょうか。
よく見るとクワガタもいます。

樹液を吸っているクワガタムシのおしり
さすがのクワガタもカナブンの数に勝てないのか、それとも昼間なので元気がないか。
おとなしく樹液を吸っているようです。

大アゴ内側のキバが頭よりにあるので多分ヒラタクワガタ
退散
これだけ樹液が出てくるのなら、夜になるとカブトやクワガタの樹液レストランになるのでしょう。
コナラなどの樹液が好きな昆虫はカナブンやクワガタムシ、カブトムシだけでなく、チョウやハチ、しかもスズメバチもいます。
ということで、恐ろしいスズメバチがやってくる前に退散しました。

タグ: カナブン 多丘公園 ヒラタクワガタ コナラ クワガタムシ

- 関連記事
-
- 秋になっても奈良公園は糞虫がいっぱい! (2010/10/19)
- カナブンがぶんぶん集まる木 (2010/08/09)
- ハタケカブト二世はさなぎになりました。そして…… (2010/07/07)
スポンサーサイト