【 夏の花】

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草よりも小さな小さな木の花 毛灰汁柴

 暦の上ではもう夏。
 いろいろな花が、いろいろなところで、いろいろな咲き方をしています。

 とても小さい木。
 ケアクシバ(毛灰汁柴)の花も咲いています。

かわいいケアクシバの花
ケアクシバ

 ツツジ科スノキ属の落葉低木。
 ここのは高さが10センチもありません。
 草よりも小さい木。
 咲いていても気づかない人の方が多いでしょう。
 いや、生えていることすら気づかれてないかもしれません。

ツボミもかわいい

 小さくて、ほそいメシベを黄色いオシベが囲み、ほのかに赤紫色の花びらはくるりとまるまった、かわいい花です。

アクシバに似ていますが枝に毛が生えています

 スノキの仲間らしく、真っ赤なベリー状の実がなります。
 酸味があって食べることができるようですが、いまだ見たことがありません。
 いつも受粉に失敗しているのでしょうか。

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花以上によく目立つ白い葉 またたび

 登山口へ向かって道を歩いていると、花が咲いているように葉が白くなった木がありました。
 マタタビです。
 「猫にマタタビ」のマタタビ。


 漢字では「木天蓼」。
 ツバキ目 マタタビ科 マタタビ属の落葉蔓性木本。
 木は木ですが、ほかの木を支えにして育つ木です。

 花の時期に葉が白くなるのが特徴。
 枝から下を向いて咲く花が目立たないのでそのかわりに葉が白くなったと言われますが、別段花と白い葉の位置が関係しているようには見えませんし、花が下向きに咲くのに葉が白くならない樹木はたくさんあります。
 もっとちがう理由のような気がします。


 雌雄異株で、雄花だけの雄株と、雌花と両性花が咲く雌株があります。
 いくつかの株を見ましたが、メシベがなくオシベだけの花ばかりなので、雄株のようです。
 集落の近くなので意図的に植えられているようにも思いますが、それから食用になる実がつく雌株のほうがいいでしょう。
 謎です。


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感想(22件)

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大型連休の錦織公園は見上げる花を間近に見ることができました。ユリノキ

 トチノキとユリノキ。
 どちらも5月から6月にかけて花が咲く落葉高木。
 そう、高い木。
 なので、花は人間の目線よりのずっと上で咲きます。
 特にユリノキは公園や植物園でよく見かけるのですが、多くの人は花に気づきません。

トチノキの花

 ところが。
 大阪府南河内地方の錦織公園では、下の方で咲いています。
 特にユリノキ。

ユリノキの花

 まだ大きくなりきっていないユリノキが下に枝を伸ばしています。
 さらに緩やかな斜面なので、上に行けば花を横から見ることができます。
 可動式モニターのデジカメや背が高い人なら、花の中を上から写すこともできます。


 ユリノキはモクレン目モクレン科。
 モクレン目は古いタイプの被子植物で、その特徴がわかりやすいのが、花。
 被子植物の花は、中心にメシベがあり、そのまわりをオシベが囲み、それを花弁が囲み、最後に緑色の萼(がく)が囲むようになっています。
 タンポポのように小さな花がたくさん集まっている場合は、花の集まりを苞(ほう)が囲みます。
 もちろん、例外もいろいろありますが。

花被片がめくれてたくさんのオシベが見えます

 モクレンの仲間は中心にたくさんのメシベが螺旋を描くようにびっしりと並び、その外側にオシベ。
 そして萼のような役割もするはなびら(花被片)が囲みます。
 例えるなら、房になっているたくさんの花をバラバラにして、メシベだけを集めて、そのまわりにオシベを並べて、花弁で囲ったようなもの。
 花としては一つの集まりですが、たくさんの花の要素が集まってます。
 ぱっと見はちょっと大きな花ですが、実はけっこうかわったつくりをしているのです。

 トチノキはモクレンの仲間ではありませんので、沢山の花が集まって房状になっているもの。
 モクレンの仲間のユリノキは、たくさんの花の要素がまるで一つの花のように集まったもの。
 おもしろいですね。

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イヌトウバナ―下赤阪の棚田の白い花

 白っぽいトウバナのよいですが、よく見るとちょっとちがいます。

白い花 タグ:下赤阪の棚田の白い花

イヌトウバナ(犬塔花)Clinopodium micranthum

被子植物門 双子葉類 シソ目 シソ科 トウバナ属
多年草
対生
4分果
花期:8~10月
草丈:10~30cm
本州~沖縄に分布
少し湿った草原に生える
タグ:イヌトウバナ


2015年7月

2014年6月

トウバナによく似ています。
トウバナの花は淡い赤紫色なので、光の加減で白くなったようにも見えます。


2014年6月

2016年8月

萼に細長い毛がたくさん生えていますが、トウバナは短くて目立ちません。

葉の裏や葉柄に短い毛が生えていますが、トウバナにはありません。

茎に下向きに曲がった短い毛が生えていますが、トウバナも同じように生えています。

名前に「イヌ」が付く植物は、「役に立たない」という意味があると言われます。
ところがトウバナは食用にも漢方にも使われない雑草です。
なぜイヌトウバナに「イヌ」がついたかは謎です。


2016年8月
白い花

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ノビル(野蒜)-下赤阪の棚田の植物

 野草で野菜で山菜の植物です。

植物界 被子植物門 単子葉類

ノビル(野蒜)Allium macrostemon

クサスギカズラ目 ヒガンバナ科 ネギ属
多年草
花期:5~6月 散形花序
草丈:60cm(花茎)
山菜
タグ:ノビル

野草で山菜で野菜の植物。

花を見ているとニラに似ていますが、同じネギ属。

花柄が長く、根元に瘤があります。
この瘤は珠芽(しゅが)。またはムカゴ。
種子ではありませんが、ここから芽を出し成長して増えていきますので、その意味では種子と同じものです。

珠芽から花がつかないネギっぽいものが生えていますが、これは新芽。
地面に落ちる前にもう成長を始めています。

ノビルには珠芽がたくさんできるものとそうでないものがあります。
このノビルはたくさんできる方のようです。

ノビルは花が咲いても種子ができなものが多いようですので、この珠芽と地下の鱗茎(りんけい)で増えることになります。

ノビルはネギやニラのように葉などを食べることができます。
ニラは有毒のスイセンと間違われて食中毒を起こすことがよくあります。

ノビルはニラよりも細く真ん中が厚くなる半月形。
よく見れはわかりますが、知識がないとスイセンと間違うかもしれません。

山菜採集は知識と注意が必要です。

植物界 被子植物門 単子葉類

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銀竜草が減ってちょっと残念な今年の梅雨の金剛山

 梅雨も後半。
 ギンリョウソウの季節です。
 ということで、金剛山に行ってきました。

 ギンリョウソウは金剛山では梅雨のころに現れる真っ白な植物。
 光合成をやめてしまい、地下でいろいろな植物とネットワークを作っている菌類に寄生している植物。
 漢字では「銀竜草」。
 鱗片状の葉をつけた茎とその先につく花を白い竜に見立てたもの、と言われます。
 ということで、竜ぽいようなな気がする銀龍草です。




 金剛山でギンリョウソウというと、メインルートの千早本道。
 三合目をすぎたあたりから山頂まで、登山道の左右の落葉の中や土留めの丸太の下から顔を出します。
 ところが、ここ数年千早本道の改修が進み、すっかり減ってしまいました。
 この日も最初に見かけたのは四合目を過ぎたあたり。
 その後は八合目まではほとんど見かけません。
 残念です。

 といっても、金剛山からギンリョウソウがなくなったわけではありません。
 時間がたては千早本道にも戻ってくるでしょう。
 きっと。

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初夏の山で出会った蘭 采配蘭

 春の花も一段落。
 落葉樹の葉も広がり、林床も薄暗くなってきた初夏。
 蘭と出会いました。


 まっすぐ伸びた花茎にちょっとうつむき加減の花が並んでいます。
 なんとなくキジカクシ科のような雰囲気ですが。
 花びらの根本のところを見ると、縦の溝がねじれています。


 これは花柄じゃなくて子房。
 子房がねじれて花の上下が逆になるのが蘭の特徴。
 果実が熟す間にねじれがなくなっていきます。
 ですから、この植物は蘭。

サイハイラン

 この蘭はサイハイラン(采配蘭)。
 戦いのとき指揮官が軍勢を指揮するときに使った采配に似ていることが由来。
 というには、采配が多すぎ、「船頭多くして船山に登る」になってしまいそうです。
 リーダーにとってちょっと縁起が悪い花かもしれません?


 この蘭も盗採が後を絶たず、数を減らしているようです。
 蘭は菌類と共生して生きる植物。
 ですから多くの蘭は栽培は困難。
 サイハイランもそのような蘭の一つ。
 盗採はいたずらに蘭を減らすだけ。
 もちろんそれ以前に犯罪です。

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都会の植え込みから自然あふれる山まで。
新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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