【 台風18号(2013)】

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七十二候 第七十一候「水沢腹堅」沢の水が厚く凍りつきます。


 1月下旬。

 二十四節気(にじゅうしせっき)の大寒(だいかん)

 一年で1番寒い時期。

 ということで七十二候(しちじゅうにこう)も「水沢腹堅」。

 よみは「すいたく ふくけん」または「さわみず こおりつめる」。

 沢の水が厚く凍りつくくらい寒いことを表します。



 といっても、大阪の平野部の冬は水が凍っても「厚く」というには程遠い寒さ。

 厚く凍ると言っているのは沢。

 小さい川、狭い川のことです。

 普通「沢」と言われれば山の源流部に近い小さな川をイメージするのではないでしょうか。



 ということで、大阪の沢があるところの一つ、金剛山へ。
 よく行く山です。

 標高がたった1125mしかない山ですが、冬には沢にある滝が凍ります。



2013年の台風18号でできたモミジ谷の倒木と氷
2013年の台風18号でできたモミジ谷の倒木と氷




 最近は完全凍結することはほとんどありませんが、むかしはアイスクライミングができるほど凍ったこともあったそうです。

 そんな凍る滝のひとつが、モミジ谷本流の第六堰堤(えんてい)。

 自然の滝と堰堤(小さな砂防ダム)の滝が凍ります。



 1月下旬「水沢腹堅」のころ。

 2013年の台風18号の影響がまだ残っていますが、ほとんど手が付けられていなかった10月とちがい、道が付けられ、じゃまになる木のいくつかが切られていました。

 第六堰堤の滝の全面が凍るにはまだまだですが、飛沫がかかるところは厚い氷が覆っていました。



2014年「水沢腹堅」のころのモミジ谷第六堰堤
2014年「水沢腹堅」のころのモミジ谷第六堰堤




 そしてここはどういうわけか右側の壁が滝よりも厚い氷に覆われます。

 氷の下にはコケやスゲが閉じ込められています。

 「水沢腹堅」らしい景色です。

 ただし、このあたりは大阪府ではなく奈良県ですが。



厚い氷が覆っている第六堰堤右壁
厚い氷が覆っている第六堰堤右壁




 金剛山で滝が1番凍るのは2月に入ってから。

 今年はどこまで凍るのが楽しみです。



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タグ: 七十二候水沢腹堅冬の金剛山金剛山氷瀑モミジ谷(金剛山)台風18号(2013)

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金剛山のモミジ谷の堰堤ビオトープの更新


 10月末に金剛山のモミジ谷に行ってきました。

 大阪と奈良の境にある金剛山。
 その北側の水越峠(みずこしとうげ)からの道の中からでも好きな道の一つです。



 この日はモミジ谷のとなりのサネ尾を登って、モミジ谷を下るコースを選びました。

 サネ尾は右がスギやヒノキの針葉樹の植林、左が広葉樹林、道はその狭間の尾根という、おもしろい道です。

 途中谷に降りる道がありますが、尾根を登りつめるとダイヤモンドトレールに合流して、鳥居のところに出ます。

 そのまま山頂広場へ行き、昼食。

 そして下山。



広葉樹と針葉樹の間を歩くサネ尾
広葉樹と針葉樹の間を歩くサネ尾




 モミジ谷の上流は道も無くなり沢の中を歩くことになるのですが、何度もきているので大丈夫大丈夫と思って上流部へ下ってみると。

 なんか様子が変です。

 V字の狭い谷の沢には角張った花崗岩(かこうがん)の岩が転がっていたはずなのですが、花崗岩の岩盤がむき出しになっています。



 足を滑らさないように気をつけながら水が流れる岩盤の上を歩いて行くと、「道」がなくなっています。

 モミジ谷の上流は岩盤が飛び出し小さな滝がいくつもあるのですが、そこに流木と岩が絡んで谷を塞いでいます。

 水は流木の隙間を流れているのでダムにはなっていませんが、道は完全に断ち切られています。

 台風18号の影響です。



流木で塞がれてしまったモミジ谷支流の小さな滝
流木で塞がれてしまったモミジ谷支流の小さな滝




 流木に力を加えてきっちりと固定されていることを確認して、素早く降りていきます。

 それを何度か繰り返し、冬に凍る第六堰堤(だいろくえんてい)があるモミジ谷本流との分岐に到着。

 遠くから見るだけでも、まるで別のところに来たかのように風景が変わっているのがわかります。



 ここは谷が広くなっているところで、岩の間から草や小さな木が生えていたり、ところどころに苔が生えていたりとモミジ谷らしいところでした。

 それがまるで標高が高い山のように、白い花崗岩の岩が川原を埋め尽くしていました。



花崗岩の河原に変わってしまった支流から見たモミジ谷本流との分岐点
花崗岩の河原に変わってしまった支流から見たモミジ谷本流との分岐点


木々に覆われていた下流から見たモミジ谷本流支流の分岐点(2012年)
木々に覆われていた下流から見たモミジ谷本流支流の分岐点(2012年)
上の写真は左側の支流から見たものです。




 ここからガンドガコバ林道に合流するまで5つの堰堤があります。

 堰堤は大雨などで土石流がおきたときにその被害を減らすため、土石や流木を塞き止めて量を減らすことが目的。

 そのため堰堤の上は土砂がたまってちょっとした広場のようになっています。

 そこには様々な木や草が生え、時にはコケに覆われ、モミジ谷独特の風景を作り出していました。



 しかしどの堰堤の上も草はもちろん多くの木が流され、代わりに白い花崗岩と倒木が絡み合ったまま横たわるだけ。

 どこにも今までのモミジ谷の風景は残っていません。



石だらけになってしまった第4堰堤の上
石だらけになってしまった第4堰堤の上


もとはこんなに草と木に覆われていた第4堰堤の上(2012年)
もとはこんなに草と木に覆われていた第4堰堤の上(2012年)
上は上流から下流に向かって下は下流から上流に向かって




 金剛山のモミジ谷は六甲山のトエンティクロスよりも多くの沢渡を繰り返すのですが、所々で道が崩れ、川の流れも変わって、沢を渡るどころか沢の中を歩かなければならないところも出てきます。

 台風18号は近畿のあちこちで大きな水による被害を出しましたが、その爪あとは金剛山にもくっきりと残っていました。



 堰堤は人間が作ったもの。

 堰堤によってつくりだされたモミジ谷の風景は、人間と川の流れによって作られたもの。

 しかも氾濫する川の上に作られた儚(はかな)い自然。



 しかしそういう場所にも、そういう場所だからこそ育つ植物があります。

 モミジ谷の堰堤の風景は一度リセットされてしまいましたが、次はどのような形で自然が育っていくのかを楽しみにしていこうと思います。



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タグ: モミジ谷(金剛山)金剛山川のビオトープビオトープ台風台風18号(2013)モミジ谷遷移

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