【 千早本道】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

晩秋の金剛山のブナ林の紅葉 2018

 金剛山も紅葉の季節。
 山の紅葉はあっという間。
 先々週ですので、もう終わっていると思いますが。

 スギやヒノキの植林に覆われた金剛山では、広葉樹林があるところは限られます。
 登山者が多い千早本道では、八合目と九合目の間の「自衛隊道」と呼ばれる少し遠回りの道。
 ここは、山頂の神社の杜(もり)、神奈備(かんなび)なのでしょうか、ブナをはじめとした広葉樹が残っています。

様々な種類の落葉広葉樹が生えています



ブナの巨木が黄葉しています

 登山道としてはよく整えられていますが、柵のないところもあります。
 紅葉を見る時は立ち止まるなど安全に留意してください。

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タグ: ブナ黄葉紅葉褐葉金剛山の紅葉千早本道金剛山

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晩秋の金剛山で出会ったアカガエル。それは?

 山頂付近でブナが色づきばじめた晩秋の金剛山。
 赤いカエル、アカガエルと出会いました。

草の陰のとびこみました

 場所は千早本道五合目と五合五勺の間。
 標高800メートル付近。
 アカガエルが含まれるアカガエル属は種類が多いカエルの属。
 身近なのは、トノサマガエルや外来種のウシガエルなどがいます。
 その中でも体が赤くなるカエルで金剛山にいる可能性があるのは、ヤマアカガエル、ニホンアカガエル、タゴガエル、ナガレタゴガエルの4種でしょうか。
 この4種はよく似ていて、低山の場合は生息地が重なることもあり、じっくり見ないとわかりません。

カメラを近づけると外に出てきました

 まずは、ニホンアカガエルかそうでないか。
 登山口の集落から300メートル以上なので、どちらかというと平地の方を好むニホンアカガエルの可能性は低いと思いますが念の為。
 見分け方は割と簡単。
 鼻からお尻まで伸びる背側線がまっすぐだったらニホンアカガエル、目の後ろの黒いところで浅く折れ曲がっていたらほかのアカガエル。
 このアカガエルは。

ちょっと薄れていますが
画像の中央あたりで筋が浅く折れ曲がっています

 浅く折れ曲がっています。
 やはりニホンアカガエルではありません。

こちらは別の場所のニホンアカガエル
真っ直ぐです

 あとは、指先がまっすぐ尖っていたらヤマアカガエルかニホンアカガエル、指先が丸くなっていたらタゴガエルかナガレタゴガエル。
 そして顎から喉のあたりにかけて黒褐色だったらナガレタゴガエル、薄い褐色の斑点ならタゴガエル。
 ちなみに、黒い斑紋が並んでいたらヤマアカガエル、斑点も斑紋もなく白かったらニホンアカガエル。
 このアカガエルは。

 指先は丸くなっているようす。
 タゴガエルか、ナガレタゴガエルです。
 白地に薄い褐色の斑点がたくさんあります。
 タゴガエルです。

 ただし、色の個体差は大きいようですので、違っている可能性を完全に排除はできません。
 それでも指先から少なくともタゴガエルの仲間であることは確かなようです。
 さらに、「金剛山 ナガレタゴガエル」で検索してみても金剛山での目撃情報は上位にランキングされていないので、ナガレタゴガエルの可能性はかなり低そうです。


 というわけで、このアカガエルは、金剛山のタゴガエルという結論に至りました。
 繁殖期には沢でよく鳴いているので、納得です。

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タグ: タゴガエルアカガエルカエル金剛山の脊椎動物金剛山の動物金剛山千早本道

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今年の金剛山のギンリョウソウはちょっと遅かった?

 金剛山の梅雨の頃に咲く白い花。
 ギンリョウソウ。
 メイン登山ルートの千早本道ではあちこちで咲いていました。

真っ白なギンリョウソウ

 そう、咲いて「いました」。
 なぜかここ数年ギンリョウソウが減っていき、今年はほとんど見られませんでした。
 咲いていたのは1本。
 実がなっていたのも数本。
 合わせても両手で数えるほど。
 以前はそれ以上まとまって生える場所が何箇所もありました。

だいぶ熟してきたギンリョウソウの実

もうちょっとしたらカマドウマやモリチャバネゴキブリに食べられます

 今年は7月中旬で行くのが少し遅めだったこと、そして気温が高かったことで、多くは実も熟して枯れてしまったのかもしれません。
 そうであってほしいと思います。

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銀竜草が減ってちょっと残念な今年の梅雨の金剛山

 梅雨も後半。
 ギンリョウソウの季節です。
 ということで、金剛山に行ってきました。

 ギンリョウソウは金剛山では梅雨のころに現れる真っ白な植物。
 光合成をやめてしまい、地下でいろいろな植物とネットワークを作っている菌類に寄生している植物。
 漢字では「銀竜草」。
 鱗片状の葉をつけた茎とその先につく花を白い竜に見立てたもの、と言われます。
 ということで、竜ぽいようなな気がする銀龍草です。




 金剛山でギンリョウソウというと、メインルートの千早本道。
 三合目をすぎたあたりから山頂まで、登山道の左右の落葉の中や土留めの丸太の下から顔を出します。
 ところが、ここ数年千早本道の改修が進み、すっかり減ってしまいました。
 この日も最初に見かけたのは四合目を過ぎたあたり。
 その後は八合目まではほとんど見かけません。
 残念です。

 といっても、金剛山からギンリョウソウがなくなったわけではありません。
 時間がたては千早本道にも戻ってくるでしょう。
 きっと。

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冬の金剛山の木をトゲトゲだらけにする樹霜

 この冬最大とも言われる寒波がやってきた2月中旬の金剛山。
 去年ほどではないですが、雪が少なかった金剛山。
 この冬最後のチャンスでしょう。

 樹氷を楽しみたいときは基本の千早本道。
 道が歩きやすく安全なので、樹氷を楽しめます。
 この日は登山口から道は雪におおわれ、樹氷が楽しめそうです。

一合目付近
金剛山一合目

 登山口のあたりは、樹氷ではなく雪が積もっただけでしたが、三合目をすぎたあたりはもう樹氷。
 山頂がたのしみです。

 登山道の真ん中、五合目。
 東屋の隣の木に霧氷がついています。
 ただ、細い針状の氷がハリネズミのようになっています。



 これは、おそらく、樹霜。
 でき方は基本的には霧氷と同じですが、樹氷は風上に向かってどんどん成長していき、「エビの尻尾」のような姿になります。
 樹霜は、小さな氷がどんどん積み重なって針のようになります。
 ここは尾根筋ですが、平になっていてまわりを厚い杉林が囲んでいます。
 そして隣には東屋。
 風がゆるくなって、樹氷ではなく、樹霜になったのかもしれません。

樹霜

 一時的とはいえ、木々が樹氷に覆われる金剛山。
 生えるのは落葉樹ばかり。
 常緑樹は植えられた針葉樹のスギやヒノキばかりが目立ちます。
 気温が低く、乾燥して、光合成もろくにできない冬に、表面積の大きい葉を残すのは、リスクの方が大きいようです。

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タグ: 樹霜霧氷冬の金剛山金剛山千早本道

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2015年の金剛山のブナは豊作?

 ちょっと遅れた初詣に登った金剛山。
 毎年最初の登山は最も登山者が多いと言われる千早本道。
 標高差600メートル。
 延々と続く階段は「登山者」におもしろくないと敬遠され、小学校が耐寒登山に使う道でもあり「登山者」にバカにされることもあります。
 でも、8合目直前からブナ林がひろがり、金剛山の中でも多くのブナを間近に見られる屈指の登山道です。

葉が落ちた千早本道八合目の冬のブナ林
ブナ林
ヤドリギがたくさん付いているのがわかります

 東北のひとにとって、ブナという木はそれほど大騒ぎするほどではないかもしれません。
 しかし、暖かいところではほかの木々に負けてしまうブナは、大阪近辺では標高800メートル以上で、神社やお寺に守られスギやヒノキの植林を免れたところだけにしか見られない樹木です。
 最も高い金剛山以外は、すべて1000メートル以下という大阪周辺の山では、ブナが残っているところは数えるほどしかありません。

特徴的なブナの葉
ブナの葉
中心の主脈から左右に伸びた側脈の先が凹んでいるのが特徴
普通側脈の先は飛び出してます

 8合目からブナ林の中を歩いていると、いつもとちがうことに気付きました。
 殻斗(かくと)があちこちに落ちています。
 「殻斗」はどんぐりの帽子のような部分。
 クリのイガイガのところも殻斗です。
 落ちているのはもちろんブナの殻斗。

ブナのどんぐりの殻斗
ブナの殻斗
カシやナラのどんぐりのような帽子型ではなく
ブナはクリのように全体を覆うタイプ
登山道で何度も踏まれたようでトゲがなくなっています

 ブナ林ですから落ちていて当然と思うかもしれません。
 ところが、ブナはほかのどんぐりの木とちがい、どんぐりはあまりなりません。
 実際、金剛山のブナ林では秋から冬にかけてブナのどんぐりを見ることはほとんどありません。
 それが、あちこちに落ちているのです。

ブナのどんぐり
ブナのどんぐり
でっぱりが3つある三角錐のような変わった形のどんぐり
これが殻斗の中に二つ入っています

 今落ちているのは、そんなに古いものではありません。
 去年の秋に熟して落ちたものでしょう。
 ブナは7~8年おきに豊作になると言われます。
 ということは、2015年は金剛山のブナの豊作の年だったのかもしれません

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タグ: ブナどんぐり金剛山千早本道

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今年も儚い金剛山の樹氷


 2014年から15年にかけての冬、最初の霧氷は高野山でした

 それに遅れて、金剛山でも霧氷を見てきました。

 冬、空気中の冷えた水蒸気が木にあたって氷になったものが霧氷(むひょう)。

 白くなって木についた霧氷が樹氷(じゅひょう)。



 蔵王の「アイスモンスター」は有名ですが、さすがに大阪の低山ではそのようなものはありません。

 それどころか、ちょっと温度が上がって雨が降るとみんなとけて無くなります。

 この冬も何度かとけています。

 だからこそ、小さな儚(はかな)い樹氷でも、冬の風物詩になります。



 金剛山登山での樹氷ポイントの一つが、最も登山者が多い千早本道の八合目から上。

 実はここは奈良県。
 大阪の樹氷ではなかったりします。



葉を落としたブナにつく樹氷
葉を落としたブナにつく樹氷




向かいの文殊尾根のブナ林も樹氷ポイント
向かいの文殊尾根のブナ林も樹氷ポイント




 八合目からの迂回路はブナ林の中を通ります。

 葉を落としたブナに樹氷がついています。



曇だと水墨画の中にいるようです
曇だと水墨画の中にいるようです




 この冬はちょっと暖かいようで、金剛山の雪もとけたり積もったりを繰り返しています。

 今年も金剛山の山頂は、儚い樹氷になりそうです。



タグ♦ 冬の金剛山

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