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大阪アンダーグラウンド -掘ってわかった大地のひみつ-〈大阪市立自然史博物館〉大阪の地下には気候の変動が記録されてます?

 地面の下から見つかるもの、化石。
 大阪の地面のすぐ下は恐竜が絶滅してからのわりと新しいもの。
 だから、今の生き物の仲間も見つかります。
 そういうことをまとめたのが特別展で展示されているこの表。



 たとえばイチョウとメタセコイア。
 どちらも当たり前のように生えていますが、外来種。
 でも、日本で化石がみつかります。
 人間が誕生するよりずっと前の時代の。

イチョウの仲間の葉の化石

メタセコイアの仲間の葉の化石

 表の右側は酸素同位体比からみた気温の変化がグラフになっています。
 それを見てみると。
 350万年はわりと安定していた暖かかったのが、だんだん不安定になり、どんどん寒くなってきます。

酸素同位体比のグラフ
表の上が現在、下がおおよそ200万年前
チバニアンもあります!

 表の左側を見ると、その間にイチョウが消え、メタセコイアも消えてしまいました。
 逆に寒いところが好きが樹木が増えてきます。
 イチョウとメタセコイアの絶滅後も日本が大陸とつながることが何度もありましたが、それは寒いときでしたので日本へ渡ってくることはなかったのでしょう。

植物化石が見つかる年代のグラフ
表の上が現在、下がおおよそ200万年前

 ほかにもいろいろ化石が展示されています。
 実際に表と化石をみくらべるといろんなことが想像できます。

 大阪の地面の下には生き物のうつり変わりの歴史が記録されています。
 そこから未来を想像することもできるかもしれません。
 おもしろい!

 この表は解説書には載っていないようですが、印刷されたクリアファイルが販売されています。

■参考外部リンク■
第51回特別展「大阪アンダーグラウンド -掘ってわかった大地のひみつ-」|大阪市立自然史博物館

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タグ: 大阪アンダーグラウンド展大阪市立自然史博物館イチョウメタセコイア化石酸素同位体比チバニアン

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大阪でモササウルスというとやっぱりこことここ(一つは和歌山だけど) きしわだ自然資料館と和歌山県立自然博物館

 またモササウルスが話題になっているようです。
 大阪でモササウルスと聞くと、大阪府岸和田市のきしわだ自然資料館と、和歌山県海南市の和歌山県立自然博物館。
 どちらも日本のモササウルスが展示されています。

 きしわだ自然資料館は大阪府貝塚市(かいづかし)で見つかったもの。
 和歌山県立自然博物館は和歌山県有田郡(ありだぐん)有田川町(ありだがわちょう)でみつかったもの。
 どちらも日本のモササウルス。

 きしわだ自然資料館では2階にモササウルスコーナーがあります。
 真ん中に全身骨骼が。


 ただ残念ながらこちらはアメリカ産のモササウルス。
 日本産は展示ケースの中に。


 和歌山県立自然博物館は、水族展示が終わった後にモササウルスコーナーがあります。
 展示は体が結構残っている日本最大級のモササウルス。
 その化石が見つかった状態の産状化石。


 展示はレプリカ。
 まだ見つかったところで研究途中。
 常設展示をするわけにはいきません。


 実物の展示は、研究を止めることにもなります。
 ですからレプリカを作るということは、とても大切なことです。
 とはいえ質の高いレプリカは決して安くありませんので、簡単に作ろうというわけにはいきません。
 掘り出されてすぐ大きなレプリカは作られたのは、それだけこのモササウルがすごいということでしょう。

 ただ、現在は東京の国立科学博物館の「恐竜博2019」に出張中のようです。
 2019年11月28日から企画展「モササウルス復元プロジェクト」があるので、それをたのしみにしています。

■参考外部リンク■
きしわだ自然資料館 - 岸和田市公式ウェブサイト
和歌山県立自然博物館公式ホームページ

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タグ: モササウルスきしわだ自然資料館和歌山県立自然博物館化石古生物博物館

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でっかいモササウルスの化石だぜ! 和歌山県立自然博物館

 和歌山県海南市の海岸に建つ和歌山県立自然博物館。
 名前のように自然史の博物館です。

マリーナと和歌山県立自然博物館

 和歌山の山に住む動物の剥製、和歌山の石やアンモナイトなど、色々な生き物の標本がいっぱい。
 ですが、展示室の半分以上占めるのは、水族館ゾーン。
 和歌山近海に住む海の生き物が色々展示されています。
 イルカのような大型動物はいませんが、カニにエビに貝にヒトデなど、魚以外の生きものが多いのが特徴。

 ひさしぶりに行ったら、新しいコーナーができていました。
 モササウルスコーナー。

モササウルスコーナー

 モササウルスは白亜紀の後期、ティラノサウルスと同じ時代の海にいた巨大な爬虫類です。
 映画「ジュラシック・ワールド」に登場したことで知っている人もいるでしょう。
 恐竜じゃなくてトカゲの仲間ですが、海に適応して手足と尾がヒレ状になっています。
 ただ、「モササウルス」は特定の種類を指す場合と、その仲間全体を表す場合があるのでちょっと注意が必要。

モササウルス類の生態復元図

 中生代の海には大型の肉食爬虫類がいろいろいましたが、その最後に現れたのがモササウルス。
 日本では40例ほど化石が見つかっています。
 大阪でも見つかっていて、岸和田市のきしわだ自然資料館で展示されています。
 そして和歌山県有田川町もで発見されています。
 日本で最も保存部位が多いと言われるその化石が展示されています。

 まずはでかい!
 まだまだ研究途中ということで、見つかった時の状態を再現した「産状」で展示されています。
 手や背骨や肋骨や顎、みんなでかい!
 生きていたときはどんなに大きかったのか。
 海外の化石との比較で体長は6メートルと推定されています。
 展示室には入らないほど大きかったのでは!

背骨と肋骨とでっかい右手の化石

 この産状化石は、レプリカ。本物ではありません。
 レプリカの展示と聞いて「な~んだ」と思う人もいるかもしれません。
 しかし、実物を展示するということは、問題がないわけではありません。
 まず研究ができません。
 そして、痛む可能性もあります。
 化石の場合、痛むことは少ないと思いますが。
 ですから、レプリカの展示は、再現率が高ければ、実物の展示よりもいろいろな意味でいいのです。

産状化石レプリカ

 まだ研究の途中で、種もわかっていません。
 そのため「モササウルス亜科の一種」となっています。
 もちろん新種の可能性もあります。
 ということで日本でみつかった巨大なモササウルスの全体の復元はまだまだ。
 これからが楽しみです。

■参考外部リンク■
モササウルス | モササウルス発掘プロジェクト|和歌山県立自然博物館
和歌山県立自然博物館公式ホームページ

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タグ: モササウルス和歌山県立自然博物館化石中生代白亜紀

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「恐竜博2016」ティラノサウルスとスピノサウルスの骨からわかることもたくさんあります!〈大阪文化館・天保山〉

 いよいよ大阪会場の閉会が近づいてきました。
 しかも日本最後の開催地ということで、泳ぐスピノサウルスと出会えるのもあとわずか。
 グッズショップでは海洋堂フィギュアのガチャガチャを4種類コンプリートのセット販売もはじめていました。
 もしかしたら、ほかにもお得なセットがあるかもしれませんが、きっと早い者勝ち! でしょう。

 今までスピノサウルスのことばかりだったのですが、大人気のティラノサウルスもいます。
 カナダで見つかった最大のティラノサウルス「スコッティ」。
 大阪会場ではスピノサウルスと同じ部屋、向き合うように展示されていますので、二大肉食恐竜を見比べる事ができます。

大阪港駅から会場までの幟

 概ね同じ“大きさ”の獣脚類肉食恐竜。
 でも片方は陸上を二足歩行し、恐竜を食べる。
 片方は水中を泳ぎ、魚を食べる。
 同じ獣脚類の恐竜ですが、まったくちがう生活を送っています。
 生活のあり方は、動物の姿を決めます。
 ティラノサウルスとスピノサウルスの復元骨格にも生活のちがいが表れているか、くらべてみました。

 まず全体を見ると、T字型に立っているティラノサウルスと、寝そべったような形のスピノサウルス。
 2つの恐竜の生活のちがいをはっきりと表した姿です。

T字立ちのティラノサウルス「スコッティ」


泳ぐスピノサウルス


 全体の雰囲気は、重量級のティラノサウルスと、ちょっと華奢というかスリムなスピノサウルス。
 ということは、ティラノサウルスよりもスピノサウルスのほうが軽いのでしょうか。
 恐竜は大きな体を支えるため骨に空洞を多くして軽量化していますが、スピノサウルスは例外的に骨がつまっています。
 これは水中での行動時間が長い鳥のペンギンや、哺乳類のカバなどに似た特徴。
 これもスピノサウルスが水中で生活していた証拠の一つ。
 ということは、意外と同じくらいの重さか、もしかしたらスピノサウルスのほうが重いかもしれません。

 獣脚類の体重を支える2本の足(後肢)。
 骨盤から大腿骨(ふともも)にその下の脛骨(けいこつ)・腓骨(ひこつ)に指と、足の骨は全体がティラノサウルスのほうが太くて大きい。
 「スコッティ」とちがってスピノサウルスはいろいろな化石の寄せ集めで、足りない部分は近い種類の恐竜の化石を使い、それでも足りないところは予想して作られたもの。
 ですから本当に足が細かったのかと疑ってしまいまそうですが、骨盤と足の骨が一緒に見つかったので、体に対して小さいことがわかっています。

ティラノサウルスの骨盤(左)とスピノサウルスの骨盤(右)
 

 ほかにも人間でいうと足の甲のところにある中足骨(ちゅうそくこつ)。
 獣脚類の恐竜には3本ありますが、ティラノサウルスは3本が一体化し、真ん中だけが細くなっています。
 これは重い体重で二足歩行する恐竜の特徴。
 ところが、スピノサウルスはまとまっていますが、、真ん中はティラノサウルスほど細くはなっていません。

ティラノサウルスの中足骨(左)とスピノサウルスの中足骨(右)
 

 足に対して小さな手(前肢)のティラノサウルスと、足とそれほどかわらない長さのスピノサウルス。
 ティラノサウルスはどう考えても歩くのには使っていたとは思えません。
 それどころか、巨体にこの大きさでは使える用途は限られるでしょう。
 それに対してスピノサウルスは足と手がよく似た大きさなので、水から出たときは四足で歩いていたと考えられます。

ティラノサウルスの手と頭


スピノサウルスの手と頭


 恐竜を最も特徴つける、頭。
 これも圧倒的に大きなティラノサウルス。
 すべての方向に大きく、見るからに頑丈そう。
 スピノサウルスは、長さはそれほど変わらないものの、小さく、特に幅が狭く、先の方へ細くなっていきます。
 口の先まで太いのがティラノサウルス。

 恐竜の頭蓋骨(頭骨)にはいろいろな穴が開いていますが、その一番後ろの穴は顎を動かす筋肉が通る側頭窓(そくとうそう)。
 この穴のおかげで顎を動かす筋肉がたくさんつき、顎を大きく開けられたり噛む力が強くなったりします。
 ティラノサウルスはこの穴が大きいのですが、スピノサウルスはそれほど大きくはありません。
 ティラノサウルスは大きな恐竜の肉を噛み切るため強い力が必要で、スピノサウルスは小さな魚を丸飲みするのでティラノサウルスほど大きい必要はなかったでしょう。

逆B形のティラノサウルスの側頭窓


小さいスピノサウルスの側頭窓


 そしてスピノサウルスの特徴、背中の長い骨。神経棘(しんけいきょく)。
 ティラノサウルスは、特に目立つほど大きくはありません。
 恐竜によっては重い尾が垂れないように支えるため、神経棘を大きくして筋肉をたくさんつけることもあります。
 しかし、人間の身長を超えるような骨をたくさんつけたスピノサウルスは、いくらなんでも全体に筋肉がついていたとは考えられません。
 いろいろな説がありつつも、まだ謎が解けていないところの一つ。

小さいティラノサウルスの神経棘


ものすごく長いスピノサウルスの神経棘


 雌にアピールするためとも言われますが、いくらなんでも大きすぎるでしょう。
 しかもみんな骨。無駄が多すぎるように思います。
 ですから、体温がどんどん逃げていく水中にいるので、太陽の光を受けて体を温めるほうが理にかなっているように思えます。
 しかし骨に血管が通る穴や筋が少ないので否定されています。
 いや、血を温めて全身に送るのなら、血管は骨の中じゃなくて皮膚の表面の方がいいのでは。
 スピノサウルスの時代は、陸上にも神経棘を大きくした恐竜が現れました。
 暖かいと言われる中生代でも寒冷化した時期ですので、体を温めた説は完全な外れ、ではないと思うのですが。

スピノサウルスの近縁のイクチオヴェナトルの神経棘

 わからないこともありますが、骨は生き物の生活の様子を表し、化石からでもわかることは少なくありません。
 ティラノサウルスとスピノサウルスの骨を比べてみると、まったくちがう生活をしていたことがよくわかります。

 ただ、ちょっと気をつけなければならないこともあります。
 展示されているのは化石の復元骨格。
 もちろん、専門家が復元したのですから、ちゃんとした理由があってのこと。
 しかし専門家とはいえ、生きている恐竜を見たことがありませんので、100%真実の姿というわけにはいきません。
 その証拠に、私たちが知っている恐竜の姿は、常に変わり続けています。
 たとえば尻尾を浮かせてT字型に立つティラノサウルスの姿も、昔は尻尾を引きずった「ゴジラ立ち」でした。
 そのティラノサウルスも今では羽毛が生えてることもあります。

恐竜博2016では羽毛なし復元図

 最新の研究成果による復元ですが、恐竜博2016のびっくりするようなスピノサウルスも、数年後にはもっとびっくりする姿に変わっているかもしれません。
 その時にはきっと「恐竜博20XX」があるでしょう。

■参考外部リンク■
恐竜博2016

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タグ: スピノサウルスティラノサウルススコッティ恐竜博2016大阪文化館・天保山恐竜化石

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「恐竜博2016」最大の肉食恐竜スピノサウルスの姿をいろいろ想像してみるとおもしろい!〈大阪文化館・天保山〉

 「恐竜博2016」でびっくりしたのが、スピノサウルスの復元された姿。
 足より手が大きく、水かきを持った足で泳ぐスピノサウルス。
 水中で魚を食べることは知っていましたが、ここまで水中に適応した姿だったとは思ってもいませんでした。


 ただ、いろいろな動物とくらべてみて不思議に思うところもあります。
 後脚の水かき。
 恐竜に水かきがあるのは水中生活しているのなら不思議ではありません。
 恐竜から進化した鳥にもありますから。
 ただ、小さな後脚にあることが気になります。
 巨体を抵抗の多い水中で動かすためには強い力が必要。
 にも関わらず、手よりも小さな足、ひかえめに言っても手とたいしてかわらない大きさの足。
 なんかしっくりしません。

手と足どちらが大きいでしょうか
※画像スライドできます ⇒⇒

 スピノサウルスを含む獣脚類の恐竜は二足歩行で、手(前脚)は全体重を支える足(後脚)より小さくなります。
 それが逆になったスピノサウルスは、足の負担が減る水中で生活していたからだと言われます。
 確かに納得できそうですが、手が大きくなった理由にはなりません。
 スピノサウルスの細い口は、水中でも抵抗が少なく動かしやすいため、と考えられてます。
 つまり、魚を捕まえるのは手でなく口。
 手が大きくなる理由は、泳ぐ以外に想像できません。
 手を水をかいていたと考えると、足が小さいことも手が大きいこともうなづけます。


 一旦陸上に適応してから水中に適応した四肢動物の多くが泳ぐため使うのは、尾(+胴)か手(前脚)。
 鳥も水中に適応したペンギンは、手(翼)を使います。
 首長竜も主に前脚を使っていたとする研究もあります。
 クジラやイルカは足が退化してなくなっています。
 意外と泳ぎに足(後脚)は使われないことが多いのです。
 こういうところからも、スピノサウルスは泳ぐのに使っていたのは足ではなく手かもしれません。
 もし水かきが付いているのなら、手のほうがはるかにしっくりくると思います。

 また、鳥の水かきには指の間に広がる膜の「蹼足(ぼくそく)」と、「弁足(べんそく)」と呼ばれるものがあります。
 蹼足はカモや白鳥の足にある普通イメージする水かき。
 弁足は指のところの皮膚が左右に広がったもので、蹼足のようにつながらず、水をかくときに広がり、ます。
 鳥の蹼足は「目」のような大きなグループに共通して現れる特徴ですが、弁足は種類も少なく「属」のような小さなグループに現れます。
 ということは、スピノサウルス類の多くに蹼足がないのなら、弁足の可能性があるかもしれません。


 まだまだスピノサウルスの泳ぎ方には気になるところがあります。
 それは長い尾。
 獣脚類は尾が長いのが特徴です。
 それは二本脚で歩くので大きな筋肉をつけるためと、上半身の重さと釣り合わせるため。
 ですから、獣脚類は腰のあたりに重心がきます。
 ところが、スピノサウルスの重心は腰よりも前。
 水中で生活し、陸上では前足も使って四足歩行するスピノサウルスにとっては、あんな長い尾は必要でしょうか。
 もしかしたら、スピノサウルスは、足でも手でもなく、尾を使って泳いでいたのかもしれません。

 想像していなかった新しい姿でびっくりさせてくれたスピノサウルス。
 でも、その姿を見ていると新しい疑問がいくつも湧いてきました。
 これからの研究がたのしみです。
 ただ、スピノサウルスの全身骨格の前に化石の展示ケースが置かれ、横から見ると手足が隠れてしまいます。
 天井が低くて展示しにくいのはわかりますが、一番の見所なのですから、もう少し展示に工夫をしてほしかったと思います。
 残念です。

■参考外部リンク■
恐竜博2016

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恐竜もすごいけど恐竜以外もすごい福井県立恐竜博物館


 北陸地方の福井県の勝山市にある福井県立恐竜博物館。

 世界三大恐竜博物館に数えられる博物館です。



 小高い丘の上にある博物館の前には広い駐車場があります。

 少し交通が不便なところにありますので、ほとんどの来館者は車で来るようです。

 だからでしょうか、夏休みだというのに勝山駅からの恐竜バスにのったのは3組。
 福井駅からシャトルバスがないのも頷けます。




田園風景の向こうに見える銀色卵の恐竜博物館




 駐車場から続く入り口は3階になり、そこから一気に地下までエスカレーターで下ります。

 恐竜以外の化石が並ぶ「ダイノストリート」を抜け、カマラサウルスの産状化石を横目に階段を登って行くと、ティラノサウルスのロボットが出迎えてくれます。

 ここから恐竜展示の本番、「恐竜の世界ゾーン」です。




「恐竜の世界ゾーン」で迎えてくれるティラノサウルスロボット




 まずは恐竜の基本的な情報をいろいろな展示で紹介してから、復元骨格の展示が始まります。

 この博物館の特徴は、一応パーテーションなどで区切りはあるものの、部屋にはなってなく、天井が吹き抜けになっているなど、古い博物館ではありえないようなデザインになっていること。

 吹き抜けになっているので上のフロアからも展示を見ることができるのです。

 ただおすすめ順路だと広めの通路の右に左にとせわしなく動かないといけないのが残念。




モンゴルのタルボサウルス(白)と北米のティラノサウルス(黒)が並ぶ
これで両者の違いがよくわか……らない?




 分類ごとに展示されている恐竜たちを見ながら、中国の四川省(しせんしょう)で見つかった恐竜の生体モデやロボットが並ぶジオラマへ。




伸び上がって葉を食べる全長20mのオメイサウルス




 それから鳥盤類の恐竜をいろいろ見ながら、天井のある「地球の科学ゾーン」へ。

 地球の地質や岩石などの地学についての展示になります。




トリケラトプスの仲間のアルバータケラトプス・ネモイ




 その壁際にあるのが福井県で見つかった恐竜、フクイサウルス、フクイラプトル、そしてドロマエオサウルスの仲間の化石です。

 ここに恐竜博物館が作られるきっかけになった恐竜たちです。




イグアノドンの仲間のフクイサウルス・テトリエンシス


アロサウルスの仲間のフクイラプトル・キタダニエンシス
「ラプトル」とついてますがドロマエオサウルスの仲間ではありません。


名前がまだ無いみたいなドロマエオサウルス類
「フクイラプトル」がもう使われてしまったので名前はどうなる?




 しかし、それまでの吹き抜けの華やかな展示と比べて、天井のあるところで展示ケースに入れられてほぼ真横からしか見ることができない状態でがっかり。

 ご当地恐竜なのに華々しいアメリカや中国の恐竜との差を感じてしまいます。



 車で来た人はあまり意識しないかもしれませんが、福井まで電車できて、さらに各駅停車で1時間揺られたあと、便数の少ないコミュニティーバスに乗り換えて来た者にしてみれば、もうちょっと福井の恐竜をかっこ良く見たかった。

 この展示ならもっと交通の便がいい福井市街のほうがよかったのに、と思ってしまいます。



 「地球の科学ゾーン」を出ると、「恐竜の世界ゾーン」を見下ろすようにスロープがあり、いろいろな角度でもう一度恐竜たちを見ながら2階へ。



2階から見た華やかな「恐竜の世界ゾーン」
※画像スライドできます ⇒⇒



 2階は「生命の歴史ゾーン」。
 先カンブリア紀から現代につながる地球の生き物がいろいろと展示されています。




エディアカラ動物の
チャルニオディスクス・アルボレウス

カンブリア紀ですが
バージェスの住人ではない
アカドバラドキシデス


 そして恐竜と同じ時代のモササウルスや翼竜、首長竜などいろいろ。

 もちろん動物だけでなく植物も。

 そして恐竜滅亡後の哺乳類の化石まで幅広く。

 恐竜博物館ということで簡単に流す人もいそうですが、名前に反して?ここもなかなかいい展示です。




見るからにモササウルスの仲間のプラテカルパス


頭が特徴的な翼竜のタペジャラ・ヴェルンホフェリ


バシロサウルスよりはクジラっぽいドルドン・アトロックス
恐竜滅亡後の4000万年前のクジラです。



 展示室のとなり、吹き抜けになっているエントランスホールにはティラノサウルスの全身骨格を間近で見ることができるダイノラボ、ミュージアムショップやレストランがあります。

 ただミュージアムショップはあまり大きくないので、夏休みなど混むときにはお土産を買うのにも想像以上の時間がかかる覚悟は必要。

 またレストランもお昼前から行列ができ、博物館周辺にはお店のたぐいは全く無いので、シーズン中の子供連れには昼食もなかなか難しいポイントになるかもしれません。



 トータルで考えると三大恐竜博物館の名に恥じない立派な展示だと思います。

 しかし外国の恐竜と勝山で見つかった恐竜たちの展示の差や、レストランのキャパシティなどを考えると、はたしてこの場所でいいのか、という気がしてしまいます。

 とてもいい博物館なだけに、電車で行くとどうしても残念感が。

 博物館に行く時には、車はもちろんのこと、遠方からの列車の場合は鉄道の乗り継ぎ時間やホテル選びなど、十分な下調べが必要かもしれません。



◆タグ 恐竜 化石 恐竜博物館 ◆

■参考外部リンク■
FPDM: 福井県立恐竜博物館
市内バス路線 - WEBかつやま
地域共生型サービス企業をめざします。 えちぜん鉄道株式会社
JRおでかけネット:トップページ


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タグ: 恐竜博物館化石恐竜フクイサウルスフクイラプトルドルドンタペヤラモササウルスオメイサウルスアルバータケラトプス

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ティラノだけでなく恐竜いっぱいの京セラドーム「よみがえる地球の覇者!世界大恐竜展」


 京セラドーム大阪のスカイホールではじまった恐竜展。

 タイトルは「よみがえる地球の覇者!世界大恐竜展」。

 ティランノサウルス(会場での表記。一般には「ティラノサウルス」)の亜成体「ジェーン」が関西初公開。



会場は京セラドームのキノコの傘のようになってるところ
会場は京セラドームのキノコの傘のようになってるところ




 同じ時期にやっているATCの「大恐竜帝国2013」は地下の会場ですが、こちらはドーム球場の外側を取り巻くようにあるドーナツ型の会場。9階にあります。

 エスカレーターを乗り継いで到着した入口の前では、巨大なスピノサウルスの全身の骨格模型。

 ティラノサウルスを超える肉食恐竜といわれるだけあって、ものすごい大きさです。

 ここはまだ会場の外。

 そんなところからこんな迫力のある展示が登場するとは。



入り口前の大きなスピノサウルス
入り口前の大きなスピノサウルス




 タイムトンネルをくぐって最初に登場するのは2億年前の恐竜が登場した三畳紀コーナー。

 「世界最古の獣脚類」と説明にあるヘルレラサウルスが登場。

 それも骨ではなく、生きていた時の様子を再現したものです。

 他にもエオラプトルやラゴスクスなど、初期の恐竜が羽毛恐竜として復元された姿で展示されています。



「世界最古の獣脚類」のヘルレラサウルス
「世界最古の獣脚類」のヘルレラサウルス




 そして恐竜が繁栄をはじめ大型化したジュラ紀。

 ジュラ紀の大型肉食恐竜のアロサウルスと、全長27mのディプロドクスが出迎えてくれます。

 それから鳥の先祖とも言われるアーケオプテリクス(始祖鳥)の化石と、生きていた姿を復元した生態モデルも。

 鳥のような嘴ではなく、爬虫類のような顎になっているところは、鳥というより羽毛恐竜。

 そしてその上には翼竜。
 先が菱形になった細長い尾はランフォリンクス?



鳥というよりトカゲのアーケオプテリクスの生態モデル
鳥というよりトカゲのアーケオプテリクスの生態モデル




 そしてティランノサウルスが登場した白亜紀。
 中生代の最後の紀で恐竜が絶滅した時代です。

 始祖鳥のように復元されたミクロラプトルや、鎌のように長く鋭い爪を持ったテリジノサウルスの仲間のノスロニクスなど、今までよりも多くの恐竜たちが出迎えてくれます。



 そして進んでいくと、ティランノサウルスの亜成体ジェーンが生きていた時の姿で待っていました。

 そして、動いています。

 そして、目が会います。

 そして、かみつこうとしてきます。



吠える亜成体ティランノサウルスのジェーン
吠える亜成体ティランノサウルスのジェーン




 となりには骨格のジェーン。

 筋肉や皮がついていると無いのとではまったく別の生き物のようです。

 骨格だけの復元でも時代によって大きく変わってくるというのに、生きていた時の状態にするというのは、ほとんど想像の世界になってしまうかもしれません。

 でも、骨を見るよりも生きている姿は想像しやすくなります。

 生きていた時の姿の学術的な復元が進むことを願っています。



雰囲気が変わった骨格のジェーン
雰囲気が変わった骨格のジェーン




 同じ時期に南港ATCでも「大恐竜帝国2013」が開かれています。

 2013年の夏の大阪は恐竜だらけになってしまったようです。



■参考外部リンク■
よみがえる地球の覇者!世界大恐竜展 T-REXジェーン関西初上陸


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