「動物のからだ展」で動物のからだはアートだ!〈大阪デザイン振興プラザ〉
南港のATCビルITM棟10階で開催中の「動物のからだ~生きるために選ばれたカタチたち~」について、前回は博物館的な視点でした。
でも、どちらかというと、展示は美術館的な雰囲気。
実は標本だけでなく、絵や彫刻も展示されています。

空間をとっているので広く感じますが、美術館のように広くはありません。
それなら、あっという間に見終わってしまう?
いえいえ、展示されているもの一つ一つがとっても濃いので、じっくり見ると時間がかかります。
もっと増えれば、ここから出ることができなくなってしまいます。

四肢動物(両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類)の基本的な骨は形が違っていても共通しているところがあります。
それが生き物の生活方法や環境に適するように、形や大きさが変化したり、小さくなったり、無くなってしまったりした結果、ちがうものになるのです。
つまり、動物の骨は長い時間をかけてきた意味のある形、デザインなのです。

骨を見ることに抵抗がなければ、どれも美術作品。
ですから展示は博物館よりも美術館的。
生き物のややこしいことは知らなくても、見たい知りたいという興味があれば十分。

3Dプリンタでつくった、同じ大きさにそろえられた哺乳類の頭の骨のレプリカは、種類ごとの顎の動きのちがいを確かめることができます。

博物館でもめったに見られない(多分)レプリカ展示は、貴重だとおもいます。

タグ: 動物のからだ展 ODP 筋骨格乾燥標本 剥製 全身交連骨格 透明骨格標本

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