野良百合は場所を選ばないけど、いずれ消える らしい
ちょうど今頃。
野山や花壇で咲いてそうなユリが、野良状態で白い花を咲かせています。
それらは、たぶん、タカサゴユリ。
台湾の固有種のユリですが、園芸用に栽培され、そこから逃げ出したのが野良百合としてあちこちで咲いています。
こんなにあちこちで咲いていたら特定外来種に指定されそうですが、今のところはされていません。
同じ場所で長期間育つことはできず、一時的に増えても数年で消えてしまうそうなので、対象になっていないのかもしれません。

学名はLilium formosanum Wallace。
命名はアルフレッド・ラッセル・ウォレスさん。
19世紀から20世紀にかけのてイギリスの博物学者。
東洋とオーストラリアの間の生物分布の境界のウォレス線の発見者。
そしてダーウィンさんとは別に生物進化の仕組みを考えたひと。
マレー諸島で標本採集を行っていたので、そのときに台湾まで来たのでしょうか?
テッポウユリとの雑種にシンッテポウユリがあり、花被片の外側の赤紫色の部分の有無で区別されます。
赤紫の筋があればタカサゴユリ、真っ白ならシンテッポウユリ。
ところが園芸植物として栽培されたためか、赤紫色の濃さにもバリエーションがあり、見た目では簡単に区別できないようです。

濃いの薄いのいろいろ

タカサゴユリ
高砂百合
Lilium formosanum Wallace
単子葉類 ユリ目 ユリ科 ユリ属 テッポウユリ亜属
台湾固有種の多年草

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