2月下旬は大阪では梅の花見イベントが植物園や公園でよく行われます。
今年の2月は冷え込みが厳しかったようで、どこも梅の花は遅れ気味です。
大阪南部の
河内長野市にある植物園、花の文化園もちょっと遅れているようです。

まだ黒っぽい花の文化園の梅の里
しかし、春を告げる日本の野草はしっかりと活動をはじめていました。
まずは梅園の
セツブンソウ(節分草)。
キンポウゲ科の小さな植物です。
高さはわずか数センチ。
先に小さな花を一輪つけます。
草丈が低いので、小さな花も写真で見るとなんだか大きく見えます。

大接近したセツブンソウの花
セツブンソウの由来は、節分のころに花が咲くといわれることから。
もう節分はすぎてしまいましたが、ほかの植物が育ち始める前に花を咲かせています。
大きな木々が茂る山の中、落葉樹の森は今なら光が地面にまでとどきます。
その一瞬を逃さず育つのがセツブンソウの作戦なのかもしれません。

たくさん咲いているセツブンソウ
春の野草で有名なものの一つが
フクジュソウ(福寿草)。
花の文化園には数カ所に植えられています。
それぞれ環境が違うので、まだまだ
蕾が固そうなものからかろうじて開き始めているものまでいろいろ。
キンポウゲ科の花によくあるのが光る花びら。
光が当たるとキラキラときれいに光ります。
フクジュソウはきれいに光る花の一つです。
が、この日は曇り。
輝きは今ひとつでした。

かろうじて開いているシェードガーデンのフクジュソウの花
ふるさとの花園のユキワリイチゲ(雪割一華)。
こちらもキンポウゲ科の植物です。
花弁(はなびら)の色が地味な上にちょっと厚ぼったくてなんだか葉のようです。
実は花弁のようにみえるのは
萼、葉が変化したものです。
花は中心の小さな
雌蕊の部分。
本当の花弁はありません。
キンポウゲ科の植物の花弁に見えるところは萼が変化したものも多いのです。
もちろんセツブンソウもフクジュソウも。

ユキワリイチゲの花
コセリバオウレン(小芹葉黄連)と
バイカオウレン(梅花黄蓮)。
名前の通りどちらも同じオウレン属。
園内の一番南にあるのがアジサイ園。
アジサイばかりでなく小さな野草がところどころ植えられています。
その中でも一足早く咲くのがこのオウレン属。

葉がセリに似ているのでコセリバオウレン

花が梅に似ているということでバイカオウレンで梅見の代わり?
セツブンソウによく似ている花ですが、微妙に違います。
梅はちょっと残念でしたが、セツブンソウが満開だったので、満足しました。
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