初夏の山で出会った蘭 采配蘭
春の花も一段落。
落葉樹の葉も広がり、林床も薄暗くなってきた初夏。
蘭と出会いました。

まっすぐ伸びた花茎にちょっとうつむき加減の花が並んでいます。
なんとなくキジカクシ科のような雰囲気ですが。
花びらの根本のところを見ると、縦の溝がねじれています。

これは花柄じゃなくて子房。
子房がねじれて花の上下が逆になるのが蘭の特徴。
果実が熟す間にねじれがなくなっていきます。
ですから、この植物は蘭。

この蘭はサイハイラン(采配蘭)。
戦いのとき指揮官が軍勢を指揮するときに使った采配に似ていることが由来。
というには、采配が多すぎ、「船頭多くして船山に登る」になってしまいそうです。
リーダーにとってちょっと縁起が悪い花かもしれません?

この蘭も盗採が後を絶たず、数を減らしているようです。
蘭は菌類と共生して生きる植物。
ですから多くの蘭は栽培は困難。
サイハイランもそのような蘭の一つ。
盗採はいたずらに蘭を減らすだけ。
もちろんそれ以前に犯罪です。
タグ: サイハイラン 蘭 初夏の花 夏の花 紫色の花 白い花

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