【 初夏の花】

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初夏の山で出会った蘭 采配蘭

 春の花も一段落。
 落葉樹の葉も広がり、林床も薄暗くなってきた初夏。
 蘭と出会いました。


 まっすぐ伸びた花茎にちょっとうつむき加減の花が並んでいます。
 なんとなくキジカクシ科のような雰囲気ですが。
 花びらの根本のところを見ると、縦の溝がねじれています。


 これは花柄じゃなくて子房。
 子房がねじれて花の上下が逆になるのが蘭の特徴。
 果実が熟す間にねじれがなくなっていきます。
 ですから、この植物は蘭。

サイハイラン

 この蘭はサイハイラン(采配蘭)。
 戦いのとき指揮官が軍勢を指揮するときに使った采配に似ていることが由来。
 というには、采配が多すぎ、「船頭多くして船山に登る」になってしまいそうです。
 リーダーにとってちょっと縁起が悪い花かもしれません?


 この蘭も盗採が後を絶たず、数を減らしているようです。
 蘭は菌類と共生して生きる植物。
 ですから多くの蘭は栽培は困難。
 サイハイランもそのような蘭の一つ。
 盗採はいたずらに蘭を減らすだけ。
 もちろんそれ以前に犯罪です。

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2017年の春の大型連休後の金剛山のヤマブキソウの花

 春の大型連休から続く花の締めくくりはヤマブキソウ。
 ケシ科の多年草。


 同じ頃クリンソウも咲きますが、ミカエリソウらしき植物に圧倒され、数が減ってしまいました。
 ここのクリンソウは植栽されたもので管理されていると聞いていました。
 何かの事情で管理ができなくなったのかもしれません。
 金剛山では自生していると思しきクリンソウを見たことがないので、山の環境に合わなかったのでしょう。


 ヤマブキソウはニリンソウの谷からのぼったところ、山頂広場直下の林床に生えています。
 ここも種をまいたものと聞いたことがありますが、ほかの谷の人が近寄れないようなところにも生えているので金剛山には合っているのでしょう。


 ヤマブキソウの中には葉が深く切れ込んだものがあります。
 セリバヤマブキソウ。
 金剛山にもあるそうです。
 確かに切れ込みの深いものもありますが、はたしてセリバヤマブキソウでしょうか。

セリバヤマブキソウと言うには浅い切れ込み

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タグ: ヤマブキソウ  初夏の花  春植物  スプリング・エフェメラル  金剛山の花  金剛山の植物  金剛山  黄色い花 

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2017年の春の大型連休後の金剛山のヤマシャクヤクの花

 春の大型連休のころの金剛山はいろいろな花が咲きます。
 もちろん、すべてが10日ほどの間に咲くわけではありません。
 大型連休後半から咲きはじめるものや、終わってから咲きはじめるものもあります。
 後半から咲きはじめるものの一つがヤマシャクヤク。
 ボタン科ボタン属の多年草。
 名前のようにシャクヤクとボタンの仲間です。

金剛山のヤマシャクヤク

 ところが。
 派手さはありません。
 色も白で、花びらも一重。
 美しい女性の例えに使われるシャクヤクやボタンの仲間とは思えません。


 もちろん、好みは人それぞれ。
 ヤマシャクヤクのように丸まって広がらない白い花も、美しいと思います。
 そして1株に1輪だけ。
 膝くらいの高さに大きな小葉の羽状複葉の葉をまわりに広げ、その中央に白い鞠のような花。
 明るい林床ではよく目立ちます。


 色鮮やかな、人間が作り出した花が無数に並ぶ街の花壇ではまったく目立たないかもしれませんが、木々が芽吹きはじめた金剛山には、ヤマシャクヤクの清々しさがよく似合います。

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タグ: ヤマシャクヤク  初夏の花  春植物  スプリング・エフェメラル  金剛山の花  金剛山の植物  金剛山  白い花 

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今年もネジネジ雑草蘭のネジバナが咲いています。錦織公園

 初夏の蘭。
 ネジバナが咲きはじめました。
 蘭というと、山に生える貴重な花。
 そういうイメージをくつがえす芝生の上などに生える「雑草」の蘭。

 里山公園の錦織公園でも園内のあちこちで咲いていますが、わかりやすいのが公園の中央、展望台のとなり。
 草地になっている丘。





 丘のまわりの道をぐるりと。
 イネ科やカヤツリグサ科に混ざってところどころで咲いています。





 ネジバナが生えるのは、年に数度草刈りがされるようなところ。
 草がないところには生えませんし、茂りすぎているところにも生えません。
 自然界にはあまりありませんが、人間の生活のまわりにはどこにでもある場所です。

 雑草とはいえ、蘭。
 まわりに草が生えていないと生きていけません。
 でも、草が大きく茂って日陰になっても生きていけません。
 意外と繊細な雑草かもしれません。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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タグ: ネジバナ    梅雨の花  初夏の花  赤紫の花  錦織公園 

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大阪唯一の村で大阪ではめずらしい白い花が咲いていました。蕎麦

 大阪唯一の村、千早赤阪村で白い花が咲いていました。
 畑のようなところですが、畝もなく一面白い花が咲いているので、まるでハルジオンのような雑草が生えているようにも見ます。


 これはソバの花。
 麺類のおそばのソバです。


 農水省のページからたどりついた総務省の統計では、2015年の大阪府のソバの作付面積は1haで収穫量は0t。
 0ではないものの1tに満たない量なのでしょう。
 これは和歌山県と同率最下位。
 最も広い北海道が20,800haで16,000t。
 くらべてみると、大阪の面積はほとんど「0」と同じ。
 たとえば東京でさえ10haで5t。
 大阪ではいかにソバが栽培されていないかがわかります。
 香川県には負けるかもしれませんが、うどん圏だからでしょうか。


 千早赤阪村は、大阪唯一の村。
 金剛山地と和泉山脈に囲まれ、平地はわずか。
 田んぼは自ずと棚田になってしまいます。
 ソバは成長が早く、痩せた土地でも育ち、酸性土壌にも耐え、乾燥にも強いので、イネに不向きな土地に向いています。
 ソバがほとんど栽培されない大阪で、あちこちで目にするのは、千早赤阪村のそんな地理からかもしれません。

■参考外部リンク■
農林水産省/特定作物統計調査

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タグ: ソバ  千早赤阪村  白い花  初夏の花 

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葉の裏に隠れた初夏の花 さかき

 初夏は樹木の花の季節。

 でも、小さくパラパラと咲く花も少なくないので、意外と気づかれないかもしれません。

 そんな花の一つが、榊(さかき)。

 ツツジ目 モッコク科 サカキ属の常緑樹。

 神さまへのお供え物として使われます。

 直射日光がなくても枯れない陰樹。
 里山では、林床に普通に生えていたりします。

 ちょうど今頃が花の季節。

 でもテカテカして分厚い照葉の陰で下向きに咲き、まとまらず、木も大きくないのでとなりを歩いていてもまったく気づかないかもしれません。



 春に咲く近縁の姫榊(ひさかき)よりも大きな花。

 葉っぱだけでなく、花も榊は大きく、姫榊は小さいようです。


ツルツルで全縁の葉っぱと鎌形の新芽の榊

タグ♦ ちっちゃい花 初夏の花

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モチノキ属だけど紫色のちっちゃい花 七実の木

 晩春からはじまった樹木のちっちゃい花はまだ続いています。

 今頃の花は、常緑樹はもちろん落葉樹も葉が茂っているので、意外と目立ちません。

 それに目線よりも上の方で咲くので、大きな花や、大きな花の集まり(花序)でも、意外と気づかなかったりします。

 そんな目立たないちっちゃな花のひとつ、ナナミノキが咲いています。

 まだ成長途中で、枝も低く、目線の高さで咲いていました。

紫色の小さいナナミノキの花
紫色の小さいナナミノキの花

 モチノキ科モチノキ属の常緑高木。

 モチノキ属の仲間は白や黄緑色の割と地味な色の花が多いのですが、ナナミノキは紫色。

 目立たないのがもったいない。

つるっとした樹皮
つるっとした樹皮
浅い鋸歯の葉
浅い鋸歯の葉

 6月。

 里山などでこのような樹皮や葉の樹木を見かけたら、ちょっと見上げてみてください。

 紫色の花が咲いているかもしれません。

 ちがう色の花が咲いていたら、ちがう種類。

 ほかのモチノキ属の樹木かもしれません。

タグ♦ ちっちゃい花 ナナミノキ

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新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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