【 初冬の虫】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

寒くなる前にたくさん食べて大きくなろう?

 11月に入り、暦の上では冬。
 昆虫もだんだん姿を見かけなくなってきました。

この記事にはの画像があります。


 そんな中で公園の園路のヒラドツツジの葉が何者かに食べられていました。
 それも特定の範囲だけ葉脈だけを残して。

 ツツジの葉をこんなふうに食べるということは。
 ルリチュウレンジの幼虫。


 ルリチュウレンジを漢字で書けば「瑠璃鐫花娘子」。
 瑠璃色のチュウレンジバチ(鐫花娘子蜂)という意味ですが、「鐫花娘子」の意味は謎。

つぶらな瞳はハバチ幼虫の証

 ハチというとミツバチの幼虫のように花の蜜を食べるか、スズメバチの幼虫のようにほかの虫を食べるイメージがありますが、植物の葉を食べるハバチもいろいろいます。
 ルリチュウレンジの成虫は名前のように全身が瑠璃色。
 幼虫は葉っぱを食べていてもあまり目立たない色。

初夏に出会ったルリチュウレンジの成虫

 2センチほどですが、そろそろサナギになりそうな大きさ。
 しかし、もう冬。
 今頃成虫になってどうするのでしょうか。

 と思ったら土に潜って繭を作り冬越し。
 春に羽化するそうです。

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タグ: ルリチュウレンジチュウレンジバチ瑠璃色の虫ハバチ初冬の虫

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白いマットは家と罠 そして春を待つ

 初冬の公園。
 植え込みのヒラドツツジの枝の間が白くなっています。
 クモの巣です。
 あちこちにあります。

この記事にはクモの画像があります。


 クモの巣というと、放射状と同心円状の糸を組み合わせたいわゆる「クモの巣状」がイメージされるかもしれません。
 実は、クモの巣には色々なタイプがあり、このようにマットのように広げるタイプもあり、棚網と呼ばれています。


 覗いてみると、真ん中あたりの色が濃くなっているところにクモがいました。


 頭胸部に明るい灰色に黒くて太い2本線。
 クサグモの仲間のよう。
 黒い2本線に薄っすらと放射状の切れ目が入っているので、おそらくコクサグモ。


 腹部が膨らんでいるので、産卵前なのでしょう。


 同じクサグモ属のクサグモは、秋に卵嚢の中で孵化したあと幼生のまま冬を越し、春になると外に出てきます。
 コクサグモ同じなのかもしれません。
 タマゴで越冬するほうが冬の寒さに強いようなイメージがありますが、幼体で冬を越すのはどのような理由があるのか気になります。

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11月の六甲山地のカマドウマ


 11月の半ばの六甲山地。
 その西にある森林植物園から東へのびる徳川道。

 そこで落ち葉の間に虫を見つけました。

 表面がつるつるになったアーモンドのような体に異様に長い脚。
 特に後足が太くて長い。

 カマドウマです。


この記事には虫(カマドウマ)の画像があります。



あまりアップダウンの無い徳川道
あまりアップダウンの無い徳川道

 カマドウマ(竈馬)はバッタやコオロギの仲間で、幼虫も成虫も基本的に同じ姿をしている(さなぎ)にならない不完全変態(ふかんぜんへんたい)の虫です。

 ただ成虫になっても(はね)がないのがバッタやコオロギとの違いです。
 後脚がバッタ以上に発達しているのはそのためかもしれません。


 名前の通り、昔は(かまど)の周りによくいたそうです。
 また「便所コオロギ」と呼ぶ地域もあり、昔の屋外トイレなどにもいたようです。
 このように暗くて湿気の多いところが好きな生き物で、今でも屋外の物置などに大量に集まることがあります。



 この日出会ったのは同じカマドウマの仲間ですが、コノシタウマ。

 こちらもその名の通り木の葉や虫の死骸などを食べる森のカマドウマです。



コノシタウマ(木の下馬)
バッタ目 カマドウマ科
大きさ:20~25mm
出現時期:8~11月
分布:北海道・本州・四国・九州
雑食性(植物や虫の死骸など)
コノシタウマ(木の下馬)



 気温が低くて寒かったのか、カメラを近づけても逃げようとはしません。



後脚のトゲが痛そうなコノシタウマ
後脚のトゲが痛そうなコノシタウマ





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タグ: コノシタウマカマドウマバッタ目六甲山地徳川道初冬の虫六甲山地の昆虫

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