冬の落葉樹は一見地味だけど冬芽と葉痕はおもしろい! トチノキ
冬に葉を落とす落葉樹の一つ、トチノキ。
水気を好み、高く育ち、大きな実をたくさんつけます。
落葉樹は、寒い冬の間葉を落として水分が逃げるのを防ぎ、できるだけエネルギーを使わないようにじっとして春がくるのを待ちます。
暖かくなったらすぐに光合成ができるように枝の先に小さく折りたたんだ葉や花を用意しています。
寒さに負けないようにカバーの芽鱗(がりん)をつけて。
それを冬芽といいます。


冬芽の下にあるまるい模様のようなものは、葉が枝についていた跡。
葉痕(ようこん)といいます。
小さな点が半円形に並んでいますが、これが水や栄養を運ぶ管の維管束(いかんそく)。

半円形になっているのがポイント。
木は幹を切ると同心円の輪っか模様の年輪が見えます。
年輪のところに維管束が並んでいます。
そうです。
維管束の並び方が幹と葉では違うのです。
実は、この維管束の並び方のちがいが幹や枝と葉のちがいになるのです。
なんて難しいことは横において、木の種類によって違う冬芽や葉痕を見るのは、冬の楽しみです。

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