【 冬の金剛山】

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大きなブナとコケの秘密の関係?

 冬の金剛山。
 山の大部分が大阪と奈良にある山。
 標高が1000メートル余りの低山ですが、日本で3番目に最高峰が低い大阪では、低くても霧氷が見られる貴重な場所です。


 尾根道。
 山頂が近いのでブナの大木があちこちにあります。
 霧氷がついたブナの幹。


 でも、よく見ると霧氷がついているのは、コケ。
 名前はわかりませんが、蘚類のコケが幹をぐるりと覆っています。
 なんだかブナがコートを着ているようです。


 木の幹にコケや地衣類が張り付いていることは、よくあります。
 それは木から栄養を盗む寄生ではなく、足場として利用しているだけの着生。
 木にどういう影響を与えているのかわかりませんが、街路樹によく使われるケヤキやナンキンハゼは古い樹皮ごとコケや地衣類を落としてしまいます。
 それを見ると、木にとっては邪魔なんだろうな、と思います。
 しかし、ブナは樹皮をボロボロ落としません。
 幹のコケや地衣類はひっついたまま成長していきます。
 ですからブナの太い幹には大きな地衣類がよくついています。


 地衣類は1年で数ミリしか成長しないとてものんびりした生きもの。
 それが10センチも20センチも育つのにはそれだけの時間が必要。
 それを許しているブナの大木は、なんておおらかなんだろう。
 そう思っていました。


 しかし、幹についたコケが霧氷で覆われているところを見ると、そうか、これが真の目的だったんだな。
 そう思ってしまいます。

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雪の金剛山で出会った動物がつけた跡は、なに?

 夏より登山者が増えると言われる冬の金剛山。
 たくさんある登山道の中、1月から2月に登山者が増えるのがツツジ尾谷。
 凍る滝を見に多くの人が来ます。
 その道で出会いました。
 動物がつけた跡、フィールドサインです。

この跡をつけたのはどんな動物?


 積もった雪の上につけられた跡。
 動物に詳しい人なら、どんな動物がつけたかすぐわかるでしょう。
 山登りをよくする人ならもっと細かいことがわかると思います。

大きさはこれくらい


 長さは全体で12センチくらい。

深さはこれくらい


 5センチくらい。
 川に張った氷の上に積もった雪ごと踏み抜いたように見えます。

ヒント

 指のような小さく円い穴が3つと足の裏のような楕円形の跡。
 穴の配列からすると、3本指で人間のように足の裏をベッタリとつける蹠行性(しょこうせい)の哺乳類のように見えます。
 金剛山がある金剛山地と連なる生駒山脈和泉山脈は大阪と奈良の街や紀ノ川で他の山地などと隔てられているので、生息する中大型の哺乳類は限られます。
 そして、この跡をつけたのは、おそらく、金剛山でもっとも目にする動物。
 答えは、下に。

凍っていた二ノ滝

こたえ

 この跡をつけたのは。
 学名Homo sapiens sapiens
 和名はヒト。
 国語的には、人類とか人間とか言われます。

解説

 金剛山に生息する可能性がある3本指の哺乳類は、ありません。
 また、蹠行性の哺乳類の種類は限られ、指の跡は4つか5つ。
 この跡は狭い間隔でただ2つが並ぶだけで、その周囲にほかの足跡はありません。
 歩いてきたのでも、歩いていったのでもありません。
 ただいきなり現れて、いきなり消えてしまったかのようです。

哺乳類がつけた足跡はこのように続きます(多分ノウサギ)

 氷の下は水が流れ、空間があります。
 足の部分は抜けていますので、踏み抜いています。
 指の跡が丸く残るはずがありません。
 このように動物の足跡としては否定されることばかりです。

どうやってつけたのか

 「指」の跡の周りに同心円状の跡があります。
 これに合うのが登山用具の一つ、トレッキングポール。
 膝への負担を減らして転倒などを防ぎ、より安全に登山できるようにする杖です。
 先は棒状になっていますが、雪など柔らかい場所では深く刺さってしまうので、それを避けるために円いバスケットと呼ばれるものをつけます。
 おそらく、氷を突き抜けるように深く刺し「足裏」をつくり、ゆるく指して指の部分を作ったものと思われます。
 ただ、この跡を作った人はあまり動物には詳しくなかったかもしれません
 だから3本指にしてしまったのでしょう。
 ちょっと残念です。

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一気にできた白い山は雨で解けてしまう儚い世界 冬の金剛山

 この冬も霧氷の季節が来ました。
 大阪と奈良の境の金剛山に。
 去年は少しマシでしたが、ここ数年は何度も雪が解けるほどの暖かさ。
 この冬は12月に雪が積もりはじめたのでいい感じ。
 と思っていたら、年明けの暖かい雨で解けてしまいました。
 と思っていたら、その後の大寒波で雪がつもりました!

 金剛山の霧氷を見るのにおすすめは千早本道。
 今は減りましたが小学生が耐寒登山で登る道で、わかりやすく、他より安全な道。
 雪は登山口からありましたが、霧氷は七合目手前から。


 八合目からの迂回をはブナ林の中を通る道。


 見上げると絶妙な間がブナ同士の間にあることがわかります。


 そして「山頂」の転法輪寺。


 そして本当の山頂の前に本殿を置く葛木神社。


 金剛山は山頂が禁足地となっている山。
 神社の前が最も高い場所となっています。
 グレートトラバースでも、ここが山頂扱いになっていました。

 せっかく積もった雪も、数日後の暖かい雨でまたすべて解けてしまうでしょう。
 今年も積もっては解けるを繰り返す冬になりそうです。

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冬の金剛山の木をトゲトゲだらけにする樹霜

 この冬最大とも言われる寒波がやってきた2月中旬の金剛山。
 去年ほどではないですが、雪が少なかった金剛山。
 この冬最後のチャンスでしょう。

 樹氷を楽しみたいときは基本の千早本道。
 道が歩きやすく安全なので、樹氷を楽しめます。
 この日は登山口から道は雪におおわれ、樹氷が楽しめそうです。

一合目付近
金剛山一合目

 登山口のあたりは、樹氷ではなく雪が積もっただけでしたが、三合目をすぎたあたりはもう樹氷。
 山頂がたのしみです。

 登山道の真ん中、五合目。
 東屋の隣の木に霧氷がついています。
 ただ、細い針状の氷がハリネズミのようになっています。



 これは、おそらく、樹霜。
 でき方は基本的には霧氷と同じですが、樹氷は風上に向かってどんどん成長していき、「エビの尻尾」のような姿になります。
 樹霜は、小さな氷がどんどん積み重なって針のようになります。
 ここは尾根筋ですが、平になっていてまわりを厚い杉林が囲んでいます。
 そして隣には東屋。
 風がゆるくなって、樹氷ではなく、樹霜になったのかもしれません。

樹霜

 一時的とはいえ、木々が樹氷に覆われる金剛山。
 生えるのは落葉樹ばかり。
 常緑樹は植えられた針葉樹のスギやヒノキばかりが目立ちます。
 気温が低く、乾燥して、光合成もろくにできない冬に、表面積の大きい葉を残すのは、リスクの方が大きいようです。

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コールド・ケース 跡は語る 数多くの足跡と羽毛から

 山を歩いていると、時折事件と出会ってしまいます。
 その日もそうでした。
 3年前の12月。
 その日は雪が薄く積もっていた金剛山。

現場近く

 谷筋を詰め、山頂を目指して斜面を登ったところで、出会ってしまいました。
 たくさんの、異常なつき方をした足跡。
 普通、山で出会う足跡は、山から登山道を横切って、また山に消えます。
 ところが、踏み荒らすようについています。

踏み荒らされたような足跡

 そして、幾つもの遺留品。
 事件です。
 しかも雪が積もっていない足跡。
 それほど時間がたっていないようです。

羽毛の上に残る謎の遺留品

 現場に出会った時にすること。
 情報収集と、プロファイリング。
 現場に残されたものなどから、行動を推定し、犯人を特定します。

 まず、被害者。
 遺体は見当たりません。
 遺留品は、羽毛。

様々な羽毛が飛び散る

 被害者は鳥です。
 しかも、赤褐色の長い羽根。
 まちがいありません。
 ヤマドリです。

長いヤマドリの雄の尾羽根

 ここで、ヤマドリが何者かに襲われ、羽根がむしり取られたのです。
 そして、別の場所に持って行って、食べられたのでしょう。

 そして、犯人は。
 金剛山は大阪平野と奈良盆地と紀の川に挟まれた衝立のような山地の山。
 住んでいる中型以上の脊椎動物の種類は限られます。
 ヤマドリを襲うような動物は、食肉目の哺乳類か、猛禽類。

 犯人特定の有力な証拠となるものの一つは、残された足跡。
 まだ雪が少なかったので、足跡は雪を踏み抜き落葉が見え、指や肉球の跡がわかりません。
 雪が残っている足跡も、不明瞭。

足痕がが重なっているのか不鮮明

 しかし、ただ通り過ぎただけかもしれません。
 羽毛のまわりに執拗についている足跡は、その主が犯人であることを示唆していますが、もっと証拠が必要です。

 食肉目と猛禽類では鳥を食べる時のちがいがあります。
 それは羽毛のむしり方。
 ワシタカ類の大型猛禽は、羽毛をクチバシでくわえて引き抜きます。
 それに対して、食肉目のイタチやキツネなどは口で噛みむしりとります。
 そのちがいがわかるのが、羽毛の付け根の羽根の部分。

 猛禽類が引き抜いた羽根はそのまま残ります。
 食肉目が噛みちぎった羽根は途中でちぎれます。
 そこで、このヤマドリの羽根は。


 

 羽毛の毛が終わるところで軸が終わっています。
 そこはギザギザ。
 見るからに噛みちぎったよう。
 猛禽類ではなく、食肉目です。

 ヤマドリはキジの仲間で、ニワトリくらいの大きさの鳥。
 日本にいる鳥としては、大きい方。
 ヤマドリを襲うだけの大きさの食肉目。
 ネコ、イタチ、キツネ、テンでしょうか。

金剛山のヤマドリの雄

 山なので、ネコではないでしょう。
 イタチは平野部の里山周辺の水辺を好みます。
 キツネは、金剛山地と周辺にはいないことになっています。
目撃情報がないわけではありませんが、いたとしてもかなり数が少ないでしょう。
 最後に残ったのは、テン。
 山に住むイタチの仲間で、山頂のライブカメラにもよく映っています。
 そして、足跡の大きさとも合います。

 見つけたすべての証拠や情報がテンに集約しています。
 犯人は、テンの可能性が極めて高そうです。
 ただ、金剛山に住むどのテンか、特定は極めて困難。
 迷宮入りせざるを得ないようです。

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冬はくるりとなってがんばります! シャクナゲの葉

 今年は雪が積もらないかと思われた金剛山も、1月半ばからの寒波で白く染まりました。


ちはや園地にある宿泊施設の香楠荘

 山頂からちょっと離れた、ロープウエイの駅がある千早園地も一面真っ白。
 シャクナゲが寒さに震えているようです。


寒そうなちはや園地のシャクナゲ

 シャクナゲは常緑の広葉樹。
 つまり、本来なら雪がつもるようなところに生える木ではありません。
 植物の体で寒さに弱いところの一つが、葉。
 ですから、寒いところに育つ木は冬にはを落としてしまいます。
 または、針のように細くして寒さに耐えられる形になります。


葉の裏側を隠すようにくるりと筒状になっています

 シャクナゲは、ほそながくした葉をくるりと丸めて寒さに耐えます。
 園芸品種も少なくないですが、在来種の多くは山地に自生しています。
 ほかの常緑樹が入りにくいところにするりとはいって、まわりの落葉樹には常緑樹の強みを生かして春先から光合成をすることで、生き残ってきたのでしょう。

■参考外部リンク■
ちはや星と自然のミュージアム ~ Chihaya Nature and Astronomy Museum ~

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金剛山の霧氷と見返り懸巣

 予想に反して霧氷に覆われた金剛山。


 山頂の霧氷が咲いた枝の間を飛ぶ鳥。
 カケス。
 頭を横に向け、こちらを一瞥して飛んでいってしまいました。


 ハトくらいの大きさのスズメ目カラス科の留鳥。
 目の周りが黒くてとても目付きが悪く見えますが、雑食。
 植物の実か昆虫類。
 鳴き声がちょっと不気味。
 なかなか見た目とちがいます。

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新米ビオトープ管理士でフィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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