【 冬の金剛山】

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冬の金剛山の木をトゲトゲだらけにする樹霜

 この冬最大とも言われる寒波がやってきた2月中旬の金剛山。
 去年ほどではないですが、雪が少なかった金剛山。
 この冬最後のチャンスでしょう。

 樹氷を楽しみたいときは基本の千早本道。
 道が歩きやすく安全なので、樹氷を楽しめます。
 この日は登山口から道は雪におおわれ、樹氷が楽しめそうです。

一合目付近
金剛山一合目

 登山口のあたりは、樹氷ではなく雪が積もっただけでしたが、三合目をすぎたあたりはもう樹氷。
 山頂がたのしみです。

 登山道の真ん中、五合目。
 東屋の隣の木に霧氷がついています。
 ただ、細い針状の氷がハリネズミのようになっています。



 これは、おそらく、樹霜。
 でき方は基本的には霧氷と同じですが、樹氷は風上に向かってどんどん成長していき、「エビの尻尾」のような姿になります。
 樹霜は、小さな氷がどんどん積み重なって針のようになります。
 ここは尾根筋ですが、平になっていてまわりを厚い杉林が囲んでいます。
 そして隣には東屋。
 風がゆるくなって、樹氷ではなく、樹霜になったのかもしれません。

樹霜

 一時的とはいえ、木々が樹氷に覆われる金剛山。
 生えるのは落葉樹ばかり。
 常緑樹は植えられた針葉樹のスギやヒノキばかりが目立ちます。
 気温が低く、乾燥して、光合成もろくにできない冬に、表面積の大きい葉を残すのは、リスクの方が大きいようです。

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タグ: 樹霜  霧氷  冬の金剛山  金剛山  千早本道 

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コールド・ケース 跡は語る 数多くの足跡と羽毛から

 山を歩いていると、時折事件と出会ってしまいます。
 その日もそうでした。
 3年前の12月。
 その日は雪が薄く積もっていた金剛山。

現場近く

 谷筋を詰め、山頂を目指して斜面を登ったところで、出会ってしまいました。
 たくさんの、異常なつき方をした足跡。
 普通、山で出会う足跡は、山から登山道を横切って、また山に消えます。
 ところが、踏み荒らすようについています。

踏み荒らされたような足跡

 そして、幾つもの遺留品。
 事件です。
 しかも雪が積もっていない足跡。
 それほど時間がたっていないようです。

羽毛の上に残る謎の遺留品

 現場に出会った時にすること。
 情報収集と、プロファイリング。
 現場に残されたものなどから、行動を推定し、犯人を特定します。

 まず、被害者。
 遺体は見当たりません。
 遺留品は、羽毛。

様々な羽毛が飛び散る

 被害者は鳥です。
 しかも、赤褐色の長い羽根。
 まちがいありません。
 ヤマドリです。

長いヤマドリの雄の尾羽根

 ここで、ヤマドリが何者かに襲われ、羽根がむしり取られたのです。
 そして、別の場所に持って行って、食べられたのでしょう。

 そして、犯人は。
 金剛山は大阪平野と奈良盆地と紀の川に挟まれた衝立のような山地の山。
 住んでいる中型以上の脊椎動物の種類は限られます。
 ヤマドリを襲うような動物は、食肉目の哺乳類か、猛禽類。

 犯人特定の有力な証拠となるものの一つは、残された足跡。
 まだ雪が少なかったので、足跡は雪を踏み抜き落葉が見え、指や肉球の跡がわかりません。
 雪が残っている足跡も、不明瞭。

足痕がが重なっているのか不鮮明

 しかし、ただ通り過ぎただけかもしれません。
 羽毛のまわりに執拗についている足跡は、その主が犯人であることを示唆していますが、もっと証拠が必要です。

 食肉目と猛禽類では鳥を食べる時のちがいがあります。
 それは羽毛のむしり方。
 ワシタカ類の大型猛禽は、羽毛をクチバシでくわえて引き抜きます。
 それに対して、食肉目のイタチやキツネなどは口で噛みむしりとります。
 そのちがいがわかるのが、羽毛の付け根の羽根の部分。

 猛禽類が引き抜いた羽根はそのまま残ります。
 食肉目が噛みちぎった羽根は途中でちぎれます。
 そこで、このヤマドリの羽根は。


 

 羽毛の毛が終わるところで軸が終わっています。
 そこはギザギザ。
 見るからに噛みちぎったよう。
 猛禽類ではなく、食肉目です。

 ヤマドリはキジの仲間で、ニワトリくらいの大きさの鳥。
 日本にいる鳥としては、大きい方。
 ヤマドリを襲うだけの大きさの食肉目。
 ネコ、イタチ、キツネ、テンでしょうか。

金剛山のヤマドリの雄

 山なので、ネコではないでしょう。
 イタチは平野部の里山周辺の水辺を好みます。
 キツネは、金剛山地と周辺にはいないことになっています。
目撃情報がないわけではありませんが、いたとしてもかなり数が少ないでしょう。
 最後に残ったのは、テン。
 山に住むイタチの仲間で、山頂のライブカメラにもよく映っています。
 そして、足跡の大きさとも合います。

 見つけたすべての証拠や情報がテンに集約しています。
 犯人は、テンの可能性が極めて高そうです。
 ただ、金剛山に住むどのテンか、特定は極めて困難。
 迷宮入りせざるを得ないようです。

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冬はくるりとなってがんばります! シャクナゲの葉

 今年は雪が積もらないかと思われた金剛山も、1月半ばからの寒波で白く染まりました。


ちはや園地にある宿泊施設の香楠荘

 山頂からちょっと離れた、ロープウエイの駅がある千早園地も一面真っ白。
 シャクナゲが寒さに震えているようです。


寒そうなちはや園地のシャクナゲ

 シャクナゲは常緑の広葉樹。
 つまり、本来なら雪がつもるようなところに生える木ではありません。
 植物の体で寒さに弱いところの一つが、葉。
 ですから、寒いところに育つ木は冬にはを落としてしまいます。
 または、針のように細くして寒さに耐えられる形になります。


葉の裏側を隠すようにくるりと筒状になっています

 シャクナゲは、ほそながくした葉をくるりと丸めて寒さに耐えます。
 園芸品種も少なくないですが、在来種の多くは山地に自生しています。
 ほかの常緑樹が入りにくいところにするりとはいって、まわりの落葉樹には常緑樹の強みを生かして春先から光合成をすることで、生き残ってきたのでしょう。

■参考外部リンク■
ちはや星と自然のミュージアム ~ Chihaya Nature and Astronomy Museum ~

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金剛山の霧氷と見返り懸巣

 予想に反して霧氷に覆われた金剛山。


 山頂の霧氷が咲いた枝の間を飛ぶ鳥。
 カケス。
 頭を横に向け、こちらを一瞥して飛んでいってしまいました。


 ハトくらいの大きさのスズメ目カラス科の留鳥。
 目の周りが黒くてとても目付きが悪く見えますが、雑食。
 植物の実か昆虫類。
 鳴き声がちょっと不気味。
 なかなか見た目とちがいます。

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暖かい冬のわずかな霧氷の杉 金剛山転法輪寺

 暖かい日が続くこの冬。
 標高がたった1000メートル余りの金剛山では、霧氷ができる日が限られ、なかなか見られません。
 そんな中でやっと出会えた金剛山の霧氷。
 少し雪も混ざっているような気もしますが。

 山頂の転法輪寺を囲む杉と霧氷。
 修験道の修行の地としての歴史もある金剛山。
 山頂には神社と寺院があり、神聖な場所として杉が守られてきました。

金剛山転法輪寺の霧氷

 常緑の杉の葉に霧氷がつきます。
 冬でもいつとけるかわからないので葉を厚く覆えず、白い氷の向こうから、葉の緑色が透けて見えます。
 それが夏の山では見られない青碧(せいへき)色の杜。
 この時期だけです。
青碧日本の伝統色 和色大辞典 - Traditional colors of Japan

杉と霧氷

 曇だと紺鼠(こんねず)色になってしまいますが、それもまたおもしろい景色です。
紺鼠日本の伝統色 和色大辞典 - Traditional colors of Japan

この冬の金剛山の霧氷は別館 いきもの を ぱちり! にも。

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今年も儚い金剛山の樹氷


 2014年から15年にかけての冬、最初の霧氷は高野山でした

 それに遅れて、金剛山でも霧氷を見てきました。

 冬、空気中の冷えた水蒸気が木にあたって氷になったものが霧氷(むひょう)。

 白くなって木についた霧氷が樹氷(じゅひょう)。



 蔵王の「アイスモンスター」は有名ですが、さすがに大阪の低山ではそのようなものはありません。

 それどころか、ちょっと温度が上がって雨が降るとみんなとけて無くなります。

 この冬も何度かとけています。

 だからこそ、小さな儚(はかな)い樹氷でも、冬の風物詩になります。



 金剛山登山での樹氷ポイントの一つが、最も登山者が多い千早本道の八合目から上。

 実はここは奈良県。
 大阪の樹氷ではなかったりします。



葉を落としたブナにつく樹氷
葉を落としたブナにつく樹氷




向かいの文殊尾根のブナ林も樹氷ポイント
向かいの文殊尾根のブナ林も樹氷ポイント




 八合目からの迂回路はブナ林の中を通ります。

 葉を落としたブナに樹氷がついています。



曇だと水墨画の中にいるようです
曇だと水墨画の中にいるようです




 この冬はちょっと暖かいようで、金剛山の雪もとけたり積もったりを繰り返しています。

 今年も金剛山の山頂は、儚い樹氷になりそうです。



タグ♦ 冬の金剛山

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山に雪が積もったら もちろん あしあとさがし!


 大阪で一番高いところがあるけど、山頂じゃない金剛山。

 この冬も雪の季節がやって来ました。

 雪が積もると楽しみなのが動物の足跡。

 哺乳類が「アニマルトラック」、鳥類が「バードトラック」とも言います。




雪が積もった金剛山山頂の転法輪寺




 哺乳類や大きな鳥類などは、日頃姿を見ることがほとんどありません。

 そういった生き物たちがたしかに生活していることがわかるものの一つが、足跡。

 でも、足跡というのは残りにくいもの。

 普通はちょっと硬くなった泥に残るくらいですが、どこにでもあるような場所ではありません。

 ところが雪が積もると足跡がいたるところで残るのです。



ヤマドリ?の足跡


山に住むキジの仲間。
地面の上を歩くので後ろに向いた第1趾がほかの趾(あしゆび)より短くなっています。
大型の鳥でなかなか姿を見ることができません。





テン??の足跡


金剛山に住むイヌやネコの仲間(食肉目)は少なく、その中でもテンではないかと思います。
ただ足跡の上からまた踏みつけているようでわかりにくくなっています。





 雪の降り始めで足跡も少なくははっきりしません。

 でも雪の季節ははじまったばかり。

 この冬にはどんな足跡と出会えるか楽しみです。



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