公園でよく見かける病気のメタセコイア?
生きた化石といわれるメタセコイア。
化石が日本で見つかり、三木茂博士が命名したメタセコイア。
その数年後中国四川省で見つかり、それが紆余曲折を経て、日本中で育てられることになり、今では昔から日本に生えていた(昔は本当に生えていましたが)かのように日常的な樹木の一つになりました。
そのメタセコイアに妙な木、病気のような木があることがあります。
幹の根元になにやら妙な出っ張りがあるメタセコイアです。
株が増えているようにも見えますが、先が丸まって枝も葉もなく、何かの病気にかかったように見えます。

病気?のメタセコイア??[長居植物園]
しかしご安心を。
これは病気ではありません。
それにメタセコイアではありません。
この木はラクウショウ(落羽松)。
根元から出ているのは気根といわれる根の一種。
ラクウショウはメタセコイアとよく似たスギ科の木です。
木の形もよく似ていれば葉もよく似ています。
冬に葉を落とすのも同じです。
ただ、葉のつき方がちがいます。
左右並んで葉がつく(
実の形もちがいます。
それからラクウショウは水辺でもよく育つので、池や川の
地面の上に根を出すから水辺でも大丈夫なのでしょう。
見た目ではちがいがわかりにくいメタセコイアとラクウショウ | |
![]() 冬のメタセコイア[長居植物園] |
![]() 冬のラクウショウ[長居植物園] |
根元から枝も葉も無い変な幹を生やしているメタセコイアがあったら、それはラクウショウです。
病気ではありませんので、ご安心。
タグ: メタセコイア ラクウショウ 長居植物園 冬のメタセコイア 冬のラクウショウ

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