巨樹・古樹・老樹 その32 京都府立植物園の洋風庭園のヒマラヤスギ その2
日本で最も古い公立植物園の京都府立植物園。
開園して90年余りの園内には、大きな木がたくさんあります。
そんな木の一つが、ヒマラヤスギ。
名前の通りヒマラヤ地方原産。
もしかしたら樹高が50メートルに達し、枝を四方八方に広げた姿をヒマラヤ山脈に見立てたものかもしれません。

ただし。
名前は「スギ」ですが、本当は「マツ」。
英語名の「Himalayan Cedar」の「Cedar」を「スギ」と和訳したためのようです。
本当は「Cedar」は針葉樹を中心として広い範囲の樹木を指す言葉なのですが、それがスギに限定するように誤訳されたようです。

葉を見れば明らかにスギじゃなくてマツ
今とちがって外国の情報が乏しい時代の名残です。
そういう意味では歴史を表しているわけですが、やはり「マツ」を「スギ」というのは……
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木


- 関連記事
-
- 巨樹・古樹・老樹 その33 住吉大社の楠珺社の大阪市指定保存樹第9号の千年楠 (2016/01/23)
- 巨樹・古樹・老樹 その32 京都府立植物園の洋風庭園のヒマラヤスギ その2 (2015/12/17)
- 巨樹・古樹・老樹 その31 生國魂神社の皇大神宮の黒鉄黐 (2015/12/08)