【 下赤阪の棚田2016/2】

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棚田のいきもの 2016年2月の鳥と哺乳類

 真冬の2月の下赤阪の棚田ビオトープ。
 暖かければコバエなどが花に集まることもありますが、この日は昆虫の仲間と出会えませんでした。
 もちろん、落ち葉の下や葉の裏などに潜んでいるとおもいますが。
 ということで、冬でも高い体温が維持される恒温動物ばかりです。


動物界
脊索動物門 脊椎動物亜門
鳥綱 タグ:下赤阪の棚田の鳥

アオジ(青鵐、蒿鵐、蒿雀)Emberiza spodocephala

スズメ目 ホオジロ科 ホオジロ属
冬鳥
スズメくらいの鳥

画像は初めてですが、実は冬の棚田ではあちこちにいます。

なぜ今まで画像がなかったのかというと、いつも藪の中で写せなかったから。

住宅街でも公園や河原の薮にいたりしますが、身近にいてもなかなか姿を見られないのはウグイス並みです。

ホオジロ(頬白)Emberiza cioides

スズメ目 オジロ科 ホオジロ属
スズメより大きい
留鳥
タグ:ホオジロ

左がオスで右がメス。
名前の由来になった頬の色が白いのがオスで、少し褐色がかっているのがメス。

モズ(百舌,百舌鳥,鵙)Lanius bucephalus のオス

スズメ目 モズ科 モズ属
スズメより大きい
漂鳥
タグ:モズ

ハシボソガラス(嘴細烏)Corvus corone

スズメ目 カラス科 カラス属
全長50cm
留鳥
タグ:ハシボソガラス

ツグミ(鶇)Turdus eunomus

スズメ目
ツグミ科
ツグミ属
ハトより小さい
冬鳥
タグ:ツグミ

鳥綱
動物界 脊索動物門 脊椎動物亜門
哺乳綱 タグ:下赤阪の棚田の鳥

イタチ(鼬)Mustela ?の糞

食肉目 イタチ科 イタチ属
タグ:イタチ

太さが5ミリほどでねじれているのでイタチ。

テンのフンも似ていますが、もうちょっと太くなるようです。

日本にいるイタチは、在来種のニホンイタチと、外来種のチョウセンイタチ。

都市部にいるのがチョウセンイタチで、郊外にいるのがニホンイタチ。

下赤阪の棚田ならニホンイタチになると思いますが、フンではわかりません。

哺乳綱
脊索動物門 脊椎動物亜門
動物界

 鳴き声でいるのはわかっていても、なかなか写せなかったアオジ登場。
 このように鳥の写真を撮るのは大変です。
 もちろん種類にもよりますが。
 そして哺乳類に至っては、いまだ棚田では姿を写すどころか見たこともありません。
 目にするのはフンや足跡ばかりです。

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下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会


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棚田のいきもの 2016年2月の植物いろいろ

 2月の下赤阪の棚田ビオトープで出会った生き物たち。
 その植物で、花でも実でもロゼットでもないものを集めてみました。


春の七種
植物界 被子植物門 双子葉植物綱

春の七種(春の七草)は、1月7日に七種類の野草と野菜を入れたおかゆを食べ、一年の無病息災を願う行事です。
それがどうして2月の棚田なのでしょう。

それは、もともと旧暦の行事ということ。
旧暦の正月はだいたい1月下旬から2月中旬にかけて。
今年は2月14日。

そしてもう一つ。
春の七種のうち、5種類の野草は田んぼに生える雑草と言われます。
それならば、野草が多い下赤阪の棚田にもあるはず。
ということで、春の七種を探してみました。

芹 せり

和名:セリ
学名:Oenanthe javanica
セリ目 セリ科 セリ属
多年草
分布:北海道~九州
適地:湿地や畦道
タグ:セリ

水分が多いところを好み、棚田ではいつも水が染み出るようなところや水路の中などに生えています。

薺 なずな

和名:ナズナ 学名:Capsella bursa-pastoris
アブラナ目 アブラナ科 ナズナ属
越年草
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
タグ:ナズナ

別名「ペンペングサ」は、ハート型の果実を三味線のバチにみたてたもの。

空地にも生えるような結構しぶとい雑草。

御形 ごぎょう

和名:ハハコグサ 学名:Gnaphalium affine
キク目 キク科 ハハコグサ属
越年草
分布:北海道~沖縄
適地:人里の道端、田の畦
別名:おぎょう
タグ:ハハコグサ

植物っぽくないグニャグニャとした形と、綿毛に覆われて白っぽく見えるのが特徴。

棚田ではあまり多くない野草。

繁縷 はこべら

和名:コハコベ
学名:Stellaria media
ナデシコ目 ナデシコ科 ハコベ属
越年草
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
タグ:コハコベ

外来種のミドリハコベがよく似ています。

茎が赤いのがコハコベ。緑はミドリハコベ。

仏の座 ほとけのざ

和名:コオニタビラコ 学名:Lapsana apogonoides
キク目 キク科 ヤブタビラコ属
越年草
分布:本州~九州
適地:湿地を好む
タグ:コオニタビラコ

湿り気のあるところを好みますが、棚田ではあまり見かけません。

これは小さい葉が羽のように並んでいないので、コオニタビラコでないかもしれません。

菘 すずな

和名:カブ 学名:Brassica rapa var. rapa
アブラナ目 アブラナ科 アブラナ属
越年草
分布:アフガニスタン原産
適地:代表的な野菜
タグ:カブ

野菜のカブ。野生化はしていません。

葉の形からカブじゃないかと思いますが、自信はありません。

畑に植えられています。多くはありませんので自家用でしょう。

蘿蔔 すずしろ

和名:ダイコン 学名:Raphanus sativus var. longipinnatus
アブラナ目 アブラナ科 ダイコン属
越年草
分布:地中海原産
適地:代表的な野菜
タグ:ダイコン

ダイコン。野菜で野生化はしていません。

カブの隣りにありました。

こちらは葉の形からダイコンだと思います。

植物界 被子植物門 双子葉植物綱
春の七種
植物いろいろ
植物界 被子植物門 双子葉植物綱

アジサイ(紫陽花)の冬芽
Hydrangea macrophylla
var. macrophylla

ミズキ目
アジサイ科
アジサイ属
落葉低木
タグ:アジサイ

春が待ち遠しそうにふくらんできています。

クヌギエダイガフシ(椚枝毬五倍子)

クヌギ(櫟)Quercus acutissima
ブナ目 ブナ科 コナラ属
落葉高木
タグ:クヌギ

クヌギにできたこぶ。

植物は寄生した生き物を覆うようにコブを作ることがあります。

「虫嬰(ちゅうえい)」「虫こぶ」とよばれ、古くは「五倍子(ふし)」と呼ばれていました。

これはクヌギエダイガタマバチというハチが寄生しています。

なぜかクヌギのドングリにそっくり。

虫嬰・虫こぶは専門的な本などでは「ゴール(gall)」と書かれることがあります。
虫こぶを作らせる寄生生物は昆虫からダニ、線虫にカビにウイルスと様々。
それで「虫」という言葉は適切ではない、ということのようです。

ところが、「虫」の旧字体「蟲」は、人間よりずっと小さい動物全般を指し、昆虫はもちろんトカゲやミミズだって含みます。
さら「三尸の虫」のように、得体のしれない見えない寄生生物のようなものも含みます。
『蟲師』の「蟲」ですね。

ということで、虫こぶに「虫」の字を使うことはまったく問題ありません。
虫こぶの専門家の方にとって「虫」=「節足動物」なのかもしれませんが、さにあらず。
ということで、専門家ではありませんのでわかりやすい「虫嬰」「虫こぶ」を主に使っていきます。

植物界 被子植物門 双子葉植物綱
植物いろいろ
隠花植物
植物界
シダ植物門 シダ綱

ヤマヤブソテツ(山藪蘇鉄)
Cyrtomium fortunei var. clivicola

ウラボシ目 オシダ科 ヤブソテツ属
常緑性

細かく切れ込んだ葉というシダのイメージを壊すシダ。

短剣のような先が尖った葉が並ぶシダ。

ヤブソテツの仲間はよく似たものが多いので、まちがっているかもしれません。

小さな葉の大きさや長さ、数、光沢の有無など色々なちがいがあります。

イノモトソウ(井の許草)Pteris multifida

ウラボシ目 イノモトソウ科 イノモトソウ属
常緑性

こちらも葉が切れ込まないシダ。

胞子ができる葉(胞子葉)と胞子ができない葉(栄養葉)があります。

上は胞子葉。

胞子は葉の裏、くるりと曲がった葉の縁にできます。

下の葉の縁がギザギザなのが栄養葉。

ノキシノブ(軒忍)Lepisorus thunbergianus

ウラボシ目 ウラボシ科 ノキシノブ属
常緑性
タグ:ノキシノブ

ただ細長いだけの葉のシダ。

家の軒に生えることが名前の由来。

でも、樹の幹や岩の上などいろんなところに生えます。

シダ植物門 シダ綱
植物界
コケ植物門 蘚綱

ネズミノオゴケ(鼠の尾蘚)Myuroclada maximowiczii

シトネゴケ目 アオギヌゴケ科 ネズミノオゴケ属

スギゴケのような蘚類のコケ。

小さな葉が茎にはりつくようになっていて、それがウロコに覆われたネズミの尾に見立てたことが由来といわれます。

葉を広げるほかの蘚類とはちょっとちがった雰囲気です。

コケ植物門 蘚綱
植物界
隠花植物

 冬だから植物はみんな枯れちゃう、ということはありません。
 根雪にならないところでは。
 さすがに目立つ花はありませんが、いろんな植物がしっかりちゃっかり生きています。

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下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会


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棚田のいきもの 2016年2月上旬のロゼットの分裂した葉

 花じゃなく実じゃなく、ロゼットだらけの2月の棚田ビオトープ。
 最後は分裂した葉です。
 まわりが切れ込んだ葉ですが、ギザギザ(鋸歯)との境目はちょっと曖昧。
 葉の中心まで切れ込んでいるのはもちろん分裂。
 とがるのではなく切れ込んでいるのは分裂。
 それでも境界は曖昧です。


ロゼット > 分裂した葉
円裂形の葉 周囲が切れ込んだ円形の葉
双子葉植物綱

ゲンノショウコ(現の証拠)Geranium thunbergii

フウロソウ目 フウロソウ科 フウロソウ属
多年草
タグ:ゲンノショウコ

秋に赤い花と白い花を咲かせるゲンノショウコ。

よく効く薬草というのが名前の由来。

ロゼットはほかのフウロソウ属に似ています。

アメリカフウロ(あめりか風露)Geranium carolinianum

フウロソウ目 フウロソウ科 フウロソウ属
越年草
北アメリカ原産の帰化植物
タグ:アメリカフウロ

花もゲンノショウコに似ていますが、ロゼットの葉はもっと良く似ています。

ゲンノショウコより細かく別れ、切れ込みが深いのが特徴。

双子葉植物綱
円裂形の葉
ロゼット > 分裂した葉
分裂形の葉 側脈の間で切れ込んだ葉
双子葉植物綱

ヨモギ(蓬)Artemisia indica var. maximowiczii

キク目 キク科 ヨモギ属
多年草
タグ:ヨモギ

お灸に使うもぐさの原料。

草餅(よもぎ餅)の原料でもあります。

そしてどこにでも生える結構強い雑草。

双子葉植物綱
分裂形の葉
ロゼット > 分裂した葉
羽状形の葉 側脈が切れ込んだ長い葉
双子葉植物綱

コオニタビラコ(小鬼田平子)Lapsana apogonoides

キク目 キク科 ヤブタビラコ属
越年草
タグ:コオニタビラコ

春の七種のほとけのざ。

この葉の雰囲気はコオニタビラコ。

でもコオニタビラコは小さな葉がたくさん並びます。

小さな葉があまり発達しなかったら、こんな感じのような気がします。
大きさもそんな感じですし。

オニタビラコ(鬼田平子)Youngia japonica

キク目 キク科 オニタビラコ属
一年草
羽状深裂形
タグ:オニタビラコ

春の七種のコオニタビラコの大きい版。

ですが、コオニタビラコはヤブタビラコ属。

よく似ていますが、羽状の小さい羽片が重なるようになっているのが特徴。

あと小さいトゲがあることも。

ノアザミ(野薊)Cirsium japonicum

キク目 キク科 アザミ属
多年草
羽状形
タグ:ノアザミ

初夏から夏にかけて赤紫色の花を咲かせます。

アザミの名に恥じないトゲトゲだらけの葉。

羽状に分裂した葉がさらにトゲトゲ感を増しています。

ヒレアザミ(鰭薊)Carduus crispus

キク目 キク科 ヒレアザミ属
一年草
羽状形
史前帰化植物? ヨーロッパから東アジア原産
タグ:ヒレアザミ

「ヒレ(鰭)」の名前に相応しくないトゲトゲ葉。

花が咲くともっとトゲトゲ葉がでてきます。

タンポポ(蒲公英)Taraxacum

キク目 キク科 タンポポ属
多年草
羽状形
タグ:タンポポ

日本のタンポポか外国のタンポポか、ロゼットではわかりません。

羽状の先頭がほかの葉とあまり変わらない大きさなのが特徴。

オオアレチノギク(大荒地野菊)Conyza sumatrensis

キク目 キク科 イズハハコ属
越年草
羽状形
南アメリカ原産の帰化植物

花に気づいたことがありません。

キク科特有の花びらがついた舌状花があつまっているのですが、花弁が小さく開くこともないので気付かなかったのかもしれません。

ノゲシ(野芥子)Sonchus oleraceus

キク目 キク科 ノゲシ属
越年草
羽状形
ヨーロッパ原産の史前帰化植物?
別名:ハルノノゲシ
タグ:ノゲシ

オニタビラコに似ていますが、もっと大きなロゼットです。

トゲトゲした感じでこちらのほうが「オニ(鬼)」がふさわしいと思います。

葉を見るとアザミのようですが、花は黄色です。

オニノゲシ(鬼野芥子)Sonchus asper

双子葉植物綱 キク目 キク科 ノゲシ属
越年草
羽状浅裂形
ヨーロッパ原産
タグ:オニノゲシ

「ノゲシ」といってもケシではありません。キクの仲間です。

見るからに痛そうな過剰トゲトゲは、見た目の通り外来種。

マメカミツレ(豆加密列)Cotula australis

キク目 キク科 タカサゴトキンソウ属
一年草
オーストラリア原産

名前のようにカミツレ(カモミール)に似ていますが、地面を這うような形であまり立ち上がりません。

花も小さく黄緑色。

咲いているのがわかりにくいので、あまり気付かないかもしれません。

双子葉植物綱
羽状形の葉
ロゼット > 長い葉

 やっぱり羽状に分裂した葉はキク科ばかり。
 しかも結構外来種が多かったりします。
 そしてアザミ科などトゲだらけのものも少なくありません。
 草食動物対策のようですが、刺が細かいと虫対策にもなるそうです。

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タグ: 下赤阪の棚田2016下赤阪の棚田2016/22月の下赤阪の棚田の植物ロゼット/SA-tanada分裂した葉rosette/SA-tanadaマメカミツレゲンノショウコタンポポオオアレチノギクヒレアザミ

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棚田のいきもの 2016年2月上旬のロゼットの長い葉

 花は少ないけどロゼットいっぱいの2月の下赤阪の棚田ビオトープ。
 みんなおなじに見えるロゼットも、よく見てみると、いろいろなちがいがあります。


ロゼット > 長い葉
広線形の葉 葉身の長さが幅の5~10倍くらいの葉
双子葉植物綱

コウゾリナ(剃刀菜)Picris hieracioides ssp. japonica

キク目 キク科 コウゾリナ属
越年草
タグ:コウゾリナ

固い毛をカミソリに見立てたことが由来。
と言われていますが、剛毛がカミソリになる理由がよくわかりません。

ロゼットの葉がカミソリに見えるといえば、見えないこともない?

ブタナ(豚菜)Hypochaeris radicata

キク目 キク科 エゾコウゾリナ属
多年草
ヨーロッパ原産

空地や草地などに生える雑草。

ロゼットの葉はバリエーションが豊富ですが、短い毛が生えていたらブタナかも。

タンポポによく似た花を咲かせるので「タンポポモドキ」という名前もあります。

花茎が細く途中で分かれるのでよく見ればタンポポと見分けられます。

双子葉植物綱
広線形の葉
ロゼット > 長い葉
線形の葉 葉身の長さが幅の10倍くらい以上の細い葉
単子葉植物綱

オヒシバ(雄日芝)Eleusine indica

イネ目 イネ科 オヒシバ属
一年草
タグ:オヒシバ

イネ科は地下茎を伸ばして地面の上には葉しか伸ばさないものが多く、そういったものは冬は自然とロゼットのような状態になることもあります。

オオバコほどではないものの、踏みつけにはそこそこ耐性があるようで、踏み跡によく生えています。

双子葉植物綱
線形の葉
ロゼット > 長い葉

 ロゼットは見るのに花を見落としてるのが少しあります。
 見落としているだけなのか、ロゼットを見間違っているのか。
 調べなければ。

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下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会

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タグ: 下赤阪の棚田2016下赤阪の棚田2016/22月の下赤阪の棚田の植物ロゼット/SA-tanada長い葉rosette/SA-tanadaブタナコウゾリナオヒシバ

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棚田のいきもの 2016年2月上旬のロゼットの丸い葉

 花も実も少なくなった2月上旬の下赤阪の棚田ビオトープ。
 寒い真冬に観察するのは、ロゼット。
 秋に芽を出した草や多年草が、春一番に成長するために茎を伸ばさず葉を地面に貼り付けるように伸ばした状態のこと。
 年中ロゼット状態の植物もありますが、大きく成長してロゼットのときはちがった形をしている植物もあります。


ロゼット > 丸い葉
円形の葉 葉身の長さと幅が同じくらいの葉
双子葉植物綱

タネツケバナ(種漬花)Cardamine scutata

アブラナ目 アブラナ科 タネツケバナ属
越年草
タグ:タネツケバナ

タネをピンピン飛ばすタネツケバナ。

ロゼット状態のまま花柄をのばしてもう花を咲かせています。

シロツメクサ(白詰草)Trifolium repens

マメ目 マメ科 シャジクソウ属
多年草
ヨーロッパ原産の帰化植物
別名:クローバー
タグ:シロツメクサ

茎を地面の這わせますので、正しくはロゼットではないですが、葉が広がっている様子はロゼットそのものです。

双子葉植物綱
円形の葉
ロゼット > 丸い葉
長楕円形の葉 葉身の長さが幅の3~5倍くらいの丸い葉
双子葉植物綱

キュウリグサ(胡瓜草)Trigonotis peduncularis

ムラサキ目 ムラサキ科 キュウリグサ属
二年草
タグ:キュウリグサ

楕円形の葉身に長い柄が特徴のキュウリグサ。

春には長い花柄を伸ばして小さな青い花をたくさん咲かせます。

オランダミミナグサ(和蘭耳菜草)Cerastium glomeratum

ナデシコ目 ナデシコ科 ミミナグサ属
一年草
タグ:オランダミミナグサ

丈が小さいのであまり目立ちませんが、結構あちこちに生えています。

この後茎を伸ばして春先には白くて小さい花を咲かせます。

双子葉植物綱
楕円形の葉
ロゼット > 丸い葉
長楕円形の葉 葉身の長さが幅の3~5倍くらいの丸い葉
双子葉植物綱

ウラジロチチコグサ(裏白父子草)Gamochaeta coarctata

キク目 キク科 チチコグサモドキ属
多年草
南アメリカ原産
タグ:ウラジロチチコグサ

春の七種のハハコグサに似ているシリーズのなかでは、ハハコグサに似ていない方。

名前のように葉の裏が白っぽくなってます。

双子葉植物綱
長楕円形の葉
ロゼット > 丸い葉
披針形・倒披針形の葉
先か根本が尖り幅の一番広いところが中心からずれている葉
双子葉植物綱

スイバ(蓚,酸い葉)Rumex acetosa

ナデシコ目 タデ科 スイバ属
多年草
披針形
別名:スカンポ
タグ:スイバ

同じタデ科のギシギシに似ていますが、丸い葉の根本がちょっと切れ込んで上に向いているのが特徴。

セリ(芹)Oenanthe javanica

セリ目 セリ科 セリ属
多年草
披針形
タグ:セリ

春の七種のひとつ。

葉の切れ込みが、鋸歯か分裂が悩むほど粗いのが特徴。

水路のような水が流れるところにも生えます。

オオジシバリ(大地縛り)Ixeris debilis

キク目 キク科 ニガナ属
多年草
倒披針形
タグ:オオジシバリ

暖かくなると花柄を伸ばして黄色い花を咲かせます。

ハハコグサ(母子草)Gnaphalium affine

キク目 キク科 ハハコグサ属
一年草
倒披針形
タグ:ハハコグサ

春の七種の「ごぎょう」。

葉が白っぽく見えるのは細かい毛が生えているため。

ちょっと湿り気のあるところから乾燥気味のところまでいろんな場所に生えます。

チチコグサモドキ(父子草擬)Gamochaeta pensylvanicum

キク目 キク科 ウスベニチチコグサ属
一年草・二年草
倒披針形
北アメリカを原産
タグ:チチコグサモドキ

ハハコグサによく似ています。

葉の形がしっかりしていて、毛も少なくのが特徴。

ハハコグサよりよく見かけます。

ハルジオン(春紫苑)Erigeron philadelphicus

キク目 キク科 ムカシヨモギ属
多年草
倒披針形
北アメリカ原産の帰化植物
要注意外来生物
日本の侵略的外来種ワースト100
タグ:ハルジオン

春の雑草で有名。

ヒメジョンとよく似ていますが、ロゼットはちがいます。

ヒメジョンのロゼットはもっと幅が広くて浅い切れ込みが入ります。

ヒメジョオン(姫女苑)Erigeron annuus

キク目 キク科 ムカシヨモギ属
越年草
倒披針形
北アメリカ原産の帰化植物
要注意外来生物
日本の侵略的外来種ワースト100
タグ:ヒメジョオン

ハルジオンより葉が広くてちょっとしわっとしています。

ちょっとわかりにくいですが、浅い切れ込みがいくつかあります。

双子葉植物綱
披針形・倒披針形の葉
ロゼット > 丸い葉
卵形の葉 幅の一番広いところが中心からずれている丸い葉
双子葉植物綱

オオバコ(大葉子)Plantago asiatica

シソ目 オオバコ科 オオバコ属
多年草
タグ:オオバコ

丸い卵型のでキュウリグサに似ていますが、こちらのほうがちょっと大きめ。

そして葉脈が根本から葉の形にそってひろがり、先の方に集まっているかわった形になっています(平行脈)。

双子葉植物綱
卵形の葉
ロゼット > 丸い葉

 冬の恒例ロゼットです。
 本来ロゼットは茎が極端に短く、葉だけを伸ばした状態ですが、茎があっても地面に張り付いているように見えるものも含めました。
 葉の形についてもはっきりと定義されてないものもあり、一つの植物でも様々な形があったりします。
 ということで、おおよその目安程度に思っていただければ助かります。

タグ♦ 下赤阪の棚田のいきもの目次
■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会


野草のロゼットハンドブック [ 亀田竜吉 ]

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棚田のいきもの 2016年2月上旬の液果

 寒い2月の下赤阪の棚田ビオトープ。
 液果は水分が多い実。
 動物に食べられることが前提の実。そうでないこともあるけど。
 ですから果物だったりすることもあります。

遠くに野球場のライトが見えます

植物界 被子植物門
果実 タグ:下赤阪の棚田の果実
〉液果 えきか:汁気の多い果実 タグ:下赤阪の棚田の液果
〉〉漿果 しょうか:種のまわりが柔らかい液果

ウンシュウミカン(温州蜜柑)
Citrus unshiu

双子葉植物綱
ムクロジ目
ミカン科
ミカン属
常緑低木
日本原産と思われる果樹
タグ:ウンシュウミカン

普通に「みかん」という時のみかん。

南河内の丘陵部はみかんの産地です。

キウイフルーツ(英: kiwifruit)Actinidia deliciosa

双子葉植物綱 ツバキ目 マタタビ科 マタタビ属
落葉蔓性植物

最初はアケビかと思ったのですが、割れていない上に、拡大すると色や表面の毛羽立った感じでキウイフルーツとしました。

ニュージーランドで作られた果物ですが、原種は東アジア産と言われます。

だからでしょうか、寒さに強いので日本で露地栽培もできるようです。

このキウイフルーツ?が下赤阪の棚田にやってきた理由は何でしょうか。

〉〉漿果
〉液果
果実
植物界 被子植物門

 果実が減ってきていますが、液果は減ってしまいました。
 見つけたのは人間が植えた果樹だけ。
 野草の液果がなくなったのは鳥が食べたから?

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タグ: 下赤阪の棚田2016下赤阪の棚田2016/22月の下赤阪の棚田の植物果実/SA-tanada液果/SA-tanada漿果/SA-tanada2月の果実/SA-tanada2月の液果/SA-tanadaウンシュウミカンキウイフルーツ

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棚田のいきもの 2016年2月上旬の乾果

 真冬の2月の下赤阪の棚田ビオトープ。
 花が少ないということは、当然実も少なくなります。

緑の絨毯を敷いたような棚田の流れ

植物界 被子植物門
果実 タグ:下赤阪の棚田の果実
〉乾果 かんか:汁気の少ない果実 タグ:乾果
〉〉裂開果 れっかいか:熟すと割れる乾果 タグ:裂開果
〉〉〉角果 かくか:2部屋の裂開果
〉〉〉〉長角果 ちょうかくか:長い角果

タネツケバナ(種漬花)
Cardamine scutata

双子葉植物綱
アブラナ目
アブラナ科
タネツケバナ属
越年草
タグ:タネツケバナ

細くて熟していないようですが、熟してもこれくらい。

中には小さなタネがたくさん入っていて、ちょっとしたことで破裂してタネをそこら中に飛ばします。

〉〉〉〉長角果
果実 〉乾果 〉〉裂開果〉〉〉角果
〉〉〉〉短角果 たんかくか:短い角果

ナズナ(薺)Capsella bursa-pastoris

双子葉植物綱 フウチョウソウ目 アブラナ科 ナズナ属
越年草
別名:ペンペングサ
タグ:ナズナ

〉〉〉〉短角果
〉〉〉角果
果実 〉乾果 〉〉裂開果
〉〉〉蓋果 がいか:上部が蓋のように取れる裂開果

オオバコ(大葉子)
Plantago asiatica

双子葉植物綱
シソ目
オオバコ科
オオバコ属
多年草
タグ:オオバコ

〉〉〉蓋果
〉〉裂開果
果実 〉乾果
〉〉閉果 へいか:熟しても割れない乾果 タグ:閉果
〉〉〉痩果 そうか:皮と種が分かれない閉果

ノアザミ(野薊)
Cirsium japonicum

双子葉植物綱
キク目
キク科
アザミ属
多年草
タグ:ノアザミ

枯れた花弁が残っていて帽子のようです。

とれてもタンポポのように丸くはなりません。

タンポポ(蒲公英)Taraxacum

双子葉植物綱
キク目
キク科
タンポポ属
多年草
タグ:タンポポ

在来種のタンポポと外来種のタンポポがありますが、花が咲いていないとわからないほどよく似ています。

多分セイヨウタンポポだと思いますが、よくわかりません。

オニノゲシ(鬼野芥子)
Sonchus asper

双子葉植物綱
キク目
キク科
ノゲシ属
越年草
ヨーロッパ原産
タグ:オニノゲシ

〉〉〉痩果
果実 〉乾果 〉〉閉果
〉〉〉穎果 えいか:痩果よりも皮と種が密着した閉果

ススキ(芒,薄)
Miscanthus sinensis

単子葉植物綱
イネ目
イネ科
ススキ属
多年草
タグ:ススキ

よく似た植物に水辺を好むオギがあります。

ちがいの一つは、果実にまっすぐ伸びたひげ(ノギ)があるかないか。あればススキ。

〉〉〉穎果
果実 〉乾果 〉〉閉果
〉〉〉堅果 けんか:木質化した果皮に種子が覆われた閉果

クヌギ(櫟)
Quercus acutissima

双子葉植物綱
ブナ目
ブナ科
コナラ属
落葉高木
タグ:クヌギ

まだどんぐりが残っていました。

〉〉〉堅果
〉〉閉果
〉乾果
果実
植物界 被子植物門

 こんな状況でも、やっぱりキク科はほかより多い!
 そして、地味にアブラナ科もタネをつくりはじめました。

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■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会


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