金剛山が育む棚田の生き物 下赤阪の棚田2013年11月 その4 脊椎動物編
収穫もはじまりだんだん寂しくなってきた11月の大阪府千早赤阪村の下赤阪の棚田。
そこで出会った生き物の、魚や鳥などの脊椎動物(せきついどうぶつ)編です。

収穫も終わった11月下旬の下赤阪の棚田
動物界
脊索動物門
条鰭綱
コイ目
カワムツ(川※鯥)
コイ目 コイ科 カワムツ属出会った時期:上旬・下旬 掲載:P71 | |
水が止められた用水路の中で、斜面の途中のたまりの魚。 斜面に下にあるので染み出してきているようでまだ水がありました。 稚魚なのでまちがっているかもしれませんが、カワムツとしています。 サギにも狙われず、まだ生きていました。 ※鯥は魚偏に陸の旁 |
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鳥綱
スズメ目
セグロセキレイ(背黒鶺鴒)
スズメ目 セキレイ科 セキレイ属出会った時期:上旬 掲載:P171 | |
よく見かける3セキレイ(三鶺鴒)のひとつ。 よく2羽以上で行動していますが、この時は1羽でした。 きっと見えないところにいるのでしょう。 |
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ホオジロ(頬白)
スズメ目 ホオジロ科 ホオジロ属出会った時期:下旬 | |
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一番下のオスが枝の向こう側になってわかりにくいですが、トータル4羽います。 一応オスとメス2羽ずつのようですが、微妙な距離感はどういう関係か気になります。 右下のホオジロは過眼線が濃いような感じもするのでオスかもしれません。 そうするとメス1羽に対してオス3羽となり、そのほうがこの状況に合っているかもしれません。 雄と雌の区別がつきにくい鳥ですが、オスのほうが顔の白い部分がより白くはっきりし、名前の由来になっています。 また、目のところ線(過眼線)が黒いのがオス、褐色がメスになります。 | |
ハシボソガラス(嘴細烏)
スズメ目 カラス科 カラス属出会った時期:上旬・下旬 掲載:P174 | |
よく見かけるカラスはハシブトガラスとハシボソガラスの2種。 嘴(くちばし)とおでこに段差があるのでハシブトガラスのようですが、上の嘴がそれほど太くなさそうなのでハシボソガラスとしました。 |
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ハト目
キジバト(雉鳩)
ハト目 ハト科 キジバト属出会った時期:上旬 | |
街よりも山の方を好むハト。 街にいるハト(カワラバト)ほどは群れないようです。 |
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哺乳綱
ネコ目
ホンドテン(本土貂)の糞
ネコ目 イタチ科 テン属出会った時期:上旬 | |
イタチの可能性もありますが、今までどおりテンとしました。 カエルもいなくなり、虫も減ったのですが、まだ田んぼにやってきているようです。 野生の哺乳類はあまり姿を表しませんので、糞(ふん)や足跡は貴重な情報です。 テンのように縄張りの主張のため目立つところに糞をする種類は、姿が見えなくてもいることがわかります。 |
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冬になり、稲刈りの終わった田んぼもやっと雑草が目を出した程度。
極端に食べ物が少なくなる季節がはじまります。
鳥や哺乳類など冬でも活動できる動物たちは、これからも棚田に集まってくるのでしょうか。

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