【 下赤阪の棚田の植物】

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アオスゲ(青菅)-下赤阪の棚田のカヤツリグサ科

アオスゲ(青菅)Carex leucochlora

被子植物 単子葉類
イネ目 カヤツリグサ科 スゲ属
多年草
草丈:15~50cm
花期:4~6月
果期:5~7月
痩果
自然分布:北海道~九州の草地


2014年4月中旬

よくあるスゲ属。

雄花ばかり集まった雄小穂と雌花ばかりの雌小穂があります。
花穂の先端に雄小穂、そのまわりのトゲトゲがあるのが雌小穂。

このユニークなつくりの花は、カヤツリグサ科ではよくあるパターン。
このようなつくりになっていたら、多分カヤツリグサの仲間。

アオスゲ(青菅)Carex leucochlora

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下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会

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セキショウ(石菖)-下赤阪の棚田のショウブ科

セキショウ(石菖)Acorus gramineus

被子植物 単子葉類
ショウブ目 ショウブ科 ショウブ属
多年草
草丈:20~40cm
花期:3~5月
肉穂花序
蒴果


2014年4月下旬

ショウブの仲間です。
といっても、あやめのような花が咲くキジカクシ目アヤメ科のショウブ(ハナショウブ)ではなく、ショウブ目ショウブ科のショウブ。

花びらがない小さな花が軸にたくさん集まったようす(肉穂花序)はサトイモのようです。
ということで、古い分類ではサトイモ目でした。
水辺や水気の多いところを好むのもサトイモの仲間に似ています。


2014年4月下旬

根茎を乾燥させたものは漢方や中医学の薬で、「石菖根(せきしょうこん)」「石菖蒲(せきしょうぶ)」、「菖蒲根(しょうぶこん)」、「水菖蒲(すいしょうぶ)」などとよばれます。

セキショウ(石菖)Acorus gramineus

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下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会

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カンサイタンポポ(関西蒲公英)-下赤阪の棚田のキク科

 在来種のタンポポ。
 大阪ではカンサイタンポポが圧倒的です。

カンサイタンポポ(関西蒲公英)Taraxacum japonicum

被子植物門
双子葉類
キク目
キク科
タンポポ属
タグ:カンサイタンポポ

多年草
草丈:10~30cm
花期:2~5月
花色:黄
舌状花が集まった頭状花序
雌雄両全種
果実:痩果
自然分布:近畿~九州
生息場所:草地


2015年3月下旬
カンサイタンポポ
2014年4月中旬

カンサイタンポポがかたまって咲いているところがありました。

タンポポの花は、小さな花が円盤状に集まった頭状花序(とうじょうかじょ)。
細長い1枚の花弁に見えるのが、実は一つの花。

そのため、花序(花の集まり)の下についた緑色の部分は、萼(がく)ではなく苞(ほう)。
タンポポの場合は苞片(ほうへん)、全体でまとまったら総苞片(そうほうへん)と言います。

総苞片は外側の短い外片と、内側の長い内片に分かれます。

外片が反り返ってなく、内片の半分以下の長さがカンサイタンポポの特徴です。


2015年3月下旬

種についている白い綿毛(冠羽)は萼が変化したもの。

花のときは子房の上に萼やオシベやメシベがある子房下位。
果実が熟しはじめると萼が冠羽へと変化し、冠羽柄が伸び、おなじみの姿になります。

そうなった果実は風で飛ばされあちこちに広がっていきます。
ただ木や丘に囲まれたようなところは障害になるようで、大きな緑地公園などの丘や樹木に覆われた中心部では、在来種のタンポポが多かったりします。


2015年11月上旬

鏃(やじり)が縦に並んだような姿がタンポポの葉の特徴。
ただ、切れ込みのないものや目立たないもの、逆に切れ込みの深いものや、さらに粗い鋸歯(縁のギザギザ)のあるものまで様々。

カンサイタンポポの葉は、わりと矢印がきれいに並んでいるものが多いようです。
下赤阪の棚田でもきれいな矢印並び型が多いような気がします。


2015年2月下旬

ロゼット 2015年4月下旬

タンポポというと、在来種の地域タンポポと、外来種のセイヨウタンポポ

在来種は根茎が太く栄養を蓄えているので、まわりの草が育って影になっても耐えることができます。
セイヨウタンポポは根茎が細く、日当たりの良いところでないと枯れてしまいます。

ということで、道端や造成地のように草木の少ない「荒れた」ところによく生えるのがセイヨウタンポポ。
カンサイタンポポは植物の多いところでも生き残ることができます。

花が咲きはじめてもロゼットのまま 2015年2月下旬

在来種のタンポポを外来種のタンポポが駆逐しているように見る理由の一つは、人間によって環境が悪化して在来種よりも外来種のほうが生えやすい場所が増えたから、と言われます。

つまり、セイヨウタンポポが在来種の住むところを奪ったのではなく、人間が在来種が生きていけないような環境にしたところに、セイヨウタンポポがやってきたのです。
そのほか様々な原因が考えられ、単純なことではないようです。


2015年4月下旬
カンサイタンポポ(関西蒲公英)Taraxacum japonicum

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下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会

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カンザキハナナ(寒咲花菜)-下赤阪の棚田のアブラナ科

 春になると、花壇や畑などでよく見かける花です。

カンザキハナナ(寒咲花菜)
Brassica rapa var. amplexicaulis

被子植物門
双子葉類
アブラナ目
アブラナ科
アブラナ属
タグ:カンザキハナナ

越年草
草丈:80~150cm
花期:12~4月
花色:黄
十字花
雌雄両全種
果実:長角果
園芸種
別名:ナノハナ


2014年1月中旬

2014年2月下旬

アブラナとカンザキハナナのわかりやすいちがいは、葉。

カンザキハナナはしわしわ。
アブラナにはシワはありません。

ただし、アブラナ属だけでも種類が多く、さらに野菜として品種改良も盛んに行われているので、葉のシワだけではっきりと分類することは、できません。
一般的には、「ナノハナ」と言われて葉がしわしわだったら、カンザキハナナの可能性があります。
特に、まだ寒い1月や2月に咲いていたら、カンザキハナナでしょう。


2014年2月下旬

花壇などに「ナノハナ」としてよく植えられています。

「菜の花(なのはな)」は在来種のアブラナ(Brassica rapa
var. nippo-oleifera)の別名です。

明治以降は外来種のセイヨウアブラナに取って代わられ、あまり見かけなくなってしまいました。
今ではカンザキハナナがナノハナとして定着しつつあるようです。


2014年2月下旬
カンザキハナナ(寒咲花菜)Brassica rapa var. amplexicaulis

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ヤマハゼ(山黄櫨)―下赤阪の棚田の10月の核果

 里山にも生える身近な木です。

植物界 被子植物門
果実 タグ:下赤阪の棚田の果実
〉液果 えきか:汁気の多い果実 タグ:下赤阪の棚田の液果
〉〉核果 かくか:種が硬い殻に覆われている液果 タグ:核果

ヤマハゼ(山黄櫨)Toxicodendron sylvestre

双子葉類 ムクロジ目 ウルシ科 ウルシ属
落葉小高木
核果
花期:5~6月
生育場所:暖地の山地
分布:関東~沖縄
タグ:ヤマハゼ

同じウルシ属のハゼノキ、ヤマウルシとよく似ています。

ヤマハゼの果実は黄褐色無毛で、熟しても割れません。
無毛で熟すと割れて白い種子が見えればハゼノキ。
粗い毛があり熟すと割れて白い種子が見えればヤマウルシ。

〉〉核果
〉液果
果実
植物界 被子植物門

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下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会

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夏至 乃東枯 の下赤阪の棚田


 一年で最も昼間が長い夏至(げし)。

 10番目の二十四節気。

 その最初の七十二候が「乃東枯」。

 よみは「ないとう かるる」「なつかれくさ かるる」。

 この「乃東」は「夏枯草(なつかれくさ/かこそう)」のことで、「夏枯草」はシソ科のウツボグサのことと言われています。



乃東枯のころが花期の下赤阪の棚田のウツボクサ
乃東枯のころが花期の下赤阪の棚田のウツボクサ




 花が終わると枯れてしまうウツボグサですが、今はちょうど花期。

 枯れるにはちょっと早いような気もします。

 諸説ありますが、中国語では「夏枯草(シァクツァォ/かこそう)」は「ウツボグサ」のことということなので、「夏枯草」=「ウツボグサ」説がよくとられているようです。



乃東枯のころの下赤阪の棚田のウツボグサ
乃東枯のころの下赤阪の棚田のウツボグサ




 ウツボグサが咲いている下赤阪の棚田は、田植えも終わり、水を張った田んぼに空や山が映っています。

 棚田が美しい時のひとつ。



景色が映る乃東枯のころの下赤阪の棚田
景色が映る乃東枯のころの下赤阪の棚田




 同時に棚田中に水がまわっていろいろな動物たちの生活の証があちこちに。

 田んぼに命があふれる季節がはじまりました



緑にかこまれた乃東枯のころの下赤阪の棚田
緑にかこまれた乃東枯のころの下赤阪の棚田




タグ♦ 乃東枯 夏至 ウツボグサ 下赤阪の棚田 七十二候 二十四節気

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田(11月にはライトアップ)千早赤阪村ホームページ


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正体はウツボグサ?「乃東枯」〈七十二候 第二十八候〉


 二十四節気の夏至。

 一年で太陽が最も高く昇り、昼が最も長くなる日。

 七十二候では「乃東枯」。

 読みは「だいとうかるる」「ないとうかるる」、または「なつかれくさかるる」。



 「乃東」は「夏枯草(かこそう)」の古い呼び名で、利尿や消炎の作用がある漢方薬の一つです。

 「夏枯草」はウツボグサの花の枯れたもので、ウツボグサ自身の呼び名でもあります。



ウツボグサ(靫草)
シソ科 ウツボグサ属

多年草
対生
生育環境山野の日当たりの良い草地,道端,
日本での分布北海道,本州,四国,九州,沖縄,
別名カコソウ,

夏至一週間前の下赤阪の棚田で咲いていたウツボグサ
夏至一週間前の下赤阪の棚田で咲いていたウツボグサ
「ウツボグサ」の「ウツボ(靫)」は、矢を入れるための背負う筒で、円筒形の花の集まりの花穂(かすい)を見立てたもの。



 ウツボグサは田畑などの周りに生え、6月ごろ花がさきはじめ、咲き終わると枯れてしまいます。

 植物が成長する夏に枯れるので「夏枯草」と呼ばれるようになったようです。

 ウツボグサの花は8月ころまで続きます。
 夏至の時期だけに咲くのではありません。


 ということで、「乃東」はウツボグサではないととする説もあります。

 ではなんでしょうか。

 七十二候発祥の中国には「乃東枯」はありません。
 第二十八候は「鹿角解(ルジァォジェ/しかのつのおつ」。

 「乃東枯」は日本オリジナルのようです。



まとまって咲いている下赤阪の棚田のウツボグサ
まとまって咲いている下赤阪の棚田のウツボグサ



 中国で「夏枯草(シァクツァォ)」というとウツボグサのこと。

 ちょうど夏至の頃に花が咲き始め、枯れるので「夏枯草=ウツボグサ」でも悪くはないと思います。



◆タグ 七十二候 夏の花 ◆

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田(11月にはライトアップ)千早赤阪村ホームページ


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