【 下赤阪の棚田】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

地面の上を走り回るはずのオサムシがなぜかひっくりかえってじたばたしていました。

 黄金色に染まる秋の下赤阪の棚田。
 そこで出会った昆虫。

この記事にはの画像があります。


 ヤコンオサムシ。
 多分。
 オサムシの種類は多く、そして同じ種でも地域差があったりと難しい昆虫です。


 それでも、色が黒いこと、大阪にいること、背中(鞘翅)の鎖模様が3本ということで、ヤコンオサムシとしました。
 オサムシは肉食の甲虫ですが、後翅、つまり甲虫が飛ぶときに使う翅が退化し、飛ぶことができません。
 そのため、同じ地域の同じ種でも川を越えれば姿が変わると言われるほど多様性がある昆虫です。


 このオサムシ、なぜかすぐひっくり返ってジタバタしています。
 真っすぐ走れません。
 病気かな、と思いましたが、よく見るとお腹がパンパン。
 卵をたくさん抱えているのでしょう。


 しかし、オサムシ類の多くは成虫で越冬するようです。
 それから産卵は春から初夏。
 ということは、このお腹が膨れたオサムシは、何なのでしょうか。

 オサムシの習性の一つは夜行性。
 それが昼間の陽の光が当たるところに現れてくる。
 もしかして、寄生虫?
 でも、内部寄生の寄生虫が食べるのは体ですから、食べられる虫より大きくなるのはヘンです。
 ということは、オサムシが食べた栄養の横取り?

 それとも、大食漢のオサムシがたくさん食べすぎておなかがふくれただけなのでしょうか。
 謎です。

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タグ: ヤコンオサムシオサムシ甲虫下赤阪の棚田

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体だけでなく翅まで赤い赤とんぼ 深山茜

 黄金に染まりつつある9月下旬の下赤阪の棚田。
 イネ以外にも秋を告げる生き物がいました。
 赤とんぼ。

赤とんぼ

 黄金色の田んぼの上を飛んでいますが、それを写すのは難しいのが残念。

黄金色の秋の下赤阪の棚田

 赤とんぼは特定のトンボを指すのではなく、秋になると体の大部分が赤くなるトンボの総称です。
 種類が多く、ただ赤いというだけではどのトンボかわかりません。
 このトンボのわかりやすい特徴は、翅の帯。
 透明な翅の先の方に赤茶色の帯があります。
 前翅と後翅の両方に。
 そして翅の網目模様(翅脈)もなんだか赤いようです。

ミヤマアカネ

 それはミヤマアカネの特徴。
 日本の赤とんぼで、翅に赤茶色の帯がある赤とんぼはミヤマアカネだけ。

深山茜

 漢字では「深山茜」。
 ふつう名前に「深山」がつく動植物は、山に住むのですが、ミヤマアカネは低地の田んぼにも現れます。

 真っ赤なお腹だけでなく、透明な翅の真っ赤な翅脈も美しい赤とんぼです。

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タグ: ミヤマアカネ赤とんぼ下赤阪の棚田秋の下赤阪の棚田秋の昆虫

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飛びまわっている赤とんぼをとらえることができました!

 稲刈りが始まった下赤阪の棚田。
 赤とんぼが飛びまわっています。
 といっても、9月のほうがたくさん飛んでいたのですが。

この記事にはトンボの画像があります。


 赤とんぼは、特定の種類の名前ではなく、秋に赤くなるトンボの総称。
 つまり、赤とんぼにはいくつも種類があるのです。
 赤とんぼはひたすら飛び回り、ヤンマのようになかなかとまってくれないのでうまく写真が撮れず、種類がわかりませんでした。


珍しくとまってくれた赤とんぼ

 10月になり涼しくなってくると赤とんぼも時々とまってくれるようになります。
 するとはっきりとした写真が撮れ、種類がわかるようになります。
 ということでわかったのが、アキアカネ。
 赤とんぼの中で最も普通の種類です。


一度飛んでもすぐとまってくれます

 アキアカネは秋になると突然現れるように感じますが、羽化するのは初夏。
 暑さに弱いため標高の高いところへ行き、秋になると降りてきます。
 そして体が赤くなるのは秋。
 ですから、秋になって突然大量に現れたように思えるのです。


胸の横の黒い3本の線の真ん中の先が斜めなのでアキアカネ?

 ただ、赤とんぼは似た種類が多くまちがう可能性はありますので、ご注意ください。

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空のための鏡がたくさんできました!

 6月を迎えた下赤阪の棚田。

 5月下旬には田起こしを終え、入水を待つばかりでした。

 6月上旬。

 ほとんどの田んぼに水が入り、田植えが終わっているところもあります。

 棚田の2015年がはじまりました。

青空と雲が棚田に映っています

 棚田の周りではもうたくさんの花が咲いています。

 それなのに、イネの成長はこれから。

 どうして田んぼのはじまりがこんなに遅いのでしょうか。

水を張った棚田は空専用の鏡のようです

 一番の理由は、イネは日本よりももっと暖かいところの植物だからでしょう。

 多年草ですが、日本では冬に枯れてしまいます。

いろいろな姿を見せてくれる棚田

 それから、イネがお米を作るのには、一定の温度と日照が必要です。

 イネが温度や光がほしい時期に足りないと、お米がたくさんできません。

 梅雨や台風など天気の変化と深い関わりがあります。

 ですから、その土地の気候や植える品種の性質にあわせて植える時期を調整します。

下から見る棚田もいつもとちがいます

 すでに花が咲いて蝶や蜂が飛び交っているといっても、棚田の主役はイネ。

 半年もない短い間ですが、これから棚田が賑やかになってきます。

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棚田の水色のかわいい花 きゅうりぐさ


 大阪唯一の村にある、日本の棚田百選の下赤阪の棚田。

 田植えがはじまるのはまだまだ先ですが、3月になっていろいろな花が咲きはじめています。



 そんな花の一つ。

 水色の、いかにも花っぽい花。

 中心が黄色いポン・デ・リングのようになっていて、きれいでかわいい花。

 キュウリグサの花です。



中心が黄色いポン・デ・リングのよう



 ムラサキ科キュウリグサ属の越年草。
 芽を出してから寒い冬を越す一年草です。

 漢字で書くと「胡瓜草」。

 葉を揉むとキュウリのような臭いがすることが由来。



キュウリグサの花



 実はとても小さな花。

 大きさは3ミリくらい。



大きさは3ミリくらい



 草の丈も低いので、見逃してしまうかも。



草の丈も低い



 道端に生えるようなありふれた雑草です。

 公園など安全なところでちょっと足下に目を向けてみると、水色のかわいい花が咲いているかもしれません。



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一番寒い時期ですが、春が近づいていることを教えてくれる香りと花


 1月の下赤阪の棚田。

 大阪で唯一の村の棚田。

 もちろんイネもなく、田んぼもそのまま休ませていますので、ちょっと寂しい棚田です。

 その中で咲いていたソシンロウバイ。



葉より先に花が咲く落葉樹
葉より先に花が咲く落葉樹




 漢字では「素心蝋梅」。

 クスノキ目 ロウバイ科 ロウバイ属のロウバイの園芸品種。

 薄く透けて見えるような花びらは、天気のいい日に見るとほんとうに綺麗です。



曇りだったのにソシンロウバイのそばに来た時だけ青空が
曇りだったのにソシンロウバイのそばに来た時だけ青空が




 そしてなにより独特な香り。

 遠くからでも咲いているのがわかります。



まだまだつぼみもいっぱい
まだまだつぼみもいっぱい




 梅もまだつぼみが固い1月に、春がくることを教えてくれる花です。



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村の棚田の稲刈りはじまりました。下赤阪の棚田


 日本の棚田100選の下赤阪の棚田。

 大阪唯一の村、千早赤阪村の棚田です。

 10月初旬。

 稲穂も色づいて稲刈りの季節がやって来ました。



稲刈りが始まった下赤阪の棚田
※画像スライドできます ⇒⇒




 この棚田は複数の方が管理されているようで、田植えも稲刈りもバラバラ。

 でも、この様子では、10月中旬にはきれいに稲刈りが終わっていることでしょう。

 11月のライトアップまで、棚田ビオトープもちょっと静かになるかもしれません。



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