地面の上を走り回るはずのオサムシがなぜかひっくりかえってじたばたしていました。
黄金色に染まる秋の下赤阪の棚田。
そこで出会った昆虫。
ヤコンオサムシ。
多分。
オサムシの種類は多く、そして同じ種でも地域差があったりと難しい昆虫です。

それでも、色が黒いこと、大阪にいること、背中(鞘翅)の鎖模様が3本ということで、ヤコンオサムシとしました。
オサムシは肉食の甲虫ですが、後翅、つまり甲虫が飛ぶときに使う翅が退化し、飛ぶことができません。
そのため、同じ地域の同じ種でも川を越えれば姿が変わると言われるほど多様性がある昆虫です。

このオサムシ、なぜかすぐひっくり返ってジタバタしています。
真っすぐ走れません。
病気かな、と思いましたが、よく見るとお腹がパンパン。
卵をたくさん抱えているのでしょう。

しかし、オサムシ類の多くは成虫で越冬するようです。
それから産卵は春から初夏。
ということは、このお腹が膨れたオサムシは、何なのでしょうか。
オサムシの習性の一つは夜行性。
それが昼間の陽の光が当たるところに現れてくる。
もしかして、寄生虫?
でも、内部寄生の寄生虫が食べるのは体ですから、食べられる虫より大きくなるのはヘンです。
ということは、オサムシが食べた栄養の横取り?
それとも、大食漢のオサムシがたくさん食べすぎておなかがふくれただけなのでしょうか。
謎です。


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