【 レストラン南京黄櫨】

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冬季限定! 大人気の自然食レストラン 南京黄櫨


隠れた名店


 近所には人気がある自然食のレストランがあります。
 雨が降らない限りはとても人気があります。
 しかし、冬季限定なのです。
 さらに食材がなくなるともう閉店。次の冬まで店は開きません。

 なんとも見るからに隠れた名店の雰囲気をかもし出しています。

 ただ、一つ変わっているのは……


 お客様は鳥だったのです。


 隠れた名店「南京黄櫨(なんきんはぜ)」。そこで目撃したお客は……


食べているのを目撃した鳥

ムクドリ
ムクドリ

カワラヒワ
カワラヒワ

ヒヨドリ
ヒヨドリ

スズメ
スズメ

キジバト
キジバト

使える写真が写せませんでした
ドバト

モズ
モズ



よく枝に止まっているので食べている可能性のある鳥

使える写真が写せませんでした
カラス
(ハシブトかハシボソかは不明)



枝に止まっているところを見たことは無いが地面に落ちた実を食べていると思われるもの

ハクセキレイ
ハクセキレイ



食べている可能性があるもの

使える写真が写せませんでした
ツグミ



 いやあ、住宅街で見かける鳥のうち、食べているところを見ていないのは、なんとメジロとシジュウカラ、そしてコゲラのみ。
 本当に大人気です。

にしても、小さな猛禽(もうきん)のモズまで食べているのには驚きました。

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カワラヒワはレストラン「南京黄櫨」の常連です。



レストラン「南京黄櫨」常連客のカワラヒワ
レストラン「南京黄櫨」常連客のカワラヒワ



 葉をすべて落として白い実がよく目立つナンキンハゼ。

 いろいろな鳥が実を食べにきます。

 常連客のカワラヒワ。

 鳴き声はチュルチュル。ちょっとメジロに似ているような。
 太い嘴に力がありそうな体ですが、意外とかわいい鳴き声です。

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レストラン南京黄櫨 もう開店?



 冬は鳥たちの自然食レストランになるナンキンハゼ。

 でもまだ秋なので、実はまだまだ緑色です。
 ただ心なしが熟した白い実よりも大きいような。
 縮むのでしょうか?

まだ緑色のナンキンハゼの実
まだ緑色のナンキンハゼの実



熟したナンキンハゼの実(2009年1月)
熟したナンキンハゼの実(2009年1月)



 と思っていると、枝にハトが止まっています。
 なんだか実を食べているような……

 よく見てみると、この木の実はもう熟しているものがあり、それを食べているのです。

ナンキンハゼの実を食べているキジバト
ナンキンハゼの実を食べているキジバト



 実が熟している木を見てみると、ところどころ殻が割れている実があります。
 地面には割れた殻がいっぱい落ちています。

地面に落ちているナンキンハゼの殻(果皮)
地面に落ちているナンキンハゼの殻(果皮)



 まだ熟していない緑の実が大きく見えたのは、ちょっと厚めの殻があったからのようです。

 でもまだほとんどの木は実が熟していません。
 実が熟すのは食べ物が少なくなる冬。

 ことしもレストランは大繁盛しそうです。

ナンキンハゼのほかの記事は タグ〔ナンキンハゼ〕


キッズ・スペース
「南京黄櫨」は「ナンキンハゼ」の漢字(かんじ)での()(かた)です。
でも、「南京黄櫨」をそのまま()むと「なんきんはぜ」となります。
「黄」はどこにいったのでしょうか?
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とってもヘルシーな草食モズ?



冬の貴重な食べ物


 住宅街(じゅうたくがい)街路樹(がいろじゅ)にはナンキンハゼがよく使われています。
 落葉樹(らくようじゅ)ですので今は葉をずべて落とし、(みき)と枝だけになっています。

 その木には多くの鳥が(むら)がります。
 それは、木の実を食べているのです。
 雪が()もらないといっても、冬には食べ物が()ります。その間の鳥たちの貴重(きちょう)な食べ物なのです。


モズのひとやすみ?


 ふと見上げたナンキンハゼの木に、鳥が1()とまっています。
 大きさはスズメくらい。でも、スズメにしては尾羽(おばね)が長すぎるような。

 よく見ると、モズです。
 場所からすると百舌鳥太郎(もずたろう)ではないでしょう。彼の縄張(なわばり)から離れています。それに体も少し小さいようです。

 モズは虫やカエルのような小さな動物を食べる肉食(にくしょく)の鳥です。
 ですから、ナンキンハゼの枝で一休みしているのでしょう。

ナンキンハゼの枝の上のモズ
ナンキンハゼの枝の上のモズ




ナンキンハゼとモズ


 と思っていたら、実をつついているではないですか。
 小柄(こがら)なモズにとってちょうどいい場所に実が無いようで、バタバタはばたいて実をつついています。
 まちがいありません。
 肉食(にくしょく)のモズが、ナンキンハゼの実を食べているのです。

ナンキンハゼの実をくわえているモズ
ナンキンハゼの実をくわえているモズ



 たしかに本などには、冬に虫が()ると木の実を食べる、とありますので不思議(ふしぎ)ではありません。
 しかし実際(じっさい)に目にするのは、本を読むのとはまったくちがいます。

 そのモズはじばらくばたばたと実を食べた後、どこかへ飛んでいきました。
 お(なか)がいっぱいになったのか、食べにくくバタバタはばたくのがいやになったのか、それとも(かた)い身に辟易(へきえき)したのかわかりません。

 ともあれ、実に対して種がやたらと大きいナンキンハゼの実をモズが食べるとは思ってもいませんでした。

実を食べるためにはばたくモズ
実を食べるためにはばたくモズ




実験、実験!


 ここでひとつ思いついたことがあります。
 ファーブル先生のようにはいきませんが、簡単(かんたん)実験(じっけん)です。

 百舌鳥太郎(もずたろう)植物性(しょくぶつせい)の食べ物を見せてみましょう。

 用意したのは、リンゴ、パン、そしてナンキンハゼの実。
 もちろん、リンゴもパンも小さくしてモズが食べやすい大きさにしています。
 さあ、畑に行きましょう。

ナンキンハゼの実
ナンキンハゼの実




百舌鳥太郎登場


 畑に着くと、もちろん百舌鳥太郎(もずたろう)(あらわ)れました。
 何か食べ物をくれると思ってすぐそこまで来て、こっちを見ています。

 実験開始(じっけんかいし)
 彼に見えるように台の上にリンゴ、食パン、ナンキンハゼの実を置きました。

 百舌鳥太郎(もずたろう)はじっと見ています。
 そして。

 関係(かんけい)ないほうを向きました。
 まったく食べる気はありません。
 これがコガネムシの幼虫(ようちゅう)だったらあっと言う間に飛んでくるのに。

 もう百舌鳥太郎(もずたろう)はリンゴやパンを見ていません。
 こちらを見ています。

 ……


口が肥えたモズ


 わかりました。
 用意していたコガネムシをリンゴやパンと同じところに置きました。

 すると、すぐに飛んできて、何かをくわえて飛んでいきました。
 もちろんコガネムシの幼虫(ようちゅう)です。リンゴもパンも実も残っています。

 彼は虫の少ない冬に、普通(ふつう)なら食べることができない地面(じめん)の下のコガネムシの幼虫(ようちゅう)を食べさせてもらえるモズです。
 やっぱり、口が()えた百舌鳥太郎(もずたろう)には、こういう実験(じっけん)不向(ふむ)きでした。

口が肥えた百舌鳥太郎
口が肥えた百舌鳥太郎




結論


 冬になって虫が()ると、モズはナンキンハゼのように食べるところが少なくて(かた)い実も食べるようになるが、口が()えているモズは見向(みむ)きもしない。

 まあ、最初からこうなることはわかってましたが。



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