【 ユリ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

野良百合は場所を選ばないけど、いずれ消える らしい

 ちょうど今頃。
 野山や花壇で咲いてそうなユリが、野良状態で白い花を咲かせています。

 それらは、たぶん、タカサゴユリ。

 台湾の固有種のユリですが、園芸用に栽培され、そこから逃げ出したのが野良百合としてあちこちで咲いています。
 こんなにあちこちで咲いていたら特定外来種に指定されそうですが、今のところはされていません。
 同じ場所で長期間育つことはできず、一時的に増えても数年で消えてしまうそうなので、対象になっていないのかもしれません。

石垣で咲いてた野良百合
タカサゴユリ

 学名はLilium formosanum Wallace。
 命名はアルフレッド・ラッセル・ウォレスさん。
 19世紀から20世紀にかけのてイギリスの博物学者。
 東洋とオーストラリアの間の生物分布の境界のウォレス線の発見者。
 そしてダーウィンさんとは別に生物進化の仕組みを考えたひと。
 マレー諸島で標本採集を行っていたので、そのときに台湾まで来たのでしょうか?

 テッポウユリとの雑種にシンッテポウユリがあり、花被片の外側の赤紫色の部分の有無で区別されます。
 赤紫の筋があればタカサゴユリ、真っ白ならシンテッポウユリ。
 ところが園芸植物として栽培されたためか、赤紫色の濃さにもバリエーションがあり、見た目では簡単に区別できないようです。

赤紫の筋がとても薄いタイプ
高砂百合

濃いの薄いのいろいろ
Lilium formosanum

タカサゴユリ
高砂百合
Lilium formosanum Wallace
単子葉類 ユリ目 ユリ科 ユリ属 テッポウユリ亜属
台湾固有種の多年草

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タグ: タカサゴユリユリ白い花初秋の花外来種

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茅場の中に咲く橙の百合の花 こおにゆり

 初秋の岩湧山山頂の茅場。
 ユリが咲いています。


 濃いオレンジ色の花びらには濃い褐色の班。
 オニユリのようですが、花はちょっと小さめ。

小鬼百合

 クルマユリが咲くほど高い山じゃない。

 コオニユリです。

Lilium leichtlinii f. pseudotigrinum

 オニユリのように背は高くなく、ススキの上に顔を出すか出さないか。
 茅場の緑にうもれるように咲くコオニユリ。
 茅場から顔をのぞかせるように咲くコオニユリ。


 この姿を見ることができるのは、健康な茅場が維持されているから。
 人が手を入れなくなり、森にかわればコオニユリも消えてしまうでしょう。

コオニユリ

コオニユリ
小鬼百合
Lilium leichtlinii f. pseudotigrinum
単子葉類 ユリ目 ユリ科 ユリ属の多年草

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タグ: コオニユリユリ秋の花オレンジ色の花岩湧山の花岩湧山

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曇天と雫と ささゆり

 雨に濡れたささゆり。

ササユリ

 厚い雲で光は弱く、花もなにか沈んでいるように見えます。

笹百合

 ほのかな赤紫の花被片に並ぶ水滴。
 雨だからこその景色。


 ただ、湿気のためか香りが感じられないのがちょっと残念。

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タグ: ササユリ白い花夏の花ユリ

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青葉の中で目を惹く花。小鬼百合

 ススキの中で濃いオレンジ色のユリが咲いていました。

コオニユリ

 くるりと反った花被片は濃いオレンジ色。
 濃い褐色の斑点がいっぱい。
 葉もよく見るとたくさんついてますが小さいものばかりで目立ちません。


 濃いオレンジ色のユリというと、オニユリ。
 このユリは花もそれほど大きくなく、草丈も高くありません。
 ススキの中になかば埋まっているものばかり。

小鬼百合

 ということで、コオニユリ。
 ムカゴはつけず、発芽から開花まで早くて6年かかると言われます。
 鱗茎からでも増えることはできるようなので、ササユリほどではなくでも増えにくいユリのようです。
 それがあちこちに咲いているということは、多くの人に大切にされているのでしょう。

Lilium leichtlinii

コオニユリ
小鬼百合
Lilium leichtlinii
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タグ: コオニユリユリオレンジ色の花秋の花

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登山道のササユリを掘り出した犯人は?!

 6月。
 山道を歩いていると、道端にササユリが横たわっていました。
 引きちぎられたようです。

さっき切られたようなササユリ

 ササユリはあちこちで盗採されて数を減らしているユリの仲間。
 なんてことを!

 すぐ横の地面には穴が空いています。
 鱗茎(ユリ根)を掘り上げて、運びやすいように茎を切ったのでしょう。
 ひどい!

地面に開いた穴

 でも、よく見てみると茎は引きちぎられたようななんとも言えない雑な感じ。
 穴も小さなスコップで掘ったというより、まるで手で掘ったような荒い感じ。
 でも木の根があったり手で掘れるような場所ではなさそう。
 これはいったい。

引きちぎられたようなササユリの茎

 思い出しました。
 ササユリを掘り出す奴を。

 イノシシ。

 奴はユリ根を食べます。
 鼻は丈夫で、土をガンガン掘れます。
 鼻なのでスコップのようにスパっとは掘れません。
 盗採ではなかった、よかったよかった。

となりのホトトギスらしき植物はそのまま

 よく考えると、ササユリはそれほど萎れていません。
 切られてそれほど時間はたっていないでしょう。
 つまり、ちょっと前。
 ここにイノシシがいた?

 ほんとうに、よかったよかった?

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タグ: ササユリユリイノシシフィールドサイン

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夏の山に咲く大きく優雅なユリ 山百合

 夏山のユリ。
 ヤマユリ。
 咲いていました。

ヤマユリ

 今まで何度も通ったことのある道ですが、ヤマユリを見たのははじめて。
 もしかしたら、この時期に歩いたのははじめてなのかもしれません。
 山野草の花の時期は短く、たった一週間ずれただけで花が見られないこともあります。

 崖の上でも咲いていました。


 山を背にして咲いていました。


 大きな白い花には紅い斑がつき、花被片の中心には黄色い筋。
 近づけばほのかに香ります。
 このような野草がいつまでも咲いてくれればうれしな。

 ユリは多年草。
 来年もこの時期に来てみよう。

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タグ: ヤマユリユリ白い花夏の花金剛山の花金剛山

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登山道のささゆり

 初夏。
 登山道でササユリと出会いました。
 こういうときはうれしくなります。

ササユリ

 土日にはたくさんの人が通る登山道。
 同行人とのおしゃべりに夢中になったり、とにかく道にのみ集中してたりしなければ、つまり普通なら間違いなく目に入るような場所。
 そんなところでササユリが咲いているのです。


 野草をかって持ち去る人がいます。
 そうするとその場所にはなくなってしまいます。
 遠くから種が飛んできて芽生えない限りは、もう野草はありません。


 ササユリは里山などに普通に生える植物でした。
 しかし、盗まれてどんどん数が減っていっています。
 それが登山者がよく通る道の端で出会った。
 なんかほっこりします。

 ササユリは多年草。
 来年も、再来年も、それからずっとここで出会うことができれば。

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タグ: ササユリ夏の花ピンク色の花ユリ

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