【 ヤリノホゴケ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

なかなかおもしろいいきもの地衣類 ヤリノホゴケ

 公園の植え込みの地衣類。
 雨に濡れて色が鮮やか。

 これは、たぶん、ヤリノホゴケ。

ヤリノホゴケ

 地衣類はちょっと変わった生き物。
 見えるところは、実はカビ。
 というよりもキノコというほうがいいかもしれません。

槍の穂木毛

 カビやキノコと同じ菌類が菌糸で形を作っています。
 中にはたくさんの部屋があって、そこにいる藻類が光合成して栄養を作り、それをもらって菌類が生きています。

 見えるところは菌類ですが、藻類と一つになっています。

 ちょっと変わった生き物です。

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タグ: ヤリノホゴケ地衣類錦織公園

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ちょっとかわった杉?の森 マイクロフォレスト5


 里山の道を歩いていると、ちょっとかわった杉林と出会いました。

 いや、杉というにはちょっと変です。

 下生えの平たい草の中からすっくと天を突くように伸び上がった姿は杉ですが、枝葉があるように見えません。

 緑色ですから、幹に沿わして枝を張る新種の杉でしょうか。



ちょっとかわった杉の林
ちょっとかわった杉の林




 というのが真っ赤なウソなのは、言うまでもないでしょう。

 この“杉”の高さは数センチ。
 5センチもありません。

 生き物ですが、植物ではありません。
 もちろん動物でもありません。

 それは、地衣類(ちいるい)。



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 地衣類はカビと藻類(そうるい)がひとつになったもので、藻類が光合成して作った栄養でカビは生きています。

 カビが藻類に住むところを提供して、家賃で生活しているようなもの。

 ですから、共生している藻類がいなくなると地衣類のカビは生きていけません。

 二つの生き物ですが、一つの生き物のようになっているのが地衣類の特徴。



実はちっちゃな地衣類の林
実はちっちゃな地衣類の林




 ちょっとかわっているようですが、人間も腸の中にもいろいろな微生物がいて、その力を借りて生きています。
 そういった微生物がいなくなると、人間は病気になってしまいます。

 ですから、生き物の中ではあたりまえのことなのかもしれません。



 地衣類の説明は閑話休題。

 この枝のような地衣類はヤリノホゴケのようです。

 名前に「コケ」とついていますが、もちろんコケではありません。

 コケは自分で光合成ができる植物です。

 ヤリノホゴケは山地から里山のわりと日当たりがいい倒木や土の上に生えます。

 根本の鱗(うろこ)のようなものは基本葉体(きほんようたい)と呼ばれ、これもヤリノホゴケ。
 ニョキッと生えている方は子柄(しへい)といって、胞子が入った子器(しき)をつけます。



ヤリノホゴケ(槍穂苔)
真核生物 菌界 子嚢菌門(ここまではカビやキノコも含みます)
チャシブゴケ菌綱 チャシブゴケ目 ハナゴケ科 ハナゴケ属

ヤリノホゴケ(槍穂苔)



 よく見ると、変なヤリノホゴケがあります。

 先が枝分かれして、赤くて丸いものが付いているものもあります。

 色もちょっと灰色がかっているようにも見えます。

 根本の鱗のような基本葉体も小さいようです。



変なヤリノホゴケ?
変なヤリノホゴケ?




 こちらはコアカミゴケのようです。

 ヤリノホゴケと同じハナゴケ属ですが、ちがう種類。



コアカミゴケ(小赤実木毛)
真核生物 菌界 子嚢菌門(ここまではカビやキノコも含みます)
チャシブゴケ菌綱 チャシブゴケ目 ハナゴケ科 ハナゴケ属

コアカミゴケ(小赤実木毛)



 緑色に見える地面も近くからじっくり見てみれば、小さな大森林が広がっているかもしれません。



地衣類が生えていたのはこんなところ
地衣類が生えていたのはこんなところ




タグ♦ マイクロフォレスト ヤリノホゴケ 地衣類

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箕面公園の地衣類



箕面公園へ


 まだまだ地衣類(ちいるい)蘚苔類(せんたいるい)の区別もあやふやなところがありますが、とりあえず名前探しをしてみました。

 地衣類はそれこそそこらじゅうにいますが、地衣類強化期間として最初に意識して訪れた大阪北部の箕面公園(みのおこうえん)の地衣類です。
 見たのは紅葉の季節でしたが、地衣類には季節はあまり関係ありませんので、今でも見た目はそれほど変わらないはずです。

地衣類については 記事【「ちいるい」ってなに?】



箕面で見た地衣類を分類してみたら


 木が多く水が豊富なところはコケにに覆われて生長が遅い地衣類はなかなか苦労しているようです。
 そんな中でも岩の上などで見かけた地衣類です。

痂状(かじょう)地衣類ヘリトリゴケ
痂状(かじょう)地衣類ヘリトリゴケ



痂状(かじょう)地衣類レプラゴケ?
痂状(かじょう)地衣類レプラゴケ?



葉状地衣類ウメノキゴケ科?
葉状地衣類ウメノキゴケ科?



樹状地衣類ヤリノホゴケ?
樹状地衣類ヤリノホゴケ?



 としてみましたが、まだまだ自信がありません。

 地衣類の分類が難しい最大の理由は、似たものがいっぱいあるということです。
 もちろん地衣類の中でも区別しにくいものが多いですし、コケの蘚類(せんるい)苔類(たいるい)はもちろん、藻類(そうるい)まで似たものがいっぱいです。


収斂進化?


 蘚苔類、つまりコケは花も咲きませんし種もできませんが、葉緑体が光合成を行うことで基本的な栄養を作り出しているということで、植物と分類されています。

 地衣類の体をつくっているのは菌類(きんるい)です。つまりカビやキノコと同じ生き物です。
 菌類は自分で栄養を作り出すことができないので、周りのものを分解して栄養として取り込んでいます。

 ですからコケと地衣類は生物進化でみるとまったくちがう生き物ですが、こんなに似ているということは、彼らの生活環境にはあのような形が似合うのでしょうか。

 まったくちがう生き物が同じ環境でよく似た姿になっていることを収斂進化(しゅうれんしんか)といいますが、これも収斂進化なのでしょうか。

タグ〔収斂進化〕



植物とコケと地衣類


 ブログやホームページを見ても地衣類を植物として扱っていることが多く、特に名前に「コケ」がつくのでコケと同じと思っている人もいるようです。

 地衣類はそこら中にいますが、コケと同じ扱いにしてもふつうは何も困りません。
 実際古典的な二界説では地衣類も植物になります。
 ですから地衣類を植物としてもコケの仲間としても何も問題は無いでしょう。

 でも、こういう細かいことを区別していくことから生き物を理解していくことにつながっていくのではないかと思います。

大阪府営 箕面公園


地衣類の記事は カテゴリ[地衣類]
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「ちいるい」ってなに?



「地衣類」は「ちいるい」です


 あまり聞かない言葉ですが、「ちいるい」は、漢字では「地衣類」と書きます。
 漢字を見ても地面と服にかんけいがありそうなことしかわかりません。

 結論を先に言うと、服ではありません。いきものです。

 でも動物ではありません。植物でもありません。ではなんでしょう?

 「地衣類」です。

まるでしみや汚れのような痂状(かじょう)地衣類ヘリトリゴケ(多分)[高野山]
まるでしみや汚れのような
痂状(かじょう)地衣類ヘリトリゴケ(多分)[高野山]




カビやキノコ?


 地衣類と呼ばれるいきものの基本は菌類(きんるい)です。
 簡単に言うと、カビやキノコの仲間です。

 カビやキノコというのは、動物のように動きませんので、植物の仲間と考えられていました。
 しかし光合成をしない、つまりは自分で栄養を作り出せない生き物なので、植物とは違ちがう生き物と考えられるようになりました。

コケの苔類みたいな葉状(ようじょう)地衣類のウメノキゴケ(多分)[高野山]
コケの苔類みたいな
葉状(ようじょう)地衣類のウメノキゴケ(多分)[高野山]




菌類の食事 地衣類の食事


 ではどうやって栄養を得ているのでしょう。

 カビやキノコは他の生き物や生き物だったものに取り付いてそれを分解するなどをして栄養をとりこんでいます。
 こういうところは食べ物を消化吸収する動物に似ているかもしれません。

 しかし同じ菌類であっても地衣類は違うのです。

 それは体の中にほかの生き物がいて、その生き物がつくりだした養分をもらっているのです。
 その生き物は藻類(そうるい)
 藻類は光合成によって養分を作り出せます。

 そういう点では動物のサンゴにちょっと似ています。

コケの蘚類みたいな樹状(じゅじょう)地衣類のヤリノホゴケ(多分)[高野山]
コケの蘚類みたいな
樹状(じゅじょう)地衣類のヤリノホゴケ(多分)[高野山]




コケのようでコケでない


 地衣類が住んでいるのは森の中から高い山の岩場に南極まで。
 人間以外の多細胞の生き物の中では、もっとも広い範囲に住んでいると言われています。
 ということで実は珍しくもなんともない生き物。ただ気にとめていないだけです。

 日当たりがちょっとわるい木の幹や、いつも湿っているようなコンクリート上にいるものがよく目につきます。

 地面や岩の上などにべったりと広がっている様子から名前に「コケ」と付いているものが多く、確かに見た目もコケと見分けがつかないものも少なくありません。
 しかしコケは植物、地衣類とは全然違う生き物です。


 実は今までコケと思っていた中にも地衣類はいるのかもしれません。


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