フタのある巻き貝のタニシが山にいます!錦織公園のヤマタニシ
ネタの宝庫おなじみ錦織公園。
町中なのに、意外と自然が残っていたりする、面白い公園です。
梅雨の公園。
カタツムリと出会いました。
でも、普通のカタツムリとちがいます。
殻が丸くてなんか正三角形っぽい。

もしやと思って殻の後ろを見ると。
ありました!
丸いフタが!
カタツムリではありません。
ヤマタニシです。

カタツムリは巻き貝ですが、肺を持った有肺類。
田んぼなどにいるモノアラガイやサカマキガイなどの淡水に住む巻き貝の仲間。
ところが、ヤマタニシは名前のように淡水に住むタニシに近いですが、カタツムリからはちょっと遠い巻き貝。
たとえば、殻の中に入った時にするフタがついています。
サザエのように。
腹足綱 | |||
直腹足亜綱 | |||
新生腹足上目 | 異鰓上目 | ||
原始紐舌目 | 吸腔目 | 有肺目 | 後鰓目 |
ヤマタニシ タニシ |
カワニナ ウミニナ |
カタツムリ モノアラガイ |
ウミウシ クリオネ |
海の巻き貝はエラで呼吸しますが、タニシはエラと同時に肺を持っているので、カタツムリと同じように平行進化したようです。
もちろん、肺に変化しやすい構造を巻き貝が共通して持っていたのでしょう。
たしかに海とちがい常に干上がる可能性がある淡水では、空気を呼吸できる方が生き残る確率は格段に上がるでしょう。
だから陸上に進出できたにちがいありません。

ヤマタニシは名前のようにどちらかと言えば、山にいる巻き貝。
そしてカタツムリ同様に道路や野原をわたって遠くにいくことは苦手でしょう。
ということは、この公園のある場所に大昔から住み続けている生き物。
つまり、絶滅してしまうと、もう二度とこの公園には戻ってこない生き物ということです。
メスが飛ぶことができないクロマドボタル同様、たいせつにしなければなりません。
そういえば、ヤマタニシと出会ったところは、クロマドボタルがいるところでした。
■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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