特別展「たまごとたね -いのちのはじまりと不思議-」は鳥の卵がものすご~くいっぱい!〈大阪市立自然史博物館〉
新しい生命のはじまりとなるタマゴとタネをくらべてみようという企画です。
もちろん、展示はタマゴとタネが中心。
そのなかで目をひくのが、鳥のタマゴ。
剥製や巣の標本と一緒に並べられています。
形はほとんどがタマゴ型ですが、大きさや模様には色々なバリエーションがあります。
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【知っているのに知らないタマゴとタネがいっぱい!】

会場までまだまだあるぞ!
タマゴを見比べてみると、白などの模様のないタマゴと、模様があるタマゴに分けられます。
タマゴの特徴は、動かないことと栄養豊富なこと。
つまり、お腹がすいている生き物に狙われる、ということ。
それで、まわりのものに紛れるように模様がついている、つまり保護色や擬態というわけです。
石や土の上、枝の上など上から見えるタマゴは、模様がついているのです。
会場では巣が作られる場所も再現されています。

河原などの礫地に巣をつくるイカルチドリのタマゴは模様付き

砂浜などに巣をつくるコアジサシのタマゴは模様付き

河原などの砂地に巣をつくるシロチドリのタマゴは河原迷彩
ということは、模様のないタマゴは見えない所、たとえば洞窟とか穴の中に巣がある鳥のタマゴということになります。
木の上に巣をつくるハトのタマゴも白いのですが、一日中親鳥が温めているのでタマゴが見えないからだとか。

山の森のなかに巣をつくるヤマドリのタマゴは白

常に親が卵を温めてるキジバトのタマゴは白

土手に穴を掘って巣をつくるカワセミもヤマセミもタマゴは白
タマゴの特徴は、展示によると、自由に動き回れる動物が自由に動き回れない時。
もちろん、動物の多様性は植物以上で、一部の海洋生物などは、タマゴの状態で世界周遊をしたりしますが、身近な動物のタマゴは、普通動きません。
つまり、動物が最も弱い状態がタマゴ、とも言えます。
それをいかに守るか。
鳥たちの戦術の一端がタマゴと巣から見えてきます。

タグ: たまごとたね 大阪市立自然史博物館 タマゴ イカルチドリ コアジサシ シロチドリ ヤマドリ カワセミ ヤマセミ 46th-tamagototane

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