【 ヤマガラ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

二上山のソウシチョウとメジロ


 大阪と奈良の府県境に金剛山地の山の一つ。

 二上山(にじょうざん)

 雄岳(おだけ)雌岳(めだけ)
 双子のようによく似た形、よく似た大きさの山が並んでいます。



錦織公園から見た二上山
錦織公園から見た二上山
左が雄岳 右が雌岳




 その低い方の山、雌岳の頂上直下の休憩所の東屋で、何やら小鳥がいっぱいたむろしていました。

 スズメくらいの大きさで、わりと派手な色使いの鳥。
 外来種のソウシチョウ(相思鳥)です。

 ドラム缶の上に溜まった水で水浴びをしています。
 かわりばんこに飛んできていますが、10羽近くいるでしょうか。



ドラム缶の上でたむろするソウシチョウ
ドラム缶の上でたむろするソウシチョウ




 ちょっと離れたベンチの上には半分に切ったみかんが置かれていました。

 そこにも鳥がいます。

 ソウシチョウのように見えますが、よく見るとちょっと小さく全身黄緑色。

 メジロ(目白)です。



 見ているとそこにソウシチョウがやってきました。

 自分より体の大きいソウシチョウの圧力を感じたのか、小さなメジロは飛んでいってしまいました。

 目の前で在来種のメジロの食べ物が外来種のソウシチョウに取られてしまったのです。



みかんを食べるメジロを伺う?ソウシチョウ
みかんを食べるメジロを伺う?ソウシチョウ




 野生化して日本に定着した外来種の動植物が引き起こす問題の一つが、在来種の食べ物や住処などを奪ってしまうことです。

 その結果、日本に昔からいた動植物が減少し、かわりに外国からやってきた動植物が日本で増えてしまうことになってしまいます。



 環境にはそれぞれの生き物が生きていくための「場所」(ニッチ)があります。

 普通、一つの「場所」には1種類の生き物しか生きることができません。
 同じ「場所」を必要とする生き物が2種類いた場合、どちらか一つが絶滅するか、他の「場所」へ移動しなければなりません。




みかん食べてるメジロ(右)とみかんなんて気にならないヤマガラ(左)
ヤマガラはメジロと食べ物が重ならないのかお互い知らん顔




 この時の取られた餌は自然にあるものではなく、誰かが置いたもの。
 自然にあるメジロの食べ物がソウシチョウに取られているかどうかは、わかりません。

 しかし、長い時間をかけていろんな生き物たちが住み分けて安定していたところにソウシチョウが割り込んできたわけです。

 偶然残っていた隙間にソウシチョウが入ったのでなければ、元から日本にいた生き物の「場所」が取られたことはまちがいないでしょう。

 だからでしょうか、ソウシチョウは外来生物法によって、生態系や人の生命・身体、農林水産業への被害を及ぼすおそれがある「特定外来生物」に指定されています。



 支えることができる生き物の量には限りがあるのが地球。

 そして1種類しか生きられない生き物の「場所」。

 思ったほど生き物にとってはやさしくないかもしれません。

 まるで冷たい方程式のように。



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タグ: ソウシチョウメジロヤマガラ二上山特定外来生物

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雪でも元気な金剛山の冬の鳥たち(もう立春はすぎてるけど)

路面が完全に雪に覆われた念仏坂
路面が完全に雪に覆われた念仏坂

 雪の金剛山。

 季節はずれの大雪で真っ白になっています。

 氷点下でないとはいえ、雪が溶けないくらいの気温。

 昆虫など節足動物をはじめとする、まわりの温度に体温が左右される変温動物(外温動物)は姿を消してしまいました。

 でもそんな雪の金剛山にも、動物は元気に動き回っています。

 鳥たちです。


スズメくらいの大きさの鳥(約15センチ前後)


カヤクグリ(茅潜)
イワヒバリ科カヤクグリ属
スズメくらいの大きさ(約14cm)
漂鳥
撮影場所:山頂広場
眼が特徴的なカヤクグリ
眼が特徴的なカヤクグリ
比叡山でも見かけた鳥です。
色は地味ですが、なんともいえない鋭い眼光のカッコいい鳥です。
野鳥の餌場周辺にいましたが、もちろんドバトのように近寄ってくることはありません。


ヤマガラ(山雀)
シジュウカラ科シジュウカラ属
スズメくらいの大きさ(約14cm)
留鳥
撮影場所:山頂広場
エサ台のヤマガラ
エサ台のヤマガラ
山頂広場の餌場の主人公でしょう。きっと。
餌場のピーナッツを食べに2羽が交互に飛んできていました。
ここだけでなく、帰りの伏見峠からの念仏坂にもいましたので、山中あちこち飛び回っているのでしょう。


シジュウカラ(四十雀)
シジュウカラ科シジュウカラ属
スズメくらいの大きさ(約14cm)
留鳥
撮影場所:念仏坂
ピントが合っていないけど背中がちょっと緑色なのがシジュウカラ
ピントが合っていないけど背中がちょっと緑色なのがシジュウカラ
住宅街から金剛山まで。
本当に住むところを選ばない鳥たちです。


コゲラ(小啄木鳥)
キツツキ目キツツキ科
スズメくらいの大きさ(約15cm)
留鳥
撮影場所:念仏坂
普通の鳥っぽく木にとまるキツツキのコゲラ
普通の鳥っぽく木にとまるキツツキのコゲラ
シジュウカラと一緒にいましたので、混群かもしれません。
これも住宅街と同じです。
もしかして、シジュウカラと一緒に行動していたらいつの間にか住宅街や山に来ていたりして?




ハトくらいの大きさの鳥(約33cm前後)


キジバト(雉鳩)
ハト科キジバト属
ハトくらいの大きさ(約33cm)
留鳥
撮影場所:山頂広場
なんかドバトと変わらないキジバト
なんかドバトと変わらないキジバト
山頂広場とその周辺、とにかく人が集まるところでしか見かけません。
エサがもらえるので人間に近寄ってくるのはドバトと同じです。


カケス(懸巣)
カラス科カケス属
ハトくらいの大きさ(約33cm)
漂鳥
撮影場所:山上ブナ林
こちらの様子をうかがっている?カケス
こちらの様子をうかがっている?カケス
金剛山で出会うのは2度目です。
すぐ逃げてしまいますので、写真を撮るのは短期決戦です。




謎の鳥


謎の鳥(ビンズイ?アトリ科?)
スズメより大きい?
撮影場所:山上杉林
謎の鳥の横
謎の鳥の横
謎の鳥のお腹
謎の鳥のお腹
離れた杉の木にとまっていた謎の鳥。
遠目ですが、感じとしてはスズメよりもちょっと大きいか大きくてもヒヨドリよりは小さいくらいの大きさ。
頭の方は写っていないものの、たたんだ羽の先の方にある白い帯とお腹の黒い縞模様で名前もある程度は絞れると思います。
この特徴からアトリ科の鳥ではないかと思いますが、決定に欠けました。




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タグ: 金剛山雪の金剛山初春の金剛山金剛山の鳥カヤクグリヤマガラコゲラキジバトカケス初春の鳥

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山のスズメでヤマガラ


都心の原生林


 明治神宮の広大な敷地には明治神宮御苑という半ば原生林のようで半ばよく整備された公園があります。

 新宿のちょっと南、東京の真ん中にもかかわらず、多くの野鳥が住んでいます。

 大きな池のほとりにはヤマガラが住み着いているようです。

明治神宮御苑のヤマガラ
明治神宮御苑のヤマガラ


 ヤマガラは漢字で書くと「山雀」。
 「ガラ」の濁りが取れた「カラ」は昔はスズメのことで、シジュウカラの「カラ」と同じ意味になるそうです。


小さな鳥


 実は「カラ」という言葉はスズメに定着する前は小さな鳥一般をさす言葉だったようで、最も身近な小鳥のスズメにその呼び名が定着したのでしょう。

 「雀」という字を分解すると「小」と「(すい)」。
 「(すい)」は尾の短い鳥のことですから、「雀」は尾の短い小鳥のことになります。

 『説文解字(せつもんかいじ)』の漢字分類法の六書(りくしょ)では、意味を合わせてつくった会意文字(かいいもじ)になるでしょうか。


山の尾の短い小鳥


 「ヤマガラ」は「山雀(やまのことり)」。
 山に住む小鳥の代名詞なのでしょう。

 たしかに人をあまり恐れず、見た目もくっきりとした模様。
 その堂々とした雰囲気はスズメくらいの大きさですが、ヒヨくらいあるように感じます。

 でも、このヤマガラが住むのは、大都会の中心、明治神宮の森です。

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タグ: ヤマガラ明治神宮御苑説文解字六書会意文字

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