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百舌鳥太郎はやってくるのか?


雑草がいっぱい

 毎年冬から初夏にかけて子育てのために畑にやってくるモズの百舌鳥太郎(もずたろう)
 3年前から毎年やって来ています。

 ところが今まで何度か書いてきましたが、事情により畑がなくなってしまい、今は空き地になっています。

 さて、今年は百舌鳥太郎はやってくるでしょうか。

畑だったところを覆っている雑草のホトケノザ?(春の七草とは違います)
畑だったところを覆っている雑草のホトケノザ?
(春の七草とは違います)




やってくるの?

 百舌鳥太郎がやてくるのはだいたい1月ころ。
去年は早くて12月
つまり一昨年の年末でした。

 ということで去年の年末から、ときおり様子を見に行っていますが百舌鳥太郎どころかいまだ一羽のモズも見かけていませんし、目撃情報もありません。

 はたして今年は百舌鳥太郎はやってくるのでしょうか。


百舌鳥太郎

 そして。

 先日、ありました。
 情報です。目撃情報です。

 畑の近くのお宅、去年の初夏に百舌鳥太郎が二度目の子育てをしたお宅に、先日2羽のモズがやってきました。
 そのうちの1羽のオスが、近づいてきたのでその方があわてて掘り出した虫を地面に置くと、食べたそうです。

 人間に近づいてくる野生のモズは百舌鳥太郎に違いありません。


今年は……

 今年も百舌鳥太郎がやってきてくれたのはうれしいのですが、またえさをやることができるのでしょうか。

 できればいいなぁ。

百舌鳥太郎2009
百舌鳥太郎2009



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タグ: 百舌鳥太郎モズホトケノザ

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ちょうだい! ちょうだいっ!!


ちょうだいサイン


 鳥のヒナは親から(えさ)をもらうとき、口を大きく開け、羽をバタバタさせて、ピーピーと鳴きます。
 もちろんすべての鳥のヒナがそうするわけではないでしょうが、テレビを見ていても親から(えさ)をもらうヒナはみんなそうしているようです。

 このヒナの「ちょうだいサイン」を見ると親は無性(むしょう)(えさ)をあげたくなるようです。
 ということは、ちょうだいサインが下手(へた)な鳥は、兄弟に(えさ)を取られて生きていけないかもしれません。

 「ちょうだいサイン」は自分で(えさ)をとれないヒナにとっては必要な能力(のうりょく)のようです。

百舌鳥太郎の子(♂)2008のちょうだいサイン
百舌鳥太郎の子(♂)2008
のちょうだいサイン
百舌鳥太郎の子(♀?)2007のちょうだいサイン
百舌鳥太郎の子(♀?)2007
のちょうだいサイン


モズのヒナも


 もちろんモズのヒナもちょうだいサインを出します。
 巣の中のヒナの様子はまだ見たことはありませんが、巣立ち前のヒナがそうしているところは何度も見ています。

 モズはこのブログでも書いているように(えさ)を運んでヒナを育てます。
 それも2羽から3羽育てます。

 兄弟の中で(えさ)をもらっていかないといけないわけですから、モズのヒナにとっても「ちょうだいサイン」は重要な技でしょう。


百舌鳥太郎が……


 かなり()れてきた百舌鳥太郎(もずたろう)は、こちらの姿を見るといつの間に近くにやってきます。時には一歩進んで手を伸ばせば(とど)くようなところにいることもあります。

 ある日、というか最近、百舌鳥太郎(もずたろう)の様子がおかしいのです。

 百舌鳥太郎(もずたろう)はこちらに向かって体を丸くし、羽をばたつかせて口を大きく開けます。
 そして、ピーピーピー!

 ちょうだいサインです。

百舌鳥太郎2009のちょうだいサイン
百舌鳥太郎2009のちょうだいサイン



一体何が?


 もちろん百舌鳥太郎(もずたろう)は何度も子育てをしているいい大人です。
 しかも相手は()みの親どころか育ての親でもなんでもない、そもそもモズどころか鳥ですらない人間です。

 親になったモズは(えさ)は自分で取ります。縄張を持つモズはちょうだいサインをしても近寄ってくれる鳥もいないでしょう。

 でも親鳥のちょうだいサインです。

 ヒナのときのことをおぼえているのでしょうか。


「思い出した」理由


 しかも、百舌鳥太郎(もずたろう)の奥さん? 彼女? もちょうだいサインをするようになりました。
 ただ、彼女はまだまだ近寄れないので、電線の上で誰もいないほうを向いてやっているだけですが。

 百舌鳥太郎(もずたろう)がちょうだいサインを「思い出した」理由も気になりますが、彼女まで思い出した理由も気になります。


ファーブルはかく語りき


 モズは人間のように発想(はっそう)とか推理(すいり)想像(そうぞう)ということはできないでしょうから、何かのきっかけで封印(ふういん)されていたヒナの時の本能(ほんのう)がよみがえってきたのでしょうか。

 ファーブルは虫の「本能(ほんのう)」について、人間が見るととても巧妙に思える行動もきっちりと順番が決まっていて、それを外れてしまうともうやり直すことはできない、といっていましたが、鳥はそうではないようです。

 もちろん脳といえるほどの器官(きかん)が無い昆虫と、立派な脳を持っている鳥と単純に比べることはできませんが。


動物行動学


 このヒナへの逆戻りとも見えるモズの行動は、動物行動学者(どうぶつこうどうがくしゃ)ではないのでよくわかりません。

 でも、事実は事実。

 こうした百舌鳥太郎(もずたろう)の行動は、謎も多いですが楽しみも多くなってきました。


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タグ: 百舌鳥太郎モズ動物行動ファーブルひな

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とってもヘルシーな草食モズ?



冬の貴重な食べ物


 住宅街(じゅうたくがい)街路樹(がいろじゅ)にはナンキンハゼがよく使われています。
 落葉樹(らくようじゅ)ですので今は葉をずべて落とし、(みき)と枝だけになっています。

 その木には多くの鳥が(むら)がります。
 それは、木の実を食べているのです。
 雪が()もらないといっても、冬には食べ物が()ります。その間の鳥たちの貴重(きちょう)な食べ物なのです。


モズのひとやすみ?


 ふと見上げたナンキンハゼの木に、鳥が1()とまっています。
 大きさはスズメくらい。でも、スズメにしては尾羽(おばね)が長すぎるような。

 よく見ると、モズです。
 場所からすると百舌鳥太郎(もずたろう)ではないでしょう。彼の縄張(なわばり)から離れています。それに体も少し小さいようです。

 モズは虫やカエルのような小さな動物を食べる肉食(にくしょく)の鳥です。
 ですから、ナンキンハゼの枝で一休みしているのでしょう。

ナンキンハゼの枝の上のモズ
ナンキンハゼの枝の上のモズ




ナンキンハゼとモズ


 と思っていたら、実をつついているではないですか。
 小柄(こがら)なモズにとってちょうどいい場所に実が無いようで、バタバタはばたいて実をつついています。
 まちがいありません。
 肉食(にくしょく)のモズが、ナンキンハゼの実を食べているのです。

ナンキンハゼの実をくわえているモズ
ナンキンハゼの実をくわえているモズ



 たしかに本などには、冬に虫が()ると木の実を食べる、とありますので不思議(ふしぎ)ではありません。
 しかし実際(じっさい)に目にするのは、本を読むのとはまったくちがいます。

 そのモズはじばらくばたばたと実を食べた後、どこかへ飛んでいきました。
 お(なか)がいっぱいになったのか、食べにくくバタバタはばたくのがいやになったのか、それとも(かた)い身に辟易(へきえき)したのかわかりません。

 ともあれ、実に対して種がやたらと大きいナンキンハゼの実をモズが食べるとは思ってもいませんでした。

実を食べるためにはばたくモズ
実を食べるためにはばたくモズ




実験、実験!


 ここでひとつ思いついたことがあります。
 ファーブル先生のようにはいきませんが、簡単(かんたん)実験(じっけん)です。

 百舌鳥太郎(もずたろう)植物性(しょくぶつせい)の食べ物を見せてみましょう。

 用意したのは、リンゴ、パン、そしてナンキンハゼの実。
 もちろん、リンゴもパンも小さくしてモズが食べやすい大きさにしています。
 さあ、畑に行きましょう。

ナンキンハゼの実
ナンキンハゼの実




百舌鳥太郎登場


 畑に着くと、もちろん百舌鳥太郎(もずたろう)(あらわ)れました。
 何か食べ物をくれると思ってすぐそこまで来て、こっちを見ています。

 実験開始(じっけんかいし)
 彼に見えるように台の上にリンゴ、食パン、ナンキンハゼの実を置きました。

 百舌鳥太郎(もずたろう)はじっと見ています。
 そして。

 関係(かんけい)ないほうを向きました。
 まったく食べる気はありません。
 これがコガネムシの幼虫(ようちゅう)だったらあっと言う間に飛んでくるのに。

 もう百舌鳥太郎(もずたろう)はリンゴやパンを見ていません。
 こちらを見ています。

 ……


口が肥えたモズ


 わかりました。
 用意していたコガネムシをリンゴやパンと同じところに置きました。

 すると、すぐに飛んできて、何かをくわえて飛んでいきました。
 もちろんコガネムシの幼虫(ようちゅう)です。リンゴもパンも実も残っています。

 彼は虫の少ない冬に、普通(ふつう)なら食べることができない地面(じめん)の下のコガネムシの幼虫(ようちゅう)を食べさせてもらえるモズです。
 やっぱり、口が()えた百舌鳥太郎(もずたろう)には、こういう実験(じっけん)不向(ふむ)きでした。

口が肥えた百舌鳥太郎
口が肥えた百舌鳥太郎




結論


 冬になって虫が()ると、モズはナンキンハゼのように食べるところが少なくて(かた)い実も食べるようになるが、口が()えているモズは見向(みむ)きもしない。

 まあ、最初からこうなることはわかってましたが。



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タグ: モズナンキンハゼレストラン南京黄櫨白い実

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モズってどんな鳥?


一番はモズ


 このブログでは一番取り上げいる鳥、それはモズ。
 登場回数(とうじょうかいすう)はヒヨだと思いますが、記事のテーマになっているのはやっぱりモズが一番です。

 しかし、モズというのはどういう鳥でしょうか?

 よく考えたら、そのあたりはまだ書いていないような……





シルエットのモズ(百舌鳥太郎)
シルエットのモズ(百舌鳥太郎)



モズの住むところ


 モズは沖縄(おきなわ)(のぞ)く日本以外にもロシアのサハリンを含む東南部、中国(ちゅうごく)の北部から東部、もちろん朝鮮半島(ちょうせんはんとう)にも住む鳥です。
 日本の本州(ほんしゅう)では(わた)りをしないで一年中いることが多いようですが、北の方に住んでいるのは南へ移動して越冬(えっとう)します。

 ちなみに百舌鳥太郎(もずたろう)は畑が越冬地(えっとうち)のようです。
 夏はどこに行っているのかわかりません。近所のモズの中にいると思うのですが。

 このようにモズは山よりも平野を好み、河原(かわら)や畑、樹木が多ければ住宅街(じゅうたくがい)なんかにもいるので、意外と身近な鳥です。


境界は概略です。
範囲内であってもモズの生息に適さない地域はあります。
厳密性はありませんので、あくまで参考程度にご覧ください。



モズの大きさ


 モズの大きさはどのくらいでしょう。

 事典(じてん)(たぐい)には尾も含めて20cmと書いていますが、これではよくわかりません。
 それで身近なスズメにたとえると、体はほとんど同じ大きさです。
 心なしか、スズメよりも大きいというか、ちょっとスズメがメタボになったような感じです。

 スズメがちょっとふくらんで、尾羽(おばね)がちょっと長いとそれはモズかもしれません。

 しかし、気にしていないと多分スズメと思うかもしれません。
 それだけよく()ています。
 このモズもスズメと勝手(かって)に思い込んでいる「仮想(かそう)スズメ」の一つでしょう。


スズメ? モズ?


 体の色は茶色がベースになっていますので、遠目(とおめ)にはスズメに見えても不思議はありません。
 しかし近づいたらスズメとは違うことがわかります。

 (はね)から背中にかけて青みがかったグレーで、(はね)(はし)が黒くて白い点。
 スズメバチの巣のような模様のスズメとはちがいます。

 そして(くちばし)から目を通って後頭部(こうとうぶ)まで続く黒い(すじ)がモズの特徴(とくちょう)です。ただしモズのメスは(すじ)(うす)くなります。
 スズメは目の(まわ)りと(のど)が黒くなります。

 この体の色をおぼえれば、モズとスズメの区別(くべつ)はつきやすくなると思います。

モズ(百舌鳥太郎)
モズ(百舌鳥太郎)

スズメ
スズメ



たった1羽でぴこぴこ尾羽


 モズはスズメ目で、スズメの遠い親戚(しんせき)のような鳥ですが、雑食性(ざっしょくせい)で畑にまいた種を食べるスズメに対して、虫や小さな動物を食べるのがモズ。

 そのため、何羽(なんわ)()れるスズメに対して、(つね)に1()縄張(なわばり)を持っているのがモズです。

 スズメかな? と思ったとき、1()しかいなかったら、モズの可能性(かのうせい)がとても高い、かもしれません。

 あとモズの特徴(とくちょう)は、(えだ)などに止まっているとき、ぴこぴこと尾羽(おばね)を上下させることです。いつでもするわけではありませんが、モズの特徴的(とくちょうてき)な行動です。

ヒゲも見えるほど近づいたモズ(百舌鳥太郎)
ヒゲも見えるほど近づいたモズ(百舌鳥太郎)



まとめ


 ということで、モズのまとめ。

  • 田畑や緑の多い住宅街(じゅうたくがい)にいる
  • スズメくらいの大きさの鳥
  • たった1()で行動
  • 何かにとまっているときに尾羽(おばね)をぴこぴこ上下させる

 これらが当てはまれば、それはモズ。に、ちがいありません。きっと。たぶん。


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タグ: モズ百舌鳥太郎スズメ仮想スズメヒゲの鳥

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モズのヒゲ


モズの縄張り

 近所(きんじょ)家庭菜園(かていさいえん)野鳥(やちょう)のモズの縄張り(なわばり)になっています。
 一年中いるわけではありませんが、春の子育てシーズンには、何羽か見かけます。

家庭菜園のモズ(♂)
家庭菜園のモズ(♂)


 畑を耕す(たがやす)とコガネムシの幼虫(ようちゅう)がよく出てきます。
 作物(さくもつ)の根っこを食べる害虫(がいちゅう)ということで、そこらへんにぽいっと投げられてしまいます。
 モズは飛んできて、それをくわえてすぐ飛んで行きます。


モズの大食堂

 畑の土をひっくり返すとミミズが出てきます。
 ミミズはほっておかれます。
 元気なミミズはすぐに土にもぐって行きますが、なかにはすぐに逃げないのもいて、モズはそれもくわえていきます。
 家庭菜園(かていさいえん)はモズにとってありがた~い大食堂(だいしょくどう)なのでしょう。


モズ急接近!

 というわけで、モズは近くによってくることがあります。
 もちろん手の(とど)かないところですが。
 そこからミミズを見つけては、畑に飛び降りてきてくわえて飛んでいきます。

 そうして近くによってたときにデジカメのズームでパチリ。
 家に帰ってパソコンで見てみると……

モズの髭
モズの髭



モズのヒゲ?!

 意外(いがい)にも汚れてる(くちばし)……ではなく、(ひげ)です!
 (くちばし)の左右に、まるで猫のような(ひげ)が!!
 鳥にも(ひげ)があるとは知りませんでした。

 しかし、この(ひげ)は何の役に立つのでしょうか?
 猫の(ひげ)(せま)いところをくぐれるかどうかを知るためのセンサーだとか。
 でもモズは(せま)いとこをくぐらないだろうし。
 (なぞ)です。


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