ちょっと遅目の桜を見に行った世界遺産の高野山。
その時出会った花たち。
その高野山上の弁天岳と奥の院参道の花編です。
※「花」の色で分けましたが、「花」は学術的な生殖器官としての「花」ではなく、様々な色や形に変化した苞や萼も含む「見た目の花」を指します。
※色についてはIWO(いきもの は おもしろい!)が独自に分類したものですので、分類には個人差があります。
▲弁天岳
高野山の霊場を囲む
八葉の峰の一つ。
標高986m。
女人堂にょにんどうと大門の間をつなぐトレッキングコースでもあります。
トータル40分ほどの短い道ですが、女人堂からは杉の根が絡みあった歩きにくい道、大門からは急坂で歩きにくい道ですので、歩きやすい靴や格好が必要です。
白い花
チゴユリ(稚児百合)
ユリ科 チゴユリ属
多年草
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,
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花はユリ科ぽいですが、丈も低く小さな花ですので、うっかりすると見落とすかもしれません。
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ニョイスミレ(如意菫)
スミレ科
多年草
別名ツボスミレ
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,
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他のスミレが終わってから咲き始める遅咲きのスミレです。
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ニガイチゴ(苦苺)
バラ科 キイチゴ属
落葉低木
日本での分布:本州,四国,九州,
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木のイチゴです。
実には苦い部分がありそれが名前の由来です。
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紫色の花
タチツボスミレ(立坪菫)
スミレ科 スミレ属
多年草
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄,
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丸い葉と立ち上がる茎が特徴の日本でよく見られるスミレの一つ。
スミレは変種が多く見た目で区別しにくいところがありますので、まちがっているかもしれません。
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▲奥の院参道
高野山を開いた
空海くうかい入定にゅうじょうの地、奥の院に通じる参道。
歴史の教科書に出てくる人から企業や個人までいろいろな墓碑が並んでいます。
ほとんどの場所が杉の巨木に覆われ、日陰と湿気を好む植物が多いところです。
白い花
ショウジョウバカマ(猩々袴)
ユリ科 ショウジョウバカマ属
多年草
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,
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人里から高山まで幅広く分布しています。
奥の院参道ではあちこちで咲く花ですが、ほとんどのショウジョウバカマが花は終わっていました。
そんななかでかろうじて間に合ったものです。
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オトメスミレ(乙女菫)
スミレ科 スミレ属
多年草
分布:北海道~沖縄,
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花の色はほとんど白。距だけが心なしか薄い紫色。色以外の見た目はタチツボスミレ。
ということで、オトメスミレとしました。
タチツボスミレの白花品種のようですので、タチツボスミレに似ていることもうなづけます。
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紫色の花
ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)
ゴマノハグサ科 サギゴケ属
多年草
日本での分布:本州,四国,九州,
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花はトキワハゼによく似ています。
茎が立ち上がるトキワハゼに対して、ムラサキサギゴケは地面をはうような感じです。
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タチツボスミレ(立坪菫)
スミレ科 スミレ属
多年草
分布:北海道~沖縄,
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丸い葉と立ち上がる茎が特徴の日本でよく見られるスミレの一つ。
スミレは変種が多く見た目で区別しにくいところがありますので、最近はある程度形が似ていればとりあえず「タチツボスミレ」にしています。
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その他
オオハナワラビ(大花蕨)
マツバラン綱 ハナヤスリ目 ハナヤスリ科 ハナワラビ属
冬緑性シダ植物
日本での分布:本州,四国,九州,
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花を咲かさないシダの仲間です。
ただしフユノハナワラビは秋から冬にかけて葉が茂り、夏には枯れる冬緑性なので、ちがう種類かもしれません。
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「山」といっても宗教都市でなおかつ1000年以上の歴史のある高野山。
今回は4箇所に分けて花をまとめてみましたが、それぞれ個性が違いました。
それにしても不動坂は本当に花が多い場所でした。
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