秋の金剛山の千早本道に登ったら山のエビフライがたくさんころがっていた!
秋の金剛山。
ひさしぶりにもっとも人が多い千早本道を登りました。
この登山道は健康登山や小学校の耐寒登山に使われる道なので、広く良く手入れされ、比較的安全な道です。
3合目あたりをすぎた頃、道端に落ちていました。
エビフライが。
まさか山を登りながらお弁当を食べようとしておかずを落とした?

道端にいっぱい落ちていたエビフライ
いいえ、ちがいます。
山のエビフライ。
リスが松ぼっくりの実を食べた跡です。

近くで見るとちょっとかわった“エビフライ”
大阪と奈良にいるリスは2種類。
ひとつはニホンリス。在来種。
そしてクリハラリス。外来種。
クリハラリスは大阪城公園でしか確認されていないということなので、これはニホンリスのものでしょう。

ニホンリス(兵庫県立人と自然の博物館)
1箇所にまとめるように捨ててあるのが気になります。
登りながらひろい集めていた人が、ここにまとめて捨てたのでしょうか。
ありえないような気もしますが、ここはものすごく登山者が多い道。そういう人がいないとは、ちょっと言い切れません。
謎は残りますが、山のエビフライはリスが作ったものなのは間違いないでしょう。
ところが
「ムササビでは?」というご指摘をいただきました。ムササビは手と足の間にある膜で空中を滑空するネズミの仲間(ネズミ目)です。
同じように「空飛ぶネズミ」モモンガよりもずっと大きく、日本在来種のネズミ目では最大。
空を滑空する様子は、結構迫力があります。

ムササビ(きしわだ自然資料館)
というわけでさっそく再確認。
リスよりもずっと空が大きいせいか、松笠の食痕はリスよりも荒っぽくなります。
金剛山のエビフライはちょっと毛羽立った感じで、種鱗(松笠の鱗のような部分)の繊維が残っているのが荒々しく感じます。
ということで、ニホンリス改め、モモンガが食べた跡にちがいありません?
タグ♦ ニホンリス クリハラリス フィールドサイン 千早本道
■参考外部リンク■
金剛山登山道情報(金剛山のホームページ)
きしわだ自然資料館 - 大阪府岸和田市公式ウェブサイト:祭都きしわだ
兵庫県立 人と自然の博物館(ひとはく)
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2014年10月4日 追記
タグ: ムササビ ニホンリス リス 金剛山の脊椎動物 金剛山 山のエビフライ フィールドサイン 千早本道

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