ツグミの影
いつの間にか
住宅街の真まっ只中ただなかに住み着いていたツグミです。
一日中いちにちじゅうというわけではありませんが、よくヤマザクラの木にいます。
意外いがいにも逃げないのでどんどん近づいていけます。
しかし、あまりにも近づきすぎてしまったのでツグミはとなりの木の高いところへ飛んで行ってしまいました。
ツグミがいなくなった枝には何も……何も……ん?
なんだかツグミのような
影かげが枝の上に残っています。
黒くてごつごつしたものが、ちょうどツグミを少し小さくしたくらいの大きさで枝の上に
載のっているのです。

ツグミと黒いごつごつした影
もしや、これは……
もっと近づきました。
ツグミの◯◯◯のかたまり
そうです。
それはツグミの
糞ふんの
塊かたまりです。
糞ふんといっても、小さな
木きの
実みを
丸飲まるのみするようで、種の
塊かたまりと言ったほうがいいかもしれません。

ツグミの糞(木の種)の塊
どうやらこの場所はツグミのお気に入りの場所のようです。
いつもこの枝に止まって、そして
糞ふんをするのです。
木の枝の上にたまってしまうほど。
ツグミと同じように
木きの
実みを食べる鳥にヒヨ(ヒヨドリ)やムクドリがいます。
ヒヨやムクドリが
群むれをなして止まった木や電線の下には、いっぱい種が
転ころがっていますが、このような
塊かたまりとなって木の枝や電線についているのは見たことがありません。
どうやらツグミにはお気に入りの場所があり、ヒヨやムクドリにはこれほどまでのお気に入りの場所は無いのでしょう。
ツグミの◯◯◯の絨毯
ツグミの
糞ふんが枝の上ばかりについているはずがありません。
足元あしもとを見てみましょう。
やっぱり……
そこにも
糞ふんがが無数に
転ころがっていました。
芝生しばふがそのあたりだけツグミの
糞ふん、つまり木の種の
絨毯じゅうたんになっているのです。
目の前にはツグミが食べた
木きの
実みの
証拠しょうこが
転ころがっていますが、
知識ちしきが無いので何の
木きの
実みなのかがまったくわからないのが
残念ざんねんです。

ツグミの糞(木の種)の絨毯
種をまく鳥
マンガ『とりぱん』にも、ヒヨなどがよそで食べた
木きの
実みの種を
糞ふんとして落としていくので、
庭にわにいつの
間まにか
見知みしらぬ木が生えているという話があります。
このツグミの
威力いりょくはそんなものではないようです。
春にはヤマザクラの木の下は、モヤシ畑か、イチゴパックのカワイレダイコンのようになってしまうのでしょうか。
それとも、ヤマザクラの枝にヤドリギが?
それはわかりませんが、
仮かりに芽がでたとしても
住宅街じゅうたくがいですので
雑草ざっそうと
一緒いっしょに
無残むざんに
刈かられてしまうでしょう。ヤドリギで無ければ。
ツグミの
努力どりょくも
無駄むだになってしましまうでしょう。
そんなつもりがあったのかどうかは、ツグミに話を聞いてみないとわかりませんが。
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