ユキモチソウだけじゃない恩を仇で返す植物はそこにもいる
先日のNHK「ダーウィンが来た!」の「ようこそ!牧野富太郎の植物らんまんワールド」回でユキモチソウの生態が紹介されていました。
葉に囲まれた雄花に虫を誘い込み、花粉まみれにし、下の隙間から一旦逃してから、雌花でも同じように誘いこみ、花粉をメシベにつけてもらったら、そのまま閉じ込めて花粉を運んでくれた虫を殺してしまいます。
最初は雄花が咲き、栄養を地下のイモに蓄え毎年大きくなっていくと、雌花を咲かせるようになります。
この変わった生態はユキモチソウだけではなく、同じテンナンショウ属ではよく見られます。
大阪周辺の異低山でよく見かけるテンナンショウ属のひとつ。
ムロウテンナンショウ。


ユキモチソウは白くて大きな付属体でずがこちらは細くて緑色
先日出会ったムロウテンナンショウ。
登山道の左右に大きい株と小さい株が生えていました。

左が大きく 右が小さい
小さい株の花を覆う葉の根本を見ると、隙間があります。
雄花です。

高さ39センチほど

では、大きい方の花は?

高さ83センチほど

こちらも隙間がありました。
まだ雄花です。
雌花を咲かせるにはもっと大きくならなければならないようです。
ムロウテンナンショウ
室生天南星
Arisaema yamatense
単子葉類 オモダカ目 サトイモ科 テンナンショウ属
多年草

タグ: ムロウテンナンショウ テンナンショウ マムシグサ 春の花 緑色の花

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