愛宕信仰の総本社の愛宕神社がある京都の
愛宕山あたごやま。
標高1000m足らずの低山ですが、登山口が標高100mくらいと、結構標高差のある山です。
ただ古くからあつい信仰を集める山として参道がよく整備されているので、普通の格好をした人もよく登っています。

愛宕山の表参道
整備された広い登山道を歩いていると、動物の
糞ふんがありました。
よく目立ちます。
動物の糞はいろいろな役割を持つことがあります。
例えばイヌやネコのおしっこのように縄張りの印だったりします。
そういう糞は「サインポスト」と呼ばれます。
目立つつ頃に糞をするわけですから、登山道などは格好の場所なのです。
愛宕山の表参道で見かけた糞です。
表参道はほとんど尾根道を通って行きます。
2箇所で見かけましたが、どちらも道の上にありましたのでサインポストの役割でしょう。
そして大きさは長さ5センチから10センチくらいですが、太さが1センチ弱。
ネズミほど小さくあありませんが、イヌほど大きくはないようです。
よく見ると植物の破片が多そうです。
ということは、植物の消化があまりうまくないのかもしれません。
雑食性のようです。

参道の石の上の糞
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石の上の糞のアップ
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参道の土の上の糞
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土の上の糞のアップ
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ということで、糞から想像できることを並べてみましょう。
- サインポストに糞をする。
- 体の大きさはネコくらいかネコより小さい
- 雑食性
- 水場から離れたところを縄張りとする
- 都市の近くの里山に住む
それらを元に文一総合出版の『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』で調べてみると……
結果。
ホンドテンと推定しました。
ホンドテン(本土貂)
ネコ目 イタチ科 テン属
頭胴長:45~50cm
尾長:17~24cm
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ホンドテン
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