【 ホタル】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

実は光るんですが、見た人がとても少ないのです。クロマドボタル

 幼虫が光るクロマドボタルの雄成虫が飛びはじめました。

この記事にはの画像があります。


 メスは翅が退化してオスしか飛ばないホタル。
 そして幼虫は陸上に住む陸棲のホタル。

クロマドボタルのオス成虫

 ホタルといえば、ゲンジボタル、ヘイケボタル、そしてヒメボタルでしょうか。
 どれも明るく、各地で鑑賞会などが行われています。
 クロマドボタルは成虫じゃなくて、幼虫が光るホタル。
 幼虫が光るホタルは珍しくはないのですが、とても暗い。

名前の由来となった「窓」

目のようですがここは背中
擬死中なので頭は腹側に折り曲げていて見えません

 ところが、クロマドボタルの成虫も光ります。
 ただゲンジボタルやヒメボタルのように繁殖行動と関係なく、光る時期も短いということで、自然の中でなかなか観察されないのが誤解の原因のようです。
 飼育されたクロマドボタルは羽化後にはよく光るそうですので、自然の中でも同じだろうということは容易に想像できます。
 つまり、光る器官を持っているはず。
 ということで、擬死(しんだふり)してるクロマドボタルのオス成虫のお腹を見てみましょう。

お腹側からみたクロマドボタルのオス


発光器らしいところをクローズアップ

 一番先の節だけが色がちがいます。
 ちょっと半透明?
 見るからに光りそうですし、ゲンジボタルやヘイケボタルの発光器に似ています。
 クロマドボタルのオスが光ってもふしぎはないですね。
 まだ見たことないですが。

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タグ: クロマドボタルホタル光る虫初夏の虫

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新しいホタルとの出会い! でも光るところは見られません? オバボタル

 6月になったころ。
 錦織公園でホタルと出会いました。

この記事にはの画像があります。


 フラフラと低空を飛ぶ黒くて小さい虫。
 いかにもホタルっぽいと追いかけていって草に止まったところを見てみると。

オバボタル

 細くて柔らかそうな甲虫。
 背中の左右に赤い印。
 ホタルです。


 ただし、オバボタル。
 甲虫目 ホタル科 オバボタル属のホタルの仲間。

 錦織公園にはすでにクロマドボタルと出会っています。
 2種類目のホタル。

 クロマドボタルは、幼虫が光るけど、かなり暗いホタル。
 そしてオバボタルは、光るとか光らないとかいろいろ言われる変なホタル。
 ということは、光るかどうかは謎。つまり、光ってるところを見るのは稀なホタルってことでしょう。


 ちょっと残念です。

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タグ: オバボタルホタル錦織公園の虫錦織公園

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もうちょっとだけ光が強ければ……黒窓蛍

 6月。

 里山を歩いていると、黒い虫がひらひらと飛んでいました。

 ひらひらと言っても、チョウやガではありません。

 おそらく、甲虫。

この記事にはの画像があります。


 甲虫で、ひらひらと力なく飛ぶというと、ホタル。

 梅雨の昼間飛ぶホタルといえば、オバボタル。

 もしや。

 捕まえてみると、全身真っ黒でオバボタルじゃありませんが、小さな三角形がつながったような櫛状の触角。

 飛び方や見た目からホタルなのは間違いないようです。

 調べてみると、クロマドボタルでした。


擬死(死んだふり)のクロマドボタルのオス

 ホタル科 マドボタル属の幼虫が陸に住む陸棲ホタル。

 もちろん光ります。

 ただし成虫が光るのは羽化後の一時期だけ。


通常は頭部と触角が見えています

 でも幼虫が光り、その期間も6月頃から9月頃までと数ヶ月続きます。

 ということで、光るホタルがいることがわかったので、確認に行きました。

 果たして。

 ちゃんと光っていました。


光る色は「ホタル色」三脚が使えなかったのでブレまくり

 ただし、暗い。

 はじめは目の錯覚? と思ってじっと見つめると、光っているのがわかるといった感じ。

 それに、まだ光りはじめのようで数も少ない。

 長期間光るのでホタルとしてはなかなかのようですが、かなり暗いのが欠点。

 分布が広い普通種ですが、ヒメボタルほど有名になれないのは、この暗さのためかもしれません。


これがクロマドボタルの幼虫けっこうグロ系

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タグ: クロマドボタルホタル夏の虫光る虫陸棲ホタル

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ひっそりと人知れず光る姫蛍


 ホタルがピークを迎えているようです。

 といっても大きく明るいゲンジボタルでも、そのライバルのような扱いになっているヘイケボタルでもありません。

 ヒメボタルです。



ゲンジボタルよりも少し黄色っぽいヒメボタルの光
ゲンジボタルよりも少し黄色っぽいヒメボタルの光




 ヒメボタル(姫蛍)は名前のように小さなホタルですが、ゲンジボタルやヘイケボタルとちがい幼虫が陸上に棲みます。

 というか、ホタルの仲間は幼虫が水中に住むほうが少なかったりします。

 川が流れる開けたところで光るのでよく目立つゲンジボタルとちがい、湿気の多い林の中で光るのでちょっと目立たないのがヒメボタル。

 しかも光る期間も短く、時間も夜中だったりします。

 ですから、ホタルなんていないと思っていた街の中の雑木林で見つかることがあります。

 そういう意味では、ゲンジボタルよりも身近なホタルなのかもしれません。



ゲンジボタルよりもずっと早い明滅
ゲンジボタルよりもずっと早い明滅




 ところがメスは羽が退化して飛ぶことができず、生息域を広げることが難しいのです。

 たとえば、道路で林が分断されると、生息地は2箇所になり、片方にいなくなったら、1箇所だけになってしまいます。

 街中の雑木林に生き残っていたホタルも、否応なしにそこでしか生きることができなかったからかもしれません。

 そんな環境の変化に弱い生き物です。



ホタルの飛び方もいろいろ
ホタルの飛び方もいろいろ




 平野部でヒメボタルの生息地が分散していることがあります。

 そういう場所でも、開発される前はもっと連続して生息していたはずです。

 それがどんどん減っていって、ばらばらになったのかもしれません。

 近所にヒメボタルがいないのは、人が生活するようになっていなくなったのかもしれません。

 そして、実は、近くの雑木林にひっそりと生き残っているかもしれません。



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タグ: ヒメボタルホタル夏の虫陸棲ホタル

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2013年の橿原市昆虫館のゲンジボタルは七十二候「腐草為蛍」から展示されています。


 奈良盆地の南の橿原市(かしはらし)にあるにある橿原市昆虫館。

 毎年初夏にはゲンジボタル(源氏蛍)の昼間展示を行なっています。

 2013年も6月11日、七十二候(しちじゅうにこう)第二十六候の「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」から展示をはじめています。

 「腐草為蛍」はホタルの成虫が光りながら飛び交い始める季節がやってきたことを表します。

 展示は「腐草為蛍」が終わっても続き、6月30日までの予定。
 ただ成虫の寿命が短いゲンジボタルですから、早いほうがいいかもしれません。


奥にズド~ンと広がる橿原市昆虫館
奥にズド~ンと広がる橿原市昆虫館




 今年は去年と同じように1階の標本展示室と生態展示室の間にある「夜の昆虫たち」コーナー。
 昼間でも真っ暗になる部屋です。

 部屋の奥に水槽を並べて、そこでゲンジボタルを飼育しているようです。



2013年のゲンジボタル展示
2013年のゲンジボタル展示
ストロボが使えないのでこんな感じ。ホタルが光っています。




 展示としては、やはり2011年の本館2階展示室に作られた人工ビオトープが一番インパクトがあります。

 しかし昼間に光るホタルを見るためには、今回のようにコンパクトにまとまっている方が管理もしやすくいいかもしれません。

 でも小さな水槽よりも、まるでホタルが住む場所へ行ったかのような大きな人工ビオトープでの展示が、バージョンアップして復活することを願っています。



第6腹節の光が透けている?第7腹節
第6腹節の光が透けている?第7腹節
腹節ごとに独立して光らせることができるようです。




 ゲンジボタルはオスもメスも光ります。

 ただオスは第6腹節と第7腹節が光りますが、メスはは第6腹節だけ。
 ですからお腹を見れはオスメスがわかります。

 光る理由はわからないことも多いようですが、少なくとも同じ種類のホタル同士のコミュニケーションに使われるようです。

 もちろんオスとメスの合図もありますが、オス同士が一斉に同じタイミングで光ることもあります。



左のホタル♂が光っているときは右のホタル♂は暗く
左のホタル♂が光っているときは右のホタル♂は暗く

右のホタル♂が光っているときは左のホタル♂はほとんど光らない
右のホタル♂が光っているときは左のホタル♂はほとんど光らない

でも光るタイミングは同じ




 なかなかホタルの光は複雑なようです。



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タグ: ゲンジボタルホタル腐草為蛍橿原市昆虫館昆虫館七十二候

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ホタルが現れる。七十二候第二十六候「腐草為蛍」の橿原市昆虫館


 七十二候(しちじゅうにこう)第二十六候の「腐草(くされたるくさ)為蛍(ほたるとなる)」。

 読みは「くされたるくさ ほたるとなる」。または「ふそう ほたるとなる」とも。

 見ての通り成虫のホタルが現れる時期を指しています。

 去年、室内に人口の小川を再現してゲンジボタルを羽化させた奈良県橿原市(かしはらし)の橿原市昆虫館でも、ホタルの成虫の展示がはじまりました。

 去年と同じように七十二候の「腐草為蛍」にピタリと合った展示です。



暗闇の中で光るホタル
暗闇の中で光るホタル




 「腐草為蛍」の意味は見ての通り、枯れて朽ちた草からホタルが現れるということです。

 もちろん、草は植物、ホタルは昆虫ですので、草がホタルに変わることはありませんし、ゲンジボタルなどの幼虫は肉食で巻貝を食べますから、草の中には住んでいません。

 ただ幼虫は夜行性で、昼間姿は見えません。
 蛹も土の中ですので、成虫になって夜光り出すまではホタルがいることに気づかなくても不思議はありません。

 幼虫も(さなぎ)も見当たらないのにいきなり成虫が現れて光る様子を、枯れ草から現れると解釈したのかもしれません。



 橿原市昆虫館の今年のホタル展示は去年と場所が変わって1階の標本展示室と生態展示室の間にある「橿原の夜」コーナー。

 ここはもともと室内暗くして、橿原市の夜の昆虫たちの姿を浮かび上がらせる展示室です。

 去年よりも場所が狭くなりケージも小さくなりましたが、もともと真っ暗になる部屋ですので、ホタル展示にはいいかもしれません。



橿原市昆虫館の今年のホタル展示室
橿原市昆虫館の今年のホタル展示室




 ホタル成虫の展示は始まったばかりだそうで、あとしばらくは光るホタルが見れそうです。

 ただし、ホテル成虫の寿命は短いですので、できるだけ早く行ったほうがいいでしょう。

 ホタルは夕方によく光る性質を持っています。
 昆虫館では昼間の開館に合わせてホタルコーナーは昼夜逆転させているそうなので、開館間際がよく光るそうです。

 そして夜になると、昆虫館の周辺の川などでもホタルが舞うそうです。



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タグ: ゲンジボタル橿原市昆虫館腐草為蛍七十二候ホタル昆虫館

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