【 プランター稲ビオトープ2019】

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2019年のプランター稲 終了する

 当然、2020年のプランター稲ビオトープははじまっていますが、その前に2019年の結果を。

稲の花

 うまく発芽しないでつまづいた2019年
 その後は色々ありましたが、収穫。
 結果、90グラム。

 肥料を控えカブトエビの餌を入れた2018年は72グラム。
 シリカ以外の肥料を使わなかった2017年はたったの16グラム。
 苗を2本しか植えなかった2016年は100グラム。
 病気の影響が大きかった2015年は65グラム。
 スズメの大群に襲われた2014年は40グラム。
 出穂前に葉が病気になった2013年は150グラム。
 有機肥料を使いすぎた2012年は30グラム。
 肥料が調節された土を使った2011年はなんと250グラム。

 それから考えると、多い方かもしれません。
 肥料の追加はシリカ以外はなかったのですが、カブトエビの餌とカブトエビの糞から窒素を得ていたのでしょう。
 ただ、2018年より多くの餌をやってので、土の表面全体が黒くなりました。
 それだけでなく、土の上にたくさんの根を伸ばしていたことから土の中に酸素がなくなっていたのでしょう。
 酸化していた赤い土が還元して黒くなる(多分)くらいですから。

土が黒くなり水中に根を伸ばした稲

 稲の成長が今一つに感じたのはそのためかもしれません。
 でも、収穫はどちらかといえば多い方だったので、カブトエビの餌が多少は効いたのかもしれません。

頭を垂れる稲穂

収穫した籾

プランター稲・バケツ稲の索引2015

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プランター稲ビオトープ2019 カブトエビは侵略的外来種?

 田んぼの生き物、カブトエビ。
 数年間、プランターで稲と一緒に育ててみて感じたこと。

20リットル程度のプランターで稲を育てるための肥料だけでは、カブトエビ1匹すらまともに育てるのは難しい。
そんな状態だからカブトエビがほかの生き物(カイエビ、ホウネンエビ、そのほか多数のミジンコ類)はほぼ食べつくされる?
言い換えれば、餌をやれば数多く育てることは可能。

この記事にはの画像があります。


 しかし、田んぼに行ってみると、なんかちがいます。
 カブトエビがいる田んぼは、カブトエビ密度が異常に高いことがよくあります。
 それくらいの密度なら、プランターでも可能のはず。

エビ伝説でおなじみアメリカカブトエビ

 でも、カブトエビの田んぼの周りを歩いてみると、まったくいないところもあることに気づきます。
 というか、いるところのほうが圧倒的に少ないように感じます。
 つまり田んぼ全体で見ると、カブトエビの密度はかなりまばら。
 まるで集団で食べ物のある場所を移動しているようです。
 それならば狭いプランターではなかなか成長できないのも納得できます。

 そこで気になるのは、カブトエビに食べつくされる様々な甲殻類。
 まるで、カブトエビは田んぼの中の生態系の頂点というより、もはやブラックバスやウシガエルのような食べ尽くす型の外来種のようです。
 実際、カブトエビは外来種と考えられています。

いつもお腹を上にしているホウネンエビ

 日本にいるカブトエビは大きく分けると3タイプ。
 アメリカカブトエビ、ヨーロッパカブトエビ、そしてアジアカブトエビ。
 名前が原産地を表しています。
 日本はアジアですから、アジアカブトエビは在来種のようですが、日本にはいなかったといわれています。

■参考外部リンク■
カブトエビ類 / 国立環境研究所 侵入生物DB

 在来種の可能性も捨てきれないような気がしますが、カブトエビがみつかるのは、人工的に作られた田んぼとその周辺の用水路くらい。
 田んぼから離れた自然にできた湿地などでカブトエビが見つかったという話を聞かないので、外来種のほうが納得できます。

二枚貝みたいなカイエビ

 カブトエビがいるだけでほかの甲殻類がいなくなってしまうほどの大食いは、カブトエビが外来種とすると、とても深刻な問題のような気がします。
 実は、田んぼではカブトエビによって様々な甲殻類が絶滅にひんしているのかもしれません。
 食べられるのが見えるか見えないかという小さな生き物ばかりなので気付かれていないだけなんでしょうか。
 カブトエビが田んぼという人工の場所だけにとどまっていればまだしも、そこから外に飛び出したら、特定外来生物並みに暴れるような気もします。
 しかし、今のところそのような外来種には指定されていません。

カイエビみたいですがずっと小さいカイミジンコ

 幸いにも、水が流れるような川が苦手なのでしょう。
 池の水を抜く番組でも今のところ一度も登場していませんので、池も苦手なのでしょう。
 田んぼから離れたところで見ることはありません。
 それとも、ただ、小さい生き物なので見過ごされているだけなのでしょうか。

 気になります。

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プランター稲ビオトープ2019 去年の再確認と新たな問題?

 今年もプランター稲ビオトープはじめています。
 プランターで稲を育てるバケツ稲のプランター版。
 そこで田んぼのようにカブトエビとかいろいろ育ててみようということです。

この記事にはの画像があります。


 しかしいつもカブトエビが1匹くらいに、ホウネンエビが数匹。
 それもすぐいなくなりあとはカイミジンコばかりになってしまいます。
 その後いろいろと試した結果、原因として考えられるものは次の通り。
 カブトエビだけ生き残るのは、カブトエビが他の生き物を食べてしまうから。
 そのカブトエビも死んでしまうのは、食べ物がなくなってしまうから。

生まれたてか1回脱皮したあとのカブトエビ

 それで去年はカブトエビを見つけ次第隔離。
 別のケースで餌をやりながら育てました。
 すると、いつもはすぐいなくなるカイエビが卵を産めるくらいまで育つことができますが。
 数はとても少ないですが。

5ミリもないけどもうホウネンエビっぽい

 ということで、今年も同じようにカブトエビの隔離をすることにしました。

1ミリもないけどもうカイエビっぽい

 結果。
 一ヶ月ほどで10匹以上のホウネンエビと、カイエビ2匹、その他ミジンコ類無数。
 カブトエビは生まれたてでも見つけ次第隔離して育てたので、30匹以上。
 カイエビが少ないのが気になりますが、なかなか。
 やっぱり、カブトエビが原因の中心にいたようです。

大きくなったカブトエビ

 しかし、気になるのがカイエビの少なさ。
 なにか理由があるはずです。

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2019年のプランター稲 最初からつまずく?

 今年もプランター稲はじまっています。
 ただ、今年もプランター稲ビオトープを優先していますので、稲にとってはちょっと不本意かもしれませんが。

 苗代をはじめたのは今年は去年よりも遅く、大型連休明け。


 芽が出たのは1週間後。
 ところが今年はなぜが発芽率が悪い。
 芽が出ても、成長する前に萎れてしまいます。
 原因は不明。
 しかたないので、枯れたものや成長が悪いものを取り除き、新しいモミを蒔きます。
 そのため大きさはまちまち。


 苗を育てている間に土作り。
 去年はカブトエビの餌のせいで窒素が多かったようなので、窒素を含む化成肥料を少なめ。
 その分、窒素を含まないリンカリ肥料を多めに。
 化成肥料(N:P:K=8:8:8)を10g。
 リンカリ肥料(N:P:K:Mg=0:17:17:5)を100g。
 シリカ(Si=73)を70g。
 去年は30gと60gと70gなので、窒素肥料が3分の1。
 アルファベットは肥料となる元素の記号でNは窒素、Pはリン、Kはカリ、Mgはマグネシウム、Siはケイ素。数字はその比率。大抵肥料の袋に書いてあります。

 田植えは株が分裂して増える分蘖(ぶんげつ)がはじまってから。
 今年は土作りも遅かったので、水を張ったのは1週間前。
 ただ、ビオトープ用に水を増やすため土を少なめ。
 いつもは5センチくらいのところ、今年は倍以上の12センチの深さに。
 田んぼの水深は5センチ位。
 その倍以上の深水。
 成長の悪い今年の稲にはちょっと向かないかもしれませんが。


 今年は苗の成長が良くなかったため、去年以上にビオトープの方に重点をおくことにしました。

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