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一口に「サル」といいますが。人間に近いサル編

 大阪の天王寺動物園にいるサルを見てきました。
 多くの哺乳類と同じように世界が2色のサルと、人間と同じように世界が3色のサル
 そして今回は、人間に近いサル。

 「サル」は生物の分類で言えば「脊索動物門 哺乳綱 霊長目」の動物の総称。
 そして人間を生物学的に分類すれば、「脊索動物門 哺乳綱 霊長目」の「ヒト科 ヒト属」。
 「サル」と同じです。
 でも、なぜか普通「サル」には含まれません。

 生物学の分類には「科」の段階から人間を表す「ヒト」が現れます。
 もちろん、そこにも多くの「サル」が含まれます。
 そんな人間に近いサルたちです。

霊長目
曲鼻猿亜目 原始的なグループでほとんどが夜行性
 
直鼻猿亜目 進化したグループでほとんどが昼行性で平爪だけ
広鼻下目 2色しか見分けられなく南米に生息
 
狭鼻下目 3色を見分けることができユーラシアやアフリカに生息
オナガザル上科
 
ヒト上科
テナガザル科 フクロテナガザル属

フクロテナガザル Symphalangus syndactylus

分布:マレー半島~スマトラ島

フクロテナガザル

山地の森林地帯に住みます。
名前のように足よりも手が長く、手で木にぶら下がって移動。
でも、足の力も強く遠くの木へ飛び移ることもできます。

 
ヒト科

オランウータン Pongo

オランウータン亜科 オランウータン属
分布:スマトラ島~ボルネオ島

スマトラオランウータン(Pongo abelii)とボルネオオランウータン(Pongo pygmaeus)の2種。
現在、天王寺動物園にはいません。

ゴリラ Gorilla

ヒト亜科 ゴリラ族 ゴリラ属
分布:中央アフリカ

ニシゴリラ(Gorilla gorilla)とヒガシゴリラ(Gorilla beringei)の2種。
現在、天王寺動物園にはいません。

チンパンジー Pan troglodytes

ヒト亜科 ヒト族 チンパンジー亜族 チンパンジー属
分布:西~中央アフリカ

チンパンジー

遺伝子解析からおよそ500万年前に人間と分かれたとされ、今いる動物の中では最も人間に近い。
脳も人間に近いようで、言葉を理解し手話が使えるという話もあります。
ただ、喉や口の構造から人間のように言葉を話すことはできないようです。

ヒト Homo sapiens

ヒト亜科 ヒト族 ヒト亜族 ヒト属
分布:地球~近縁宙域

営業中の天王寺動物園にもっともたくさんいる霊長類。
このようにサルととても近い動物。
というか、完全にサルの一部です。

 哺乳類が登場したのは三畳紀で恐竜とほとんどかわりませんが、霊長類が登場したのは白亜紀末ごろ。
 人間につながる直鼻亜目は恐竜が滅亡してから。
 そこから人間が登場するのに1億年もかかっていません。
 恐竜は誕生から1億年たっても、人間のように進化することはありませんでした。

 でも、薄い酸素に対応したり、陸上で巨大化したり、色も4原色を感じることができたりとどれも霊長類以上の能力。
 どう考えても優れているのは恐竜の方。
 優れているという意味を持つ、「“霊”長類」に違和感があります。
 脳の発達という点では、確かに優れているかもしれませんが。

 体が優れた恐竜と、脳が優れた霊長類の差。
 いろいろな理由が考えられますが、基本的には、原始的な段階で、恐竜は身体機能を発達させる素地を、霊長類は脳を発達させる素地を整えていたのかもしれません。
 つまり、恐竜が1億年かけても人間にならなかったように、霊長類は1億年かけても恐竜のように体を発達させて多様化はできないような気がします。
 やっぱり「霊長類」という呼び名は、ふさわしいとは思えません。

■参考外部リンク■
天王寺動物園HOMEPAGE


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タグ: フクロテナガザルチンパンジー天王寺動物園ヒト科

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