【 ヒカンザクラ】

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早咲きの桜、咲いてます 大仙公園


 そろそろ梅は終わり頃、やっと桃が咲きはじめた大阪の堺市にある大仙公園(だいせんこうえん)

 ちょうど早咲きの桜が満開でした。


ぎりぎり満開に間に合った大仙公園の梅
ぎりぎり満開に間に合った大仙公園の梅



最近植樹されたらしくまだ小さい大仙公園のカワヅザクラ
最近植樹されたらしくまだ小さい
大仙公園のカワヅザクラ

 見つけたのは河津桜(かわづざくら)

 このブログでも何度か登場している静岡県河津町(かわづちょう)の河津桜。

 暖流のそばにある伊豆半島の河津町では見ごろは終わっているようですが、大阪ではちょうど今頃。

 薄い黄緑色の葉といっしょに薄いピンク色の花が咲いています。

 早咲きの上にはも一緒に出るのが河津桜の特徴です。

花と葉が一緒に出るのがカワヅザクラ[大仙公園]
花と葉が一緒に出るのがカワヅザクラ[大仙公園]




木が花で赤く染まっている大仙公園のカンヒザクラ
木が花で赤く染まっている
大仙公園のカンヒザクラ
 もう一つはカンヒザクラ。
 漢字で書くと「寒緋桜」。

 ヒカンザクラ(緋寒桜)とも呼ばれていますが、ヒガンザクラ(彼岸桜)と間違われるために「ヒカンザクラ」の方がよく使われるようです。

 咲きかけのように見えますが、立派に咲いています。
 名前の通り赤い花が筒状になって下を向いているのが特徴です。


 本土ほど寒くならない沖縄ではソメイヨシノはうまく咲かないそうで、桜といえばこのカンヒザクラ(沖縄では「ヒカンザクラ」のほうがよく使われているようです)をさすそうです。

これでも立派に咲いているヒカンザクラ[大仙公園]
これでも立派に咲いているヒカンザクラ[大仙公園]



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タグ: 河津桜ヒカンザクラ大仙公園春の花ピンク色の花

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一ヶ月間咲き続ける沖縄の桜



沖縄では桜の花が咲いています


 まだまだ桜の予想開花日まで1ヶ月ほどありますが、すでに桜が咲いている沖縄は、まだ桜の季節が続いているそうです。

 沖縄の桜が咲いたことを書いたのはおよそ1か月前。
 まだ桜の花は続いているのです。

 1ヶ月間も沖縄中で桜が咲き続けるのはどうしてでしょうか。
 もちろん、ひとつの花が1ヶ月間ちらないということではありません。1ヶ月間、いつもどこかで桜が咲いている、ということなのです。


一斉に咲く桜とばらばらに咲く桜


 一斉に咲いて一斉に散ってしまう本土の桜を見慣れていると、とても信じられないことです。

 なぜこんなにばらばらに咲くのかというと、桜の種類が違うからです。
 本土で一斉に咲くのは、多くは「ソメイヨシノ」という種類。
 しかし、沖縄にあるのは「ヒカンザクラ(カンヒザクラ)」という種類なのです。

沖縄のヒカンザクラ(写真提供 Yara さん)
沖縄のヒカンザクラ
(写真提供 Yara さん)




ソメイヨシノはどこに?


 【1月も終わりなので桜の季節です。】で情報と写真を提供していただいた沖縄在住のYaraさんによると、沖縄ではソメイヨシノは見かけないそうです。
 沖縄にソメイヨシノが無いと言い切ることはできませんが、ものすごく少ないことは間違いないようです。


変なの? 普通なの?


 沖縄の桜の開花がばらばらな最大の理由は、沖縄の桜はソメイヨシノではないから、ということになるでしょう。

 では、どうして沖縄のヒカンザクラはソメイヨシノのように一斉に咲かないのでしょうか。
 変です。


人間が増やす木


 いえいえ、変なのはソメイヨシノの方かもしれません。

 自然が時間をかけて作った種を人間が栽培するようになったヒカンザクラとちがい、ソメイヨシノは百数十年前に品種改良して人間が作った桜なのです。
 そのため種から育てることができません。
 切った枝をほかの木の根元につなげる「接ぎ木」という方法で増やしています。

山で咲くソメイヨシノ
山で咲くソメイヨシノ




みな本人


 接ぎ木というのは、別の木に枝や茎を継ぎ足して増やしていく方法です。
 この方法で増やすと、何本育ててもすべて挿し木した木を切り取った木と同じ遺伝子を持つ木になるということです。
 簡単に言うとクローンです。ですから、木の性質も似ていて当然なのです。

 つまり、同じところにある木が一斉に咲くのはみんな同じ性質だからだ、とも言われています。


長い長い時間を生きてきた


 百数十年前に生まれたソメイヨシノと違い、長い時間を生き抜いてきたヒカンザクラは一つ一つ違う個性をもった木です。

 ですから、咲くタイミングもばらばらで当然ということなのかもしれません。

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タグ: ヒカンザクラソメイヨシノ沖縄ピンク色の花春の花

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