【 ハルサーエイカー】

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島から農耕と自然を考えてみる「ハルサーエイカー」


 沖縄製作のドラマ、「ハルサーエイカー」が全13話の放送を終えました。

 「ハルサーエイカー」は琉神(りゅうじん)マブヤーに続く沖縄が作ったヒーロードラマです。
 いや、主人公は女性ですので、「ヒロインドラマ」かもしれません。



 【大地の力で野菜を作って平和を守る農耕守護者 「ハルサーエイカー」】で書きましたが、どのような話か簡単に書いてみると。


 永い眠りから目覚めた沖縄で最初の人間の「()」は、食べ残しやゴミで大地を汚す現在の人間に怒り、大地を作物ができない不毛の土地にして人間を住めなくするという「永遠の不作」の呪いをかけます。

 沖縄島の北部(山原(やんばる))で代々農業を営むハルサーの一族の田畑(たばた)(あい)はハルサー・アイに変身して、「永遠の不作」を防ぐために祖が作り出した怪人たちと戦います。

 そして人間によって海の自然が汚されることに怒りを感じていた代々漁業を営む海人(うみんちゅ)の一族アギヤーのリョウもアイの敵になります。



沖縄のサトウキビ畑
沖縄のサトウキビ畑




 同じ人間なのに農民ハルサーと対立することになる漁民アギヤー。

 土をコンクリートで覆って作物を作ることができない都市。
 祖が怒りを感じたゴミや残飯を出したのも都市。
 しかし都市に住む人々も守るハルサー。

 自然を汚す人、自然を汚されて怒りを感じる人。

 自然を汚され怒りを感じながらも、自然を汚す人間と同じリョウ。

 物語では「自然(しぜん)」という言葉は目立つ形で使われませんが、なんだか「自然」がテーマの重要部分のような気がします。



沖縄の海(万座毛)
沖縄の海(万座毛)




 「自然」ってなんでしょう。

 「自然」にはいろいろな意味があります。

 都市のように人間が作り出したものと対比される時、「自然」という言葉は「人間の手が加わっていない様子」を表し、南極のようなところを除き多くの場合いろいろな生き物が命を(つむ)いでいる状態です。

 しかし自然が自然に命を紡いでいくためには、広い場所が必要です。

 山で自然に育っている植物も、鉢植えにすると水や肥料をやらなければ育ちません。



 畑は土の上に植物を育てるので自然に満ちた場所のように見えます。

 しかし畑は、そこに自然に生えていた植物を取り除き、地形を変え、土を変え、そこに生えていなかった植物を育てる場所です。

 畑からは野菜や果物という形で栄養を奪っていくので、土地はだんだんやせていきます。
 だから肥料が必要なのです。

 そしてそこに生えていた植物が戻ってくると、「雑草」として取り除きます。

 農業も自然破壊の一つかもしれません。



弁ヶ嶽から見た沖縄の市街地(那覇市)
弁ヶ嶽から見た沖縄の市街地(那覇市)




 海で生き物を育てる養殖は畑と同じかもしれませんが、自然の中にいる魚を捕らえる漁業は、獲りすぎて自然を壊さないようにしなければなりません。

 それに対して自然を壊し本来はそこに無いはずの植物を人間が育てるのが農業。

 海人のリョウがアイの敵になった理由はそこにあるような気がします。

 しかし、農業がなければ多くの人々の命を支えることはできません。

 だからこそ、大地から採れる農作物からつくった食べ物は大切にしなければならない。
 残飯として無駄になるほど必要以上に作物をつくることは、無闇に自然を破壊することになりかねない。

 「ハルサーエイカー」はそれを教えてくれているような気がします。


Special Thanks to Yarasan
■外部リンク■
ハルサーエイカー

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大地の力で野菜を作って平和を守る農耕守護者 「ハルサーエイカー」


 その地域を象徴するキャラクターが日本のあちこちにいます。
 多くはかわいらしい姿をしていて「ゆるキャラ」とよばれています。

 それと同じように地域を守るヒーローもいて、「ローカルヒロー」、「ご当地ヒロー」とかよばれています。

 代表的なのは、秋田県の「超神ネイガー」。

 そして沖縄県の「琉神マブヤー」。
 特にマブヤーはテレビシリーズが4作を数え、来年正月には映画が全国公開されます(沖縄では公開済み)。
 今やローカルヒーローの中のヒーローかもしれません。

 しかし、沖縄にはマブヤー以外にもヒーローがいます。



 沖縄のもう一つのヒーロー、いやヒロインの名前は「ハルサー・アイ」。
 「ハルサーエイカー」の主人公です。


 大地のエネルギーを利用して様々なものを生み出す農家の一族エイカー。
 その末裔の田畑愛は、大地のエネルギーのクラストを利用して沖縄の北部「山原」で農業をして暮らしていました。

 ある日、沖縄で最初の人間「祖」が復活。
 人々のが平気で食べ残しを捨てていることに怒り、沖縄に人が住めなくなる「永遠の不作」という呪いをかけてしまいます。



 「永遠の不作」を防ぐため、愛はハルサー・アイになり農具の精霊ノーグ・ヘラー、ノーグ・カマーとともに、祖がゴミから生み出したサマリタン・ドブー、サマリタン・チリーと戦います。

 そこに現れるのが謎の男リョウ。

 果たして「永遠の不作」をアイは防ぐことができるのでしょうか。

 「永遠の不作」を起こす祖の真意は何なのか?

 そして謎の戦士アギリャーのリョウの目的は何なのか?

 謎が謎を呼び物語は進んでいきます。



 沖縄というと暖かい南国で農作物も豊富な地域というイメージがあるかもしれません。

 しかし陸が狭いため決して栄養豊富とはいえない土地。
 しかも多くの農作物には不向きといわれる弱酸性。

 一番ほしい夏には不足する水。

 そして四方を海に囲まれ避けられない塩害。

 水不足と塩害は、どちらも稲の大敵です。

 沖縄にとって「永遠の不作」は単なる物語の上設定ではなく、不安定な沖縄の農業の歴史を表しているのかもしれません。



歴史的にもいろいろありサトウキビ中心の沖縄の農業
歴史的にもいろいろありサトウキビ中心の沖縄の農業
年々サトウキビの割合は減っていますがお米はわずかです。




 農作物の自給率が低いといわれる日本。

 もしかすると祖の呪いはすでに沖縄以外に広がっているのかもしれません。


 「ハルサーエイカー」は現在沖縄県内だけの放送。
 県外ではインターネットや有線の見逃し配信で見ることはできますが、会員登録などが必要なようです。

 沖縄以外の呪いはまだ解けそうにありません?


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