ハトの刹那の足跡で想像ふくらむ
暑い夏の長居公園(ながいこうえん)。
土もカラカラに乾いているので係の方が植木に水やり。
ところどこにこぼれた水が水たまりを作っています。
水がほしいのは木だけでないようで、カワラバト(ドバト)が水を飲んでいました。

水たまりから逃げ出したカワラバト
じっと見ているこちらの視線に気づいてのっそのっそと歩いていきます。
すると乾いた地面の上に足跡が。
人間の指は5本ですが、多くの鳥は4本。
鳥は指が1本退化したと考えられています。

地面に残ったカワラバトの足跡
目の前でつけたのでカワラバトの
これが鳥の一般的な趾の数です。
人間に例えると、後ろ向きの趾が第1趾で親指。
そして内側から順番に第2趾、第3趾、第4趾でそれぞれ人差し指、中指、薬指に相当し、退化しているのが小指ということになります。

カワラバトの足のアップ
前3本と後1本の指がペタリと地面につきます。
もちろん、哺乳類の指の形や本数にもいろいろあるように、鳥も住む場所や生活の仕方によって色々なパターンがあります。
例えば地面に住んで木にとまらない鳥は、第1趾が地面につかないところにあって足跡にはめったに残りません。
鳥の先祖といわれる獣脚類の恐竜も第1趾が上についていて、地面の上に住む鳥と同じです。

ティラノサウルス亜成体「ジェーン」の足
(よみがえる地球の覇者!世界大恐竜展)
そんなことを考えていると、いつの間にか足跡は消えてしまいました。

タグ: カワラバト ハト フィールドサイン 足跡 ティラノサウルス 長居公園

- 関連記事
-
- 雪の山の小さな小さなアニマルトラック―動物の足跡 (2014/02/09)
- ハトの刹那の足跡で想像ふくらむ (2013/09/26)
- 雪は足跡の宝庫です。姿の見えない動物を知ることができます。 (2013/08/10)
スポンサーサイト